純情ハートとウマ娘(凍結) 作:ゲーミング
ウマ娘アニメ1期が大体この小説の半分かそこら辺で、アニメ2期で終わりまで突ぱしる感じです。
余裕で365話超えそう。大丈夫?着いて来れる?
第七十話
7月になった。夏合宿の予定地の場所も聞いたし、合宿中に使おうと思ってる道具なんかも揃えたんだけど、意外と理事長から貰った資金が余ってしまった。これは夏合宿が半分過ぎたときにお出掛けの軍資金として残しておくとして、どうしたものか。いつも通り九時近くなってからトレセン学園へと出勤した僕は取り敢えず、共同スペースへと足を運んだ。
「……あれ、お姉さん……とたづなさん?」
「あー!おはよう新人くん!」
「おはようございます新人さん」
「ぁ、えと、おはようございます」
初めてお姉さんとたづなさんが並んでいるのを見て、珍しいなんて思ってたけど、考えて見ると別にそんなに珍しくは無いのか。なんて考えてた。2人の周りには少し離れた場所に他のトレーナー達が座っていて、チラチラと2人を見ていた。
まぁ、確かに目を引くよね。お姉さんは今年入った新人トレーナーで既に2人も担当ウマ娘が居るし、たづなさんは美人で優しいからね。近寄ると注目されそうだから嫌だなぁ……。なーんて思ってたら2人に手招きされちゃったし。そうだよね、挨拶したらもう話に加われよみたいな感じで呼ばれるよね。分かってた。やたらチクチクとした視線を感じながら僕はお姉さんとたづなさんの元へと歩いた。
「今夏合宿の事で話聞いてたんだよねー。良いトレーニング方法はありますかって!」
「なるほど?それで?」
「わかんない!夏合宿中って合宿中はウマ娘達と丸一日トレーニングを通してやれるし、それが大体2ヶ月あるからさー……正解は無いって言われちゃった」
「当然ですね、担当しているウマ娘が何を求めているのか。それは担当しているウマ娘と日頃トレーニングを行っている貴女にしか分かりませんから。ですが、折角海や他の方達とも合同で夏合宿をするのですから、そうした方々との競走等をして偵察……と言うと聞こえは悪いですけど、勉強するのもまたトレーナーとして必要な事ですから」
たづなさんがド正論言ってる。いや、いつも正論言ってるけど、合同で夏合宿を行う利点の9割言っちゃってるよ。正直僕も嫌われてなかったら合同で夏合宿したかった。でも無理だったね、前におはようございますって擦れ違い様に言ったトレーナーからは後日睨まれたし。なんでこんなに嫌われるのかな。
「それでねそれでね!新人くんが良かったらなんだけどー……合同トレーニング、またやろ?」
「……夏合宿中に?」
「うんうん!そしたら私のマスターやオハナバタケも良い競争相手が出来て、すっごく伸びると思うんだよね」
そこまで言われて、言葉は切られた。僕はもう夏合宿はチームだけでやる事が確定してるから、正直その誘いには乗れない。けどナイショの話って感じだったからソレを言うのも……。思考を回してると、自然とたづなさんと目が合った、微笑まれた。
……それは、僕に任せるって事なんだろうか。たづなさんや理事長の助力で夏合宿を自分のチームだけでやれる様になって、少し余裕は出来て来たけれど、敢えてそんな事を言えば周りの人達からなんて思われるか……。でもお姉さんに嘘はつきたくない。
考えろ、僕はどうしたい?オグリ達の真っ直ぐな視線を受け止める為に、僕は邪な行動はしたくない。だったら、だったら答えはきっと1つなんだ。
誤魔化さない、逃げ出さない、周りの人達からの罵声罵倒なんて踏み倒して行けばいい。そういう事なんだよ、きっと。たづなさんには笑顔を返して、お姉さんに向き合った。
「僕は合同夏合宿に参加しないよ」
「……へ?」
「どういう事だそれッ!」
「説明しやがれ!オイ!」
周りからヤジが飛ばされ始めた。さっきまで黙って大人しくしてたのに、どうして僕がなんか予想外事する度に暴れ始めるんだろう。たづなさんがちょっと驚いた顔をしながら僕に近付こうとするけど、僕は視線で止める。此処でたづなさんが来てしまったら、僕とたづなさんが繋がってると思われてたづなさんまで何か言われるかも知れない。
そんな事させない、だって
「元々貯金してたお金で自分のチームだけで夏合宿をやるから、誰にも見せないよ」
