タニシですが、なにか?   作:マリモ二等兵

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 凄まじいUA数、俺は飛び上がるほど喜んだね。
 1話で蜘蛛子が本来持っているはずがない称号「糸使い」を持っていたので修正しました。
 タニシのスキルポイント量をミスっていたので修正しました。


復讐開始ー!

 『怠惰の支配者:取得スキル「睡眠無効」「退廃」:取得条件:「怠惰」の獲得:効果:HP、SP、MPの各能力上昇。自己回復系スキルに+補正。支配者階級特権を獲得:説明:怠惰を支配せしものに贈られる称号』

 

 …すごい、それしか浮かばない。

 この世界にこんな称号があるなんて知らなかった。

 スキルに称号がついてきた感じだからこれからもこんな感じのスキルを取ったほうがいいかも知れない。

 そうしたらタニシを超えるステータスになれるのかも、いやそれ大したことないじゃん。

 蜘蛛さん…いや、人を超えたステータスを目指そう。

 異世界って人が強いイメージがあるし、そうなったら敵は少ないはず。

 

 蜘蛛さんに怠惰について言ってみたら、まず最初に驚き、その次に考察してくれた。

 私はあまり頭が良くないというか…緊急時じゃないと自然と思考にブレーキが掛かる。

 前世から今まで、特に考えずのんびりしてたら脳がのんびりを覚えちゃった。

 よくないね。

 

 話を戻して蜘蛛さんの考察。

 蜘蛛さんが思うには自分以外の全ての生き物に怠惰の影響を与えるという無差別なもの。

 そんなわけ…と思いながら見返してみたら合っていた。

 これ使えないじゃん。

 蜘蛛さんまで怠惰にしたら意味無いよ。

 幸い、ON、OFF切り替えられるのでこれは発動しないようにしよう。

 怠惰に付属していた称号やスキルのほうが使えるね。

 

 ちょっと今の私を鑑定してみよう。

 

 《エルローゲーレイシュー(篠前 ゆりか) LV3

  ステータス

 HP:332/332(緑)

 MP:105/105(青)

 SP:329/329(黄)

   :329/329(赤)

 平均攻撃能力:8

 平均防御能力:228

 平均魔法能力:5

 平均抵抗能力:225

 平均速度能力:102

 スキル

 「怠惰」「睡眠無効」「退廃」「禁忌lv2」「韋駄天lv1」「腐蝕攻撃LV6」「腐蝕耐性LV6」「鑑定LV9」「のんびり屋LV2」「念話LV1」「n%I=W」

 スキルポイント:69220

 称号

 「のんびり屋」「怠惰の支配者」》

 

 おお、すごい。

 HP、MP、SPが100ずつ上がってる。

 いいね、これ。

 相変わらず魔力と攻撃力が1桁だけどね。

 いや、攻撃力は腐蝕攻撃でカバーできるかな?

 腐蝕耐性を持ってたら攻撃手段がなくなるけどなんだか腐蝕耐性を持ってる魔物は少ないイメージがある。

 私魔法使えないし魔力は少なくても困らないかな。

 そう考えると案外ステータスに穴が無いのかも?

 

 『タニシちゃんすごい強くなってる…。』

 

 蜘蛛さんの言うとおり私は強くなった。

 けど、魔物を倒せるかと聞かれたら厳しいと思う。

 蜘蛛さんの話を聞く限りでは糸で拘束して勝てた戦いが多い。

 蜘蛛さんのスピードは今の私の3倍、そんな蜘蛛さんですら被弾しているのだから私はコテンパンにやられる可能性がある。

 避けるのは難しく、リーチは短いままなので腐蝕は当たりづらい。

 指の一本…じゃなくて牙の一本、触れられずに死んじゃう。

 あれ、私弱いね。

 ステータス穴だらけだね。

 チーズみたい。

 

 『うわやば!』

 

 落ち込んでいると私を乗せた蜘蛛さんが岩陰に隠れる。

 なんだなんだと見てみたら、そこには手が生えた魚が!

 鑑定!

