カノジョ探しの異世界行   作:もっち~!

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残虐なシーンがあります。


イレギュラーイベント

---ツバサ---

 

前回よりもアイリスの扱いが酷くなっている。これって義父が言っていたバグ取りが出来ておらずのイレギュラーイベントなのだろうか?

 

「身体の傷は総て治したわ」

 

セイとマイルのヒールで怪我は治せたようだ。問題は心だが、マインドヒールで癒やしたけど、どうだろうか?

 

「助かった。礼を言う」

 

目の前にはアイリスの両親がいる。とても連れ帰れる状態では無いので、両親を死の森の屋敷に連れて来た。

 

「あんたの国は、公開であんなことをするのか?」

 

イレギュラー要素なのか確認しておく。

 

「しない…裁判にも掛けずに、刑の執行なぞしない。まして公開陵辱刑なる刑は存在しない」

 

「踏み込むのが遅かったら、娘さんはブタにやられていたぞ」

 

公開での獣姦刑って…何を考えているんだ?止めるヤツがいなかったし、あの王子の世代は腐っているのか?

 

「王様には抗議する。君には礼をしたい。だが、どうして、娘を助けてくれたんだ?」

 

「クエストの帰りに近くを通りかかったら、娘さんの悲鳴を聞いた気がしたんだ。だから行ってみたんだよ。そしたらあの光景だろ?助けない訳ないだろ」

 

と嘘ぶく。あの日に断罪イベントがあるのは知っていた。だけど、あそこまで酷いイベントとは思わなかった。

 

「あんな姿の女性を見捨てられないだろ?」

 

前回、彼女にはとてもお世話になったとは言え無い。

 

「もう、娘は嫁に行けない。お礼代わりに娘を貰ってくれないか?」

 

「俺には妻がいるが、一夫多妻でも大丈夫か?」

 

「問題無い。その代わり、ここでは無く、アルメリア領で娘と暮らして欲しい。娘を領主代行にと考えているのだよ」

 

「まぁ、前向きに考えて置くよ」

 

 

アルメリア公爵領の領主の館に、アイリス、マインを運び入れ、そこで治療をすることにし、マイルとセイが領主の館に毎朝出勤するようにした。

死の森の快適な住環境は捨てられないから。その代わりでは無いが俺とプライド、シロ、ウェンディで、死の森の開拓を受け持った。快適さをアップグレードする為には、畑を作り、水路を作りなど、やることが多々有るのだ。

 

「前回と違う?」

 

「あぁ、あそこまで酷くなかった。これって、イレギュラーイベントになるのかな?」

 

アイリスの件を転生組であるマイル、プライドと話し合った。

 

「そうなると、私のラスボス化…大丈夫だろうか?」

 

イレギュラーイベントに怯えているのか、プライドの声が震えている。

 

「それは大丈夫だ。万が一の時は俺とマイルで無力化する」

 

プライドのラスボス化の原因は分かっている。義父の伝手を頼り、あのゲームや設定資料などを読み込んだ結果、どこぞの国の者に洗脳されたのが原因であり、俺のマインドヒールで元に戻せることが分かっているのだ。

 

問題は王子の新しい恋人の男爵令嬢だろう。コイツがイレギュラーなのだろうな。もしかすると転生者で悪役令嬢キラーなのかもしれない。ラノベではよくあるパターンである。前回のコゼット・エーデルワイスは、転生者であるヒロインにズタボロにされたっけ。

 

「探る?」

 

シロが訊いてきた。

 

「いや、いい。次に手を出してきたら、本気で潰すから」

 

俺の手は既に汚れている。汚れ仕事は俺の担当である。

 

翌日、マインドヒールを掛けにアイリスの元を訪ねた。

 

「どう?」

 

「怖い…あの人達の顔は見たく無い」

 

アイリスの視線はどこか虚ろである。マインドヒールで心が完全に癒やされ訳では無い。深くまで踏み込むと記憶障害が出る可能性がある。程度問題なのだ。身体の傷とは違い、目に見えない傷を治癒するのは難しいのだ。

 

アイリスの母が言うには、加害者サイドに実の弟がいたことが原因では無いかと言う。

 

 

風の噂で、アイリスの元婚約者が婚約者と愛の行為の最中に腹上死しらそうだ。その婚約者も元婚約者の肉体の一部が内臓を突き破って…真実は王宮からの発表が無いので不明であるが…

 

 

 

---アイリス---

 

第二王子であるエド様が亡くなったそうだ。激しい愛の行為の末だったらしい。第二王子派は主を失い第一王女派と第一王子派に別れたらしい。

 

「調子はどう?」

 

私の王子様に訊かれた。

 

「だいぶ良くなりました。ありがとうございます」

 

あの日以来、定期的にマインドヒールを掛けてくれている私の王子様。現在の私の婚約者様である。生まれたままの私の姿を見ても、動揺せずに治療をしいてくれる。私の肉体って魅力無いのかな?

 

「私と奥様のどっちが…いえ、なんでもありません」

 

彼には既に奥様がいて、私は側室である。ただ、政治的な場面では私が正妻扱いになるそうだ。

 

「比べられない。セイはセイだし、アイリスはアイリスだ。分野が違う」

 

分かったような、分からないお答えである。

 

「それに見た目だけでは分からない」

 

何が?訊いていいのかな?訊くのが怖いような…

 

「そろそろ、下着を着るようにしたらどうだ?」

 

あの日以来、下着を着けていない。ワンピースの服を着ている。下着と肌の間に差し込まれたナイフの感覚が蘇りそうで、下着が着けられないでいる。

 

「下着を着けないと、体形が崩れるぞ」

 

えっ!そうなの?それは困った。付けないとダメだな。奥様と体形のギャップが広がってしまう。

 

 

 

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