純情ハートとウマ娘(凍結) 作:ゲーミング
ゴールドシップが加入して、今まで誤魔化していたトウカイテイオーとの関係も晴れてチーム『流れ星』に加入して貰い問題は無くなった。
何時もは寮でトレーニング表を書くけれど、最近は他チームのトレーナー達が集まる事務室等を使って書いている。
前は避けていたけれど、やっぱりおハナさんや先輩達以外とも交友関係を作るべきかなと思って。
おハナさんに言ったオグリのレース前に5人集めると言う話は、達成出来ずにいたが。
それでも約1ヶ月半でチームを作り上げた、本当はもっと早く作りたかったけど。
「……おい、見ろよ。新人だよ、他のチームからウマ娘引き抜いたりしてチーム作ったって言う」
「あ、その話知ってる。卑怯だよね、自分でトレーニングしてた訳でも無いのに、それでチーム認められちゃうんだもん」
——陰口は増えたけれど、後悔は無い。
だってゴールドシップを勧誘出来た時点で、僕は軽く満足しているから。
でもこんなもんじゃない、皆が夢を叶える所を見たい。
僕の夢は皆の夢の途中で交差して、最後はチームの夢が叶うんだ。
……あれ、僕の夢ってトウカイテイオーとゴルシ以外知ってたっけ……?
「理事長も何であんな奴採用したんだ?」
「聞いた話だと
「なんだよそれ、最低じゃん」
——聞こえない、聞いてない。
言いたきゃ言ってればいい、僕は、だって……。
慣れていると思っていても、やっぱり辛い。
「ねぇねぇ」
やっぱり1人でトレーニング表とか作った方が良いかな……逃げているみたいで嫌だな……。
「あれ、聞いてる?」
喉奥から込み上げてくるものを必死に下しながら、必死にPCに向き合う。
「やっほー!新人くん!」
「……ぇ、あ……その、どちらさまで……あの」
油断してた、完全に1人の世界に入ってたから背後から声を掛けられて噛んでしまった。
振り向くと、女性トレーナーが居た。
歳は多分上……というかトレセンには基本歳上しか居ない。
同い歳の人は未だ見ていないから。
「初めまして、かな?新人トレーナー歓迎会には参加してなかったよね?」
「は、はい。ぼく、僕はぁ、ああ言う集いは苦手、なので」
新人トレーナー歓迎会。
それは文字通り新人トレーナーを歓迎する為の宴会みたいな物だったらしく、飲み代などは全て先輩方の負担で行われたらしい。
他のトレーナーと話をしたり、そこで先輩との繋がりを作って置いたりする場所らしいが僕は不参加だった。
確かその日は疲れて寮に帰って寝てたと思う。
「皆からは
「……お、お姉様?」
「うん、お姉様トレーナー。オネエじゃないからね!」
多分、見た目的に決められたあだ名?なんだろうけど。
髪は多分長い、結ってあるから少し短く見えるけど。
それに顔も——ゴルシに比べれば大分大人しめな気がする。
「チーム設立おめでとー!私の所はまだ2人しか居ないんだけど、新人くんはすっごいねー!」
「ぁり、ありがとうございます」
良い人、なんだろうな。
こんな浮きまくってる僕に声を掛けてくれたりしてくれるんだから。
「……そろそろかな?」
「……え?」
「どう?さっきまで此処に居た人達、まだ居る?もう居ないよね?」
先程まで僕の前を立っていたお姉様トレーナーが、突然僕の隣に座り、聞いてくる。
確かに話し掛けられた時から、僕を苛む言葉は聞こえなくなって居たけど。
「はぁ、君も大変だねぇ」
「……えっ、と」
「いやね?私元々リギルの……おハナさんっていうトレーナーの元で助手をやってたんだけど、この間私のウマ娘になりたいって言ってきた娘がいてね。仮称だけどチーム作ってるんだよね」
「……そう、ですか」
「そうそう、というか話が逸れちゃったね。君付き合いとか全然来てなかったでしょ?だから元々皆からノリが悪いし、付き合いも悪いって言われてたの」
何となく想像はついてた。
対人関係が苦手なんじゃなくて、他人の目が怖いんだ。
