「久しぶりレイ」
「えぇそうねアスカ」と、私は久しぶりに会う親友の
アスカに挨拶を返す。
「今日は誘ってくれてありがとうレイ」と、言ってくれるから
私は「良いのよアスカ。今日行くお店はきっとアスカも
気に入ってくれるわ」と、言って私はアスカを今日行く
マスターの居る喫茶店に案内した。
ーーーカランカランーーー
ドアベルの音と共に私はアスカを後ろに連れて入店した。
「いらっしゃいませ。お久しぶりですね綾波さん」と、
挨拶をして下さるから私もマスターに
「お久しぶりですマスター。お身体には変わりないかしら?」と、
聞いてみるとマスターは苦笑気味に
「まぁなんとかですね。老体にむち打ちながらやってますね」と、
言うから私は「また、お昼の時間だけですが手伝いましょうか」と、
聞いてみるとマスターに
「それは大丈夫ですよ。それに綾波さんには綾波さんの
仕事があるでしょう」と、
言われ「そうですねマスター」と返した。
「ところで後ろのお方は?」と聞かれ私は
「私の親友の惣流・アスカ・ラングレーです」と、紹介すると
マスターは納得されたそうで、それもその筈、前から
マスターと私の会話で出ていたから。
アスカはアスカでマスターに挨拶と自己紹介をしてくれて、
マスターもマスターでアスカに自己紹介をして下さった。
一通りアスカの自己紹介が終わったからマスターに促されて
席に着いた。
席に着くとマスターに
「綾波さんはいつもので良いですよね。
アスカさんは何にされますか?」と、聞かれアスカが
戸惑っているから私は
「アスカ。ここはマスターのオススメを頂くのが良いわ」と、
言うとアスカは初めてなりに納得してくれたみたいで、
「アタシはマスターにお任せします」と、言うとマスターは
「わかりました。では少しばかしお待ち下さい」と、
言ってくれるから私たちは談笑を楽しむ事にした。
「ねぇアスカ。最近どうかしら?」と、聞いてみるとアスカは
「まあまあよ。最近はリツコのとこに顔出してる時はシンジが
代わりにやってくれてるから特に無いわね」と、言うから
「そうなのね」と返す。
「レイ、あんたこそ子育ての方はどうなのよ」と、聞かれ私は
「そうね大変だけど碇くんも居てくれるから楽しいわ」と
言うとアスカに「レイあんたホント楽しそうね」と、言うから
「そう見えるかしら?」と聞くと
「えぇだってあんた今、笑ってるもの」と、言われ
「そうねアスカ。それは碇くんにも言われたわ」と、
アスカに返した所でマスターから
「どうぞ。綾波さんにはいつものをアスカさんには
当店自慢のアールグレイティーとミルフィーユを」と、言って
私にはいつものアールグレイとミルフィーユを出して貰った。
そこからマスターはアスカに楽しみ方や豆知識を交えながら
説明してくれた。
普段コーヒー派のアスカにとっては紅茶は初めてで
その様子は初めて食べる食べ物を食べようとする子供の様で
普段のアスカを知ってる私にとってはその光景が可笑しく感じるわ。
子供の様にしてアールグレイを口にすると
「美味しい」と、感嘆の言葉を口に零すアスカに
「気に入って頂き何よりです」と、マスターも安心した
口調だったから私もなんだか安心したわ。
私もアールグレイを啜りながらミルフィーユを口に運ぶ。
やっぱりミルフィーユはマスターのが一番ね。
碇くんが前、作ってくれたのを食べてみて美味しかったけどでも、
マスターのと比べると敵わなかった記憶があるわ。
マスターのお気に入りのレコード流れる中で、アスカが私に
「そう言えばレイ。あんたこの店に長い間入り浸ってる
そうだけど今年で何年なるのよ」と、聞かれ私は
「そうねアスカ。今年で十年になるかしら」と、言うとマスターも
「そうですね。私と綾波さんは今年で出会って十年になりますね」
と、言うとアスカが、
「そうゆう事だったのね。道理でマスターと親しかったのね」と、
言うから「そうなるわね」と、返す。
するとアスカが何か思い出した様で私に
「じゃぁあんたが高校の頃バイトしてたサ店って
ここの事だったの!」と、言うから私は「そうね」と頷く。
「そうだったの。じゃぁあんた、紅茶淹れる事出来るの?」と、
聞くからアスカに
「えぇ。あとマスターに教わったからコーヒーも淹れれるわ」と、
言うとマスターも
「そうですよ。綾波さんは飲み込みが早かったから
教え甲斐がありましたよ」と、懐かしそうに言ってくるから
何だか私も懐かしくなってくるわ。
私はアイがアスカに会いたがっているのを思い出しアスカに
「そう言えばアスカ。アイがアスカに会いたがっているの」と、
言うとアスカは不思議に「あの子が?意外だわ。家族以外の人で
あの子が懐いてるのはてっきりミサトとリツコだけと思ってたわ」と、
言うから私も
「私もそれをアイから聞いて少し驚いたわ」と、言うと
「アタシ、そんなにあの子達に会ってないけど懐かれてたのね」と、
言うから私は頷いた。
そこからはマスターも含めお互いの近況についてお話したり、
私達以外にお客さんが来るとその都度マスターが接客したりで
ゆったりとした時間が流れていった。
でもそんな時間は長くは続かずマスターに
「お二人はお時間は大丈夫ですか?少なくとも綾波さんは
お夕飯の用意をしないといけないのでは」と、聞かれ
私は腕時計を確認すると時計の指針は四時半を刺そうとしてた。
「そうねマスター。今日はこの辺にするわ」と、言ってレジに
向かおうとするとアスカに
「レイ今日はアタシが払うわ」と、言うから私は
「私が誘ったから私に払わせて」と、頑なに拒むとアスカは、
これ以上は長くなると悟ったらしく私に
「いいわレイ。今日はあんたが払いなさいよ」と、諦めた様子で
言ってくれたので私は「マスターお会計お願いするわ」と、言って
お会計をして貰う。
「今日もありがとうございます。綾波さんにアスカさん」と、言われ
「こちらこそありがとうございますマスター。
今度は子供達も連れて来ます」と、マスターに言うと
「それは楽しみです」と、嬉しそうに言ってくれるから良かったわ。
「じゃぁマスター。また今度」と、言ってアスカと
一緒にお店を後にした。
「ねぇアスカ。今日、お夕飯私の家で食べないかしら」と、
聞くとアスカは私に
「それこそ本当にレイに悪いわ。それにシンジ達も居るのでしょ」
と、言うから私は
「大丈夫よアスカ。それに今日はハンバーグにしようと思ってるわ」と、言うとアスカは立ち止まって私の方に振り向いて、
「わかったわレイ。今日だけよ」と、私に指さしていつもの
アスカらしい声で言ってくれた。