純情ハートとウマ娘(凍結)   作:ゲーミング

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 夏は何故からきすたを思いだす。
 ここ最近暑くなってきましたね、作者の部屋にはエアコンが無いので毎年夏は寝る前に水がぶ飲みしてるのに、寝て起きると脱水症状でフラッフラですよ。
 皆さんは寝る前の水分補給をしっかりね。


第七十一話

 澄み渡る青空に雲はひとつ、大きな大きな入道雲だけだった。開いている空から差し込む太陽の光が水面に反射し、それを波が煌めかせる。

 新人達は秋川理事長によってセッティングされた夏合宿予定地に辿り着き宿泊先への挨拶と各自ウマ娘用の部屋と、新人用の部屋に荷物を置いた後だった。

 即ちこれから新人監修夏合宿トレーニングが始まる。

 

「ムリですって!あの量の重りは流石の学級委員長パワーでもダメですってー!!」

 

「バクシンオー!逃げないで、ちょっと、ちょっとずつでいいから!」

 

「この激重蹄鉄付けた状態で砂浜走るのですらこんなに辛いのに、腰や手足に重り付けたら走れなくなっちゃいますってー!」

 

 逃げるバクシンオー、追い込む新人。新人が考えたトレーニング方法は大きく分けて3つ。1つ、重りの増加であり、1番単純なトレーニング。2つ目は耐久水泳、これは主に身体全体の筋肉を動かす為のトレーニングである。3つ目はタイヤ引きだった。

 その内の1つ目である重りの増加は寝る時と入浴中以外身に付ける事が条件だったのだが、まさかのオグリキャップが一瞬ふらついた事によってゴールドシップやトウカイテイオー達は戦々恐々していた。

 その事実に耐え切れずにバクシンオーは逃げ出し、それを追い掛けるのが新人トレーナーだった。

 

「……彼奴なんでウマ娘の足に追い付けそうなんだ?」

 

「夏には魔物が居るらしいからね〜」

 

「……マヤノ、それはちょっと違うんじゃない?」

 

「ふっ……ふっ……ふっ……」

 

「オグリはなんでスクワットしてんの?」

 

「い……や、その……トレーナーがバクシンオーを捕まえる前に……っ……この重りに慣れて置こう、と……思って……!」

 

「膝壊しちゃうよ!?」

 

「そん、な、やわな、膝は……あっ」

 

オグリーーーーッ!!(捕まえたぁああ!!!)

 

 オグリキャップ、新人監修地獄の夏合宿……リタイア。主に空腹で。

 トウカイテイオーの叫び声と共に新人トレーナーも叫び、その声を聞いた全員が声の方へと首を回した。

 

「とれ、トレーナーさん!?マズイですよ!」

 

「なにが!僕のトレーニングから逃げちゃうバクシンオーの方が不味いよ!」

 

「……彼奴らなにイチャついてんだ?」

 

「マヤしーらない☆オグちゃん重り外して上げるね?」

 

「すまない……」

 

「……あの2人ちょーっとテンション上がり過ぎてるよね。ボクちょっと、本当にちょっとだけお話してくるね」

 

 マヤノトップガンは空腹にて倒れ込んだオグリキャップの重りを取り外しに行き、トウカイテイオーとゴールドシップはバクシンオーと新人トレーナーを見ていたが、トウカイテイオーがキレた。

 

「ちが、あの、今どんな体勢してると思ってます!?」

 

「バクシンオーがうつ伏せで倒れ込んで、起き上がって逃げないように僕が上から乗っかって両手を砂浜に押し付けてる!」

 

 言葉の通りである、バクシンオーはうつ伏せで倒れ込んでおり、その上に、バクシンオーの腰に新人は乗っており、両足でバクシンオーの足を開かない様にしており、両手はバクシンオーの手首を握り砂浜に押し付けていた。尚バクシンオーでもちょっと本気を出せばこの拘束から抜け出せるのだが、今のバクシンオーはこれから始まるであろう地獄のトレーニングによる恐怖となんで自分の上に新人トレーナーが乗っているのかを理解出来ず頭がパンクしていた。

 

「分かってるじゃないですか!あの、マズイですよ!」

 

「バクシンオー逃げちゃうでしょ!」

 

「逃げません!逃げませんからッ!」

 

「トレーナートレーナー」

 

「なに!?って、どうしたのテイオー」

 

「んふふ……ゴールドシップッ!」

 

「ゴールドシップ様だぜッ!」

 

