タニシですが、なにか?   作:マリモ二等兵

23 / 57
   
 タニシの平均速度能力がミスっていたので修正しました。

 オリジナル属性が入ります。
 苦手な方は、お覚悟を。
    


3度目の進化

 うーん…。

 どうしよう。

 何がいいかな?

 ここは一つ一つ考えてみよう。

 

 まずはインレント・エンペラー。

 これは今の私、インレント・クイーンの上位種だろう。

 防御力を中心に強化されるだろうからただでさえカチカチな私がガチガチになること間違いなし。

 防御面で不満があればインレント・エンペラーを選択するべきだろうね。

 でも、今の私でも十分硬いから防御面で特に不満だと感じたことないんだよね。

 インレント・クイーンよりも繁殖力が高いっていうけど、そもそもインレント・クイーンで眷属を産んでないや。

 だから比較できないというか想像できないというか……。

 うーん……需要は低いかな?

 

 次にホロ・ライユ。

 説明があまり説明になってないけど、進化条件の一定以上のステータスと殺戮者の称号2つ以上っていうのが強そう。

 “破滅を呼ぶ”とか“何者も出会うことなかれ”とか強そうな文章も書いてあるし、きっと強い。

 強くないと上位管理者Dに訴える。

 

 次にアグレゲージ。

 ゲーレイシュー族の集合体っていうのはよく分からないけど、ようはあれかな、たくさんの私になるっていうこと?

 うーん?

 とにかく説明に不死性があるって書いてあるし生命力が高そう。

 今の所生き残る上で死にかけたことなんてほとんど無いから、これも需要が低いかな?

 いやでもなにか特殊なスキルとか手に入りそうではある。

 それを蜘蛛さんにも共有して戦力アップが出来るかも。

 いやでも変なスキルだったら嫌だなぁ。

 たくさんの私になるって……絶対変なスキルを手に入れちゃうよ。

 

 うーん……。

 今の所ホロ・ライユが一番良いと思ってるけど、前回を思い出そう。

 あの時も良いなと思ったけど失敗だった……と思う。

 だから、今回は蜘蛛さんにも聞いてみよう。

 というわけで蜘蛛さーん?

 

 『ん?どうしたのタニシちゃん。』

 

 『進化先で相談したいことがあってさ、どれがいいか悩んでるんだよね。』

 

 『ほほう?話してくれ。』

 

 蜘蛛さんに進化先について私がわかってることを全て話した。

 すると蜘蛛さんは一切迷うことなく、ホロ・ライユを選択するように言ってきた。

 判断が速い。

 これも多くの死闘を繰り広げた者の特権だろうか。

 

 『タニシちゃんや、今までの進化を思い出してほしい。』

 

 『?』

 

 『最初のエルローゲーレイシューからの進化で、タニシちゃんは何を選択した?』

 

 『インレントだよ?』

 

 『インレントへの進化は成功だった?』

 

 『成功だったね。』

 

 『それじゃあインレントからの進化で、何を選択した?』

 

 『インレント・クイーン。』

 

 『成功だった?』

 

 『う〜ん……微妙。』

 

 『そこだ。』

 

 『へ?』

 

 『インレントへの進化は特殊進化、インレント・クイーンへの進化は正当進化、つまり?』

 

 『……特殊進化の方が成功してる…?』

 

 蜘蛛さんがその答えを待っていたと声を大きくする。

 

 『そう!特殊進化だよ!特殊進化は条件が厳しいものばかりだけど……特殊なだけあって強力な力を得られることが多い!』

 

 『確かに……じゃあなんでホロ・ライユ?アグレゲージも特殊進化だよ?』

 

 『タニシちゃんの防御力はものすごいことになってるから正直不死性とかいらないと思うんだよねー。集合体になるっていうのも何かありそうで怖いし。』

 

 『なるほど…分かった、ホロ・ライユにするよ。』

 

 『それに……破滅を呼ぶとかカッコいいじゃん?厨二心くすぐるじゃん?』

 

 『あははそうだね。ところで蜘蛛さんは何にしたの?』

 

 『私はゾア・エレの上位種、エデ・サイネにするよ。』

 

 『え?正当進化?』

 

 それを聞くと蜘蛛さんは慌て始める。

 

 『いや特殊進化ですけど!?』

 

 『え?でも上位種って……。』

 

 『特殊進化の正当進化は特殊進化だからセーフ!!』

 

 『え?じゃあ私はインレント・エンペラーしたほうが良い?』

 

 『いやいや!やめときなって!またタニシちゃんおっきくなるよ!』

 

 『あ、ならいいや。』

 

 インレント・クイーンで大きくなったんだし、その上位種はもっと大きくなるよね。

 たぶん蜘蛛さんの2倍…いや3倍くらい大きくなるのかも?

