タニシですが、なにか?   作:マリモ二等兵

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 大したものですね。


ほう……レベリングですか

 地獄の先は地獄、いや、下層から中層だから先じゃなくて前か。

 とにかく、地獄から抜け出せたと思ったら地獄だった。

 しかも灼熱。

 そこにいるだけでHPが減っていくというとんでもない暑さだ。

 気温で火傷しそうと思ったのは初めてだよ。

 蜘蛛さんは痛覚軽減を持ってるから痛みは少ないけど、私はそれがなかったため痛い思いをした。

 例えるならオーブンに入れられたみたいな感覚。

 そんな地獄にいられるはずもなく、下層へ撤退した。

 

 『はぁ……まじないわー。』

 

 蜘蛛さんに同じく。

 少しは楽になるかなって期待してたのに、過酷さが増してる。

 この迷宮を作った人はタニシが嫌いなのかな。

 蜘蛛さんも辛いみたいだし、蜘蛛も嫌いみたい。

 そういえば前世の教室で一匹蜘蛛がいたなぁ。

 よく蜘蛛嫌いな人が悲鳴を上げてて、その声が甲高いから私は耳がキンキンしてた。

 あの蜘蛛は元気してるかな?

 私は元気、蜘蛛さんも元気。

 甲高い人も元気かな?

 

 『タニシちゃん、どうする?』

 

 『どうするって……どうしよう。』

 

 あそこは灼熱地獄。

 それを克服するなら、体を冷やす方法を見つけるか、暑さによるダメージを抑えるとかがいいかな。

 そうなれば、やることは一つしかない。

 

 『『トレーニングするぞー!!』』

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 トレーニングの内容は主にこんな感じ。

 定期的に中層に行って暑さに耐え、火耐性を取る。

 鑑定で取れそうなスキルを見つけて、そのスキルが取れるように修行する。

 現在所持しているスキルのレベル上げ。

 ステータスの強化。

 

 その他にも戦い方とか、スキルの応用を見つけるとか色々なことをする。

 

 ………言いたいことは分かる。

 そんなまわりくどい方法じゃなくてスキルポイント使ってスキル取れってなるよね。

 60000以上も余らせてるんだからさ。

 でも残念。

 それは無理だった。

 なぜか?

 それはあるスキルの効果でスキルポイントの使用を制限されていたからだ。

 

 『狂:狂う』

 

 この〈狂〉というスキルのせいで使用が制限されていた。

 え?どこにもそんなこと書いてないって?

 私もいくら探しても理由がわからず困惑してたよ。

 でも、〈狂〉のスキル説明である“狂う”という文字が鑑定できることに気がついたんだ。

 そして鑑定してみたら、こう書いてあった。

 

 『狂う:スキルポイントの使用が制限される状態に陥る』

 

 ………………これを見た時の感情を今でも思い出せる。

 狂はまだLV1だからそんなに制限されないだろうって思ってたら1000ポイント以上は取れないらしい。

 え?

 なんだ、1000ポイントも使えるじゃないか!

 だって?

 今最も欲しいスキル、火耐性の必要ポイントを教えてあげよう。

 

 10000。

 

 はぁ……なんでこうなるの?

 

 そんなこんなでスキルポイントはあまり使えない。

 1000ポイント以内のスキルはほとんどが鍛錬を積めば手に入るもの。

 だから今は蜘蛛さんと一緒に修行中。

 共存を活かすために同じスキルを一緒に鍛えてる。

 傲慢の効果で熟練度が増大するしね。

 

 『オラオラオラオラオラオラオラオラ!!!』

 

 ただいま蜘蛛さんは私に糸を叩けつけてる最中。

 これは破壊強化、破壊耐性を得るための修行だ。

 おまけにHP自動回復や糸系のスキルが上がる。

 効率がいいでしょ?

 しかも苦痛耐性はカンストして苦痛無効。

 痛覚軽減も得た。

 やったね、蜘蛛さん!

 スキルが上がるよ!

