純情ハートとウマ娘(凍結)   作:ゲーミング

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 おハナさんと新人トレーナー。


第四十二話

 何だかんだと時間が流れてあっという間にゴルシのメイクデビューの日を迎えた。

 その早朝、浮き足立つ僕に釘を刺す人物が居た。好きだけど、苦手なんだよね。

 

「あら、新人じゃない」

 

「お、おハナさん」

 

「今日だったわね、ゴールドシップのメイクデビュー。楽しみにしてるわよ」

 

「あ、はい」

 

「……なによ、その意外そうな顔は」

 

「……い、いや、あの……なんか言われるのかと思って……」

 

 おハナさんから言われるのって、大体説教か忠告だから……楽しみにしてるとか言われると何か、なんだかその……調子が狂う。

 いや、嬉しい、嬉しいんだけど想像してた言葉じゃ無かったから受け止め切れないって言うか。

 あ、マズイ、おハナの眉間にし、シワが……。

 

「……あのねぇ、貴方少し卑屈過ぎよ?今の所今年来た新人トレーナーの中じゃ貴方かなり有望株なのよ?他のトレーナー達は貴方に嫉妬なんかを向けているけれど、ソレはソレよ。私からしたら新人の貴方が不慣れな事に挑戦して、その結果が出ている事は喜ばしい事なのよ。分かった?」

 

「は、はい……えっと、あり、ありがとうございます……?」

 

「貴方に触発されて燃えてる男も居るぐらいだし、今年はライバルが多そうね……」

 

「……ライバル?え、僕がライバルって、え?ほん、本当ですか!?」

 

 リギルのトレーナーであるおハナさんにライバルって言われた!

 ライバルって言って貰えた、言われちゃったよ!

 意外と数の多い新人トレーナーの中で、有望株とか、いわれ、言われちゃったよ!

 

「……貴方、単純ね」

 

「えへ、えへ……え?」

 

「いや、なんでもないわ。こっちの話よ……兎に角ゴールドシップのメイクデビュー、応援してるわ。卑屈になるのも分かるけど、誰かから陰口を言われるって事はそれだけ貴方が目立っているって事。誇りなさい」

 

「……ありがとうございます」

 

 優しく微笑んでくれたおハナさんが、背を向けて僕がこれから向かう場所とは反対方向に歩いて行った。

 いつかおハナさんの担当しているウマ娘達ともレースでぶつかる事があると思うけれど、きっとおハナさんは僕の陰口を言ったりはしないんだろうな、なんて当たり前の事を考えながら、僕もまた歩き出す。

 

 新人トレーナー達の中で一際目立っているのが僕、陰口を言われるのも僕が目立っている……からこその評価。

 それすらも受け止めて誇って歩けって言われて、難しい気がしたけれど、僕は立ち止まって居られないのだと再確認させられた。

 

「……今日は良い天気だ……」

 

 ゴールドシップのメイクデビューが楽しみだ、ほんとうに。

 綺麗な青空が良く見えた。

 

「……なぁに黄昏てんだ新人!」

 

「えあ!?ぐ、ぅ!?」

 

 背後から何かが飛び込んで来た衝撃がした。

 

「おい、おいおいおい!なに他のトレーナーと仲良くしてんだ!おら!あぁん!?今日はこのゴールドシップサマのデビューだろうが!やる気下がるぞオラ!」

 

「なん、なんでゴルシが居るんだよ!?まだ時間じゃ」

 

「身の危険を感じた」

 

「……えぇ、それは現在進行形で、ぼ、僕じゃない……?ウマ娘の体重で押し潰され「あ?」……なんでもないです」

 

 これ以上なんか言ったら蹴り込まれそうだから黙らざる負えなかった。

 背骨イカれそう、ウマ娘の体重支えるのって、こんなにキツイんだなぁ。蹄鉄とか持つのも結構キツいし、いつかゴルシにお姫様抱っことかお米様抱っこし返してやろうと思ったけど、コレ無理だ。

 

 僕の背中に登り鼻歌を歌うゴルシに、密かに溜息を吐きながら一歩一歩着実に歩いて行った。

 

「歩く速度遅くねぇか?走れよ新人」

 

「む、無理にきま……決まってるじゃん!」

 

「はしれーはしれートレーナー♪」

 

 歌うな、自分で歩きなさい、走れって言うなら自分で走りなさいよ……!

 

 

 

 

 

 




 おハナさんはお母さん枠
 先輩トレーナー(アニメ版)はお父さん枠
 うじトレは息子枠。

 つまりそういう事だ。

 感想くれください。

新人トレーナーの妹ウマ娘予測アンケート

  • 1番人気ライスシャワー
  • 2番人気キタサンブラック
  • 同じく2番人気メジロドーベル
  • 大穴カレンチャン
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