 

 ものすごい強い。

 これは勝てない。

 LV22ってなにさ。

 攻撃力と防御力とHPとSPが700超えてるじゃん。

 特に攻撃力1000ってなにさ。

 蜘蛛さん、隠れて正解だよ。

 それにしても不気味な姿だね。

 なんとなく可愛さを感じた気がするし、気味悪さを感じた気がする。

 とにかくばれませんように。

 

 

 …いったかな。

 バレなかった、良かったよ。

 

 『なんじゃあの化け物謎生物は!?』

 

 『さぁ…わかんない。』

 

 怖かったなー。

 最近怖がってばっかりな気がする。

 ま、いっか。

 生きてるから問題なし。

 

 『む?前に何かいるな?』

 

 え?本当?…ホントだ。

 なにあれ、ネズミの顔とダンゴムシの体をしてる。

 鑑定。

 

 エルローコホコロ、変な名前。

 ステータスは低め、勝てそう。

 蜘蛛さんも同じ事を思ってるみたい。

 そうと決まれば攻撃開始だ。

 蜘蛛さんの投網!

 エルローコホコロは動けなくなった!

 

 さて、どっちが止めをさすのかな?

 普通は動けなくした蜘蛛さんが止めをさすけど、蜘蛛さんは良いよと言っている。

 う〜ん…どうしよう。

 あ、そうだ。

 

 『交互にやるっていうのはどうかな?』

 

 『交互?…えーっと私、タニシちゃん、私…みたいな?』

 

 『うん、その順番で止めをさすの。どうかな?』

 

 『あ、いいよー!』

 

 蜘蛛さんは本当に器の広い御方。

 このタニシ、感服でございます。

 

 『じゃあどっちが先にやる?』

 

 『蜘蛛さんが先で。』

 

 『おっけー!』

 

 蜘蛛さんがエルローコホコロに噛み付く。

 エルローコホコロはビクビクと痙攣したあと、動かなくなった。

 

 『フフフ…ちょうど「糸使い」の称号を得てスキル「斬糸」が使えるようになったんだよね〜。』

 

 蜘蛛さんが糸を出し、その糸をエルローコホコロに叩きつける。

 死体撃ちはご法度だってお兄ちゃんが言ってたけど大丈夫かな?

 それはゲームの世界だけか。

 なら大丈夫だね。

 

 『う〜ん…まぁlv1でこれならすごいほうか。』

 

 そう言い蜘蛛さんは何度も何度も叩きつける。

 挽き肉ができちゃいそう。

 肉団子になったところで蜘蛛さんは叩きつけるのを止め、不味いと言いながらも完食した。

 偏食家の私には到底真似できない芸当だね。

 

 

 そんなこんなで地下探検。

 上層を求めて辺りをグルグルしてるとそいつが現れた。

 アノグラッチ。

 猿みたいな魔物でステータスはそこそこ、でも勝てないほどじゃない。

 スピードがあり、私は負けるが蜘蛛さんは負けていなかった。

 ブオンと音が聞こえる拳を避けながら蜘蛛さんがその拳を糸でグルグル巻きにする。

 勝ったな、なんて思っていたら私達とアノグラッチを繋いでいる糸を利用されてしまい地面に叩きつけられる。

 このままではまずいので私は蜘蛛さんから離れアノグラッチに突進する。

 背が低いせいで足にガブリとしか出来なかったが、さすが腐蝕攻撃。

 噛んだところから崩壊しアノグラッチの下半身は消滅した。

 そのままHPが0になる瞬間、恐ろしいほどの叫び声を上げた後、アノグラッチは絶命した。

 

 おう…やっぱり腐蝕攻撃すごい。

 これさえあれば攻撃力いらないね。

 

 《経験値が一定に達しました。個体、エルローゲーレイシューがLV3からLV4になりました》

 《各種基礎能力値が上昇しました》

 《スキル熟練度レベルアップボーナスを取得しました》

 《熟練度が一定に達しました。スキル「腐蝕攻撃LV6」が「腐蝕攻撃LV7」になりました》

 《熟練度が一定に達しました。スキル「腐蝕耐性LV6」が「腐蝕耐性LV7」になりました》

 《スキルポイントを入手しました》

 

 おお、腐蝕攻撃と耐性が上がった。

 これ以上一体何が上がるんだろう。

 

