カノジョ探しの異世界行   作:もっち~!

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ロリテイマーと聖女

 

---ツバサ---

 

聖光国 交易の街「ヤホー」に着いた。なんだ、このネーミングセンスは?

 

交易の街…貿易の拠点で、この大陸にある売れ筋商品が分かる。俺達はウィンドウショッピングをしていく。欲しい物は無いが、売れる物が無いかを探す。

 

「金属はうれそうですね。アレはだめかも…」

 

と、マイル。アレとは世界樹の葉っぱらしい。

 

屋台から旨そうな香りが流れてくる。さっき、奪った金で、串焼きを買い食してみた。肉が硬い…が旨いことは旨い。そして、この街随一の高級な宿に泊まってみることにした。高級な宿のレベルで、その国のレベルが分かるはずだ。ちなみに一泊金貨1枚だと言う。

 

「安いなぁ。高い国だと、金貨10枚以上だし」

 

「そうですね。下手レベルだと、白金貨1枚とか」

 

ツバサのつぶやきに応する魔女。

 

部屋に着くなり、皆でチェックをする。風呂に追い炊き機能が無いというか、これ、炊けないヤツだ。温水を溜めて温まるだけってタイプ。

 

「ベッドも今一ですね。どうします?」

 

夜のイベントに期待かな?相談の結果、この宿に泊まるのは、俺と伯斗と、ユナ、アクに決まった。因みに伯斗とアクは添い寝に決定だ。アクが伯斗に懐いていた。ケーナは街中での戦闘にむいていないし…お役御免になった。

 

「さすが、ロリテイマーだな」

 

「誰がロリテイマーだよ」

 

「大野晶くんだよ~」

 

「俺は断じて違うって」

 

「大野くんの好きなゲームタイトルを大声で言おうか?」

 

「おい!やめろ!シャレにならんだろ」

 

 

夕食の時間帯になった頃、ドンドンと扉を叩く音がして、扉が破壊されて、お漏らしをした幼女が入って来た。

 

「見つけたわ、魔王!私のお金を返しなさいよ」

 

幼女はヨタヨタと伯斗に迫っていく。さすが、ロリテイマーである。既に手懐けたのか?

 

「ねぇ、返してよ~あれは無駄遣いしないで貯めたお金なのよ」

 

泣き縋るションベン臭い幼女。乾いたようだが、臭いが残って居るぞ。

 

「俺は盗んで居ない。して言うなら、盗んだのはアイツだ!」

 

伯斗が俺を指差した。

 

「しょうがねぇな。白金貨3枚でいいか?」

 

あの財布には合計白金貨2枚以上はあった。なので、色を付けて返済してやる。白金貨なら腐る程あるし。

 

「白金貨…3枚…お願い返して下さい」

 

「その代わり、この国のことを教えてくれ」

 

白金貨3枚を幼女に返した。ちなみに街中では白金貨は使えない。金塊で街の商店の支払いをするのと同じである。

 

「私は聖光国の三聖女の末の妹であるルナ・エレガントよ。頭が高いわ」

 

「そうか。俺は教皇認定の聖者のツバサだ」

 

認定証をルナに見せると、俺に跪いた。この世界では、違う世界が臨界すると、教皇の威厳や冒険者ギルドのネットワークなど、世界のルールが臨界した世界に伝搬するようだ。

 

「なんで、魔王と聖者が組んでいるの~」

 

それは良い疑問だ。俺ですら疑問だからな

 

「まぁ、そういうことだ。そうそう、森の中にあった『願いの祠』って、なんだ?」

 

「あれは正式には『封印の祠』よ。座天使様が悪魔王を封印した祠よ」

 

「悪魔王?祠の中には、悪意に染まった石像があっただけだぞ」

 

「そんなはずは…」

 

血の気の引いた顔のルナを前にして、俺達は夕食の準備をし始めた。亜空間収納から、コンビニおむすびとカップ味噌汁を取り出し、カップにお湯を注いでいく。

 

「ねぇ…私の分は?」

 

「金は返したぞ。自分の金で喰えよ」

 

「白金貨は食堂で使えないよ~」

 

あっ、気づいた。目に涙を溜め、興味深そうにカップ味噌汁を眺めている。

 

「しょうがないな」

 

ルナの前にもおむすびとカップ味噌汁を置いて上げた。

 

「これはどうやって食べるの?」

 

伯斗はアクの分のおむすびいを剥いていた。それを見よう見まねでおむすびを食べられる状態にするルナ。

 

「おいしい!」

 

一口食べ、一言発すると黙々と食べ始めた。食べ終わると、その場で眠りこけたルナ。後のことは伯斗にお任せだな。

 

 

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