純情ハートとウマ娘(凍結) 作:ゲーミング
オグリの出走するレースが明日へと迫った今日、天気は生憎と雨になった。お陰で激重蹄鉄を外した状態で芝を走るのが、本番になってしまった。天気予報もこれからちゃんと確認しておかないと不味い。
いや、そもそも降水確率10%で降ってるのがおかしいと思うんだよね。
僕が参加する行事の日って大体雨だった気がするけど、でもレースの日は晴れてた……いや『流れ星』に入ったオグリのレースって雨降ってる時の方が多い……?いや、気の所為だよ。
何とか体育館の予約が間に合ったのは良いんだけど、なんのトレーニングやろうか。身体動かすならスポーツだよね、でも何がいいかな、候補としては細かく動き回るからバスケとか、避けたりする為に身体動かすからドッヂボールとか有るんだけど。
「遊んで終わりになりそうなんだよね……でもオグリが明日レースだからあんまり本気でトレーニングをやらせたらオーバーになりそうだし……」
共同スペースの窓から見た空はどんよりと重たく、雨による水滴で外の景色は余り良くなかったけど、でも別に雨は嫌いじゃないんだ。
雨が降ると体育とか休みだったからね、別に運動が苦手な訳じゃ無かったけど高確率で2人1組になってーとかそう言うのがあったから、それがすごく辛かった。
「……良し、決めた」
体育館でもやれるトレーニング、レースを控えたオグリも参加出来て、楽しい奴。それが思いついた様な気がしたんだ。
「あ、新人くん!」
「……ぁわ、え、うん、あの」
「おはよー!今日雨降っちゃったけど、トレーニングする場所確保出来た?」
「うん、あ、えと、体育館になって……ぁおはようございます」
突然現れたのはお姉さんトレーナー、良く話し掛けに来てくれるけど、少し苦手。コミュ力強いから。
「雨の日に体育館取れるなんて凄いじゃん!おめでとうね!」
「あり、ありがとうね?……他の人達は筋トレ系の施設借りに行ってたからね。体育館はあんまり来なくて……体育館は独り占め出来たけど、あんま、あんまり嬉しくなかったり」
「1人!?へぇー、体育館って不人気なんだ……」
「いや、あんまり居なかったけど、居たんだよ……僕が体育館に行ったら皆居なくなっただけ……」
「……あっ」
なんだよ、あって。知ってたさ、あぁ、知ってるよ嫌われてる事位さ。でもあからさますぎるでしょ!皆分かってんのか、トレーナーである僕達はウマ娘達の夢を叶える為にここに居るのであって、嫌いな奴が来たからってトレーニング場所を丸々1つ明け渡すとか正気なのか!……言ってて悲しくなってきた。
でも分からなくもないんだ、体育館が不人気な理由。タンジュンにやる事がすごく限られてくる。スポーツって言ったって、正直ウマ娘は走る事が1番なのであって、バスケもドッヂボールも走る事よりどちらかと言えば腕を使うから、トレーニングになるかって聞かれるとやっぱり疑問符が着くんだ。
で、筋トレ系の施設、ジムなんだけど……向こうは本当に簡単で、ウマ娘に筋トレしてもらうだけで全然レースが変わってくる。足腰鍛えるだけで走りにキレが出て来るんだ。
おハナさんのチーム『リギル』は今日の為に1週間前から予約してたみたいで、他のトレーナー達と共有しては居るけど、必要数は確保してたから本当に凄いと思う。
それって、自分1人じゃなくて、周りのトレーナーが担当してるウマ娘の事もしっかり考えてるって事でしょう?僕はそこまで気が回らないし、何だったらライバルがトレーニング1日潰れるなら独占しても……って考えが湧いてきちゃうモノ。
「私は取れなくってさー……あ」
「どうかした?」
「いやー、えっとさ……体育館って新人くんのチームだけなんだよね?」
「そう、だけど」
「お願い!君のチームのオグリキャップも私の担当してるマスターと同じレースに出走するのは分かってるの。ライバルになるのも分かってる、でもお願い。隅っこだけでも良いからスペース貸してくれないかな……?」
その質問に、僕はなんて答えたらいいんだろう。お姉さんが言ってるようにオグリの出走するレースにお姉さんのウマ娘も出走するんだ。だからライバルになるんだけど、その成長を促進させる事に果たして意味は——。
「……っ!」
「え!?なんで自分の頬っぺた叩いてるの!?え、赤くなって……大丈夫?」
「……大丈夫。良いよ、合同でトレーニングやろう」
「……ホントに!?ヤッター!ありがとう新人くん!」
バカだ、僕はバカ野郎だ。ついさっきおハナさんが凄いって思ったじゃん。ライバルだからなんだよ、オグリは
だって、だってさ。
僕のオグリがたった1日トレーニング場所を貸した事で、ライバルに負けるなんて事、ある筈無いんだから!
それに2人でトレーニング考えれば、いい物が出来るかも知れないしね。100%の善意なんかじゃない、でも困ってるのだったら、僕に出来る事なら手助けするべきなんだって、そう思っただけなんだ。
割と下心有るけど。
「じゃ、じゃあ合同トレーニングって事で、どんなのやるか話そ……」
「走ろう!」
「……へ?」
「体育館でも走れるから!走ろうよ!」
「あの」
「じゃあ決まり!トレーニング表書いちゃうね!」
「
トレーニング表はお姉さんが書いてたづなさんに提出しに行った。
どうしよう、コレなんて説明すればいいの?
辛い。
お姉さんトレーナーの容姿は皆さんのお好きな姿で想像してね。
新人トレーナーの妹ウマ娘予測アンケート
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1番人気ライスシャワー
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2番人気キタサンブラック
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同じく2番人気メジロドーベル
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大穴カレンチャン