私は叡智の反応に任せて破滅弾を撃ち込む。
手応えはあまり感じられない。
私の魔法能力は約3500。
火龍の抵抗能力がそれ以上あった場合、ノーダメージに終わる。
まだ鑑定は出来てないから、自分の攻撃が通るかどうか分からない。
でも撃ち続ける。
たとえノーダメージだったとしても、攻撃されるのは嫌だろう。
今はマグマの中に身を潜めているがすぐに限界が来て顔を出すはず。
『タニシちゃーん?何やってるのかな?』
『火龍に止めを刺そうとしてるの。』
『え?』
『蜘蛛さんも手伝って。』
『………まぁイケるか。』
蜘蛛さんも破滅弾を撃ち込む。
蜘蛛さんの魔法能力は約5000。
私よりも全然多い。
流石にこれほどの魔法能力があれば通るでしょ。
お?火龍がマグマから顔を出そうとしてる。
耐えるのも限界だったか。
さて、火龍のステータスとやらを見せてもらおう。
『火龍レンド LV20
ステータス
HP:1441/3701(緑)
MP:1913/3122(青)
SP:2468/3698(黄)
:2883/3665(赤)
平均攻撃能力:3281
平均防御能力:3009
平均魔法能力:2645
平均抵抗能力:2601
平均速度能力:3175
スキル
「火龍LV1」「逆鱗LV8」
「HP高速回復LV3」「MP回復速度LV6」「MP消費緩和LV6」「SP高速回復LV1」「SP消費大緩和LV1」
「魔力感知LV5」「魔力操作LV4」「危険感知LV10」「熱感知LV3」
「火炎攻撃LV9」「魔力撃LV4」
「火炎強化LV7」「破壊強化LV6」「斬撃強化LV2」「貫通強化LV2」「打撃大強化LV2」
「連携LV10」「指揮LV2」「立体機動LV4」「命中LV10」「回避LV10」「確率大補正LV5」「気配感知LV10」「飛翔LV7」「高速遊泳LV10」「飽食LV2」
「火魔法LV4」
「斬撃耐性LV1」「貫通耐性LV1」「打撃大耐性LV1」「炎熱無効」「状態異常耐性LV1」
「身命LV5」「魔蔵LV4」「瞬身LV5」「耐久LV5」「剛力LV5」「堅牢LV5」「道士LV4」「護符LV3」「縮地LV5」
スキルポイント:30050
称号
「魔物殺し」「魔物の殺戮者」「率いるもの」「龍」「覇者」』
おー流石龍種。
ステータスがかなり高い。
速度なんて蜘蛛さんを超えてる。
ん?
『平均抵抗能力:2601』
あ、私の破滅弾でも効果あるじゃん。
ならもっと撃とう。
呪怨と暗黒の邪眼も当てて、最大火力をぶつけよう。
蜘蛛さんも同じ感じだ。
というか私の破滅弾でも体が減るのに、蜘蛛さんの破滅弾なんて喰らったら……。
あ、すごい削られてる。
HPもどんどん減ってってる。
蜘蛛さんが静止の邪眼で動きを鈍くしていて、しかも足を削って機動力を減らしてるから一切避けることができない。
子供達の便乗して撃った破滅弾すら避けることができてない。
ていうかちょっと、みんな撃たないで!
破滅弾って赤黒いからすごく見づらくなる!
え?レベル上げ?
確かにレベル上げのチャンスだけどさ。
もうちょい控えめにやって。
あ、火龍のHPが残り僅かになってきた。
反撃とばかりに極大火球を放ってくるけど、蜘蛛さんの引斥の邪眼で軌道をそらされてる。
そして体を削られる。
ただてさえボロボロな体が穴だらけになっていく。
すぐに火龍はSPをHPに変換するが、それもすぐに凄まじいスピードで減っていく。
体がどんどん削れていき、スリムになっていく。
火龍は目に見えて弱っていき、今にも命の灯火が消えてしまいそうだ。
それでも火龍は諦めることなくブレスを吐き続けるが、破滅弾で撃ち落とされるか引斥の邪眼でそらされるかで、攻撃が私たちに当たることは無く、こちらの攻撃は全て当たっている。
一発、また一発と被弾し、そしてついにはHPが0になった。
《熟練度が一定に達しました。個体、ホロ・ライユがLV2からLV3になりました》
《熟練度が一定に達しました。個体、ホロ・ライユがLV3からLV4になりました》
《熟練度が一定に達しました。個体、ホロ・ライユがLV4からがLV5になりました》
《熟練度が一定に達しました。個体、ホロ・ライユがLV5からLV6になりました》
《熟練度が一定に達しました。個体、ホロ・ライユがLV6からLV7になりました》
《条件を満たしました。称号「龍殺し」を獲得しました》
《称号「龍殺し」の効果により、スキル「天命LV1」「龍力LV1」を獲得しました》
《「身命LV3」が「天命LV1」に統合されました》
《「竜力LV6」が「龍力LV1」に統合されました》
あ。
え?
なんだか呆気ない。
この火龍が弱っていたとはいえまさかこんなに速く倒せるとは思ってなかった。
これは……私たちが強くなったから?
