純情ハートとウマ娘(凍結)   作:ゲーミング

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 最近タイトルが読み辛く感じる……てかタイトル漢数字だから別にどうでもいいとは思うんだけどさ。
 つうか漢数字使うなら十をちゃんと拾にしろって話なんですよね。
 何もかも中途半端過ぎる……まぁいっか。




第四十九話

 額から一筋の汗が流れ出た。昔と違って前髪を下ろしていないから、髪の毛が無駄に汗を吸うなんて事は起きなかった。

 シンボリルドルフと別れて、たづなさんから蹄鉄を貰ってからチーム部屋に向かっているのに、少し歩いては休憩している為に中々辿り着けなかった。

 いや重過ぎるんだよこの蹄鉄ゥ!

 取り敢えず、と言うか適当に座れる場所に腰を下ろす。蹄鉄はゆっくりと慎重に膝の上に置いて、足を伸ばした。

 地面に置いても良いんだけど、拾う時に腰が……。流れ出た汗をYシャツの袖で拭いながら、空を見上げた。

 

「あれ?トレーナーちゃん?」

 

 そろそろ行こうか、なんて考えていたら背後から声を掛けられた。僕の事をトレーナーちゃんなんて言う人は知り合いの中では彼女だけだし。

 

「まや、マヤノトップガン」

 

「むぅ……トレーナーちゃん?」

 

「ま、まって、あの、助けて……蹄鉄……たすけ……」

 

「マヤの名前呼んでくれないからヤダー」

 

「はず、恥ずかしいんだって……」

 

「でもテイオーちゃんやオグりんの事は呼んでたもん!ズルイズルイー!トレーナーちゃんのいっちばん初めのウマ娘はマヤなんだからね!」

 

 そう、そうなんだけど、でも正直名前で呼ぶのが1番恥ずかしい相手でも有るんだよ。なんでか、なんでかな。

 

「ま、マヤノ!トップガン……はい、はい!呼んだから!」

 

「だーめー!もっと優しくマヤの事呼ばなきゃダメなんだよ!後小声で言ってたのもマヤ分かってるんだからね!」

 

 頑張って勇気出して名前で呼んだのに、ダメって言われるの酷くない?その後の小声のとこなんて気にしなくて良いじゃん……じゃん……。

 

 蹄鉄を持ってるのに1歩も歩けてない現実が受け入れ切れない。これトレーニングに間に合うのかな……。

 

「……それそんなに重いの?」

 

「え、あ……うん」

 

「……しょーがないなぁ……じゃあ半分だけマヤが持ったげる。その代わり!」

 

「は、はい?」

 

「トレーナーちゃん服買いに行こう?マヤと2人でお出かけしよーよ……マヤへのご褒美頂戴?……ね?ユーコピー?」

 

 なんでそこまでして僕の服を買いに行きたいのか、そんな事がマヤノトップガンにとってのご褒美になるのか。色々考えたけど、やっぱり僕に他人の心を分かってあげられる程コミュ力も無ければ、起点も効かない事実を受け入れた。

 

「いいよ、じゃあ明明後日の金曜日にしよう。バクシンオーが土曜日にレースだから、前日は休ませて上げたくて休日にするつもりだったし……でも、その、本当にいいの?僕の服を買いに行くなんてので」

 

「マヤはそれがいーの」

 

「……わかった、じゃあ半分持って?」

 

「うん♪って重い!?重過ぎるよぉ!」

 

「だよねぇ……」

 

「だよね、じゃなくてこんなの付けたらマヤ走れないよ!?ノーコピーだよ!トレーナーちゃん!」

 

「直ぐには付けないけど、後々付けてもらうと思うから、頑張ろうね」

 

「付けちゃうんだ……うぅ、あいこぴー……」

 

 ほんの少し軽くなった自分の両腕、僕の為に貸してくれた両腕。

 マヤノトップガンの事も、ちゃんと呼んであげなきゃいけないって、そう思うんだけど。やっぱりどうしてか恥ずかしい気持ちでいっぱいになるんだ。

 僕の隣を歩いてくれる少女を横目で見る。オレンジ色の長い髪、キラキラした瞳、何時も堂々としてる立ち姿。

 そのどれを取っても、僕にはマヤノトップガンって言うウマ娘が眩し過ぎて———。

 

