カノジョ探しの異世界行   作:もっち~!

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新規事業 Part1

------ティアラ・ロイヤル・アイビー---

 

チョコレート菓子を遂に食べきってしまった。毎日一粒…寝る前の幸せな時間が、今夜で最後かぁ~。箱は記念に取って置こうと思い、ゴミ箱の上で箱を裏返し、底を叩いた。底は二重底だったようで、本当の底から1枚の紙と1粒の魔石が落ちて来た。紙と魔石を拾うと、紙は注文書であった。これでチョコレート菓子を注文出来るんだ。そして、この魔石には魔力が充填されていて、注文書の裏面の魔方陣に当てると、アズータ商会へ発注出来る仕組みらしい。転移の魔方陣なのか?それとも魔石の方に組み込まれているのかな?お試しで、お試しセットを注文してみた。色々なお菓子とお茶が少しずつ入っているようだ。

 

翌晩、部屋に一組の男女が現れた。私の部屋に直接転移して来た。あっ…この女性…

 

「ご注文ありがとうございます。アズータ謹製お試し茶会セットをお持ちしました」

 

部屋に置いてある金庫から代金を取り出し、メイド姿の女性と商品と代金を交換した。

 

「お姉様…」

 

「これは、次回の注文書になります。魔石の方は後2回使えます。尚、交換用の魔石は有料です」

 

私のつぶやきをスルーして、私に説明をしてくれるメイド姿の…

 

「あの…次回も同じ人が届けてくれますか?」

 

「出来るだけそうします。では、またのご注文をお待ちしています」

 

男性とメイド姿の女性は、私に一礼をしながら消えていった。また、注文しよう。

 

 

---ケン---

 

通信販売を始めた。印刷用のインクが出来たので、注文書を印刷した。注文書の裏には魔力を注ぐと、エチゴヤの注文センターに転移する魔方陣が印刷されている。配達業も始めた。俺とマイルが転移して届けるのだ。荷物は俺もマイルもアイテムボックスが使えるので大物配送も可能であるし。

 

「昨夜は問題を起こさなかったの?」

 

モエに訊かれた。毎回、起こす訳では無く、たまたまが多いのだ。

 

「プライドが配送助手に徹してくれたから、問題は起きなかったよ」

 

モエは気持ちの整理が付いたのか、エチゴヤの注文センターで、注文された商品を管理する仕事を率先して始めてくれた。ヒッキーだと食事が一人なので、美味しくないらしい。

 

「ケン、来年度の計画書に目を通してくれたかしら?」

 

アイリスに訊かれた。各部署や住民からの要望を精査して、計画予定をニコルの父親を交えて決めたそうだ。

 

「銀行?これは統一フォーマットの伝票が印刷出来ないと無理だ。後、紙幣を作るにも紙がいるけど…」

 

現状羊皮紙で紙幣を作るのもアリだろう。高額紙幣のみを流通させれば、重い金貨の輸送に苦労することはなくなるし。

 

「学校は必要だな。領民の識字率を上げて、計算能力を上げてから銀行を作ると良いかもな」

 

銀行券に書かれている文字の意味を知らないと紙幣として機能しない。小切手とか約束手形なんかもそうである。

 

「教える学科は決まっている?」

 

「初等科では自国語の読み書き、簡単な計算、中等科では世界共通語の読み書きと、自国の法律や歴史、高等科では日本語の読み書き、そろばん、加工技術などを予定しているわ」

 

「そろばんは中等科にしたらどうだ?」

 

この世界にも高価であるが計算機があるらしいが、そろばんなら手軽で安価に出来そうだ。

 

「じゃ、高等科は専門コースにしようかな。農業、魔法、建築、木工とか専門のスキルを取得、研究できる場に」

 

「いいんじゃない?じゃあ、俺は俺に出来る事をする。例えば、下水システムとか」

 

「各家庭に洗浄便座とか?」

 

転生女性達の目が輝いている。現状、俺の部屋にしかないからなぁ~。

 

「下水システムが出来れば、ボットン式でなく、水洗式になって、都市衛生レベルが上がるな」

 

ボットン式のトイレすら無い家では、オマルで排泄物はお外にポイがこの世界の常識らしい。なのでスラム街とか悪臭が凄い。衛生レベルも最悪である。

か悪臭が凄い。衛生レベルも最悪である。

 

「そうなるとここもそうだけど、領地全域に下水システムを設置するとして、今有る家屋は総て建て替え?」

 

「新たな街を作り、そこに移り住んで貰うのはどうだろうか?工事費用は、土魔法を使えば、圧縮出来ると思うし」

 

土魔法を使えるのは、マイル、マイン、カタリナである。

 

「そうだ!大がかりの土魔法だとキースが得意だし、家系的にお父様も使えるかも」

 

って、カタリナ。それは俺にスカウトして来いってことか?

 

 

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