---ツバサ---
今度の魔王候補も同じ会社の同僚であった。そいつは下請け会社から出向してきた鈴木一郎だった。社内ではサトゥーとよばれていたっけ。鈴木氏が数名おり、呼び分けのために、愛称で呼んでいたっけ。その辺の記憶は最早あいまいであるが。これって、義父が召喚された者をインターセプトして、その人選にしているのかもしれない。
呆然、唖然とボォ~っとしているサトゥーを大野君の温泉旅館へ連れ込んだ。
コイツ、ゲームでまだ実装されていない魔王の魔法【流星雨】で龍の里にいたドラゴンを全滅させたようだった。ステイタス鑑定をすると、ジョブが魔王で、レベルがカンストしているし。この世界に馴染む前に、この世界のシステムにて、魔王認定されてしまったようだ。
---鈴木一郎---
目の前にツバサさん、大野君、小鳥遊さんがいる。同僚3名と同様に、俺は異世界召喚されたようだ。それも魔王召喚だと言う。いきなりのレベルアップ
で討伐対象になんったらしい。頭を抱えるツバサさん。
「あの大陸は今後、荒れるだろうな。生物の頂点であるドラゴンの生息地を殲滅したんだから」
俺は朦朧とした意識の中で、3発の【流星雨】を撃ち撃ち込んだらしい。その衝撃で地震を発生させ、この星への影響が大らしい。
「さて、どうしたものか。まさか、ゲームでのラスボスである竜神アコンカグラを降臨直後に倒すとは」
そうだった。威力が高すぎる為、【流星雨】はボツになったんだ…
「そう言えば、お前の後輩氏は失踪していたな」
大野君に訊かれた。後輩氏とは高杯光子のことで、社内では後輩氏と呼ばれていた。
「そうです。そのあおりを受けて、俺、彼女の分の仕事も…」
「まさか、後輩氏も召喚されたのか?聖女召喚ならば問題は少ないが、魔王召喚だと問題だな」
この世界には魔王が何人いるんだ?
「ねぇ、ヒカリちゃんを探さないの?」
後輩氏は「ヒカリ」と呼んでくださいと、社内で言ったのだが、小鳥遊さん以外には後輩氏と呼ばれていた。
「手がかりが無い。難しいなぁ。アルファ達に頼んでみるけど」
アルファとはツバサ氏の配下の者らしい。
「鈴木氏と、召喚された大陸を旅して、誰が召喚したのかを探らないと。あとドラゴンの大量氏の影響と、流星雨の影響もなぁ」
今後、この世界での呼び方は、ツバサ氏はツバサ氏で、大野君は九内伯斗、小鳥遊さんはセイさん、俺はサトゥーになった。
---ツバサ---
話し合いの後、俺とサトゥー、セイはマイル、プライドを連れ、召喚地点の龍の住処に転移し、伯斗は、保養リゾートの仕事に戻っていった。
龍の住処はクレーターダラケであった。流星雨を3発の威力は想像以上だった。この大陸で最強ラスボスであったアコンカグラの死骸が残らないほどに、地形をボコボコにしている。
「これは酷い…」
流石のマイルも唖然としていた。サトゥーのステイタス鑑定をしてみるが、スキル、魔法とも見てみるが、流星雨は消えていた。これは、発動すると三連打で撃ち込み、抹消するようにプログラミングされていたのだろう。サトゥーを呼び出した者により。そうなると、この世界のシステムに関われる人物であるが、既に神も天使もいない世界で、誰がシステムに手が入れられるのだろうか?
『邪神の可能性があるな』
と養父の声が聞こえた。邪神かぁ~。神でもないのに邪神と呼ばれる存在かぁ。もしかすると、サタニスト達が信奉する神かも知れない。あの座天使のように。
マイルのオートマッピングにより、現在地が分かった。ここはシガ王国と言う国の近郊らしい竜の谷というのが正式名称のようだ。近くの街へと向かう天災によるスタンピートが発生していると厄介であるから。近くの街はセーリュー伯爵領の領都のセーリュー市。領都ならスタンピートが起きても安心かな?まぁ、行ってみるか。
◇
領都にいる領軍がリザードマンのスタンピートをしのいだらしく。街中では至る場所でリザードマンの解体ショウが始まっていた。俺達は、冒険者ギルドに向かい、この街、この国の情報を集めていく。ついでに冒険者証の無いサトゥーを冒険者にして、俺達のパーティーに加えておいた。基本ギルドに登録出来るパーティーメンバーあ6名であるが、補欠メンバーの登録ができるのだった。
この街には迷宮があり、アンデッド系のモンスターが徘徊しているらしい。俺とセイはきっと悪い笑顔をしたかもしれない。サトゥーがびびっているし。早速向かい、ダンジョンコアをゲットし、ダンジョン内を浄化し、ダンジョンを廃業に追い込んでおいた。この街のダンジョンはザイクーオン神殿の地下にあり、教皇様認定聖女と聖者と言うことで、ダンジョンの封鎖を神殿から依頼を受けたのだった。大義名分もあり、セイとマイルは楽しそうにダンジョン内で殲滅作業をしていた気がする、
ダンジョンで軽い運動をしたので、屋台巡りにした。この待ちの名物は何だろうか?揚げたコウモリの翼に黒味噌を付けた「竜翼揚げ」なる物があった。
「コウモリの翼って、肉無いですよね?」
流石のマイルでも食指が動かないらしい。誰も食べないらしい。俺もノーグッドである。
次は名所を探してみると見ると、街の西サイドには多数の娼館や奴隷商が並んでいた。この街のダークなエリアだった。この国も亜人差別がひどそうである。露天の奴隷商もいるようで、道に檻を置き、亜人を売って居る商人もいるし。教会の指導は入らないのだろうか?
アルメリア公国内だったr、教皇に直訴案件だろう。伯斗好みのロリ亜人が売っていた。マイルが気に入った犬人族、猫人族、蜥蜴人族の少女を購入した。首に奴隷紋を入れられたが、三人を連れて伯斗の温泉旅館に転移して、奴隷紋を消去し、三人を伯斗預け、和食を食べ、今日は寝るか。
---九内伯斗---
ツバサに亜人の少女3名も預けられた。俺にどうしろと言うんだ。ルナは配下の者が出来たと喜んでいるが…この3人には名前が無いらしい。どうするかな。と思っていたのだが、マイルが名付けをしていた。リザ、ポチ、タマと…安直過ぎないか?
ラビの村はそれなりに流行っていた。ラビの村の人参は名産とし有名らしく王都で売れるらしい。そこに石けんと濃厚プリン、温泉まんじゅうに、入浴剤を王都への販売ルートに流していく。
流通ルートは、ツバサが村にエチゴヤの支店を設置し、手の空いて配下の者を使い、色々な物を売り出し,流通ルートを確保していた。そしてサトゥーを行商人として教育していった。サトゥーが召喚された大陸の調査員とし放流予定らしい。