だから友達となら……ぁ、僕友達居た事無いから自分の付き合いがいいなんて言えないんだ。
「羨ましくて陰口言ったりするのは良いんだけどさぁ」
「え、良いの?」
「言葉の綾だよ、あーやー。最低限本人の居ない所で言うべきだと思うんだよね。ああ言う人達ってどれだけ正論言っても最後は逆ギレして来るから、マトモに相手しちゃダメだからね!」
「あ、はい」
「……んふふ、君ってホントにお話するの下手くそなんだね?」
「……ほ、放っておいて……ください」
「かぁわぁいいなぁ〜。あ、そうだ……これ私のウマ娘達。可愛いでしょ?」
「……
マスターアジアとアタマオハナバタケは、オグリのレースに出走してたウマ娘達だな。
マスターアジア、好戦的で短距離以外なら何でも走れる万能型。
ダートや芝も関係無い力強い走りが特徴で、メイクデビューは2着と5バ身差を付けて1着。
オグリとのレースも3着だったし、強くなるのは確実……かな。
アタマオハナバタケは、花冠を付けたウマ娘。
此方は芝専門で短距離とマイルが得意なウマ娘だった筈。
オグリとのレースは5着、メイクデビューは1着。
「オハナバタケがねぇ、私にトレーニングして欲しいって言い始めて作ったんだけど……チーム名聞きたぁい?」
「……じゃあ」
「むぅ、じゃあ。じゃダメだよ?聞きたいって言わなきゃ!リピートアフターミー!き、き、た、い!」
「き、聞きたい、です」
言わされてる感が半端じゃ無かった。
あぁ、トウカイテイオー達に会いたい。
なんだかんだ言っても、ウマ娘達とトレーニングやってる時が1番気楽かも知れない。
「なーいしょ!」
「なんなんだよ!?」
「あはは〜じゃあ私のそろそろ愛しのウマ娘ちゃん達にトレーニングしに行くから、またね!後これ私のメールアドレース、あげるね!」
「え、いらな……速い!?なんだよあの速さ……」
押し付けられる様にメールアドレスの書かれた紙を渡されたけど、どうすればいいのか。
「……って、時間!?トレーニング!」
トレーニング計画表は書き終わった、直ぐにたづなさんに書類を渡して走らないと間に合わない……トレーナーがウマ娘達より来るのが遅いなんて、笑い話にもならないぞっ!
時間ギリギリだった為にたづなさんから少しお叱りを受けたけれど。
「チーム設立、おめでとうございます。お祝いに今度何処かにお食事にでも行きましょうか」
「……は、はい!」
僕の為に、お祝いしてくれるって言ってくれたのが嬉しくて堪らなかった。
そのままの勢いで小走りでチーム部屋に、『流れ星』の表札の着いた部屋に走って行った。
不穏な影が近付いている事に、気付かないまま。
「ゴルシちゃんとうじょー!」
「ぴゃい!?」
「朝から元気だな新人!アタシも連れてけよー!」
「ちょ、おま、お前の方が背高いじゃん!?ね、お、背中に乗るな!よじ登ろうとする、あぁ、もう!」
そうしてゴールドシップを背に乗せながら、重たくなった身体で僕は走った。
当然遅刻しましたごめんなさい。
暗い空気はゴルシちゃんがぶっ壊してくれる。
新人くんの同僚ポジ書いてみた。
みんな大好きお姉様だぞ、ほら喜べよ。
アタマオハナバタケ気に入ってます。
新人トレーナーの妹ウマ娘予測アンケート
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1番人気ライスシャワー
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2番人気キタサンブラック
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同じく2番人気メジロドーベル
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大穴カレンチャン