碇レイさんの日常   作:ありやす

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家族写真

「あなた、アイは起きたかしら?」と、慌しそうに制服に着替える

碇くんに聞くと碇くんは「まだだよレイ、今起きして来るよ」と、

言ってアイの部屋に向かってくれた。

「はぁ」と、ため息をつきながら、レイジの着替えを手伝っていると、

レイジに「大丈夫、母さん?」と、心配してくれたから、

私は、「大丈夫よ」と、一言微笑みながら言う。

でも、実際はアイの低血圧には悩まされている。

どうしたら、アイの低血圧を改善出来るのかしら?

やっぱり好き嫌いが激しいからなのかしら?

今はアイの低血圧よりも、お義父さんと撮る

家族写真の準備もしないとだわ。

取り敢えず、レイジの着替えを終わらせて、

アイの朝ご飯の用意をしないとだわ。

私はキッチンに向かい、アイの分の朝ご飯を温め直して

机に並べて、起きてきたアイに

「おはようアイ、早くご飯食べなさい」と、促すと

アイはまだ眠そうな声で、

「おはよう、お母さん」と、言うから私はアイに

「食べたら顔、洗ってきなさい」と、言えば眠そうに

「うん」と、答えてくれた。

私は、アイが朝ご飯を食べているうちに化粧をする。

化粧といっても口紅を塗って、少し髪の毛を整えるだけ。

髪の毛を切ったばっかりだから、碇くんにやって貰わなくても、

出来るのは久しぶりだけど、いざ一人でやってみると大変だわ。

私はどうにか一人で髪の毛を整えきる事が出来た。

そういえば、アスカが言ってたけど今は口紅の事を

ルージュって言うらしいけど、私は良く分からないわ。

私が使っている化粧品は、基本アスカに揃えて貰った物だから

いまいち名前もわからなければ、使い方もわからないわ。

でもこの口紅だけは碇くんに選んで貰った大切な口紅。

私が化粧をし終わる頃には、アイは朝ご飯を食べ終えて、

洗面所でジャブジャブと顔を洗っているのがわかる。

私は碇くんにアイの着替えを頼んで、その間に戸締りをする。

碇くんにアイの着替えが終わった事を聞いて、私は碇くんが、

お義父さんに電話で今から向かう事を連絡している間に

アイたちを、車に乗せてお義父さんの家に向かう。

お義父さんの家に着くと、玄関前でお義父さんが立っていた。

お義父さんの手には、お義母さんの写真が収められていた。

碇くんは車から降りてお義父さんと、お話をして、

終わると後部座席の扉を開けて、お義父さんに乗って貰うよう

促すから、私はアイとレイジに

「二人ともおじいちゃんにあいさつしなさい、

それとおじいちゃんが座るから、端に寄りなさい」と、言うと

「(お)じいちゃんおはよう」と、二人が言うとお義父さんは

「二人ともおはよう、元気だったか」と、お義父さんに聞かれ

二人とも「うん」と、元気良く返事をしてくれた。

お義父さんが、座席に着くと私たちに

「すまんなレイ、二人とも狭くないか」と、聞いて下さり

二人は、 「大丈夫だよ(お)じいちゃん」と、言ってくれたからなのか

お義父さんも、安心して下さった。

碇くんは、全員がシートベルトを締めた事を確認したら、

車を高校生の頃に家族写真を撮った写真館に走らせてくれた。

写真館に着くまでの間はアイたちはお義父さんと、

楽しそうに話していた。

写真館に着くと店主の方に

「そちらの子たちは、お子さんですか?」と、聞かれ

私は「はいそうです。今年で九歳と八歳になります」と、言うと

店主の方は、たいそう驚いた様子で、

「九歳と八歳ですか、随分と大人しい子たちですね」と、言われ

私は「人見知りで、知らない人と会うと、大人しくなってしまい」と、

言うと店主の方は、

「まぁその年頃は仕方ないものですよ。うちの子も良く

人見知りをしたので」と、言って碇くんの後ろに隠れている

アイに微笑みながら

「そんな怖がんないでくれよお嬢ちゃん。ただおじさんは

お嬢ちゃんたちの家族写真を撮るようにお父さんたちに、

頼まれただけだから何も悪い事はしないよ」と、店主の方に言われ、アイも渋々と言った感じで碇くんの前に出て来てくれた。

「それじゃ案内するので、ついて来てください」と、案内された

先で、店主の方にそれぞれ言われた位置に着き、写真を撮って貰う。

その前に店主の方にお義父さんの持っているお義母さんの

写真について聞かれ、お義父さんはアイに、

「アイすまんが、ユイの写真を持って貰えないか」と、アイは

「良いよおじいちゃん」と、嬉しそうに承諾してくれた。

私の肩に碇くんの手がかかる。私は少し驚き碇くんの方を向くと

碇くんは、私に優しく微笑み頷いてくれた。

碇くんが、微笑んでくれたおかげで、緊張がほぐれたわ。

反対のレイジの居る後ろには、お義父さんが、緊張した表情で

立っていると店主の方に、「笑って下さいお父さん」と、

言われ碇くんが思わず吹き出しそうなのを我慢しているのが、

肩にかかっている手から伝わって来たわ。

それに気付いたのか、お義父さんが碇くんに、

「シンジ、これでも私は頑張っているぞ」と、言われ碇くんは

「父さんが頑張っているのは、わかっているよ」と、笑いそうなのを堪えて

言い返すから、私までも吹き出してしまいそうになったわ。

それを横目で見ていたお義父さんに「レ、レイまでのなのか」と、

たじろぎながら言うお義父さんに、

アイが「私はおじいちゃんの味方よ」と、

お義父さんは、「ありがとう、アイ私は嬉しいぞ」と、笑ってくれた。

店主の方に「それでは、撮りますね」と言って写真を撮って貰った。

 

 

それから何日か経つと、写真館から現像して貰った写真が届いた。

早速写真をみんなで見てみると、みんな良い笑顔をしていて、

特にお義父さんと、アイの二人が良く笑っている様に見えるわ。

少しすると、お義父さんから、写真が届いたと電話をして下さった。

その声はどこか恥ずかしそうで嬉しそうな声だった。

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