純情ハートとウマ娘(凍結) 作:ゲーミング
読者様には多大な御迷惑をお掛けしましたァ!!!
もうむり。オグリとのトレーニングは明日から始まるのに、皆に秋川理事長から貰ったお金でスイーツ食べ放題行ってる時も考えてたけど、今のオグリに必要な物ってなんなんだ?テイオーとの勝負に負けた1番の理由は走る事を
義務感や意地で走るのは悪い事じゃ無いけれど、1番は楽しむ事だと思ってる。だから正直賭けでは有ったし、アレで負けてたら僕は多分首吊ってた自信がある。
1人でお風呂の鏡の前で座り込む。水に濡れて垂れ下がった髪で顔半分が隠れる自分を見ながら、オグリに行っていたトレーニングを思い出す。コンディションが最高から並のシニア級にすら負けない実力をオグリはもう持ってる。
足りないと思うのは何処だ?重りと筋トレで身体全体の筋肉量は増えた。固くなり過ぎない様にこまめな柔軟もして貰って身体自体は柔らかいままだ。
両手で髪の毛を上げて、鏡に自分の顔を映す。目の下の隈が薄らと、けど確かに色濃くなりつつあった。寝ずに過ごして大体5週間になった。オグリとのトレーニングを終わらせたら6週間になる。未だに活動出来てるのが不思議な位だ。人体の神秘に触れてる感覚凄い。
結局何が足りないのか分からないまま、ネットで隈の誤魔化し方を探しつつ1人で夜を明かした。
何が足りてないんだろう。急がないと行けないのに、もどかしいよ。
◆❖◇◇❖◆
オグリとのマンツーマン1日目がやって来た。生憎の雨という事でやれてなかった勉強を午前中にやりつつ、午後は筋トレと言うトレーニングになった。
中等部のA級にテイオーとマヤノ、B級にゴルシ。これがジュニア級の3人となり、今後行うジュニア級のGIや変化したバ場状態での走り方を教えて行く。
「稍重とかそこら辺は分かったけどさ、結局どう走るのが正解なのさ?」
「タイミングにもよるだろうけど、オグリが走ったマーメイドS、アレは絶対に参考になるから、覚えてて」
「大外回ってた奴だよね?オグリちゃんって何であんな走り方したの?何となくは分かるんだけど、マヤはオグリちゃんの口から聞きたいなー♪」
オグリが走ったマーメイドS、重バ場であり、不良バ場に片足突っ込んだ状態のターフでのレース。正直走り方に正解なんてモノは多分無い。個人個人でそう言った状況に合わせてやるのが得策な筈だから、言ってしまえばバ場状態のデメリット、そしてそのデメリットをどうやって乗り越えるかを考える。それが1番大事だと僕は考えた。
だから個人の正解と万人の正解は違うんだ。
「私は、正直芝が抉れてる場所を走りたくなかったからと言うのが大きいな。それと踏み込むにも前に誰かが居ると邪魔だから、なるべく誰とも被らない様にしてたら何時の間にか大外を回ってた。だから別に何か特別な考えが有った訳じゃ無いんだ」
「それを走りながら考えて、行動に移せたのが凄いんだよ。バ場状態やレース、それに出走する他のウマ娘達を含めて色々と正解が変わってくる。本当は正解なんて無いのかも知れないけど、それを探すのと探さないのじゃ全然変わって来るからね」
「正直アレが正解だとは思っていないがな。楽しかったからまたやりたいとは思う」
「参考になったのか、なってないのかよく分かんないんだけど」
「マヤは分かったから大丈夫かなー。トレーナーちゃんとしてはどうなの?」
「あ、それ私も気になります!晴れてると走りやすいんですけど、雨とか降ってると走りにくいじゃ無いですか!やっぱり学級委員長としてはそう言った時にどうしたらいいかって言う模範解答が1つ欲しいです!」
学級委員長なら模範解答無くても大丈夫じゃない?とか何とか思いつつ首を傾ける。トレーナーとしての正解、模範解答。しかも稍重や不良バ場が前提での話。僕が走るなら……ん。
「例えばだけどさ」
「うんうん」
「逃げなら初めっから大逃げして、バテずに最高スピードで走り抜ければ理論上勝てる訳でしょ?」
「うん、うん?」
「先行でも最後の直線で前の奴ら全員ぶち抜けば勝ちでしょ?」
「と、トレーナーちゃん?」
「差しも最後に差せれば勝ちじゃん」
「トレーナー、大丈夫かトレーナー」
「追い込みなんかもそうでしょ?最後に抜けば勝ちなんだから、抜けば勝てるよ」
「ダメだコイツ早く何とかしねぇと……」
だって、だってさぁ!!もうバ場状態の対策とかわかんないよ!僕は不良バ場とかで走った事ないもん!なら良バ場の時と変わらない、もしくは良バ場を走る時以上に速くなれば理論時は勝てるじゃん!