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 『危なっ!!ちょっ!!』

 

 私は蜘蛛さんに噛みつこうとする。

 その牙にはどこか禍々しいものを感じる。

 なぜなら、腐蝕大攻撃を使っているからだ。

 これはさっきまでの蜘蛛さんに対する復讐じゃない、ほんとだよ。

 これは回避系のスキルを鍛えるための修行。

 思考加速のスキルが上がってたり、予測がカンストして予見になっていることからかなり避けるのに必死みたい。

 私もそれらのスキルを使って攻撃を仕掛けてるから成長スピードが速い。

 この調子ならあっという間に強くなるだろうね。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 あれから数日ぐらい。

 私たちは強くなった。

 でもね、上には上がいる。

 そのことを蜘蛛さんは再認識して、私は思い知った。

 そいつはブレスと共に突然現れた。

 

 『地龍カグナ LV26

  ステータス

 HP:4198/4198(緑)

 MP:3339/3654(青)

 SP:2798/2798(黄)

   :2995/3112(赤)

 平均攻撃能力:3989(詳細)

 平均防御能力:4333(詳細)

 平均魔法能力:1837(詳細)

 平均抵抗能力:4005(詳細)

 平均速度能力:1225(詳細)

 スキル

 「地龍LV2」「逆鱗LV9」「堅甲殻LV8」「鋼体LV8」

 「HP高速回復LV6」「MP回復速度LV2」「MP消費緩和LV2」「SP回復速度LV1」「SP消費緩和LV1」

 「魔力感知LV3」「魔力操作LV3」「危険感知LV10」「熱感知LV6」

 「大地攻撃LV9」「魔力撃LV1」「大地強化LV8」「破壊強化LV8」「貫通強化LV6」「打撃大強化LV5」

 「命中LV3」

 「土魔法LV2」

 「破壊耐性LV9」「斬撃大耐性LV2」「貫通大耐性LV3」「打撃大耐性LV6」「衝撃大耐性LV4」「大地無効」「火耐性LV3」「雷耐性LV7」「水耐性LV3」「風耐性LV5」「重耐性LV2」「状態異常大耐性LV8」「腐蝕耐性LV3」「苦痛無効」「痛覚大軽減LV3」

 「暗視LV10」「視覚領域拡張LV4」「視覚強化LV3」「聴覚強化LV1」「天命LV2」「魔蔵LV3」「瞬身LV1」「耐久LV1」「剛力LV9」「城塞LV2」「道士LV2」「天守LV1」「縮地LV1」

 スキルポイント:31200

 称号

 「魔物殺し」「魔物の殺戮者」「龍」「覇者」』

 

 もちろん、こんなのが出てきたらやることは一つ。

 全速力で逃げたよ。

 蜘蛛さんがね。

 私はその上に乗ってたから全速力とかはなかった。

 なにもしなかったわけじゃないよ?

 のんびり屋できっちりSPを回復させてたからね。

 おかげでいつもより長く走れてた。

 

 そんな感じで半ば強制的に中層に行くことになった私たち。

 準備ができずに中層に行くことになった……わけではない。

 ちゃんと準備はできていた。

 ならなんで行かなかったのかというと、欲張った。

 もっと上がるって、もっと鍛えようって。

 戦いは余裕がある方がいい。

 だからもっともっと鍛えようってなってた。

 もうちょい鍛えたかったけど、まぁ地龍に襲われたくないし、修行はお終い。

 今の私はどれだけ強くなったか、見てみたいでしょ?

 蜘蛛さんもか?蜘蛛さんのも見たいのか!

 いやしんぼめ!

 

 修行によってどれだけ強くなったか、見せてやろう!

 

 《インレント(篠前 ゆりか) LV6

  ステータス

 HP:2080/2080(緑) +380

 MP:128/128(青)  +6

 SP:1991/1991(黄)+366

   :1991/1991(赤)+366

 平均攻撃能力:45      +16

 平均防御能力:1829    +304

 平均魔法能力:33      +6

 平均抵抗能力:1951    +300

 平均速度能力:566     +266

 スキル

 「HP自動回復LV5」「MP回復速度LV4」「SP回復速度Lv3」「MP消費緩和LV3」「SP消費緩和Lv3」

 「鑑定LV10」「探知LV5」

 「吸収lv8」「共存lv9」「遠話lv2」「毒合成LV5」「思考加速Lv3」「予見Lv2」「集中LV10」「並列思考Lv6」「演算処理Lv8」「命中Lv3」「回避LV1」「立体機動LV4」「糸の才能LV5」「狂LV1」

 「気闘法Lv3」「気力付与LV4」

 「恐怖耐性Lv2」「酸耐性Lv2」「麻痺耐性Lv2」「猛毒耐性LV2」「斬撃耐性LV4」「打撃耐性LV4」「破壊耐性Lv3」「火耐性lv2」「外道耐性LV7」「痛覚軽減LV4」「睡眠無効」「腐蝕無効」「苦痛無効」