 

 

◆❖◇◇❖◆

 

 

 

 

 どれだけ時間が掛かったか分からないくらい時間を掛けて、でも途中からマヤノトップガンに手伝って貰った事もあって想定より早く着けたけど。

 バクシンオーとオグリに重過ぎる蹄鉄を渡し、ゴルシにも試しに渡して見た。

 

「重っ!?おい新人!これどっから持って来たんだよ」

 

 たづなさんから借りた。

 

「……コレを付けて走るのか。良いだろうトレーナーが言うなら、コレを付けた状態でもタイムを縮めて見せよう」

 

 頼もしいけど顔色……いやなんかワクワクしてない?え?

 耳ピーンと立ってるけど、もしかして楽しみにしてるの?

 

「いやコレ無理ですよ」

 

 なん、だと……?

 

「バクシンオーが無理って言った!?ボク初めて聞いたんだけど!?」

 

「マヤも初めて聞いたよ〜?」

 

「いや、だってコレ付けて足が上がる気がしませんもん!何キロ有るんですか!?」

 

「……知らないけど、たづなさんが片手で持って来てくれたから、たづなさんが片手で持てる重さなんだよ」

 

「ちょわ!?」

 

「ゴリラじゃねぇか」

 

「ゴールドシップ、たづなさんはたづなさんだぞ?」

 

「いや分かってんよ!?ちげーよ!この重さの蹄鉄を片手で持ってくんのがやべぇって言ってんの!」

 

「……ふ、私なんて片手のこゆび、こゆ、こ、ゆ、びで……!」

 

「オグリ無理しないで……怪我しちゃう」

 

 何処に張り合ってるのか。

 蹄鉄を小指で持とうなんてしちゃダメだよ。危ないし見てるこっちが怖いから。

 

「……そーいえばトレーナー。ボクとマヤノには無いの?」

 

「マヤちんはあんなの付けたら走れなくなっちゃうって!」

 

「オグリやバクシンオーは元が出来てて、パワーもそこそこあるから走れると思うけど、テイオーやマヤノ……トップガンは少し辛いんじゃないかな。ギリギリゴルシが付けて走れるくらいだと思うし……取り敢えず2人はスクワットや腿上げで基礎筋力付けてもらうからね」

 

「わージミぃ……まぁ仕方ないよねー」

 

「マヤはホッとしてるよ……?」

 

「じゃあオグリとバクシンオーは蹄鉄付けて来て」

 

「は、はい」

 

「わかった」

 

 そう言って2人は1度チーム部屋に戻って行った。

 バクシンオーの弱音?なんて初めて聞いたけど、やっぱりアレ重いんだよね?僕5セット……10個持って来たけど明日腕動くかな……。

 

「…………ふぅん?」

 

「……なにゴルシ?」

 

「別に?気にすんなよ」

 

 テイオーとマヤノトップガンが柔軟しているのを見ながら、いつの間にか隣に立っていたゴルシに声をかけた。

 何故か横目でチラッと目が合ったけど、特に何も言われなかったし。

 

 ……それにしても。

 

「テイオーちゃん柔らかいよね♪折り畳めちゃうかも!」

 

「まや、マヤノ!?自分のペースでやるから!折り畳まないで!?」

 

 マヤノトップガンと2人でお出かけ……かぁ。

 服なんてどこで買っても同じだから、取り敢えずユニ〇クロにでも行けば良いのかな。

 学園の近くにあったっけ。

 

 




 ゴルシのハジけ具合が足りない、足りなくない?
 イケメンゴルシ好きだけど、ハジケゴルシも好きなんだよね。

 感想とお気に入り、高評価って投稿者にとっての餌だと思うの。
 

 だからもっとくれください。

新人トレーナーの妹ウマ娘予測アンケート

  • 1番人気ライスシャワー
  • 2番人気キタサンブラック
  • 同じく2番人気メジロドーベル
  • 大穴カレンチャン
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