純情ハートとウマ娘(凍結)   作:ゲーミング

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 もうヤダ、なんで前日22時に寝て起きるのが15時なんだよ。
 睡眠時間がバグっってる。寝坊遅刻常習犯過ぎる……。
 


第六十二話

 目が覚めると知ってる様でまるで知らない天井が視界に拡がっていた。何処の天井も同じ様に見えるけど、天井のシミとか材質とかちょっと違うんだよね。

 目が覚めたって事は、いつの間にか寝てたか意識を失ってたって事なんだけど、何してたんだっけ。天井が違うから自室でもないし、こんなフカフカなベッドでもなかったもん。

 

「……お腹と後頭部が痛い」

 

 取り敢えず起き上がる。周りを見れば簡素な机に大きな棚が有り、その中には薬が入っていた。つまりココは保健室。病院かと思ったけどそれは違うと断定。何せ着てる服がマヤノに選んで貰った服だったからね。病院服着てないから多分保健室。

 

 外を見ると既に夕陽が沈み、空は黒く染って柔らかな光を放つ月があった。ベッドから降りて保険室の窓へと足を進める。今日は半月っぽい。ちょっと膨らんではいるから、もうすぐ満月かな。

 多少痛みが残る頭で、何が原因かを思い出す。バクシンオーと2人で話してたんだけど、いつの間にか皆ゴールしててゴルシが突っ込んで来て……あー。

 

「あいつかぁ……ウマ娘の速度で突っ込んで来られたら誰だって気絶くらいするでしょ……」

 

「随分と落ち着いているんだなトレーナーくん」

 

「ひゃい!?だれ、誰!?」

 

「そう、私だ」

 

「名乗りなさいよ!……シンボリルドルフ」

 

「いや、保健室に君が運ばれるのを見ていたし、そろそろ起きる頃かと思って様子を見に来ただけなんだが。元気そうで何よりだ」

 

 ジャージ姿では無く、何時もの制服姿で現れた皇帝ことシンボリルドルフ。心配して来てくれたって言ってるけど、ホント?信用出来ないんだけど。

 

「もう寮の時間過ぎてると思うんだけど……?」

 

「生徒会の仕事で少しは残らせて貰ったんだ」

 

「……決まりは守らなきゃ行けないんじゃないの?」

 

「……ふふ杓子定規(しゃくしじょうぎ)の様には成りたくないからね。その場その場で優先すべき事柄を判断するのも、皇帝として、生徒会長としてトレセン学園の……ウマ娘の頂点に立つものとして当然だろう?」

 

「おっきくでたね……いや、まぁ……七冠達成してるし、何だったらドリームの方でも連勝記録出してるけどさ」

 

「トレーナーの指導が良いからだろうね」

 

「……君のそういう謙遜、僕は嫌いだよ」

 

 トレーナーが一流なら二流三流のウマ娘が他のウマ娘達を喰らえるかと問われれば、それはイエスなのかも知れない。けど間違っちゃいけない。それは他のウマ娘達が弱かったのではなくて、そのトレーナーが凄かっただけなんだ。

 おハナさんは間違いなく一流だと思うけど、シンボリルドルフは二流三流のウマ娘なんかじゃない。この2人は正しく一流であり、謙遜も過ぎれば傲慢な様にしか……僕には聞こえない。

 

「……いや、すまない。君と話すのは不思議と面白いからね。つい口を滑らせてしまうんだ」

 

「僕で遊ばないでくれる!?はぁ……今すぐ過去に戻ってやり直したい……」

 

「過去が有るから今のトレーナーくんが居るんだ。それに受け身であったが故にテイオー達が集まったんだと思うよ?」

 

「……反応に困る事言わないでくれません?」

 

「そう言う顔が可愛くて面白いんだよ」

 

「…………」

 

 僕はシンボリルドルフが苦手だ。話してて落ち着くから。心地好く感じてしまうんだ、こいつといると。何が起きても微笑んでくれそうな安心感、話していて疲れはするけど嫌では無いふしぎな感覚。

 偶にダジャレが飛んでくるけど、真面目な話をしてる時は控えるし。

 

「さて、それじゃあそろそろ帰ろうか」

 

「ん、気をつけてね」

 

「トレーナーくんは一体何を言ってるんだ?」

 

「……え?いやだから、帰るんでしょう?あの、お気を付けてお帰りください」

 

「積もる話もあるだろう?私が君をトレーナー寮まで送って行こう」

 

「なんでナチュラルに送迎の話になってんの!?」

 

「君が道に迷わないか心配で……」

 

「記憶力舐めてる?」

 

「ふむ、記憶力は舐められるものなのか。ありがとう、それは知らない知識だったよ、また1つ賢くなったな」

 

「……この……」

 

「ふふ」

 

 ゴルシとはまた違ったペースを踏まされるから、ほんっっっとうに苦手だ。別に楽しくなんてないよ、楽しくなんて無いんだからね!

 

「僕が送ってくよ。流石に送って貰う程弱っては無いから」

 

「そうかい?ならそうしようか」

 

 そうして僕はシンボリルドルフと共に帰路に着いたのだった。半月照らす夜道を2人で。

 

「こうして並んでいると姉妹に間違れてしまうな」

 

「何処を見たら姉妹になるのさ……」

 

「顔と背丈だろうなぁ。トレーナーくんは可愛らしい顔立ちをしているからね」

 

「……納得出来ないんだけど、いいよ別に……」

 

 僕が皇帝様に揶揄わられるのは、もう決まっている様だから。気にしないことにしたよ。




 ルドルフ好き(遺言)

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新人トレーナーの妹ウマ娘予測アンケート

  • 1番人気ライスシャワー
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  • 同じく2番人気メジロドーベル
  • 大穴カレンチャン
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