 とりあえず見てみよう。

 

 《エルローゲーレイシュー(篠前 ゆりか) LV4

  ステータス

 HP:344/344(緑)

 MP:106/106(青)

 SP:341/341(黄)

   :341/341(赤)

 平均攻撃能力:10

 平均防御能力:240

 平均魔法能力:6

 平均抵抗能力:237

 平均速度能力:113

 スキル

 「怠惰」「睡眠無効」「退廃」「禁忌lv2」「韋駄天lv1」「腐蝕攻撃LV7」「腐蝕耐性LV7」「鑑定LV9」「のんびり屋LV2」「念話LV1」「n%I=W」

 スキルポイント:69230

 称号

 「のんびり屋」「怠惰の支配者」》

 

 おおー……普通。

 でも韋駄天のおかげで速度が3桁だ。

 韋駄天は偉大だなぁ…。

 

 『あれ?私もレベルが上がってる。』

 

 『もしかして一緒に戦ったら経験値が共有されるのかな?』

 

 『流石に止めをさした方が多くもらえるだろうけど、これからは一緒に戦ったほうが良さそうだね。』

 

 『そうだね。…鑑定していい?』

 

 『いいよー。私もするね。』

 

 舐め回すような不快感を感じながら蜘蛛さんを鑑定する。

 

 《スモールタラテクト LV4 名前 なし 

  ステータス

 HP:40/40(緑)

 MP:40/40(青)

 SP:40/40(黄)

   :40/40(赤)

 平均攻撃能力:22

 平均防御能力:22

 平均魔法能力:20

 平均抵抗能力:20

 平均速度能力:390

 スキル

 「HP自動回復LV2」「毒牙LV8」「毒合成LV1」「蜘蛛糸LV8」「斬糸LV3」「操糸LV6」「投擲LV2」「集中LV2」「命中LV2」「回避LV1」「鑑定LV7」「探知LV4」「隠密LV5」「外道魔法LV2」「影魔法LV1」「毒魔法LV1」「過食LV3」「暗視LV10」「視覚領域拡張LV1」「毒耐性LV7」「麻痺耐性LV3」「石化耐性LV2」「酸耐性LV3」「腐蝕耐性LV3」「恐怖耐性LV5」「苦痛無効」「痛覚軽減LV5」「強力LV2」「堅固LV2」「韋駄天LV2」「禁忌LV2」「n%I=W」

 スキルポイント:10

 称号

 「悪食」「血縁喰ライ」「暗殺者」「魔物殺し」「毒術師」「糸使い」》

 

 ステータスなら私が上だけど……スキル量じゃ負けるなぁ。

 それに戦闘経験の量も負けてるし、戦ったらどっちが勝つんだろう?

 蜘蛛さんは格上を倒すほど強いし私が負けるのかなぁ……。

 まぁきっと戦うことなんて無いだろうし、考えても無駄か!

 頼りにしてるよ!蜘蛛さん!

 

 

 

 

 




 蜘蛛子とタニシ、戦ったらどっちが勝つか真剣に考えてみた。

 タニシは体の都合上素早く這うことはできるが跳ぶことは難しい。
 蜘蛛子は生まれてからあった韋駄天のおかげと蜘蛛という生き物であるおかげで素早く立体的な機動が出来る。
 タニシの攻撃手段は腐蝕攻撃であり、カスリでもしたら消滅するが、射程が非常に短い。
 蜘蛛子の攻撃手段は糸、毒合成、毒牙であり、遠距離からの攻撃が可能。
 止めとしてよく毒牙を使用するが、タニシにやろうものなら消滅してしまうため使えない。
 遠距離攻撃が可能な蜘蛛子と近接特化のタニシ。
 普通なら遠距離攻撃が可能な蜘蛛子が勝つだろう。
 しかしタニシにはチートスキル「怠惰」がある為、「怠惰」の消費量増大がどれだけのものかはっきりしていないが、もしも糸を数回出しただけでSPが尽きるほどのものだった場合、蜘蛛子に勝ち目は無い。

 でもきっと蜘蛛子ならやってくれるので蜘蛛子が勝つ。
 私はそう信じたい。
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