カノジョ探しの異世界行   作:もっち~!

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聖女VS聖者

 

---ツバサ---

 

敵地で会談は難しい。護衛が沢山付いてきそうだし。浚ってくるか。夜中に聖城に忍び込み、長女の聖女を攫って来た。問題はどこで会談するかだが、魔王疑惑を避ける為、アルメリア公国の迎賓館に運び込んだ。今夜は使用していないので、安心である。ベータ達にメイドを頼み、帰宅した。

 

 

 

 

---エンジェル・ホワイト---

 

目が醒めると知らない部屋で寝ていた。まるで空気に包まれるようなベッド。これって、魔法具かしら?

 

部屋は質素ではあるが、備えられている備品は高級そうな仕立てである。

 

「お目覚めですか?」

 

エルフのメイドが声を掛けてきた。

 

「ここは?」

 

「アルメリア公国の迎賓館でございます。湯浴みにしますか、お食事を先にしますか?」

 

う~ん、聖城で寝た筈だが、アルメリア公国って…随分遠くな国のようだ。そうだ教皇領のある国だわ。きっと猊下が神の御業で私を召喚されたんだろう

 

「じゃ、湯浴みから」

 

湯浴み場、室外にあるのかぁ。脱衣所から全裸でバスタブに行くの?って。バスタブは岩が組まれている自然に出来たお湯のたまり場のような場所だった。お湯につかろうと、足を入れようとした。

 

「聖女様は、温泉のルールを知らないようね。世間しらずなのかしら?」

 

見た目が美しい女性に注意された。湯浴みのルールくらいしっているわよ。

 

「あなたは?」

 

「申し遅れました。この国の大公女様の護衛であるプライド・ロイヤル・アイビー、こちらにいらっしゃるのがこの国大公女のアイリス・ラーナ・アルメリア様です」

 

プライド・ロイヤル・アイビー…有名人である。フリージア王国の第一王女であり、武芸に長けており、周辺国に恐れられている女性である。その均整の取れた肢体が湯に入ろうとした私を押しとどめ、洗い場に連れて行かれた。

 

「先ずは身体を洗う。汚れを湯に持ち込まないでくださいね。アイリス様に失礼です」

 

言われれば、そうかもしえない。身体を洗う…見慣れない容器があるだけで、石けんはどこだ?私の行動が不審に見えたのか、プライドが私の身体を洗い始めた。きめの細かい泡が私の汚れを洗い上げてくれるようだ。そのまま、意識が深く底に沈んでいく…

 

 

 

---ツバサ---

 

誰かが調合した媚薬入りの睡眠効果のあるシャボンで洗われ、意識を飛ばした聖女が、全裸で全身マッサージ室に運び込まれてきた。どうすんのだ?聖女を全裸で拉致って…まぁ既に聖城から浚っては来ているが…セイが更に深い眠りに導いているし。

 

マイル、セイ、ケーナのステイタス鑑定で念入りに調べ上げた。その結果は、熾天使崇拝者であること。魔導具による奇跡の行使を自らの能力と勘違いしているだけであった。しかしトップ聖女であるため、知識はありそうだ。軍師にはよいかな。

 

「で、どうするん?」

 

段々、面倒臭くなってきた俺。こんな美味しそうな裸体を見ても性欲が湧かないし。あぁ、つまらない人生だな。

 

「あなたのペットにする?」

 

小悪魔ぽい笑みを浮かべるアイリス。

 

「愛人にか?あの国を奪うと後が面倒だ」

 

あの辺りに伯斗に丸投げにしたい。

 

「では条約締結ってことで、この娘の初めてを貰えば?」

 

って、セイ。いいのか?結果、物体Xの常飲により性欲が湧かない俺の取った行動は、アンダーヘア内に奴隷紋を刻んだだけだった。俺って、ヘタレだったのか…凹む俺をセイ、アイリス、プライドが慰めてくれた。

 

 

 

---エンジェル・ホワイト---

 

目が醒めると王城内の私の部屋のベッドで寝ていた。あれは夢だったのか?サイドテーブルをふと見ると、トキオ共和国との条約が締結された証拠の書類に教皇猊下の名と認め印が押されていた。

 

まさか、寝ている間に猊下がいらして?いや猊下といえでも、ここに入ることは出来ないはずである。でも、そうするとコレはどうやって、ここに…まさか、魔王が何かをしくんだのか?

 

確かめる為に「熾天使の跳躍」でラビの村へ転移した。

 

 

 

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