今回は蜘蛛子視点。
ちょっと短めです。
タニシちゃんに会った時の衝撃を今でも思い出す。
めっちゃレベルが高い鑑定、極端なステータス、私と同じ「n%I=W」という謎スキル。
そして、日本人の名前。
あまりの衝撃に考えるのをやめてたなー。
驚かないほうが無理ってやつだよ。
しかもその後念話で話して初期スキルポイント80000ということも知った。
私は思った、アホかと。
だって初期のスキルポイント私の800倍だぞ!?
800倍って何だよ!?
例の金色戦士3ですら400倍って聞いたぞ!?
そのさらに2倍ってどんだけだよ!!!
でもまぁ、それのおかげで頼もしい仲間になってくれたから別に良いけどねー。
こんなにスキルポイントが無かったら念話で会話すらできなかっただろうし、ありがたやありがたや。
私もなーあんなにあればなーこんなに苦労することは無かったんだけどなーー?
……はぁ、嘆いてもしょうがない。
タニシちゃん、スキル無かったら底辺中の底辺のステータスだもんね。
多分スモールレッサータラテクトより弱いだろうし、タニシちゃん、結構苦労してたりするのかな?
『う〜ん…。』
私の頭の上で唸るタニシちゃん。
多分どんなスキルを取ろうか悩んでるんだろうねー。
このタニシちゃんが頭の上にいるっていう状況。
これタニシちゃんが私を噛んだ瞬間、私は塵になって死ぬ。
あの猿みたいな魔物の下半身が消滅したのを見てからそのことに気づいたんだよねー。
いやー……怖いわ!!
なんかの拍子に腐蝕攻撃されたらそれでエンドッ!!
貴様はもう用済みだと言われて消される魔王の部下の気持ちが分かる気がしないでもない。
というかタニシちゃん、即死攻撃しかできないんだよね。
腐蝕攻撃しか攻撃手段が無いから瀕死にさせるっていう中途半端なことができない。
どこ当ててもそこから崩れて消える。
やべー。
オワタ式じゃん。
これ敵視点だとすげー怖いやつじゃん!
仲間で良かったよ。
そんなやべー力持ってんのに「怠惰」なんてチートスキル持ってるっていうね。
なんかもう……ね!
私も怠惰になっちゃうから使わないらしいけどねー。
もし使われたらみんな動かなくなる。
体がダルくなって動かなくなるとかじゃないから、命の灯火消されて動かなくなるから。
それが無差別で本人はノーリスク、ほんとチートだわ。
いやーほんと、仲間で良かったー!
さて、仲間の頼もしさを再認識したところで家作りをしたいと思います!
え?なぜかって?眠いんだよ!
こちとら徹夜何日目とかだぞ!!
まぶたが岩のように重いし、体がダルい。
これ以上起きていられるか!私は眠らせてもらう!
『ということで私はもう寝ようかなって思ってるんだけど、どうすればいいと思う?』
『ん?う〜ん……岩影で寝るとか?』
いやーそれも考えたんだけどなー。
安全!って言えるような場所が無いんだよねー。
『じゃあ……壁に張り付いて寝るとか?』
『いやそれタニシちゃんの寝方でしょ……。』
いや、待てよ?
壁に張り付いて寝る……ありかもしれない。
ここらへんの魔物で飛べる奴は居ない。
このことから安全な場所は高い壁であることが分かる。
つまり、壁に巣を作ってそこで寝ればいいじゃない!
そうと決まれば即実行。
壁に向かって走りカサカサと登っていく。
『高いなぁ。』
タニシちゃんの言うとおりだ、高い。
めっちゃ高い。
こえー。
地上100メートルぐらい?
やべー。
タニシちゃん全然怖そうじゃねー。
その余裕分けてくれないかなー。
え?無理?
知ってたよ!
さーて、作業開始。
誰でも分かる!蜘蛛さんの巣作り講座ー!!
まず、粘着糸を出します。
そして天井や壁に貼り付けます。
次に網を作って粘着糸とくっつけます。
これで外枠の完成です!
