純情ハートとウマ娘(凍結)   作:ゲーミング

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 グレムリンを表側守備表示で召喚!というお話。




第四十話

 ゴルシとのランニングが終わり、泥のよう眠った次の日の朝、目が覚めると筋肉痛の痛みが——。

 

「……あれ、ちょっと痛い……くらいになってる……」

 

 昨日歩けなかった程筋肉が悲鳴をあげてたのに、なんでだろう。疑問が湧いてくる。

 何か特別な事をした覚えは、あった、あったね、ゴルシに俵担ぎされた時にも、その前にも……足とか揉まれてたっけ。

 

 あれ、もしかしてだけどゴルシ僕の筋肉痛を和らげる為にやってくれてた……?アイツほんと誰?実はゴルシの皮を被ったオグリでしたとか信じられちゃう位に誰、って感じなんだけど。

 

「ありがとゴルシ……」

 

 朝のランニングは今後やらない、だってキツイもん。

 夜は偶にやろう、ゴルシとかゴルシとかゴルシを誘って。

 べ、べべべ、別にゴルシ以外誘えないとか、そ、そんなんじゃないから!

 

 取り敢えずお風呂入れなかったから、入って来よう。

 トレーナーになってから気付いたけど、意外と僕は贅沢?者だったらしい。定期的に湯船に浸かりたくなるんだ、トレーナー寮に湯船付いてないし近くに銭湯とか無いし。

 いや、キッチンとか有るから良いんだけどさ。お風呂位シャワーで充分だと思うんだけどさ、でもさ、でもさぁ……。

 

「湯船に浸かって、ゆっくりしたい……」

 

 

 このトレーナー寮も、トレセン学園に就職してるトレーナー全員無償提供してくれてるから不満なんて無いんだけどね。

 その分貯金が出来るし……趣味や娯楽って余り分かんないし知らないから、僕には多分無縁なモノだと思うし。

 なら温泉旅行でもするべきかな?

 

 なんて事を考えながら、シャワーを浴びて髪の毛をドライヤーで乾かし、バクシンオーから貰ったカチューシャを付けて気付いた。

 

「文字消えて無い!?」

 

 ゴルシに書かれた額の文字が消えてなかった。

 おのれ、ゴールドシップ、この恨みはらさでおくべきか……まぁ、良いか。

 知らない内にマッサージ?してもらってたみたいだし、落として来よう。

 

 朝から2度目のシャワーを浴びた。

 文字は落ちた。

 

 

 

 

 

◆❖◇◇❖◆

 

 

 

 

 シャワーを浴びて、雑務を終えた後、ダンストレーニングを行う前に、チーム部屋に向かっていた。

 

 何となく、ヤツが居そうだったから。

 たづなさんに言って直してもらった新品のドアが眩しい。

 二度と備品は壊さない、壊しませんから許してくださいごめんなさいたづなさん。

 

「……未だにあの時の事夢に見るんだよね、恐ろしい」

 

 扉に手を掛け、開いた。

 やっぱり居た。

 

「んあ?グレムリンじゃん、どしたん?おサボり?ダメだぞー?」

 

「誰!?」

 

 グレムリン!?僕?え、僕!?想像上の生物みたいな顔してるって事?

 

「いや、グレムリンじゃん?」

 

「だから、グレムリンって誰!?」

 

「新人=グレムリン。OK?」

 

「NOッ!」

 

「じゃあ翻弄するエルフの」

 

「ちゃんと名前で呼んでくれない?僕のわかる言葉で、はな、話してよ!」

 

「じゃかブロント語で」

 

「に!ほ!ん!ご!」

 

「んで何しに来たんだ新人」

 

「だから名前……名前で、呼んでるじゃん……?」

 

 なんなんだよ……もう!言いたい事あってきたのに、全然言えないよ!

 大きく息を吸って、大きく息を吐いた。

 僕で遊ぶの辞めてくれないかなぁゴルシは。

 

「……大丈夫か?疲れてる?ゴルシちゃんの膝枕居る?アタシの膝を枕代わりにしたら顔面に落書きするけど」

 

「ゴルシのお陰で疲れた。膝枕は、その、いいよ。べつに」

 

 疲れたのはホントだけど、別にゴルシに膝枕して欲しいなんて思ってないよ。本当だよ。

 膝枕はされるよりする側の方がいい気がするからね、されてると寝ちゃいそうだし、またゴルシの前で寝たら額に何か書かれちゃうから(密かなトラウマ)

 

「ん〜〜?残念そうじゃ〜ん?しーんじん?」

 

「別にそんなことないよ!た、ただ……」

 

「ただ?」

 

「……昨日はありがとう。1人で走りに行ってたら、その、筋肉痛で動けなくなってた……と思うから。だから」

 

「……えそれ言う為に態々ゴルシちゃんが此処に居るかもわかんないのに来たの?アタシが此処に居なかったらどうしてたんだぁ?もしかして見つかるまで探し回ってた感じ?かくれんぼじゃん、楽しそうだからやろうぜ!お前鬼な!5万秒数えたらスタートだ!夕方になったら勝手に帰っから!」

 

 なんて言うマシンガントーク、いやゴルドシップトーク。

 自分の事ながらよく聞き取れたと思う、と言うか5万秒って、もう日が暮れちゃうじゃん。

 遊びたいのか、僕を放置したいのかどっちなの?と言うか夕方になったら帰るって、もうトレーニングやらずに帰る気満々じゃん、メイクデビューまで今日入れて残り2日しかないんだけど。

 

「……ねぇゴルシ」

 

「んー?」

 

「なんで僕も踊らなきゃいけないの?」

 

「……それが聞きたくて来たのか?」

 

「本当はお礼言いに来たから、この話はこれでおしまいなんだけど。その、そういえば僕が踊る理由聞いてないなーって」

 

 ゴルシが1人でも踊るって言ったら、正直此処まで疲れる事は無かったと思うんだ。

 

「理由はな」

 

 ゴルシ(アナタ)真剣な目をしたから、そこから何も聞けなくなりそうだった。

 やっぱりゴルシの瞳って綺麗だね、薄紫色なんだけど透き通っててさ。

 

「……理由は?」

 

「…………ノリと勢い!」

 

「だと思った……」

 

 ですよねー、って感じ。

 でもやっぱり昨日は楽しかったし、今日こそは目の前で踊り切って見せよう、そうしたらゴルシも踊るって初めに言ってたからね。

 みてろよー!

 

「先にトレーニング用の部屋借りてくるから、また後でね、ゴルシ」

 

「おう」

 

 

 そうして僕はチーム部屋を後にした。

 がんばるぞー!

 

 

 

 

 

 

 

 

「ってのはウソなんだよなぁ……しーんじん……♪」

 

 

 

 薄紫色の瞳が怪しく煌めいた。

 




 眠い、睡眠不足が酷い。

新人トレーナーの妹ウマ娘予測アンケート

  • 1番人気ライスシャワー
  • 2番人気キタサンブラック
  • 同じく2番人気メジロドーベル
  • 大穴カレンチャン
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