カノジョ探しの異世界行   作:もっち~!

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クマさん現る

 

 

---ティアラ・ロイヤル・アイビー---

 

執拗に冒険者ギルドに依頼をだしていたら、宣戦布告と取られたようで、一夜で王城は陥落した。お姉様が暴走した未来でも、もっと掛かったはずなのに

 

「じゃ、お前達に隷属の首輪を与える」

 

私とお母様は悪魔の前に跪いている。お姉様の手で装着される隷属の首輪…装着されると、首輪は不可視モードになり見えなくなっていく。

 

「今後、攻めようと思うなよ。フリージア王国はトキオ共和国の属国扱いだからな」

 

私のせいで魔王国から独立することになったらしい。地図で、この国の場所を示されると禁足地にあった。人間が踏み入れてはいけない場所。古代から神に侵入禁止にされていた場所であった。

 

森の中に立てられた館のリビングで、全裸でアイツに跪く私とお母様。一夜で無血開城され、私達だけをこの地に浚ってきた悪魔。

 

「ティアラ、私は哀しいわ。何の為に私は亡命したのかしら」

 

私の頭を小突くお姉様。

 

「いっそ、プライドがフリージア王国の次期女王になるか?」

 

「イヤです。ここに住めなくなるじゃないですか」

 

笑顔の二人…仲睦まじい姉夫婦…お姉様は幸せなそうな笑みを浮かべている。こんな表情のお姉様は、未来予知を含め、見た事が無い。衝撃的であった。

 

「そうそう、紹介しておく、俺の正妻であるセイだ。教皇認定の聖女だ」

 

正妻が聖女…お姉様でも勝て無い相手…

 

「で、こっちがアルメリア公国の公女であるアイリスだ」

 

これならお姉様の勝ちかしら。

 

 

森の館…人間をダメにする魔導具が多い。温風乾燥機能付き洗浄便座…これ欲しい。掛け流しの温泉、肌がツルツルになる。未知の食べ物…美味しいどうやって作るのだろうか?一泊しただけで、私もお母様も森の館の生活に魅せられてしまった。

 

「毎度あり」

 

堕落すると分かっていても、洗浄便座を注文してしまった私達…

 

 

 

---ツバサ---

 

とある高層マンションの一室…見覚えのある部屋…誰の部屋だっけ?デスクの上に大量のモニターらしき物の残骸が並んでいる。トレーダー系の部屋だな、そういえば、15歳で株の取引で大儲けした少女がいたっけ。家庭教師で学校の勉強よりも株で儲けたいからって、トレーディングを手ほどきしたっけ。あの子の名前はなんだっけ…う~ん…そうだ優奈だ!

 

ベッドらしき物の上に人骨が横たわっている。頭にはヘッドギアか?ゲームプレイ中に息を引き取ったのか?

 

知り合いかも知れないので、その部屋の中を浄化し、魂が漂っている気配を感じたので、魂を昇華し、天国へ誘った。

 

その日の夜、森の館の近くで黒いクマを捕まえた。立ち振る舞いがクマらしくなく、人間が着ぐるみを着ているみたいで…

 

「先生、これ人間ですよ」

 

と、マイル。

 

「ほら、顔が人間ですし,チャックもあります。」

 

本当だ。クマソックリの手袋と靴を履いていた。こんな物どこで売っていたんだ?って、よくこんなふざけた装備で、ここまで来たな。

 

「ここに転移してきたのかな?足跡が無いですよ」

 

マイルがナノちゃんを使って周辺を捜査していた。ここに、ダイレクトで転移?どこかで見覚えのある少女がいた。頸動脈締めで意識を刈り取ったので、セイに回復してもらった。

 

「う~ん…」

 

目覚めた少女。

 

「ここは?アレ…先生?」

 

俺を先生よ呼ぶ少女。やはり、アイツなのか?俺が魂を昇華した為に、ここに召喚されたのだろうか?

 

「優奈か?」

 

「そうです…」

 

「このクマの装備はどこで買ったんだ?」

 

トゥーリが似合いそうだ。

 

「クマの装備?確か、神様に…」

 

神様?バカ神は排除したから、義父かな。知り合いなので、館の中に運び入れた。温泉に入れ、食事を与え、現在の状況を説明した。

 

「ここって、未来なんですか?」

 

「そんな感じだけど…不明なことが多い」

 

翌日、模擬戦をさせた。どの位のチートさなのかを知る為に…マイルより弱いかな。クマ装備になれていないだけかもしれないけど。

 

「このクマさんもパーティーのに入れますか?」

 

マイルに訊かれた。入れようかな。

 

「私の名前はクマではなくユナですよ」

 

「あぁ、ユナさんを冒険者パーティーにいれますか?」

 

「魔王降臨までに戦力を揃えたい。神様装備ならチートかもしれない。マイル、登録しに行ってくれるか?たしか6名までオーケーのはずだ」

 

「了解」

 

マイルとユナが転移して消えた。

 

「地下領域で魂を昇華すると、ここに召喚されるみたいだ」

 

俺と同じ聖属性のセイに伝えた。

 

「そうなると、地下領域には魂が封印されているんですかね、先輩」

 

「可能性はある。腐敗もせず、食べ物の時間が止まっていたくらいだし」

 

中性子爆弾でもくらったのだろうか?ユナの記憶は曖昧で、死ぬ瞬間のことを覚えていなかった。ゲームをしていたら、この森にいきなり転移したらしい。

 

 

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