---マイケル・ゴロウン---
商業ギルド本部から、営業停止を喰らった。理由がよくわからない。街の商業ギルドに確認するが、問題なしと言われたので、営業をする。そうすると、王都からクローム伯がやってきた。
「どういうことかね?相手が激おこで、信用出来ない国家とは取り引きは出来ないと言うんだよ」
何のことか分からない。
「意味が分からないんですけど」
「分からない?君、クマさんを怒らせたよね?この街を牛耳っているようなことを言って…」
身に覚えが無い。そんな高飛車な態度は取らない。
「いいえ。何かの間違いではないですか?」
「本当に?この街で一番上のランクの商会とか言わなかった?」
「それは事実ですから…」
「事実?違うぞ、一番はエチゴヤだぞ。何を言っているんだ?あぁ、怒った理由が分かった。直ぐに謝罪に行くぞ」
「悪い事をしていないのに私は謝罪なんかしませんよ」
「Aランクの商会がSSSランクの商会よりも上なんて言ったら、相手は怒るのも無理は無いぞ」
「この街にSSSランクの商会なんか無いですよ。そもそもエチゴヤは進出していないですし」
「商売人なら情報は常に新しい物にしておけ」
意味がわからない
「それに、ギルド本部の命令を無視しただろ?」
「していませんよ。商業ギルドに確認したら、問題なしっていわれましたから」
「問題大ありだよ。全く…」
不機嫌な顔をしてクローム伯は転移をして去って行った。
----ツバサ---
魔王国で外交担当大臣をしているビーゼルさんがやってきた。
「申し訳ない」
ジュンピング正座をしてきた。何かあったっけ?
「問題ないですよ。営業できる場所は沢山ありますから」
「王都との取引はして欲しい。」
「この国で一番大きな商会さんがあるじゃないですか。そこと取引してくださいね。それに、シャシャトーの街の商業ギルドは機能していませんし。商売は、しませんよ。この国では…」
「そこをなんとか」
「なりません。一度舐められると、次からも舐めて来ますから」
「魔王様から許可がでていますから」
「なら、王都との取引を続けましょう。あぁ、1割増しでね」
「それで構いません。売ってください。自転車を100台」
「そんなに売れ無いですよ。予約販売なんですから。一度販売禁止にされたので、予約は破棄されてますから、新たに予約してくださいね」
「それはシャーシャトーのことでしょ?」
「王都に商業ギルドがないですよね?この国の商業ギルドはシャシャトーの街だけですから」
メンドーになっていたので、窓口をビーゼルさんに絞るか。なまじ商人が絡むと中間マージンとかメンドーだな。エチゴヤは直販オンリーしよう。
---マイケル・ゴロウン---
商業ギルドで揉めている相手を調べてみると…はぁ?なんだって…世界的な商会、あの小娘の店はSSSランクのエチゴヤのアンテナショップだったらしい。あのエチゴヤ傘下の店を吸収しようとしていたようだ。それなら、相手が怒るのも無理はない。儲けを寄越せと言っているようなものだ。
まずい…
外交担当のクローム伯に連絡を取ったのだが、
「もう解決した問題だ。今更、波風を起こすな」
と、問題が解決したようなことを言う。
「我が商会としては、問題は解決しておりません」
「今後、我が国との取引は、私が窓口になることになった。小売りはしないと、相手が言い切ったのだ」
「ちょっと待ってください。国家との直接取引では、我が国の商業の発展に繋がらないです」
「問題ない。今までそうして来たし。庶民相手に商売って、一時の気の迷いだそうだ。違う国で売るから問題ないそうだよ。販路は沢山あるからな、あそこは」
我が商会も一枚噛みたい商いである。
「今後、直販オンリーにするそうだ。中間マージンが発生すると、客に迷惑が掛かると言っていたぞ」
その中間マージンが我が商会の取り分である。
「我が商会に1枚噛ませて貰えないでしょうか?」
「今更だな。諦めろ」
「本店に直談判すれば良いですか?」
「戦争になったら、責任取れるのか?」
戦争?なんでなるんだ?
「あそこの本部は国営企業だぞ。無理に入り込もうとすれば、敵認定される可能性があるんだ」
「どこの国ですか?」
「言える訳無いだろう。他言無用な情報だ」
クローム伯は頑なに拒否している。魔王国に戦争で勝てる国なんか無いだろうに…国益の為と言い、商業ギルドに情報を開示を依頼した。