タニシですが、なにか?   作:マリモ二等兵

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火竜フルコース

 火竜が特大火球を飛ばす。

 引斥で避け……られずに被弾する。

 200ぐらいHPが減った。

 仲間を呼んでいた火竜は一番レベルが高いからステータスも高い。

 だから他の火竜より火球のスピードが速い。

 数百の差が避けられる避けられないの違いになる。

 蜘蛛さんは回避できている。

 同じレベルの引斥の邪眼なのに引っ張られる速度が違うのは速度能力が高いからか、回避スキルのレベルが高いからか、私の抵抗能力が高いからか。

 どれが理由なのか分からないが私は蜘蛛さんより速くない。

 それがよくわかる被弾だった。

 他の火竜も飛ばしてくる。

 これなら避けられ……また被弾した。

 あれ?

 おかしいな。

 まぁいいや。

 お返しに暗黒……いや、HP回復もしたいし呪怨にしよう。

 ん?ウナギの数が減って来てる。

 それと同時にHPも回復してる。

 蜘蛛さんがやったのか。

 7つの眼で呪怨の邪眼を発動して全てのウナギを撃破するつもりらしい。

 阻止しようと火竜が蜘蛛さんに火球を放つ。

 蜘蛛さんは引斥の邪眼を使ってその火球の軌道をずらした。

 え?そんなことできるの?

 蜘蛛さん全然被弾してなかったのってもしかして火球の軌道をずらしてたからなの?

 さらっとすごいことしないでよ。

 あ、ウナギ全員やられた。

 あとは火竜3体だけ。

 しかもその中の2体は呪怨の邪眼と暗黒の邪眼でHPは5分の1ぐらいしか残ってない。

 健康体なのは後方で仲間を呼んでいた火竜。

 いや、この火竜も健康体ではない。

 すでに蜘蛛さんが呪怨、暗黒、静止の3つを当てている。

 静止の効果で少しだが体を動かしづらそうだ。

 他の火竜も呪怨と暗黒の影響を受けており現在進行形でステータスが減っていっている。

 邪眼と蜘蛛さんの相性が良すぎる。

 だって普通の生物は眼が2つしかないのに蜘蛛さんは蜘蛛だから8つもあるんだよ?

 4倍だよ4倍!

 初めて蜘蛛に生まれて羨ましいと思ったよ。

 生まれてすぐに殺し合いは嫌だけど。

 

 火竜は蜘蛛さんめがけて火球を放つ。

 その火球は先程よりも大きく素早いものだったが蜘蛛さんはたやすく避けてしまう。

 

 『あっぶな!当たったら死ぬわあれやっべー!』

 

 他の火竜も火球を出そうとしていたので私は突進するように近づく。

 私の接近に気づいた火竜は大げさに体を動かし私から距離を取ろうとする。

 近づいた仲間が塵になったのを見たんだ。

 距離を取ろうとするに決まってる。

 それを狙って私は火竜に近づき続ける。

 もちろん暗黒の邪眼でHPを削りながらね。

 火竜は反撃だと火球を飛ばしてくる。

 私は避けることなく火球に被弾しダメージを喰らうけど、これくらいのダメージ、蜘蛛さんの呪怨とHP自動回復とのんびり屋であっという間に回復できる。

 火竜からしたらやってられないだろうね。

 近づかれたら即死を放ってきて離れてもHPを削ってきて反撃してもすぐに回復されるなんてさ。

 あれ、私ってひょっとしてかなり厄介な存在?

 ……ふふ、どうだ厄介な存在に追いかけられる気分は!

 どうだ苦しいかあはははは!

 さて、悪者ロールはここまでにしてと……これで終わりだ火竜。

 私は火竜の後ろからかぶりつき腐蝕大攻撃を発動させる。

 火竜は声を上げることも無く塵となって消えた。

 え?なぜ私が後ろにいるのかって?