 ニコニコと笑顔を浮かべたトウカイテイオーがゴールドシップを呼び出し、そのゴールドシップが新人トレーナーに向かって全力疾走を始めた。

 

「え、え!え!?」

 

「なぁああにセクハラしてんだバカトレーナーッ!キィーック!」

 

「色々ざっ!?」

 

 新人トレーナーの顔面にゴールドシップの両足が突き刺さった。見事なドロップキックであり、これにはトウカイテイオーも10点札を出した。因みに満点は564(ゴルシ)点だった。

 吹っ飛ばされた新人トレーナーの目の前には、とても澄み切った青空が視界いっぱいに広がっていた。

 

 

 

◆❖◇◇❖◆

 

 

 

 全く酷い目にあった。バクシンオーが逃げるのがいけないのに、なんで僕がゴルシのドロップキック受けなきゃいけないのさ……。

 

「いてて……鼻折れてないよね……ゴルシの事だから一応加減はしてくれたと思うけどさぁ」

 

 ああ見えてゴルシちゃんと僕が耐えられるギリギリで攻めて来るんだよね。いやギリギリでも後にアウトって付くんだけど。出会った当初はダル絡みウザ絡みして来てたし、それは今も変わらないか……でもやっぱりゴルシが来てくれたからチームの空気は良い……と思う。僕への被害ヤバいけど。この今朝なんて朝起きたらゴルシが目の前にいて部屋の模様替えされてたし。

 天井にチームの集合写真プリントしてたのはやり過ぎだと思うんだよね。

 

「……目が覚めたらもう9時だし。今日のトレーニングは失敗かな」

 

 菊花と天秋を1着、有マ記念に出走出来るレベルまでオグリの知名度を上げなきゃいけないし……。

 ちょっと早急だったのかな、項を急いで失敗してたらキリがないや。取り敢えず明日は軽めにしよう。

 

 なんて考えていたら僕の部屋の扉がノックされた。

 

「はーい……どうぞー……」

 

「おう、アタシだ」

 

「お前か」

 

 ノックの主はゴルシだった。なんかホカホカしてるけど……!?耳当てしてない!?嘘でしょ!?

 

「お?なんだ新人、湯上りのゴールドシップ様に見惚れてんのかぁ?やっぱ歳頃か」

 

「ば、バカ言うんじゃないよ!?明日の朝刊に乗っちゃうから!」

 

「……お前は一体何と戦ってんだ?」

 

「と、取り敢えず……その、なに?」

 

「んー、まぁ……蹴飛ばして気絶させちまったからな。見舞いだよみーまーい後ナチュラルにお前抜いて飯食っちまった所為で全部片付けられちまったし

 

「なんか言った?」

 

「いんや?」

 

 そう言ってゴルシは横たわる僕の隣に腰を下ろした。あの耳当てが無いだけでもうタダの美少女になってるんだけど……違います、違うんです。邪な考えなんてしてません!

 

「ま、なんにせよ。流石に初日からありゃねぇだろ」

 

「……やっぱり?」

 

「おう、両手両足の重りは構わねぇけどよ。流石にいきなり全部の重り付けての砂浜ランニングは無理だって」

 

「……ちょっとトレーニング練り直すね」

 

「おう、夏合宿は2ヶ月あんだ。焦らず行こうぜ新人」

 

 そう言ってゴルシは部屋から出て行った。取り敢えず身体を起こして、持って来たノートパソコンを開いてトレーニングを練り直した。

 

 ゴルジの言う通り、2ヶ月も有るんだ。少し長い目で見てみよう。まずこの一週間で両手両足に5キロリストバンドを付けてもらって慣れて貰おうと思う。一先ずキリのいい所で終わらせて、立ち上がる。

 

「取り敢えずご飯食べに行くかー……」

 

 そう思い立って部屋を抜けて、食堂へと足を運んだが、もう閉まっており、僕はご飯を食べれない事を理解した。もしかしてあの時ゴルシが言ってたのって……。

 

 

「…………ゴールドシップゥ!!!!」

 

 

 僕の叫びが旅館に響き渡った。

 

 

 

 

 

「何かしたのゴルシ?」

 

「特に何も?」




 2900文字。始めは合宿予定地に着いた所から書いてたんですけど、なんか面白みが無かったんで急遽変更。
 バクシンオーと新人くんの追いかけっこと、ナチュラルセクハラ新人トレーナー。

新人トレーナーの妹ウマ娘予測アンケート

  • 1番人気ライスシャワー
  • 2番人気キタサンブラック
  • 同じく2番人気メジロドーベル
  • 大穴カレンチャン
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