純情ハートとウマ娘(凍結)   作:ゲーミング

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 ライディング、アクセラレーション。


 ウソを付くなぁああ!!!

 (´・ω・`)

 ランニングデュエル、アクセラレーション。


第四拾六話

 愛知の競馬場にやって来た新人とオグリキャップ。

 オグリキャップはレースの為にパドックへ、新人は観戦する為にゴールバー前の最前列へと向かって行った。

 GIII鳴尾記念、距離は2000m。

 出走するのはオグリキャップを含めて12名のウマ娘達であり、オグリキャップのゼッケン番号は3番となっていた。

 

 パドックでの活動が終わり、続々とウマ娘達がゲート前へと足を運んでいた。今回オグリキャップは4番人気となってしまったが、新人は勝利を確信して揺るがない。

 

「……やっぱりバクシンオーかマヤノトップガンに着いてきてもらうべきだったかな……」

 

 出走まであと僅かだと言うのに、此処に来て新人は人見知りを発動させていた。自分の周りに知らない人達が居て、ここ最近では見知った仲間達が居たから感じていなかった疎外感を感じてしまっていた。

 

 そうしてはじまったゲートイン。

 やや遠かったが、ゲートインする前の一瞬。オグリキャップと新人の目が合いオグリキャップはゆっくりと頷いていた。

 どう返したらいいか分からず、新人は苦笑するだけだったが。

 

『今年も始まりした鳴尾記念。GIII芝コース2000m。今回は12名のウマ娘達が出走します』

 

 ゲートインが始まり少しした所で実況が始まりだした。

 青一色の空模様の下行なわれるレース、前日に雨も降っておらず絶好の良バ場と言えるだろう。

 

『外12番、ゲートイン完了しました……今スタートです』

 

 ゲートインが完了し、全ウマ娘達が一斉にスタートを決めた。先ず先頭に抜け出すのはゼッケン番号5番、集団から抜けて行った。

 

『ゼッケン番号5番が先頭に抜け出しました。半バ身開いて4番、1番が追走。6番、8番、9番が追走。内に3番(オグリ)が入り、その外に2番、3番が並びました。1バ身程後ろからは7番、その外にからは10番です。11番、12番が並んで最後尾となっています。第1コーナーに入り、第2コーナーへと駆けていきます』

 

 オグリキャップは内に入ってしまったが為に、抜け出す事が出来るかどうかで響いて来る。

 新人とオグリキャップはどの位置に行くか、等の話し合いはして居らずオグリキャップへ新人は()()()()()()()()()()()()と残した。

 普段の競走でオグリキャップが先行や差しを得意としているのを知っていた新人としては、オグリキャップは自分の走りたい様に走った方がきっと楽しいのでは?と考えたからなのだが。

 

 そうこうしている内に、既に先頭は第2コーナーを抜けていた。

 

『第2コーナーを抜けて直線へと駆けていきます、先頭は依然5番。ゼッケン番号5番となっています。先頭と距離が離されてしまった2番手以降がやや垂れてしまい縦長の展開です。後方のウマ娘達が差せるかが気になる所ですが……。先頭は5番、続いて2バ身離れて内に1番、外側に6番と10番。そのすぐ後ろから4番、8番、9番が追走。3番(オグリ)が内に入ったまま7番が外を回りました。そして11番が7番の外を回り、最後尾は12番です。第3コーナーに入り、1000mを通過しました』

 

 オグリキャップはまだ内に入ったまま動かない。

 先頭を走る5番が意気揚々と走り、差を広げて行く。傍から見ると掛かっている様に見えるが、新人は焦らない。

 新人が焦らないのは、既にそのウマ娘に関して知っていたからと言うのがある。

 

 オグリキャップが内に埋もれていても、隊列が縦長になっていても、第4コーナーを最初に抜けるのが5番だったとしても。

 新人はオグリキャップが先頭になるのを信じて待っているから。

 

『第4コーナーを抜けて先頭は5番です、2番手との差は……差は、差が開いていない!内から3番(オグリ)!3番が内から来ました!残り600mを通過して、先頭5番との距離は実に1バ身!3番が追い縋る!5番!5番辛くも逃げている!残り400を通過!先頭争いは5番と3番(オグリ)です!後続が離されて行くが3番手に12番、12番が抜け出して来ました!残り200!5番に3番(オグリ)追い付いた!そしてその2人に12番追い縋る!3番(オグリ)3番(オグリ)が抜け出した!凄い末脚です!二番手争いは5番、12番!そして2人5番と12番が並びました!そして、そして今3番ゴールバーを通過したぁ!』

 

 

 芝を抉りながら、外に出られないなら内側から抜けば良いじゃないと言わんばかりに抜いて見せたオグリキャップ。

 並び掛け、追い抜いて行った。其の姿からはもう過去のオグリキャップは見えず、新人の心を惹き付けて止まない力強い走りが見えた。

 

 

 

『1着!1着は3番、オグリキャップ!』

 

 オグリキャップは右腕を高く、そして力強く突き上げ、笑っていた。

 

 

 

『2着は12番!3着は5番となりました!』

 

 

 

 新人は胸の高鳴りと、背後から沸き立つ歓声に押し潰されそうになりながらも、横目で笑うオグリキャップを見逃さなかった。

 

「……おめでとう、おめでとうオグリ……。」

 

 GIII、鳴尾記念。

 

 

 チーム『流れ星』所属、オグリキャップ。

 

 1着。

 

 

 

 

◆❖◇◇❖◆

 

 

 

 

 特にレース中、何かをしていた訳では無かったが新人は汗ばんでいた。

 ライブでは新しくゴールドシップと練習し会得したダンスをサイリウムを振りながら邪魔にならない様にやりきったが、そんな物は関係無かった。

 

「お疲れ様オグリ」

 

「あぁ、どうだった?私の走りは」

 

 控え室にて、ライブを終えたオグリキャップにタオルを渡すと、そのタオルで顔を拭きながらオグリキャップは新人へと聞いた。

 

 新人は満面の笑みで答えた。

 

「さいこーだっあ!……だった!」

 

「……ふふ、また噛んでしまったな」

 

「良いんだよ!その、終わり良ければ全て良しって言うから!」

 

「あぁ、その通りだ。次も……次も1着を取るぞ」

 

「うん、うん!」

 

 もう何も怖くないと言わんばかりの2人だった。

 

 




 実況書くの難しいっすな。
 実際鳴尾記念とかの実況聞いたりするけど、アレ咄嗟に実況出来るの凄いと思いますわ。
 感想、評価、お気に入り登録ありがとうございます。

 

新人トレーナーの妹ウマ娘予測アンケート

  • 1番人気ライスシャワー
  • 2番人気キタサンブラック
  • 同じく2番人気メジロドーベル
  • 大穴カレンチャン
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