 説明すると途中から外道魔法〈幻夢〉で私が追いかけてくるという幻覚を見せていたのだ。

 火竜が見事に引っかかっている間に後ろに回り込みガブリ。

 説明すると大してすごいことをしているわけじゃない。

 幻覚見せてガブリ。

 それだけ。

 外道魔法も普段なら効かないだろうけど私に追いかけられているという状況に精神的にきていたため外道魔法が簡単に入った。

 我ながら頭のいい案だった。

 

 ❲さすが私、発案したときは本当に私か疑ったよ。❳

 

 ❴そのいちいちややこしくする言い方やめなさい。❵

 

 さて、蜘蛛さんのところに戻るとしますか。

 ん?あれ。

 火竜達が糸で拘束されてる。

 なんであの糸燃えてないんだろう?

 

 『おーい蜘蛛さん戻ったよー。』

 

 『お、よく来てくれたタニシちゃん!』

 

 『………なんでその糸燃えてないの?』

 

 『ふっこれはね……私のスキル「万能糸」の効果〈耐性付与〉!これによりマグマに浸かっても大丈夫な糸が出せるのだ!』

 

 『へーすごいじゃん。なんで今まで使ってなかったの?』

 

 『………忘れてました。』

 

 『うん、だろうね。』

 

 『それにしてもさ!私たちって強くない!?』

 

 『え?』

 

 『だってさ、あの軍勢に勝てたんだよ!?これはもう最強名乗っても良くない!?』

 

 そういいながら蜘蛛さんは火竜の口に蜘蛛猛毒を注ぐ。

 もう1体の火竜が怯えているのは気の所為ではないだろう。

 

 『最強は言い過ぎだよ。でも強者は名乗ってもいいかもね。』

 

 『はっはー!私は最強だー!!』

 

 『聞いてた?』

 

 蜘蛛さんと私は引斥の邪眼を使い猛毒を飲んで死んだ火竜と、マグマに大量に浮いているタツノオトシゴ、ナマズ、ウナギ達を引き上げる。

 その数約三百。

 ちょっと火竜呼びすぎ。

 おかげで戦闘よりも大変だよ。

 しかもこの後にはウロコを剥ぐ作業がある。

 ………無理じゃない?この数。

 それでもやらなければならないのが蜘蛛さんの信条。

 私もそれに従うって決めたからこの山になった火竜種達を食らい尽くさなければならない。

 そういうわけで体担当の私2号や、頼んだぞ。

 

 ❲何この量……蜘蛛さんも絶句してるよ。❳

 

 いいから。

 

 ❲………あいよ。❳

 

 さて、これほどの魔物を倒したんだ。

 当然レベルはカンスト済み。

 早速ステータスオープン。

 

 《インレント・クイーン(篠前 ゆりか) LV20

  ステータス

 HP:4054/4054(緑)+762

 MP:2861/2861(青)+1212

 SP:3094/3094(黄)+720

   :3094/3094(赤)+720

 平均攻撃能力:138     +22

 平均防御能力:5263    +1330

 平均魔法能力:2766    +1212 

 平均抵抗能力:7855    +2320

 平均速度能力:1380    +572

 スキル

 「HP自動回復LV8」「SP回復速度Lv6」「SP消費緩和Lv5」「魔導の極み」

 「吸収lv8」「共存lv10」「同体」「産卵LV10」「眷属支配LV10」「万能糸LV1」「遠話lv4」「毒合成LV7」「集中LV10」「思考加速Lv7」「予見Lv4」「並列意思Lv2」「高速演算Lv3」「命中Lv3」「回避LV4」「立体機動LV7」「糸の才能LV7」「威圧LV1」「狂LV6」「挑発LV5」

 「気闘法Lv5」「気力付与LV4」「魔闘法LV2」「竜力LV6」

 「恐怖耐性Lv2」「酸耐性Lv2」「麻痺耐性Lv3」「気絶耐性LV1」「猛毒耐性LV3」「斬撃耐性LV4」「打撃耐性LV5」「破壊耐性Lv4」「火耐性lv4」「痛覚軽減LV5」「睡眠無効」「腐蝕無効」「苦痛無効」「外道無効」

 「外道魔法LV5」「影魔法LV3」「毒魔法LV4」

 「叡智」「忍耐」「怠惰」「退廃」「断罪」「禁忌lv9」

 「韋駄天lv4」「のんびり屋LV10」「堅牢LV3」「剛力LV4」「瞬発Lv8」「持久LV9」「身命LV3」「望遠LV4」「聴覚強化Lv9」「嗅覚強化Lv8」「味覚強化LV4」「触覚強化Lv8」「視覚領域拡張Lv5」「神性拡張領域LV4」「星魔」

