---ツバサ---
伯斗から緊急事態発生と、呼び出された。昨晩は、徹夜作業だったので眠いのに…
ラビの村へ転移すると、伯斗に全裸で掴みかかっている聖女がいた。伯斗がタジタジである。なんで服を着ていないんだ?脱いだのだろうか?姉の奇行にルナがフリーズしている。あまりの迫力で、田原、悠でも割って入る気配がない。
「どうしたんだ?」
「この女は、お前の奴隷だろ?どうにかならんか?全裸でここに来るって痴女だろう?」
全裸で来たのか?それなら痴女で間違いないのだろうな。まぁ、全裸を見て、アンダーヘアに隠されている奴隷紋を読み解ける伯斗もたいがいであるが。
「おい、もうやめろ。そこに正座しろ。あと、黙れ!」
俺の命令通り動作する痴女疑惑の聖女。
「どういうことだ?」
伯斗に念話で説明をした。
「教皇のばあさんの指示か。じゃ、しゃないか。って、事後報告するな。先に説明しておけよ。俺は女性の全裸に免疫が無いんだからな」
「昨晩のことで、徹夜作業で寝ていたよ」
聖女が無言で俺を睨んでいる。未使用の乳房は見ていて飽きないので、俺もガン見して対抗してみた。
「なぁ、ジャマだから、部屋に連れ込むか、持って帰れよ」
取り敢えず、温泉旅館の部屋に聖女を持ち込んだ。
「しゃべっていいぞ」
「あなた、私になにをしたのよ」
「目立たない場所に奴隷紋を描き入れた。敵対されると厄介だからね」
「どこに入れたの?」
彼女のアンダーヘアを指差す俺。
「な、な、なんて場所に…じゃ、したの?」
「出来なかった。精力減衰中なので…俺のアレは役立たずだったんだ」
「ヘタレ!」
「そうだよ」
「って、あなたは誰?」
「俺は通りすがりのヘタレです」
正座の命令を解除していなので、俺を厳しい視線で見つめる正座姿の聖女。
「そうじゃなくて、魔王とどういう関係?」
「う~ん、同郷人で元同僚かな」
「じゃ、あなたも魔王なの?」
「俺は聖者だよ」
教皇からもらった身分証代わりのネームタグを見せた。
「猊下公認の聖者…」
目を見開いたままフリーズした聖女。
「帰ったら、動いていいから服を着ろよ」
聖女を聖城の彼女の部屋に強制転移させた。
----エンジェル・ホワイト---
部屋に戻されると、身体の自由が戻っていた。湯浴みをし、鏡で自分の下腹部を見ると、確かにアンダーヘアの中に描かれている紋。どうやって、ここへ描いたのだろうか。こんなに描きにくい場所に。確かに目立たない場所だけど…
彼が聖者だということに驚いた。それも教皇猊下公認である。本物の聖者なのだろう。清く正しい者だから私を抱け無かったのだろうか?私に魅力があったから紋を刻み込んだのだろう。性欲が戻るまでのキープの意味で…
---ツバサ---
聖女を帰した後、仮眠を取った。一眠りすると、マイルから呼び出しである。サンドールの領主から商談が入ったそうだ。急いで森の館に帰り、マイルと共にサンドールに向かった。
爺の家に着くと、庭でティーナと同い年くらいの男子が戦っていた。男子の放った魔法を殴り杖で無効化し、瞬動術で男子の懐に接近し、杖で殴打して男子を吹っ飛ばした。うちのブートキャンプの参加者が、その辺の男子に負ける訳がない。そう、バーサスティーナは有能な戦士に生まれ変わったのだ。
「あっ、マスター、マイルさぁ~んだぁぁぁ~」
俺達に気づいたティーナが走り拠って来た。
「お爺様に御用ですか?」
「いや、領主様と商談なんだが…」
「お父様と商談ですか。では、ご案内します」