こんな簡単に倒せるなんて……。
いざって時に蜘蛛さんが深淵魔法の準備をしていたけど、その必要はなかったみたい。
というか私、いつの間にかLV2になってたんだ。
子供達に夢中で気づかなかったよ。
レベル7か……。
ステータスを見てみるか。
『ホロ・ライユ(篠前 ゆりか) LV7
ステータス
HP:6460/6460(緑)+1418
MP:4261/4261(青)+900
SP:4294/4294(黄)+900
:4526/4526(赤)+912
平均攻撃能力:1762 +624
平均防御能力:7201 +938
平均魔法能力:4466 +1200
平均抵抗能力:10355 +1500
平均速度能力:2570 +690
スキル
「HP高速回復LV2」「SP回復速度Lv6」「SP消費緩和Lv5」「魔導の極み」
「吸収lv9」「共存lv10」「同体」「破滅LV2」「産卵LV10」「眷属支配LV10」「万能糸LV2」「遠話lv4」「毒合成LV7」「集中LV10」「思考加速Lv8」「予見Lv6」「並列意思Lv3」「高速演算Lv3」「命中Lv3」「回避LV4」「空間機動LV2」「糸の才能LV7」「威圧LV2」「狂LV7」「挑発LV5」
「気闘法Lv8」「気力付与LV5」「魔闘法LV4」「龍力LV3」
「恐怖耐性Lv2」「酸耐性Lv2」「麻痺耐性Lv3」「気絶耐性LV3」「猛毒耐性LV6」「斬撃耐性LV6」「打撃耐性LV7」「破壊耐性Lv8」「火耐性lv5」「痛覚軽減LV6」「睡眠無効」「腐蝕無効」「苦痛無効」「外道無効」
「外道魔法LV5」「影魔法LV10」「闇魔法LV6」「毒魔法LV10」「猛毒魔法LV1」「空間魔法LV4」
「叡智」「忍耐」「怠惰」「退廃」「断罪」「禁忌lv10」
「韋駄天lv5」「のんびり屋LV10」「堅牢LV4」「剛力LV4」「瞬発Lv8」「耐久LV2」「天命LV2」「望遠LV9」「五感強化LV3」「視覚領域拡張Lv8」「神性拡張領域LV5」「星魔」
「腐蝕大攻撃LV5」「外道攻撃LV1」「猛毒攻撃Lv5」「破壊強化Lv5」「斬撃強化Lv5」「毒強化Lv6」
「呪怨の邪眼LV5」「歪曲の邪眼LV1」「静止の邪眼LV2」「引斥の邪眼LV5」「魅了の邪眼LV1」「悄然の邪眼LV4」「狂乱の邪眼LV2」「死滅の邪眼LV2」「幻痛の邪眼LV1」「暗黒の邪眼LV2」「不快の邪眼LV1」「催眠の邪眼LV1」「石化の邪眼LV1」
「n%I=W」
スキルポイント:37680
称号
「のんびり屋」「怠惰の支配者」「忍耐の支配者」「叡智の支配者」「魔物殺し」「魔物の殺戮者」「竜殺し」「竜の殺戮者」「龍殺し」「無慈悲」「恐怖を齎す者」「崩壊」』
お、抵抗能力がついに10000に到達した。
防御力も7000。
ふふふ…私にダメージを与えられるものなら与えてみろ!
あ、でも耐性系スキルのレベルが低いね。
……あとで蜘蛛さんと耐性上げしようかな。
あ、蜘蛛さんが糸を使って火龍を引き上げてる。
なんか元気無いね、なんでだろ。
いつもの蜘蛛さんなら勝利の雄叫びくらい出しそうなんだけど。
『……私たちってかなり強いんだね。』
『うん、あの龍種が楽勝だって思うぐらい強くなったね。』
『なんか、あれだわ。』
『?』
『いやね?私の中で龍種って絶対に勝てない最強の存在であって超えるべき壁でもあったのよ。』
『うん。』
『それが弱っていたとはいえ簡単に倒せちゃったのは…拍子抜けというかなんというか……。』
蜘蛛さんが前足で頬をかき、微妙な顔をする。
憧れに近い感情を抱いていた種族に簡単に勝ててしまった。
私ではどんな感情が蜘蛛さんの中で渦巻いているのかが分からないけど、言葉にし辛い感情なのは確か。
穴だらけの火龍。
なんだか微妙な空気になる私たち。
空気を読むことなく火龍にかぶりつく子供達。
そんな雰囲気の中、叡智の空間感知に反応あり。
初めての感覚だけど、これは転移だ。
空間魔法に長けた者だけが使える魔法、長距離転移。
私の知っている魔法の中で2番目に複雑な魔法だ。
魔法はその他スキルのように発動したら全自動でやってくれるものでは無く、魔力を操作するという知恵と技術が必要になる。
知恵も技術も、今までの魔物にはなかった。
つまり今ここに来ているのは今までを覆す何かが来る可能性が高いということだ。
まずい。
もうすぐ来る。
あの空間から何かが来る。
逃げられない。
迎え撃つ?
こんな複雑な術式を構築する相手と?
駄目だ、リスクが高すぎる。
ならばどうする。
お出迎えでもする?
帰るように交渉でもしてみる?
そんなことを考えていると空間が割れ、人型のものが出てくる。
黒い。
ただただ黒い男だ。
とりあえず鑑定。
『鑑定不能』
鑑定……不能?
今までこんな結果は出たことが無かった。
ん?待てよ?
この異様な雰囲気。
鑑定不能の文字。
空間魔法に長けた存在。
まさか……管理者ギュリエディストディエス?
蜘蛛さんも同じ考えに至ったみたい。
世界を、システムを管理する者。
そんな存在が、今目の前にいる。
これが管理者……。
これが、私たちの目指す存在……。
そんなことを思っていると管理者ギュリエディストディエスは、私たちから視線を別の場所に向け始める。
その視線の先には穴だらけの火龍に群がり、その肉を貪り食う子供達の姿があった。
それを見て管理者は顔をしかめた。
蜘蛛子たちに簡単に倒される炎海の王者。