 「腐蝕大攻撃LV4」「外道攻撃LV1」「猛毒攻撃Lv5」「破壊強化Lv4」「斬撃強化Lv4」「毒強化Lv5」

 「呪怨の邪眼LV3」「静止の邪眼LV1」「引斥の邪眼LV4」「魅了の邪眼LV1」「悄然の邪眼LV1」「狂乱の邪眼LV2」「死滅の邪眼LV1」「幻痛の邪眼LV1」「暗黒の邪眼LV2」「不快の邪眼LV1」「催眠の邪眼LV1」「石化の邪眼LV1」

 「n%I=W」

 スキルポイント:37420

 称号

 「のんびり屋」「怠惰の支配者」「忍耐の支配者」「叡智の支配者」「魔物殺し」「魔物の殺戮者」「竜殺し」「竜の殺戮者」「無慈悲」「恐怖を齎す者」「崩壊」》

 

 カッチカッチだね。

 ん?色々知らないスキルや称号が増えてる……。

 鑑定しよう。

 えっと……竜力はMPとSPを消費してステータスをそこ上げするスキルか。

 MPもSPも自然に回復するし常時発動させておこう。

 それで威圧は……文字通りの効果か。

 あれ?万能糸がある。

 種族スキルのハズじゃ……あ、もしかして同心か共存LV10の効果?

 やった、今まで意味がなかった糸の才能が活かせるよ。

 次に称号。

 竜殺しと竜の殺戮者と魔物の殺戮者と恐怖を齎す者、この4つが新しい称号か。

 うわー……恐怖を齎す者の効果……。

 私の姿を見ただけで怖がっちゃうの?

 称号だからONOFFができないじゃん。

 もうあれだし威圧も常時発動させとこ。

 はぁ……あれだけの火竜倒して報酬はしょっぱい。

 経験値がたくさん手に入ったのは嬉しいけどさ。

 もうちょいすごいの欲しいよね。

 蜘蛛さんの時みたいに願ったらすごいのくれたりしない?

 ……無さそうだね。

 

 さて、私の2号や、終わった?

 

 ❲終わらないよこれ。❳

 

 ❴蜘蛛さんを見てみな、恐ろしい速度でウロコを剥いでるよ。❵

 

 そうだよ、頑張れ。

 

 ❲ウロコに噛みついて剥がす私より、刃物で剥がす蜘蛛さんの方が速いのは当たり前でしょ。❳

 

 それもそっか。

 

 ❴頑張れ。❵

 

 ❲分かってるよ。❳

 

 私2号が頑張ってる間に進化先でも見てみるか。

 どれどれ?

 

 《進化先の候補が複数あります。次の中からお選びください。

  インレント・エンペラー

  ホロ・ライユ

  アグレゲージ》

 

 お、今回は3つも選択肢があるのか。

 またまた悩みそうな予感がする。

 早速鑑定。

 

 『インレント・エンペラー:進化条件:インレント・クイーンLV20:説明:インレントの皇帝。インレント・クイーンを超える繁殖力と統率力、そして高い防御力を持つ』

 

 『ホロ・ライユ:進化条件:一定以上のステータスを持つゲーレイシュー族の魔物、2つ以上の殺戮者の称号:説明:破滅を呼ぶ魔物。何者も出会うことなかれ』

 

 『アグレゲージ:進化条件:一定以上のステータスを持つゲーレイシュー族の魔物、崩壊系の称号:説明:ゲーレイシュー族の集合体。全て倒さなければ復活し続ける不死性を持つ』

 

 うん。

 これ悩むね。

 どれもこれも気になって仕方がないや。

 ……どれにしよう。

 

 

 

 




 
 火竜戦が予想以上に早く終わった。
 火竜を増やしまくったおかげでタニシ同様蜘蛛子も進化できます。
 原作より結構早め。
 ……これマザーがブレス吐かんでも真正面から火龍倒せるんじゃね?

  
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