純情ハートとウマ娘(凍結)   作:ゲーミング

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 夏だ!海だー!お祭りだーー!と言う訳で夏祭り前のイベントです。皆好きでしょそういうお話、作者もソーナノ。
 イベントの前日とか楽しみ過ぎて夜更かして寝坊して遅刻するまでがイベントよ。その日の夕方にはもうお眠で布団に倒れたらそのままバクスーイ!だからね。

 と言う訳で前置きはここまでに。本編どーぞ!
 前回までの流れは叩き斬らせてもらう。


第九十二話

 なんという事だ、目が覚めたら見知らぬ場所だ。いやそんな訳が無いんだけどさ。

 

「んだよ、祭りって言ったら屋台だろ!やっぱ焼きそばくれーは売っとかねぇとな!」

 

「なんで開く側になってるの!?意味わかんないよ!!」

 

「寧ろ開かねぇのか?」

 

「お祭り楽しみに行くって言ってるのに開く選択肢があるのがびっくりなんですけど!?」

 

「ちっちっち……囚われちゃいけねぇ、出店のおっちゃん達の顔を思い浮かべてみな……大体笑顔だったろ?ありゃ楽しいんだよ……原価以上の金取れっから」

 

「最低な楽しみ方だなおいっ!!」

 

 事の発端は今朝のトレーニング会議の際に、明日少し歩く事になるけれど花火大会があると言う事を伝えた所、マヤノが急に立ち上がり今日を休みにして欲しいと叫び始めた事だった。それが口火になり、マヤノに続きテイオーが、更にはオグリまでが休みを要求して来た。

 そこまで言うならと思い休みにしたら、背後から近付いて来ていたゴルシに気付かず、頭に袋を被せられてグルグルに拘束されそのままの勢いで外へと飛び出された。多分。

 ゴルシに連れてこられたのはスーパーだった。どうやら本気で屋台を開く気満々な様だ。もう既に買い物は終わっており、袋の中身が焼きそばの麺とソースで溢れかえってた。

 

「と言うかゴルシはそれで本当に楽しいの?」

 

「あったりめぇだろ、アタシは自分が楽しい事以外したくねぇんだよ。レースだってアタシが楽しいと思ってるからやりたい訳だしな」

 

「まぁそうだよね。知ってた」

 

「屋台はバクシンオーに手伝って貰っかな」

 

「遊ぶ気満々だったバクシンオーに手伝わせるの!?鬼かお前は!」

 

「ウマ娘だよ、記憶力になんがあんのか」

 

「おま、お前って奴は!お前って奴は!!」

 

「ふはははは!冗談だよ、笑って……ゆるーして♡」

 

「……か、可愛く言っても、だめ」

 

「ん?可愛く言ってもー?それはつまりアタシが可愛いって認めたな?お?」

 

「なんなの!?今日すっごいグイグイ来るじゃん!?」

 

「きゃー☆新人さんが急に大声出して、ゴルシこっわーい♪」

 

 そう言って尻尾で僕の顔を叩いて逃げ出すゴルシ。ぼ、僕は大人だからね……挑発されても、追い掛けなんてしないから。大体追いかけっ子なんて、子供じゃあるまいし……。

 

「ほらほら、鬼さんこっちら♪」

 

「僕子供じゃないからやらないからね、それに疲れるし」

 

「……ふーん、新人にとってアタシって追い掛ける事すらしないどーでもいいウマ娘だったのかー」

 

「なっ、そこ、そこまでは言ってないでしょ!?」

 

 ムスッとして開いていた距離が更に開かれる。置いて行かれない為にもやや小走りになりつつ、ゴルシの手を取ると、焼きそばの材料なんかが入っている袋を地面に落として、勢い良く振り返られて。

 

「……なーんちって」

 

「………………」

 

 手を握られ、空いた手で頬を引っ張られた。

 

「顔、赤いぜ?」

 

「…………———————!!!!!」

 

「はっははあははは!荷物持ちよっろしく〜!」

 

「ゴォオオオルドシップゥ!!!!」

 

「おにさんこちら♪てのなるほーうへ♪」

 

 もう我慢ならない、1回言ってやらないとダメみたいだ。堪忍袋の緒がキレちまったよ……!

 

「食材を地面に置くなバカ!」

 

「そこかよ!?いやそうだけどな!?そこじゃねぇだろ!?」

 

「後僕で遊ぶのやめろぉ!心臓に悪いんだって!」

 

「にひひ、残念だったな新人!アタシはお前で遊ぶのがいっちばん楽しいんだよ!」

 

 こっっの……!

 

「頭ゴールドシップめぇえええ!!」

 

「おい!それバカにしてんのかテメェ!!!」

 

 

 心からの叫びを出した思いはゴルシのドロップキックによって止められてしまった。そこからの意識は……多分覚えてられないと思うの。暗転する視界の中、吹き飛ばされるのだった。

 痛いけど耐えられない程じゃないってのが、また意地———。

 

 

 

◆❖◇◇❖◆

 

 

 

 目が覚めるとバクシンオーの顔が目の前に有った。

 

「…………なにしてるの?」

 

「膝枕……ですかね」

 

「……どうして?」

 

「ゴールドシップさんに放り投げられたので、受け取りました。足が痺れてきてます。晩御飯、食べられちゃいましたし……」

 

「…………アイツ本当に自由だな」

 

「食べたのはオグリキャップさんです」

 

「なんで!?」

 

「明日のお祭りの為に体力をつけるためにって言ってましたね!」

 

「…………なんって……なんて日だ……」

 

 そうしてバクシンオーの痺れた膝の上で僕はまた眠りに着いた。頭の上から「トレーナーさん?トレーナーさん!?あの、私足が、あの!」とか聞こえて来たけれど、大丈夫慣れればスグだよ。

 

「おやすみなさい、バクシンオー」

 

「寝ないで!?寝ないでくださいトレーナーさぁん!!!」

 

 




 これ実は12時に投稿しようと思ってたんです。
 でも色々上手くいかなくて、多分8回位書き直してます。
 なんでしょうね、シリアスで続けるのは楽なんですけど、この小説別にシリアスに振ってる訳じゃ無いんですよね……。

 次回夏祭り、の予定です。お楽しみに。
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