 選ばないほうがいいね。

 よし、進化先も決まったことだし早速進化しようかな?

 

 ❲おいこら、まだウロコ剥ぎ終わってないよ。❳

 

 もうそれ無理じゃない?

 

 ❲人に押しつけといてそれは無い。❳

 

 ❴そーだそーだ!❵

 

 ❲私3号はやってないでしょ。❳

 

 どれくらい残ってるの?それ。

 

 ❲……あと150ぐらい。❳

 

 無理だね。

 

 ❲うん、ずっと無理だって考えながら作業してたよ。❳

 

 おーい蜘蛛さん?

 

 『なんやいタニシちゃん。』

 

 『ウロコは後にして先に進化しない?』

 

 『おー!ちょうど私もそれを考えてたところだよ!』

 

 『進化の場所はどうする?』

 

 『山みたいに積み上がってるし、適当に中に入ればいいんじゃない?』

 

 『そうだね、そうしよう。』

 

 私は山積みの火竜達に潜り込む。

 かなり窮屈でまったく心地よくないけど、快適さより安全を取ろう。

 これ防御力が低かったら圧死とかするのかな?

 ホロ・ライユに進化して防御力が下がって圧死とか無いよね?

 ステータスが下がるのは進化とは呼べないか。

 なら大丈夫だね!

 さて、進化開始。

 

 《個体インレント・クイーンがホロ・ライユに進化します》

 

 どうぞ。

 

 むむ、来た来た。

 体が内側から変わっていくこの感覚。

 つい最近味わったような気がする。

 うーん。

 うん?

 

 《熟練度が一定に達しました。スキル「禁忌LV9」が「禁忌LV10」に達しました》

 

 あ、禁忌カンストしちゃった……。

 どうなっちゃうんだろう。

 

 《情報インストール中です》

 

 

 うぐっ!!

 な…にご……れっ!!

 ウグギギギッがあだだっ!

 〜〜っ!!

 うググ…ぁあ。

 ……はぁ…。

 うぇ……なんか吐き気がする。

 危なかった……睡眠無効が無かったら気を失ってたよ。

 ていうか……なにこれ?

 これが……禁忌?

 あー……確かに禁忌だね、これは。

 システムって世界を救うための装置なんだね…。

 そういう世界だなんて納得してたけど……よく考えればスキルだとか称号だとかあるほうがおかしいもんね。

 しかも何?この世界崩壊するの?

 はぁ……やだな。

 うーん……。

 あー……。

 とにかく……強くなるしかないか。

 スキルやステータスという仮初の力を、本物に昇華させる。

 つまり管理者になる。

 うん、言葉にすると馬鹿みたいだ。

 でもやろう。

 蜘蛛さんもきっとこう考えるはずだ。

 まだ蜘蛛さんは進化中だけど、そう考えるって確信がある。

 …………。

 …………。

 …………。

 

 うん、やることは決まった。

 悩んでても何も進まないし何か行動しよう。

 そういえば進化完了してたね。

 ふむ、体の大きさは変わらないと。

 次はステータスオープン。

 

 《ホロ・ライユ(篠前 ゆりか) LV1

  ステータス

 HP:5042/5042(緑)+1010

 MP:3361/3361(青)+500

 SP:3594/3594(黄)+500

   :3614/3614(赤)+520

 平均攻撃能力:1138    +1000

 平均防御能力:6263    +1000

 平均魔法能力:3266    +500

 平均抵抗能力:8855    +1000

 平均速度能力:1880    +500

 スキル

 「HP高速回復LV1」「SP回復速度Lv6」「SP消費緩和Lv5」「魔導の極み」

 「吸収lv9」「共存lv10」「同体」「破滅LV1」「産卵LV10」「眷属支配LV10」「万能糸LV2」「遠話lv4」「毒合成LV7」「集中LV10」「思考加速Lv7」「予見Lv5」「並列意思Lv2」「高速演算Lv3」「命中Lv3」「回避LV4」「立体機動LV7」「糸の才能LV7」「威圧LV1」「狂LV7」「挑発LV5」

