今話はオリジナル設定が入ります。
苦手な方はお覚悟を。
私は着地地点にいた猿に噛みつき塵にする。
「腐蝕大攻撃」になったおかげか一部が消滅するのではなく全身が消え去った。
よし、近づけた、「怠惰」発動!
私は怠惰を取得してから、試しに使ってみたことがある。
その時の感覚で分かった、これは出力調整が出来ると。
その後蜘蛛さんに怒られたから試せなかったが範囲を最小で50m、最大で5000mまで調整できる確信があった。
範囲を広くすればするほど消費量増大の力は減っていき、逆に狭くすればするほど力は大きくなっていく。
今まで蜘蛛さんが近くにいたから怠惰は発動出来なかったが、ここなら、100メートル離れたここなら問題はない。
最小の50mをキープしながら猿たちと戦う。
それが私の考えた猿たちとの戦い方。
私は次の猿に噛みつこうとするが、それを許す猿ではない。
まるでサッカーボールのように私は蹴飛ばされた。
しかしやってやった。
蹴飛ばされる瞬間を狙って猿の足に噛みついた。
私を蹴飛ばした猿はもういない。
宙に浮いている間に猿が移動する。
そこは私の着地地点。
追撃をする気満々のようだ。
いいよ。
いくらでも追撃してきても。
こっちは4桁の防御とHPを持っているんだ。
攻撃力100ぽっちで倒せるなんて思うなよ!
猿の追撃、どうやらアッパーのようだ。
私は口を開け殴られる準備をする。
そして私の口にデカイ拳が突き刺さる。
私にダメージは殆どない。
けど猿は違う。
アッパーで吹っ飛ばされた私を猿たちが追ってくる。
また同じことをされたいか。
私は口を開け待ち構える。
しかし猿は殴るのではなく掴んできた。
顔から離れた胴体を。
猿は私を握りつぶそうと力を込める。
渾身の力でも私からしたらちょっと握られてるなーぐらいだ。
ダメージなんて無い。
……でも攻撃できないからこの猿を倒せない。
どうしよう。
しかたない、怠惰で倒れるまで待とう。
怠惰で力尽きるのを待ってると猿は持ち方を変え始めた。
なに?なにをする気なの?
私の顔が下を向くように持ち、そして振り上げる。
猿がやろうとしていることが分かった。
これ、私を地面に突き刺すつもりだ。
ちょっとそれは痛いかな。
やめてほしいな。
ね?暴力はだめだよ。
だからやめて?
猿は私の制止を無視し私を地面に突き刺す。
しかも突き刺すだけじゃない、はみ出た私のお尻を踏んづけてる。
ふ〜ん。
そういうことしちゃうんだ。
怒った。
私は怒ったよ。
命乞いをしても許さないからね?
一人残らず塵して、私の経験値になってもらう。
全員塵にするのは蜘蛛さんが困るからやらないけどね。
でもその気でいくから覚悟しといてよ。
『HP:995/1144』
まだ残ってるね。
これなら死ぬ前に猿たちが力尽きる。
私はのんびりしてるだけでいい。
それだけで「のんびり屋LV10」の効果が発動して、HPを回復してくれる。
お尻が踏まれ続けるのはあれだけど勝つ為の致し方ない犠牲だ。
我がお尻よ、耐えてくれ。
バタバタッ
何かが倒れる音が聞こえる。
いや、もう分かりきっている。
猿だ、猿たちが力尽きたんだ。
でもまだ気配を感じる。
蜘蛛さんの方角に多数、奥のほうにも多数。
フフッ…私が倒したのは氷山の一角に過ぎなかったようだな。
だめじゃん。
しかも埋まったまま動けないし、顔が埋まってるせいで腐蝕大攻撃ができない。
大量の猿が倒れ伏したところの真ん中にお尻を出したタニシが埋まってる状況になってる。
なにそれ。
何かの風刺画かなにかかな。
蜘蛛さんは私を見ているのかな。
だったらどんな気持ちで見ているのだろう?