「つまり……バクシンですね?」
「そう、つまりはバクシン」
「学級委員長ダッシュ!」
「そう!学級委員長ダッシュだよ!」
「「
ココ最近バクシンオーと話が合う様になって来て楽しい。そうだよ、バクシンしてれば勝てるじゃん。なんだ、こんなに簡単な事だったんだ!冗談だよ?冗談だからさ……そんなに冷ややかな目で僕を見ないで欲しいなテイオー。
「取り敢えずバ場状態が悪くなったら確かめながら走るのが良さそうだな」
「オグリの大外回りも、ボク達も出来る様になってた方が良いかもね」
「アイ・コピー♪後はなんだろうね〜、ゴルシちゃんは何か思いつく?」
「なんも?」
「ゴルシちゃんらしいね♪」
「だろ?」
「うん、ゴルシらしく無策って感じ」
「だろだろ?……ん?」
「そうだな、やはりゴールドシップだな」
「なぁ、コレもしかしてアタシバカにされてんのか?お?喧嘩売ってんなら5000円で買ってやるよ」
「はちみー約4杯分かぁ」
「テイオーちゃんはちみーで金額の計算するの辞めない?」
「だああ!考えんの怠くなって来やがった!筋トレしよーぜ筋トレ!夢のシックスパック、更にその上のサーティンパック作る勢いでよぉ!」
「何処から1個増えたの!?いや、いやシックスパックなんて目指してないからね!?」
「テイオーは違ったのか?」
「ねぇオグリちゃん、ナチュラルにマヤもシックスパック目指してる感じで言うの辞めない?」
この後滅茶苦茶筋トレした。何故か僕も巻き込まれた。
◆❖◇◇❖◆
オグリに足りない物が分からずに3日目になってしまった。もういっその事思考放棄して見ようかな……。取り敢えずトレーニングに使うものを集めて来た。支配人さんに頼んで手頃な壺を借りて来た。
「……で、何故トレーニングに壺が必要なんだ?」
「トレーニングの為だよ?」
「……何故トレーニングに壺が必要なんだ?」
「だからトレーニングの」
「いやだから!なんで私のトレーニングに壺が必要なんだ!?」
「いやトレーニングに必要なんだって!」
「私はその理由を聞いているんだが!?」
「この壺に水を入れるじゃん」
「きゅ、急に落ち着いたな……あぁ、それで?」
「オグリがこの2つの壺を持つでしょ?」
実際に海水を壺に組み上げてオグリに手渡す。
「……それで?」
「持ち方が違うよ、それを手で持つんだ」
「……なぁトレーナー、まさかとは思うんだが」
「それでその壺を両手に持って、空気椅子するの」
「やっぱり!やっぱり筋トレじゃないか!?」
「因みにその壺支配人さんから借りてて高い奴らしいから、落としたら晩御飯抜きね」
「トレーナァァァ!!」
と言う訳で拳法とかそこら辺の資料を漁って考えてみました。ウマ娘としてのトレーニングに行き詰まったのなら、今度は人としてのトレーニングを実地して見よう!タイヤを木に吊るして、それを振り子みたいに動かしてソレをオグリが受け止めるって言うトレーニングも考えたけど、危なさそうだから却下した。
「こ、これ地味に辛いぞ……」
「因みに取り敢えずそれ1時間ね」
「トレーナー!?」
「落としたら」
「分かった!分かったからその先を言わないでくれ!トレーナーの事が嫌いになりそうだ!」
「トレーニングを嫌いになっても僕の事は嫌いにならないで下さい」
「何を言ってるんだトレーナー!?」
「その後は海に入って蹴りの練習ね」
「私のトレーニングは何処に向かってるんだ!?」
「ターフやダートの先……そう、ゴールバーだよ」
「……もしも良い事を言ったつもりなら訂正させて貰うぞ……?」
べ、べべべー、別にそんな事思ってないし!
因みにコレをマンツーマントレーニング中ずっと続けてやったらオグリに脛蹴られた。地味に痛い。
久しぶりに書いたけど、やっぱ小説書くの楽しいわ。
文字で文を作る。それがこんなにも楽しいのだと、休んでる最中は忘れてた。
という訳でオグリ回でした。最後ものっすごい駆け足でしたけど、許してね。
因みに脛蹴ってるオグリは頬を若干膨らませて耳垂らしてます。理由?そんなの新人くんとの対話トレーニングまるっとカットしたからだよ()
次回はゴルシ回にする予定。