純情ハートとウマ娘(凍結)   作:ゲーミング

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 また投稿間に合わなった……ごめんなさい。
 敷布団が諸事情により消滅して、かったい床で寝てたら身体がバキバキになってもう範馬刃牙状態だよ……範馬刃牙状態ってなんだよ。




第七十二話

 夏合宿が始まってから大体1週間が経っていた。朝起きて皆とトレーニングの打ち合わせ、朝食後にストレッチを行い昼頃まで簡単に砂浜でのランニング。その後昼食を取って軽く休憩、夕飯まで重りを少しづつ増やしながらトレーニングを行う。それがゴルシとの会話で新しく作り直したトレーニング予定表だった。

 3日目で漸く皆激重蹄鉄を付けた状態での砂浜ランニングに慣れ始め、5日目で両手両足首に5kgのリストバンドを1人合計4つ付けた状態でのトレーニングが開始された。オグリだけはリストバンドを倍付けたいとの事で、40kgの重りを付けた状態での砂浜トレーニングを行っていた。

 正直危ない気がしたけど、オグリの走りに影は見えない。慣れない砂浜での走りだと言うのに、僕のチームの中では最高速度になってるし。割と良い傾向なのかも知れない。

 

 でも怖いのは事実で、オグリには休憩の時間と回数を増やして、ストレッチを皆より多くやって貰ってる。

 今夜は僕もちゃんと晩ご飯は食べれたし、何も問題は無いと思う。今の所は……って感じがするけど。トレセン学園から持って来ていたノートパソコンにこの一週間で行っていたトレーニングの記録と、そのトレーニングによって得られる効果をプロファイルして居た時、僕の部屋の扉にノックがされた。既に時刻は夜の10時を回っており、ゴルシ達は寝てる筈だけど、誰だろう。

 

「どうぞー」

 

「失礼しやす。どうも、新人さん」

 

「ぁ、し、支配人さん」

 

「その呼び方も硬いですね、私の事は呼び捨てで良いんですよ?」

 

 この人はこの旅館の支配人さんで、秋川理事長のお知り合いとの事だ。2ヶ月間の間僕達のチームだけにこの旅館を貸して下るとの事らしい。一体秋川理事長は幾ら出したんだ……?考えたら寒気がして来た。

 支配人と言っても、見た目は若い方で、身長は180cmの白髪のお兄さん……なんだけど、年齢は40超えてるらしい。全くそんな風には見えないけど。

 

「い、いえいえ……あの、ごよ、ご要件は?」

 

「はい、実は先日まで体調を崩していたので1度旅館から離れさせていたのですが、この度回復したとの事で明日からウチで働く従業員の紹介をと思いまして……ほら、来なさい」

 

 そう言って僕の部屋に来たのは1人の女性だった。僕より少し歳下だと思うけど、僕より身長の高い人。綺麗な桜色をした髪の毛だが、毛先に向かうに連れて若干白くなっている。瞳は綺麗なライトグリーンだった。

 何故か一言も話さずに無言のままジッと見詰められて、どうしたらいいか分からなくなってた。なんなのこの空気?

 

「……ほら、怖い人じゃないだろう?」

 

「……はじめまして、この旅館の女将を担当しています。よろしくお願いします」

 

「…………え、ぁ……はい、その、よろしくお願いします」

 

「では、私は……これで」

 

 そう言って彼女——女将——は僕の部屋から出て行ってしまう。顔合わせって形だったんだろうけど、なんだろう。僕と同じ匂いがした。

 

「ははは、やっぱりまだ難しいかなぁ」

 

「……あの」

 

「ん、あぁ。若いでしょう?あれ私の娘なんですよ」

 

「……娘さんいた、居たんですね」

 

「えぇ、妻の忘れ形見……と言いましょうか。まぁ、余り深くは」

 

 ……お母さんが居ないんだ。そう気付いたけれど、別に何かを思った訳でもなく、僕の脳裏に家族が思い浮かんだ。けどそれを思考の外へと弾き出す。別に今考える事じゃない、()()()()()()

 

「新人さん」

 

「はい?」

 

「……良ければなんですけどね、ちょっと話し相手になってやって欲しいんです」

 

「僕が、ですか?」

 

「えぇ、歳頃の娘では有るんですが、如何せん他人と会話をするのが苦手みたいで……その点新人さんはお若いのに既にチームを組めるだけの担当を持ってらっしゃいます。それだけ勧誘がお上手だったんでしょう、なので良ければ……と」

 

 勧誘が上手?いやー、まぁ確かに?僕がテイオーと知りあった事から一気に担当は増えたけど?そんな勧誘が世界一上手だなんて言い過ぎって訳でもないけどさー!

