カノジョ探しの異世界行   作:もっち~!

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結婚式

 

---セイ----

 

行政区に薬用植物研究所を作って貰った。薬用植物と銘打っているけど、普通の植物の研究もすることになっている。管轄は農政部でカタリナさんの配下になるそうだ。

 

和食に欠かせない食材の開拓、改良がメインで、薬用植物もそこそこ研究するらしい。特に物体Xをエリクサーに変える薬草の研究…剛毛でなくしなやかな毛になるように…

 

「海藻類かな?」

 

ケンがワカメ、昆布などを近海で採取してきた。

 

「ついでにカニ、イカを取ってきましたよ」

 

とマイルちゃん。食材担当らしい。

 

この地の良いところ、仕事の後の露天風呂タイムである。召喚されたアノ地では、シャワーだったから…なんか、日本人で良かったと思う瞬間でもある。

 

「何度も言うが、ここは男湯だ!」

 

ケンの言葉を皆がスルーしている。青汁効果か、全裸の女性を見ても、普段通りのケンであった。なんか不憫だなぁ~

 

「そうだ、セイ。明日、冒険者ギルドへ行って、冒険者登録するぞ」

 

「なんで?私は研究員であって冒険者じゃないわよ」

 

騎士団のいない領地である。採取しに行くには自分達が戦力にならざる負えないのだろうか?

 

「お前もヒーラーだろ?手伝えよ」

 

ヒーラーは後衛職で戦闘は出来ないんだよ!

 

 

翌日、冒険者ギルドで冒険者登録をし、飲食コーナーで青汁をジャッキであおり、地下の闘技場に来た。ここで、ケン達は不定期で、銀貨1枚でどんな病や怪我も治す、ボランティア活動をしていた。治癒士を頼るとどんな程度でも金貨10枚も掛かるそうで、治癒会場は大盛況であった。マイルちゃんもヒーラーしている。護衛はシロちゃんとプライド、後冒険者の皆さんだった。

 

「冒険者は魔物を倒すだけが仕事では無いんだよ。たまに治癒士ギルドの雇ったゴロツキとか暗殺者が来るから、護衛陣は注意していろよ」

 

確かに騎士とか戦士崩れとかが、乱入してきた。だけど、私達に近づく前にボコられ捕縛されていた。

 

「また、次回も頼むぞ」

 

ギルマスに青汁の入った樽をプレゼントされ、また違う街でも治癒祭りを繰り広げ、銀貨をたっぷりと稼いでいた。正式名称は、聖者様の変革祭で聖変の日と呼ばれているとギルマスに教えて貰った。

 

「ボランティアならタダでもいいんじゃないの?」

 

「タダだと、気兼ねして遠慮するヤツが出るんだ。タダより怖い物は無いと言うし。だからワンコインサービスにしたんだ。最初に行った冒険者ギルドのギルマスがなぁ」

 

発案者はギルマスのようだ。

 

 

聖変の日行脚をして3日目、聖シュルール協和国の教皇の間にいた。

 

「やっと来てくれたのか?」

 

「あぁ…」

 

教皇と話すことが、冒険者ギルド本部からのクエストらしい。

 

「お主がダンジョンを制覇したのか?」

 

「だとしたら?」

 

ケンが教皇様と相対していた。ここは元いた世界で言うバチカンのような場所らしい。各地にある教会、神殿のトップが目の前にいる教皇様だと言う。

 

「手に入れた物を提出して欲しい」

 

「イヤだと言ったら、敵対し、滅びるか?」

 

おい!この男、教皇様を脅すのか?

 

「以前のえん罪に件は誠に申し訳なかった」

 

ケンに頭を下げる教皇様。この男は過去に何をやらかしたんだ?

 

「治癒士が請求する代金高すぎるだろ?一律金貨10枚って、どういう計算だ?貧乏人は死ねと言うことか?そんな彼らを助けた俺は、営業妨害で捕縛って、おかしくないか?更に冒険者が街中でヒールをすると無資格治療行為ってなんだ?」

 

あの治癒祭りって、治癒士達から、あれこれ難癖を付けられてたいのか。

 

「なら、お主も治癒士ギルドへ入会するか?」

 

「はぁ?問題をすり替えるな。入会すれば、毎月、毎年お布施を払う義務が生まれるだろ?冒険者には無理だよ。そんな制度は」

 

えっ?毎月お布施…流石はバックに宗教を掲げると、そういう上前をはねる行為も正当化出来るのか?

 

「お主が入会し、このシステムを改良せぬか?」

 

「しない。それよりも交渉だ。ダンジョンの底で手に入れた聖龍の骨を一部やる。その報酬で、タスメリア国アルメリア公爵領の領都に建立した教会を正式に認可しろ。後、そこで俺が結婚式を挙げる際、司祭を派遣して欲しい」

 

結婚式…考えてくれていたのか…まぁ、嫌いじゃ無いから、受けてあげるよ。って、私には彼を選択する余地はあったのだろうか?婚約者指定を受けても、拒否しなかった私が悪いのか?

 

「わかった。ところでダンジョンコアはどうした?」

 

「見つからなかったから、戦闘中に破壊した感じだな」

 

「そうか…では、その教会にはお主との連絡役である司祭を置くようしよう」

 

「後、その司祭で今日、コイツとの結婚式を執り行って欲しい」

 

ケンが私の腕を掴み、彼の隣に引き寄せた。はぁ~?今日…結婚式…私との…かぁ~っと耳が熱くなる。コイツ、その為に私を連れて来たのか?って、私抜きに話を進めすぎじゃ無い?

 

「良いだろう。その前に、お主ら二人のステイタスを確認したい。良いか?」

 

「あぁ、いいぞ」

 

 

荘厳な神殿に純白のドレスとベールを身に付けた私がいた。指には指輪が嵌められている。ケンが用意していなかったので、教皇様が用意してくれた。荘厳すぎて鳥肌が立っているんですけど…どうしてこうなった。心の準備をする時間がまるで無いのはどういうことだ。

 

「では、ここに今代の聖者と聖女の婚姻を認めよう」

 

教皇様が宣言をした。私達を聖者と聖女と認定してしまったが、良いのだろうか?教皇様が私達のステイタスを精査し、吟味した結論だから、正しいのだろうけど。

 

「お主らは、この世界を存続させることも破滅させることも出来る。それだけのスキル、能力を持ち合わせている。くれぐれも早まった行為はするなよ」

 

早まった行為って、ケンに言っているのよね?

 

「ではこれでお二人は夫婦と認定いたします」

 

司祭様から祝福を受けた。え…はぁ。実感がまるで無いんですけど…えぇ、、夢のような時間でした。夢であって欲しいと思う私がいた。

 

「私もこんな感じで結婚式を迎えるのか」

 

プライドが感慨深く呟いている。プライドを含む4名は、準備万端して、領都の教会で執り行われるのかぁ。って、側室4号が最初に結婚って良かったのか?

 

 

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