あとで教えてもらおうかな。
そんなことを思っていると何者かにお尻を握られる。
ゴツゴツしていて強そうな手だ。
そのまま引っこ抜かれて謎の手の正体が分かる。
《バグラグラッチ LV7
ステータス
HP:810/810(緑)
MP:135/135(青)
SP:798/798(黄)
:794/794(赤)
平均攻撃能力:734
平均防御能力:716
平均魔法能力:111
平均抵抗能力:176
平均速度能力:737
スキル
「投擲LV9」「命中LV9」「立体機動LV8」「連携LV7」「過食LV3」「休LV2」「強固LV3」「強力LV3」「毒耐性lv5」「腐蝕耐性lv3」
スキルポイント:170
称号
「魔物殺し」「悪食」》
oh……。
ひょっとして今の私、結構ヤバい?
ミシミシ……
あ、待って握らないで握らないで!!
なんでゆっくりと力を入れてるの!?
死の恐怖を味わいながら潰されろっていうこと!?
中身出ちゃう!
やめて!
洒落にならない!
死んじゃう!
止め……
グシャァッ!!!
ゲポッ
お尻が文字どおり潰された。
今の私には上半身しか残ってない。
あの猿に血がかかってるけど…ちょっと痛いだけで済んでる。
どうやら私が腐蝕攻撃をするという意思が無いと「腐蝕攻撃LV1」に相当するダメージしか与えられないらしい。
『HP:9/1144』
こんな数値同じタニシでしか見たことないや。
まずい、意識が薄れてきた。
あの猿は止めをさすために私に拳を振るう。
あれをくらった瞬間、私は死ぬ。
死の瞬間に人は時間がゆっくりに感じると聞いたことがある。
どうやらその話は本当だったらしい、今はタニシだけど。
引き伸ばされた時間の中でゆっくりと死が近づいてくる。
どうしようもない、終わりだ。
さらば、蜘蛛さん!
またどこかで!
《経験値が一定に達しました。個体、エルローゲーレイシューがlv4からlv5になりました》
《経験値が一定に達しました。個体、エルローゲーレイシューがLV5からlv6になりました》
死ぬと思っていたのか?
私は生きるぞ!
怠惰でSPがゼロになっていた猿たちがくたばったか!
知ってるかな?
生物はSPがゼロになると死ぬ。
『HP:1168/1168』
ははは!!
レベルアップでHP全回復!!
さらに最大HPが強化されたぞ!!
あっはっはっは…ぶへぇ!?
『HP:992/1168』
あだた……そういえばあの猿が私を殴っている途中だったね。
しかし!!
そんなことを気にしないほど今の私は気分が良い!!
なぜか分からないけどとても気分が良い!!
《熟練度が一定に達しました。個体、エルローゲーレイシューがlv6からLv7になりました》
『HP:1180/1180』
ははは!!
どうした猿くん!!
君は今こう思っている……。
さっきまで追い詰めていたのに……とな!!
残念だったね!!
みんな怠け者になってしま……グヘェ!!
『HP:1004/1180』
ぐぬぬ……喋ってる間に攻撃とは!!
卑怯者!!
だが私はこの程度で怒ったりしないほどテンションが高い!!
まるでジェットコースターのあれ……1番上の部分のところ……それ…ぐらい高いぞ!!!
今の状態のことを現代人はこう言うと思う!!
最っ高にハイってやつだあああああああああああ!!!
「ガアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
猿くんが叫び声を上げとんでもないスピードで飛び込んで来たと思ったら空中で体勢を変え、私に向かって空中回し蹴りを放ってくる。
調子に乗っていた私は当然避けられず直撃。
グヒャアアア!!!
『HP:354/1180』
ヤバい!次くらったら死んじゃう!
なんとかして回復しないと!
のんびり屋は無理!
今はのんびりできそうにない!
怠惰で倒れた猿はもういない!
ならばあの猿くんを倒せばいいじゃない。
こいよMONKEY!拳なんて捨ててかかってこい!
「ガアアアアアアアアアアア!!!」
猿くんは飛び込んでグルグル回し蹴りをしてくる。
どうやらあの一発で味をしめたらしい。
ふっ!そう何度もくらうと思わないでよ?
さっきので対処法を思いついたのだ!
猿くんなんて怖かねぇ!!
野郎ぶっ殺してやる!!
おや?タニシの様子が………頭を打っただけか!
蜘蛛子は裏で迫りくる猿たちを倒してます。