 

「……新人さん?」

 

「え、あ!あぁ、分かりました!この勧誘上手な新人トレーナーにお任せ下さい!」

 

「……えぇ、お願いします…………本当に、お願いします

 

 確かに今までの僕はコミュ力よわよわって言われても仕方無かったけどさ?トレセン学園に入ってから知り合いも増えたし、なんなら毎日オグリやテイオー達と話してる訳だから、もーコミュ力つよつよの分類に入ってると思うんだよね。だってそうじゃなかったら……そ、そうじゃなかったら……僕本当にコミュ力よわよわのチビトレーナーになっちゃう……。

 

 支配人さんの言葉の意味を余り深く考えずに、煽てられた訳でも無かったのに勝手に煽てられて、調子に乗ってた僕はこの後痛い目を見る事になる。けどそれはもう少し先の話だった。良し、コレでフラグは立った。後はへし折ってバラバラにして空の果てに投げ捨てるだけだね!

 

「それでは私も失礼します。ごゆっくりお寛ぎ下さいませ」

 

「ありがとうございます、おやすみなさい」

 

 そうして支配人さんはいなくなり、僕もまた寝に入った。明日もトレーニングだ、早めに寝とこう。

 

 

 

◆❖◇◇❖◆

 

 

 

 今日も天気は晴れてくれた。けど、ちょっと雲が多めで蒸し蒸しとした感じの1日になりそう。取り敢えず部屋から出てオグリ達と合流する為に廊下を歩いて行った。

 

「テイオー、おはよう」

 

「ん、鬼畜トレーナーおはよー」

 

「……鬼畜?」

 

「うん、鬼畜トレーナー」

 

「……どこら辺が鬼畜なのさ」

 

「考えるトレーニングが尽くキッツイんだよ!分かる?」

 

「……そんなに?」

 

「そんなに。カイチョーと昨日の夜LINEしてたけど、ボク達みたいなトレーニングはしてないって」

 

「それは……いやよく分かんない」

 

 それっておハナさんのトレーニングな訳だし、そもそも夏合宿のトレーニングのやり方とか僕は良く知らないもん。今更ながらおハナさん達に聞いとけば良かった……これが下衆の後知恵って奴か。

 

「シンボリルドルフはどんなトレーニングしてるって?」

 

「んーとね、砂浜走ったりはしてるけど重りとかは付けてないって。精々タイヤを引いてるみたいだよ?後は海の中に入って水泳してるみたい」

 

「……タイヤ引きも水泳も一応考えてる事ではあったよ?」

 

「……じゃあなんで重りトレーニングが始めに来ちゃったのさ……」

 

 なんでだろう?単に何時も激重蹄鉄付けてランニングだったり今日そうしてるから、先に重り追加するのが思い立ったからじゃないかな。順番は基本考えてなかったし……。

 

「トレーナートレーナー」

 

「なに?」

 

「トレーニングはトレーナーの自由でも良いけどさ、なんか面白いトレーニングにしてくれない?ボクそろそろ飽きてきちゃったんだよね」

 

「……飽きて来た……かぁ」

 

 面白いトレーニング、面白いトレーニング……海、砂浜、周りには民家とかの建築物は無い。人の目を気にする必要が無いって事なんだけど……どうしようかな。今日の課題になりそうだ。廊下の真ん中でテイオーと話していたら、背後から小さな足音が聞こえて来た。僕が聞こえてるって事はテイオーはもう少し早く聞こえてたかな。取り敢えず振り返ると、そこには昨晩顔合わせした女将さんが居た。

 

「……おはようございます」

 

「おはようございます」

 

「……誰?」

 

「この旅館の支配人さんの一人娘で、女将さんなんだって」

 

「へー……ボクはトウカイテイオー、よろしくね」

 

「……はい、よろしくお願いします」

 

 そう言って2人は握手をしていた。僕はまだ握手すらしてないのに……あれ、コミュ力つよつよってテイオーみたいなのを言うんじゃ……?いや、いやいや。あれは同性だから出来る事だよ。そう、きっとそうだよ。

 

「朝食の準備が……整っております。どうぞ……」

 

「もうそんな時間!?やば、ほらトレーナー早く行こ!」

 

「僕はコミュ力つよつよに……ってなにテイオー、あ、まって、腕時計引っ張っちゃ……だめぇ!」

 

「変な声出さないでよ!?」

 

 出させたのはテイオーだからね!?女将さんを置いてテイオーは僕の腕を引っ張って行く。目指すはお腹を空かせたオグリの……じゃなくて、食堂へ。

 

 取り敢えず、今日のトレーニングは軽めにしておいて、明日からのトレーニングを考えなくっちゃ。テイオーの言っていた面白いトレーニングって、どんなのがいいのかなぁ……。




 まずは1週間。支配人さんと女将さん出したのはちょーっとやりたい事有るから。七十一話時点で出すと蛇足になりそうだったから辞めてたけど、これいきなり出てきた設定になるから余り受け入れ難いかな。

 知らんけど。

 投稿空いたけど感想ちょうだい……ちょうだいぃ……。

新人トレーナーの妹ウマ娘予測アンケート

  • 1番人気ライスシャワー
  • 2番人気キタサンブラック
  • 同じく2番人気メジロドーベル
  • 大穴カレンチャン
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