 「気闘法Lv6」「気力付与LV5」「魔闘法LV3」「竜力LV6」

 「恐怖耐性Lv2」「酸耐性Lv2」「麻痺耐性Lv3」「気絶耐性LV1」「猛毒耐性LV5」「斬撃耐性LV5」「打撃耐性LV7」「破壊耐性Lv6」「火耐性lv4」「痛覚軽減LV6」「睡眠無効」「腐蝕無効」「苦痛無効」「外道無効」

 「外道魔法LV5」「影魔法LV10」「闇魔法LV1」「毒魔法LV6」

 「叡智」「忍耐」「怠惰」「退廃」「断罪」「禁忌lv10」

 「韋駄天lv4」「のんびり屋LV10」「堅牢LV3」「剛力LV4」「瞬発Lv8」「耐久LV2」「身命LV3」「望遠LV5」「聴覚大強化Lv1」「嗅覚強化Lv8」「味覚強化LV4」「触覚強化Lv8」「視覚領域拡張Lv6」「神性拡張領域LV5」「星魔」

 「腐蝕大攻撃LV5」「外道攻撃LV1」「猛毒攻撃Lv5」「破壊強化Lv5」「斬撃強化Lv5」「毒強化Lv6」

 「呪怨の邪眼LV3」「静止の邪眼LV1」「引斥の邪眼LV4」「魅了の邪眼LV1」「悄然の邪眼LV3」「狂乱の邪眼LV2」「死滅の邪眼LV1」「幻痛の邪眼LV1」「暗黒の邪眼LV2」「不快の邪眼LV1」「催眠の邪眼LV1」「石化の邪眼LV1」

 「n%I=W」

 スキルポイント:37640

 称号

 「のんびり屋」「怠惰の支配者」「忍耐の支配者」「叡智の支配者」「魔物殺し」「魔物の殺戮者」「竜殺し」「竜の殺戮者」「無慈悲」「恐怖を齎す者」「崩壊」》

 

 おーかなり上がってるね。

 スキルも色々上がってるね。

 ん?「破滅LV1」?

 新しいスキルか。

 鑑定。

 

 『破滅:スキルレベルによって異なる効果を発揮する破滅の力。

  LV1:破滅弾』

 

 『破滅弾:対象にダメージを与える弾を発射する。』

 

 試しに発射。

 赤黒い弾がなかなかのスピードで飛んでいった。

 MPを消費するらしいけどかなり少ない。

 へー。

 何属性なんだろう?

 破滅属性?

 うーん?

 へー破滅属性に耐性系のスキルってないんだ。

 つまり破滅属性を防ぐには平均抵抗能力を上げるしかないのね。

 なるほど?

 叡智によるとこの属性はホロ・ライユ系でしか持てないのね。

 ん?待てよ?

 破滅属性には耐性系スキルが無いのなら……自爆とかある?

 ありそう。

 まだLV1だから大規模なものは無いけど、もしレベルが上がってデカイ攻撃が出せるようになったらその時は注意しよう。

 

 うん、今回の進化は当たりだね。

 

 

 

  




   
 破滅を呼ぶ(種族属性 破滅 )
 
 インレント・エンペラー
 蜘蛛子の6倍ほどの大きさ。インレントだけで無くインレント・クイーンも産めるため、凄まじいスピードで数が増えていく。

 アグレゲージ
 蜘蛛子の50分の1ほどの大きさ。それが集まりゲーレイシューの形を保ち続ける。
 スキル〈多重意思〉〈産卵〉〈同調〉を獲得する。

 多重意思:並列意思の大人数版。魂が細かく分裂するため1つの意思につき使用できるスキルは1つ。

 同調:多重意思と同調し、全ての意思のステータスを共有する。
 
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。