純情ハートとウマ娘(凍結)   作:ゲーミング

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 レース前。


第四十五話

 ゴールドシップのゲート難は直らない。それがメイクデビューを終えたゴールドシップと4時間半耐久トレーニングをした結果得た結論だった。

 多分ゴルシやる気はあるんだよ、でも遺伝子レベルで身体が拒否してるんだと思う。じゃないと流石に僕の心が折れる。

 

「……つっても……ゲート難どうにかしないといけないのに、今日はオグリのレースも有るし……テイオー達に任せちゃって、僕のトレーニングはまた今度だなぁ」

 

 元々ゴルシのデビューが終われば、次はオグリの鳴尾(なるお)記念出走だから。テイオー達ジュニア級のレースも組まなきゃ行けないし……とは言ってもテイオーの目標に合わせれば若駒ステークスに出してすみれ賞取ってもらって皐月、ダービー、菊花って感じだから良いんだけど。

 

 マヤノトップガンやゴルシに関してはノープラン。

 オグリは中央のウマ娘達の中で埋もれず一等輝くウマ娘に……みたいな感じだし、兎に角勝利を積んでもらってGIに出て貰う。その為にも今は細かく勝っていく場面だと思う。地力はあるから後はレース慣れさせるのが最優先だと思う。

 今回はGIIIだからゼッケン番号で呼ばれるけど、GIに出るとなると勝負服なんかも必要になってくるし。

 考えなくちゃいけない事が多いな、全部覚えられるから全然キツくは無いんだけど。

 

「おはようトレーナー」

 

「オグリ、おは……おはよう」

 

「……今日も変わらずトレーナーで安心したよ」

 

「……どっちの意味で?」

 

「両方だ」

 

「……そですか。取り敢えず今日のレースは僕とオグリだけだけど、大丈夫?」

 

「勿論だ、今回は1着を取る……トレーナー、私が勝つ所を……見ていて欲しい」

 

 本当はテイオー達も連れて行きたかったんだけど、ゴルシのゲート難をどうにかするよ!ってテイオー達が張り切ってたからもういいかなって。

 きっとゴルシのゲート難は治らずに悪化してると思うけど。今の内にLINEしとこうかな。

 

 ゴルシがゲートトレーニングを渋ったら今日は皆お休みでいいよ……っと。

 言っちゃえばゴルシは昨日レースにトレーニングってハードスケジュールさせちゃったからね。一応逃げ道は作っておこう、テイオー達もこれから忙しくなるから今の内に身体を休ませて上げたい。

 

「トレーナー」

 

「なに?」

 

 オグリに呼ばれてスマホを弄る手を止めた。

 横を向けば少し耳を垂らせたオグリが居た。

 

「……私の話を聞いてくれないか……?」

 

「……ご、ごめんオグリ……」

 

「まぁ、その、なんだ。勝ってくるから、見ていて欲しい。ただそれだけなんだ」

 

 少し不安そうに耳を垂らすオグリに、一瞬戸惑う。

 俯いたりはしてない、ただじっと僕を見ていた。そうして、漸く僕は、僕が聞き逃してた言葉ってオグリに取っては凄く大事な事だったんだと分かったんだ。

 

「もちろん!見てるよ、だってオグリが走るんだもん。ずっとオグリを見てるから」

 

「……そうか、そうか……!」

 

 ……良かった、僕の返しは間違えてなかった。実際オグリが走る姿は物凄く好きだ、正直僕の持っていた理想に近いと思う。

 けど僕はそれを言わない、僕の理想とオグリの理想は違うから。

 

「じゃあそろそろ行こうか、電車だけど良い?」

 

「あぁ、構わない」

 

「ん、じゃあ行こっか。此処から名を挙げて行こう、オグリキャップ」

 

「……行こう、トレーナー」

 

 そう言って2人でトレセン学園のチーム『流れ星』の部屋から出て行く。

 早朝6時の話だ。電車にのって中京競馬場——愛知までだいたい4時間の道を隠せない浮遊感と共に歩んで行った。

 

 

 楽しみだ、本当に楽しみだ。

 オグリが走る、そしてオグリが勝つと言ったんだ、その姿を僕に見て欲しいって。

 

 待ってろよ、鳴尾記念!

 僕とオグリが行くから!

 

 




 そう言えばこの小説50話超えましたね。
 気付いたらこんな遠くまで来てた。

 読者の方々には感謝を。
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 心の底からありがとうを此処に。

 それはそうとゴールドシップのゲート難って直ると思う?作者は直らないと思う(その時不思議な事が起こったオチはナシだ)

新人トレーナーの妹ウマ娘予測アンケート

  • 1番人気ライスシャワー
  • 2番人気キタサンブラック
  • 同じく2番人気メジロドーベル
  • 大穴カレンチャン
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