 「外道魔法LV3」

 「怠惰」「退廃」「禁忌lv5」

 「韋駄天lv4」「のんびり屋LV10」「堅固LV4」「強力LV4」「瞬発Lv6」「持久Lv6」「生命LV4」「視覚強化Lv9」「聴覚強化Lv9」「嗅覚強化Lv8」「味覚強化LV4」「触覚強化Lv6」「視覚領域拡張Lv3」

 「腐蝕大攻撃LV3」「猛毒攻撃Lv2」「破壊強化Lv2」「斬撃強化Lv2」「毒強化Lv2」

 「n%I=W」

 スキルポイント:65460

 称号

 「のんびり屋」「怠惰の支配者」「魔物殺し」「無慈悲」「崩壊」》

 

 どう?すごいでしょ?

 今までスキルを取ろうとしてこなかったけど、やればたくさん手に入るんだね。

 まぁ、こんなに取れたのは蜘蛛さんの傲慢と私の共存の補正もあるけどね。

 ちなみに蜘蛛さんはこんな感じ。

 

 『スモールポイズンタラテクト LV6 名前 なし 

  ステータス

 HP:102/102(緑)+46

 MP:201/201(青)+45

 SP:91/91(黄)  +37

   :91/91(赤)  +37

 平均攻撃能力:105   +67

 平均防御能力:100   +62

 平均魔法能力:137   +10

 平均抵抗能力:171   +44

 平均速度能力:972   +465

 スキル

 「HP自動回復LV5」「MP回復速度LV4」「MP消費緩和LV3」「SP回復速度LV3」「SP消費緩和LV3」

 「破壊強化LV2」「斬撃強化LV2」「毒強化LV2」「猛毒攻撃LV3」

 「気闘法LV3」「気力付与LV4」

 「糸の才能LV5」「蜘蛛糸LV9」「斬糸LV7」「操糸LV8」「投擲LV7」「立体機動LV3」「集中LV10」「思考加速Lv3」「予見Lv2」「並列思考LV6」「演算処理LV8」「命中LV7」「回避LV4」「毒合成LV7」「遠話Lv2」「隠密LV7」

 「鑑定LV8」「探知LV9」

 「奈落」「傲慢」「禁忌LV4」

 「外道魔法LV3」「影魔法LV2」「毒魔法LV2」「深淵魔法LV10」

 「過食LV7」「暗視LV10」「視覚領域拡張LV2」「破壊耐性LV3」「打撃耐性LV2」「斬撃耐性LV4」「火耐性LV2」「猛毒耐性LV2」「麻痺耐性LV3」「石化耐性LV3」「酸耐性LV4」「腐蝕耐性LV3」「気絶耐性LV2」「恐怖耐性LV6」「外道耐性LV4」「苦痛無効」「痛覚軽減LV7」

 「視覚強化LV8」「聴覚強化LV8」「嗅覚強化LV7」「味覚強化LV4」「触覚強化LV6」「生命LV7」「魔量LV8」「瞬発LV7」「持久LV7」「剛力LV3」「堅牢LV3」「護法LV3」「韋駄天LV4」

 「n%I=W」

 スキルポイント:180

 称号

 「悪食」「血縁喰ライ」「暗殺者」「魔物殺し」「毒術師」「糸使い」「無慈悲」「魔物の殺戮者」「傲慢の支配者」』

 

 ……準備万端!!

 私たちのこのステータスなら、中層で十分通用するはず。

 もし通用しなかったら下層の化け物地獄、中層の灼熱地獄に挟まれて行き場所が無くなる。

 地龍カグナに追い出されたのは、むしろチャンスだったのかも知れない。

 中層は私たちの住処になりうるのか、地龍カグナはそれを知るチャンスをくれた。

 そう思えば、マイホームを吹き飛ばしたこの怒りがおさまるかもしれない。

 ……思い出したらイラついてきた。

 あいつはいつか殺す。

 私の生活の邪魔だ。

 

 

 

 




 地龍カグナは原作からコピペしてステータスを整理して終わりなんですが、蜘蛛子は原作より成長しててタニシはそもそも原作にいない。
 蜘蛛子とタニシのステータスを書くのものすごい大変。
 でも俺は止まらねぇからよぉ……。
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