---ツバサ---
森の館に帰り着き、皆に新大陸の情報を伝えた。
「ファーフランの大深緑地って森は、この大陸にいない魔物が多数いたよ」
キラキラし瞳で、俺を見つめるマイル、ユナ、プライド、ユーナのバトルジャンキーの面々。
「ちょっと行ってみるか?」
ゼロスが街に着くのが3日後なので、俺は5日後くらいに行けば良いだろう。
バトルジャンキー達と、森の狩りへと出かけた。
---ゼロス・マーリン---
ツバサさんと念話で会話できるようになり、異世界での相談が出来るのは安心である。馬車に乗り込みと、一人の少女が座席に座っている姿が目に入った。お孫さんだろうか?
「御爺様、この方は?」
やはり、お孫さんのようだ。
「儂らの窮地を救ってくれた恩人じゃ、ゼロス殿じゃ」
「初めまして、僕は魔導士のゼロス・マーリンと申す者です。僅かな時間ですが同行する事になりました」
「し、失礼しました。わ、私はセレスティーナと申します……その、よしなに……
10代前半だろうか?幼い少女特有のあどけなさが残り、僕のストライクゾーンで無いので安心である。少女は制服らしきローブを羽織っていた。
「魔導士ですか?」
「まだ駆け出しじゃが、些か問題があってのぉ~」
「問題ですか? どのような?」
「うむ……実は魔術が発動せんのじゃ」
「発動しない? 妙な話ですね」
魔力があり、魔力の出力ができれば、他所は発動するものである。発動しないのは、魔力のロスが多い術式の場合である。
彼女が目を通していた書物に目を通してみた。
「あっ、術式がおかしいです。欠陥だらけですよ」
「なんだとぉぉぉぉ~」
「術式が美しくない。余分な文字や単語が混ざっているし。これは力任せに魔力を叩き込まないと発動しないです」
なんで、こんな風に描いたんだ?初心者には難しいだろう。
ツバサさんに、初心者用の術式教本を送って貰いセレスティーナに渡した。
「僕が一番美しい術式を描く人が作った教本です。これで、試し貰えますか」
ツバサさんの術式は日本語ベースであり、ゲームの専用文字仕立てと違い、理路整然に描かれていた。
「古代語ベースですか?」
あぁ、そうか。日本は古代に転移されたんだっけ。
「たぶん、原典の術式ですよ。僕と一緒にいたツバサさんが作り出した物です。彼に習うのが一番だと思います」
僕では応用しすぎた術式が得意なので、基本魔法…生活魔法がベースだと言っていたな。僕もあれは欲しい。でも魔法でなくて、スキルでくれるらしいのは嬉しい。事故になりにくいし。
「彼はいつ来るのじゃ」
「5日後を目指すと言っておりました」
仕事が山積みらしいし。日本を壊滅させた元凶を叩く為の準備もあるらしい。叩く場合は協力をしようと思っているが。
---ツバサ---
森の館に帰還すうると、まずは温泉で一息をしって、ユーナに生活魔法のギフトの件を伝えた。
「いいわよ。へぇー、あの殲滅者も召喚されているのかぁ~」
廃ゲーマーは廃ゲーマーを知るって感じなのか、、噂をしっているようだった。
やたらに嬉しそうな笑みを浮かべている。これは手合わせ確定かな。ここの森の奥地でしてもらえば、影響はすくなそうだ。世界樹の木々は銀環の魔女の本気の一発でも、傷1つ入らなかったし。
「あと、魔法王国にエチゴヤの支店を設立する。アルファ達は調査に向かってくれる?」
「了解しました」
アルファ達、黒尽くめの一団が転移していった。
「後は、なんだっけ…そうだ、魔術の基本を教えるんだ。マイル、教本類を用意しておいて」
「はぁ~い」
「後は、ファーフランの大深緑地で狩った物を、冒険者ギルド本部で売り払うか」
アルメリア公国へ転移しようっと。