カノジョ探しの異世界行   作:もっち~!

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残虐なシーンがあります。


絶望的な場所の天国

 

---ツバサ---

 

4人でパーティーを組んだ。チーター3ヒーラー1のパーティーである。ラスボスクラスの敵で無ければ問題が無い戦力だと思う。前回よりも俺のスキルや魔法がパワーアップしているし。

 

冒険者としての拠点はアインズヘイルにした。ここなら、レインリヒ、ヤーシスがいるので、色々と便利であるからだ。レインリヒに世界樹の葉っぱ1枚を買い取って貰った。当面の活動資金である。

 

「これをどこで?」

 

「後何枚買ってくれる?」

 

「後何枚あるんだ?」

 

「1000枚は有ると思う」

 

「それは群生地を知っているのか?」

 

「ノーコメント。要り用の枚数を売るよ」

 

「…」

 

レインリヒには、そうそう買えるだけの資金は無いだろう。今回は白金貨1枚でのお買い上げだし。まぁ、オークションに出せば白金貨100枚にはなるだろうけど。大量に抱え込んでも、そうそう売れる物では無い。大量に売り出せば、レインリヒ自体の首を絞めるだろうし。

 

その世界樹の葉っぱ絡みで隼人とも知り合いになり、早々と協力関係を築いた。

 

「う~ん、冒険者ランクFっておかしいでしょ?」

 

隼人と手合わせをして、クレームが付いた。

 

「登録したばかりで、ランクを上げていないからな」

 

隼人の剣技は、俺、マイル、プライドに通用しなかった。新米勇者には、ラスボスクラス相手では荷が重いのだろう。

 

そして、ヤーシスの店に…軍資金に白金貨1枚があるので、メイド目的でウェンディを買うと、もれなくシロが付いてきた。お釣りは金貨9000枚だった。

 

「ご主人様、よろしくお願いします」

 

「こちらこそ、よろしくな」

 

ウェンディは美人だと思う。だけどデカ過ぎる為、アレの対象にはならない。俺の好みは、人並みであり、手の平から少し零れる位が丁度いい。そう、セイくらいの…

 

 

 

---ウェンディ・ティアクラウン---

 

私のご主人様は転移持ちだった。あっと言う間に知らない場所に連れて来られてしまった。

 

「ここは?」

 

「死の森と呼ばれている場所だ」

 

死の森…別の大陸じゃないか。周囲を見回すと、世界樹の群生地帯だった。

 

「これ、全部、世界樹ですか?」

 

「だと思う」

 

伝説的な物は絶望的な場所にあったようだ。ここに侵入するには、魔王国に入り、魔物達が闊歩する森を越え、龍の住む山脈を越えないと、侵入出来ないはずだ。転移持ちで無い限りは…

 

「屋敷の中は、セイに案内してもらってくれ」

 

セイさんと言うのは奥様の事である。屋敷の中は見た事の無い魔導具だらけであった。ここに住んだら、他に住めなくなる魔性のトイレ…女性専用のシャワーなど…快適さを追求した魔導具がある。

 

「ここ以外には、もう住めないよ」

 

とマイルさん。ご主人様とマイルさんが転移持ちだそうで、泊まりのクエストでも、進んだ場所をマーキングしてから一旦帰宅し、翌朝出勤するそうだ。

 

「基本、外泊はしないよ。帰宅すれば、食事もお風呂もトイレも最適だし」

 

死の森には天国があった。

 

 

 

---ツバサ---

 

冒険者ギルドで物体Xを仕入れて来た。エリクサーもどきの開発再開である。前回のレシピは亜空間収納に入っている。それを見ながら、症状ごとのレシピを完成させていく。エリクサーもどきを作り、早速マインと姉のトゥーリだけを回収してきた。

 

「先生、なんで生前の私の部屋があるんですか?」

 

「深く考えたら負けだぞ、マイン」

 

マインの生前の部屋、四面に本棚がある。ドア以外、本棚に囲まれている感じで、圧迫感がある。確か、コイツ生前に本雪崩に遭って亡くなったんだよな。納得する部屋である。本が落下しないように、本棚を改造しておく。

 

マインの両親は仕事があるので、一緒には来なかった。まぁ、こんな場所では仕事が無いし。アイリスを回収出来れば、人間の集落に住めるはずだよな。

 

 

 

---アイリス・ラーナ・アルメリア---

 

痛みで前世の記憶が蘇って来た。そうだ、私は日本人だった。ここは…異世界…異世界に転生したのだわ。

 

数人の男達に押さえ込まれ、身体中を弄られている。公開陵辱である。もう嫁には行けないだろう。

 

私はアイリス・ラーナ・アルメリア、タスメリア王国筆頭公爵アルメリア公爵の第一子で16歳である。なのに、王子主催のパーティーで、身に覚えのない罪で断罪され、陵辱刑を受けていた。

 

「この女を無茶苦茶にしていいぞ。俺が許す」

 

父は宰相、母は将軍の娘で文武官僚トップの家柄を両親に持つ私が、みんなの前で辱めに遭っている。王子様が助けにきれくれないだろうか?いや、その王子により刑を執行されているのだから、絶望的である。ドレスが剣で切り刻まれ、下着をナイフで剥ぎ取られていく。

 

「申し開きがあるなら聞こう、アイリス。ユーリにした数々の嫌がらせについて」

 

「身に覚えがありません。もう止めて下さい」

 

「認めないのか…おい、四つん這いにしろ。汚らわしい、コイツの相手はブタがお似合いだ」

 

パーティー会場にブタが連れて来られた。まさか…

 

「そこまでだ。アイリスに手を出すな、クソガキ共!」

 

私は誰かに抱きかかえられ、その場から転移した。えっ…転移術って、高位魔法、いや最上位魔法だわ。目の前の景色がパーティー会場から、どこかのお屋敷に変わった。

 

「セイ!治療を頼む」

 

「わかったわ。これ…酷い…マイルちゃん、替えの部屋着を持って来て」

 

「わかりました」

 

「暫く、休むと良い。『マインドヒール』」

 

マインドヒール…これも最上位魔法だわ。心が癒やされていき、それに伴い眠気が襲ってきた。

 

 

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