「な、何言ってんだテメェ!夏合宿やる為に金が……それも自分チームだけって事は全負担じゃねぇか!」
「そうだよ、僕は1人でやりたいんだ。僕のチームは僕だけのモノだ、他の誰にも何もさせない。後」
突っかかって来た男性トレーナーの前まで詰めて行く、すると男性トレーナーは1歩後ろに下がり、視線が下がる。僕より20cm位頭高いからね、僕が近付けば視線は自然と下がるよね。なんでせめてあと1cm伸びてくれなかったかなぁ……169cmって、微妙過ぎる。
「一々僕に突っかかって来ないでよ」
「ッ……お、お前……」
「トレーニング計画表もう書いたの?自分のやる事がやってから来てよ、僕は遊びでトレーナーになったんじゃない。僕は自分の夢を、自分の担当してるウマ娘の夢を叶える為にここに居りゅ……居るんだから」
「…………くそ」
1人に言い返したら、蜘蛛の子を散らす様に周りの視線も霧散した。怖かったけど、もう逃げて良い僕は居ない。どんなに怖くとも、立ち向かわなきゃ行けない時が絶対にあるんだ。恐怖は消えないけれど、それでもせめて今だけでも立ち向かわなきゃ。だって僕はトレーナーなんだから。
きっと菊花賞にオグリが出走登録したら、スレや此処に居る人達から僕はバッシングを食らう、それ所かオグリにまで行くかも知れない。けど、そんな未来は僕が全否定するんだ、誰にも文句を言わせない。オグリの走りに影なんて要らない。
過去の傷跡は未だにオグリや僕に残っているけれど、その傷跡は消しちゃいけない。だって、だってそれがあったから、それが出来たから今の僕達が居るんだから。過去を否定したら、僕はきっともう立ち向かえなくなる。だから僕は踏ん張るんだ、足は震えてるし、若干上も下も漏れそうになったけど。取り敢えず背を向けてたお姉さんやたづなさんの方へ向き直す。その時に見えたたづなさんの表情がとても優しくて、気合を入れてた筈なのに気が抜けちゃった。
「……夏合宿中は一緒にトレーニング出来ないけど、わかんない事が有れば何時だって聞いてくれて良いからね。ぼく、僕はトレーナーだけど、困った時は、その……お互い様?だから」
「……うん、うん!ありがとうね!」
「……じゃあ、僕はコレで行くね」
「あ、新人さん待って下さい」
「はい?」
「ちょっとお時間いいですか?」
「はい、取り敢えず、あの……僕まだ計画表作ってないんで、作りながらで良いですか?」
「はい、理事長室の方へ行きましょうか」
そう言ってたづなさんは先に理事長室へと向かってしまった。周りからの視線は霧散したけど、まだチクチクする。自意識過剰って言われたらそこまでだろうけど、僕の
「新人くん、またね!」
「……うん、また、またね」
◆❖◇◇❖◆
理事長室へついて、いつも通りノックをしてから入室する。今日は理事長は居なかった。少し残念。
「新人さん」
「はい……ってちか近いですよ!?」
「近付いてますからね」
クスクスと笑いながら部屋には言った瞬間にたづなさんが前に居た。なんでそんな近いんですかたづなさん。
「トレーニング計画表、此処で書きませんか?」
「……此処で!?」
「はい、あんな事言ってしまったら、もう彼処で書くのは無理でしょう?それに新人さんのチーム部屋で書いても、その後どうせ提出する際に此処まで来る訳ですから、二度手間でしょう?」
「……だからって、此処で書くんですか……」
「嫌なんですか?私寂しいです……よよよ」
「そんなキャラしてないでしょう!?」
「なんて言うのは冗談です。先程の発言、中々カッコよかったですよ?震えて無ければもっと良かったと思いましたけど」
そう言ってたづなさんは僕の頭を優しく撫でてくれた。なんだろう、頭を撫でられた事が少ないからなのか、ふわふわする。
「あ、でもやっぱり最後噛んじゃいましたね」
「聞かなかった事にしてよぉ!」
褒めて置いて下に投げ捨てないで欲しいんだけど!?
新人トレーナー、魂の咆哮(尚かっこよくは決まらない模様)
感想美味しいぃぃぃぃ!感想ありがとう、ありがとうッ!!!
毎日感想来るとモチベが上がりまくる。
新人トレーナーの妹ウマ娘予測アンケート
-
1番人気ライスシャワー
-
2番人気キタサンブラック
-
同じく2番人気メジロドーベル
-
大穴カレンチャン