カノジョ探しの異世界行   作:もっち~!

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無知は罪なのか?

 

---ツバサ---

 

悠、マイルと共に、ラビの村へ向かった。悠の総合病院には高性能の検査機器があるのだ。

 

「原因の因子は特定できましたが、これの役目がわかりません」

 

と、悠。天才医師であっても、異世界のことは分からないのだった。なので、マイルのナノちゃんに分析を依頼した。古代文明のナノマシンなので、多少はこの世界には対応しているはずだ。ベータに信奉者達の拠点から奪った資料を調べさせているが、膨大な量を目視で調べるにも限界があるしなぁ。

 

伯斗が新たに設置したカジノに設置されているコンピュータでAIを開発し、文書データベースをつくることにした。AIなら俺達、ゲーム製作サイドのスキルにより、可動できるコンピュータがあれば、製作可能である。カジノの上層階にある、総合司令室に設置してある端末に俺、セイ、ミト、サトゥー、伯斗が群がり、解析推測が出来る大賢者AI、ラファエルを作り始めた。

 

地下遺跡発掘部隊には、高性能サーバーの発掘を依頼した。使える電算機は多い程良いから。修理は俺とゼロス君、伯斗で出来ると思いたい。

 

 

 

---クレア・カゲノー---

 

一般病棟に移れたが、1日3回も服用する予防薬の苦いやらマズいやらの苦行が日課に加わった。発病していないアイリス先輩も一緒に服用していた。予防の為だという。が、舌と鼻孔を刺激する苦痛は鍛えてどうなる物ではない。そもそも鍛えられる部位では無い。

 

「この予防薬はここでしか調剤できないらしい。なので、この国と敵対したら、薬は手にはいらないと思いなさい」

 

と、アイリス先輩が難しい顔で説明してくれた。

 

「それは、材料の問題?作り手の問題?」

 

アレクシア先輩がアイリス先輩に訊いた。

 

「安定供給をする為に、この国の植物園で増産しているらしい。作るのは教皇領らしい。で、こっちのサプリは、違う国で作っているって」

 

この治療薬を巡り、様々な国の暗部がねらっているらしいが、この国の暗部に消されているそうだ。

 

「剣術のレベルというより、戦闘のレベルが、この国は高いわよ」

 

ミドガル王国の最強の騎士であるアイリス先輩でも、アルメリア公国の騎士相手では、勝て無い相手が多いらしい。

 

「盗賊ギルド本部や暗殺者ギルド本部まで、アルメリア公国にあるし…暗部の動きが丸裸かもしれない」

 

 

一般病棟でリハビリをし、漸く外出許可を貰え、観光目的で街に出ることが出来た。街では、この国独自の貨幣で買い物が出来るそうだ。他国の通貨はまるで使え無いので、両替屋でこの国の貨幣を手に入れる必要がある。貨幣はコインではなく、紙幣という紙でできた貨幣であった。軽い上場所を取らないのがよい。

 

食事は屋台で済ませる。どれもこれも見た事の無い食べ物であった。

 

「ここは、手づかみで食べる物が多いわよ」

 

と、観光を一通り熟したアイリス先輩からのアドバイス。病院食も美味しいけど、屋台食も美味しい。屋台が多い割に、街にはゴミが落ちていない。

 

「ゴミのポイ捨ては罪だから、ちゃんとゴミ箱に捨ててね。違反をすると身分を問わずに懲役7日だから」

 

「懲役って?」

 

「無償労働の刑よ。お金で解決できないように、罰金系は無いのよ。どこから見られているか分からないから、違反は絶対にしないでね」

 

「もしかして姉さん…」

 

「えぇ、経験者よ。常習違反者に認定されると、懲役ではなく、強制労働になったり、陵辱刑になったりと大変な目に遭うからね」

 

って、訊けないけど陵辱刑を受けたのだろうか?訊きたくても訊けない。

 

 

リハビリが終わり、学園都市に引っ越した。4人部屋の寮に入所した。学生であれば、衣食住は最低限は保障され、身分を問わずに学費共々無料だそうだ。この国は奴隷制度が無い。犯罪奴隷以外はいないそうだ。その為、他国の奴隷がこの国に亡命をし奴隷から抜け出す者が多いそうだ。他国にはあるスラム街も無いらしい。野放しの犯罪者もいないらしい。そういう者たちは、収容所に送られ、身分を与えられ、放流されるという。更生見込み無いしの烙印を押されると、国外追放になるらしい。

 

「国外って?」

 

「元々いた国への帰国は認めないそうよ。確認はしていないけど、迷宮最下層への置き去りで、魔物エサにされるって噂がある」

 

そう言えば、この国には広大な地下迷宮がある。国で管理している迷宮。スタンピートが起き無いように、冒険者学校が主体になり管理されているらしい。

 

「さすがの私も、迷宮の最下層へ置き去りにされたら、生きてられない。50階層のオーク部屋でも地獄だったのに…」

 

って、アイリス先輩。それって、陵辱刑の内容では…怖くて訊けない。そう言えば、アイリス先輩が丸くなった気がするのは、きっと更生したのだろう。

 

文字の読み書き、計算などの初等教育から。試験に受かれば、パス出来るが、この国の公用語は私達では読み書き出来なかった。見た事も無く聞いたことの無い『日本語』という言言語で、基本文字数が多いのだった。

 

「この言語をマスターすると、言語マスターのスキルが貰え、他国の言語を読み書き出来るらしいの…」

 

スキルが貰える??スキルって、神様がくれるギフトで無いの??

 

 

1ヶ月くらい経つと、図書館の利用が可能になり、4人で図書館通いを始めた。

 

『無知は罪である。まず知る事が大切である』

 

この国の学校のスローガンである。その為、図書館通いする学生が多いそうだ。

 

「まず知らないと、質問が出来ない。身食いについて知らないと、この先、ダメだろ思うの」

 

世界広しと、『身食い』についての書物は、この図書館が一番らしい。私達が入院していた身食い専門の病院があるのは、この国だけである。運用、運営の問題で教皇領にあるそうだが、研究員、医師の殆どはアルメリア公国の人達のようだ。

 

身食い…魔力回路が誤動作し、魔力に身体をくれる現象。発症すると、魔力にたえれえるとうに身体が自己防衛し、体組織を組み替えてしまう。そして、末期には人間であれば細胞の結合が解かれ、バラバラになる。亜人系の血族の者であれば、骨と肉だけの身体になり、高位悪魔系の魂がが取り憑くと魔王化、魔神化始まる

 

と、書かれていた。だから邪神狂信者達に浚われ、隔離されていたのか。

 

「結局は私はどうなのかな?」

 

アレクシア先輩がボソッと独り言。

 

 

 

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