さぁ、ここからが本番!
ここでミスったら地上100メートルから叩きつけられます!
キャー怖いー!
そうならないように気を引き締めましょう!
まず、周りの岩を斬糸で切り取りましょう。
岩はとても硬いので何度も斬りつけないと切れません!
その時にバランスを崩さないように、慌てず騒がず落ち着いてやりましょう。
切り取れたらその岩を糸にくっつけます。
え?なぜ岩をくっつける必要があるかって?
あなたの糸をよく見てください。
とても白いでしょう?
そんな白いものが黒い迷宮の壁に張り付いてたら嫌でも目に入りますよね?
つまりこの岩はカモフラージュの役割があるんです。
これが無ければ地竜のブレスでふっ飛ばされてしまいます!
面倒くさいからってカモフラージュをサボると、もう二度と面倒くさい思いができなくなりますよ!
ようは死にます!絶対にサボらないように!
蜘蛛お姉さんとの約束だよ?
これで蜘蛛さんの巣作り講座は終わります。
皆さん、良い蜘蛛ライフを!』
『……蜘蛛さん、さっきから誰に向かって言ってるの?』
え?……あ、念話……。
ああああああああああああああああ!!!!
恥ずかしい!
穴があったら入りたい!
穴が無かったら掘って入りたい!
記憶を消すスキルはないのか!!
無いのか!!ないわー!
独り言がバレるとこんなに恥ずかしいのか……!
過去の私に毒牙をぶち込みたい!
『…ああ、もしかして独り言?大丈夫だよ、私もよくやってたからさ、恥じることはないんだよ?』
『タニシちゃん………!』
タニシちゃんは本当に素晴らしい御方。
この蜘蛛、感服でございます。
……いやーないわー。
まじでないわー。
独り言が念話でダダ漏れだったとかないわー。
これは一生の恥、二度と忘れることは無い。
はぁ……こうなるなんて…。
今はタニシちゃんという仲間がいるんだからさ。
独り言はもうやめよう。
さて、寝る前にタニシちゃんのステータスでも見ようかな。
見ていい?
『いいよ。』
そんじゃあ…鑑定!
《エルローゲーレイシュー(篠前 ゆりか) LV4
ステータス
HP:1144/1144(緑)
MP:106/106(青)
SP:1141/1141(黄)
:1141/1141(赤)
平均攻撃能力:10
平均防御能力:1040
平均魔法能力:6
平均抵抗能力:1037
平均速度能力:113
スキル
「怠惰」「睡眠無効」「退廃」「禁忌lv2」「韋駄天lv1」「腐蝕大攻撃LV1」「腐蝕無効」「鑑定LV9」「のんびり屋LV10」「念話LV1」「n%I=W」》
なんかすごい上がってる!?
誰だ!?こんなことをしでかしたのは!?
タニシちゃんか!?
なんで!?
スキルポイントを惜しむのをやめたか!
のんびり屋がカンストしてる!!
お前のせいか!!
ステータスやべーことになってんじゃねぇーか!!
腐蝕無効ってなんだ!?腐蝕大攻撃ってなんだ!?
『ちょっとタニシちゃん!これってどういうこと!?』
『レベル上げに必要なスキルポイントが少なかったから上げただけだよ。』
『いや上げただけって…どれだけ使ったの?』
タニシちゃんがどれだけ使ったか計算し始める…て計算しないといけないぐらい使ったの!?
『…4000。』
『うわっ…いやでもタニシちゃんからしたら大した事ないのか。』
残り60000だっけ。
十分の一にも満たないじゃん。
羨ましいな、おい!
ほんとなんで私は100しかなかったんだろう?
謎だ。
のんびり屋LV2→lv10
使用スキルポイント1600
腐蝕攻撃lv7→腐蝕大攻撃lv1
使用スキルポイント300
腐蝕耐性LV7→腐蝕大耐性lv1
使用スキルポイント300
腐蝕大耐性lv1→腐蝕無効
使用スキルポイント1800
合計4000
残りスキルポイント65230