碇レイさんの日常   作:ありやす

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初めてのお魚

「ただいま」

玄関が開くのと同時に碇くんの声が聞こえて来る。

私はエプロンで濡れた手を軽く拭いてから碇くんを

玄関まで迎えに行く。

そこに立っていた碇くんはいつもの通勤カバンを片手に

もう一方の手には大きめのクーラーボックスを

肩から掛けて持っていた。

私はクーラーボックスの事を聞いてみると碇くんは

「ケンスケから魚を貰ったんだよ。独りだから沢山は食べれないって

言ってたんだ。昨日はトウジ達にもあげたんだって」

苦笑気味に碇くんは説明してくれるけど

私も魚は捌いた事無いわ。どうしましょうかしら。

ヒカリさんに電話で聞こうかしら?

そんな事を考えていると碇くんから

「綾波。夕ご飯の準備はまだだよね。」って、聞いてきたから

「うん」と、頷くと碇くんは

「じゃぁ今日は僕がこの魚で作るよ」って言って

リビングに向かって行くから私は後を追いかけた。

リビングに着くと碇くんは制服の上着を脱いでから

キッチンで手を洗ってエプロンを着けて魚を捌く準備をしてた。

私はそんな碇くんに見惚れていると碇くんに

「綾波。ペットボトルのキャップってあるかな」って聞かれたから

私は慌てて空のペットボトルのキャップを碇くんに渡した。

私は不思議に思ったから碇くんに「何に使うの?」と、聞くと

碇くんは「これで鱗を取るんだよ。本当は鱗掻きで取るんだけど

うちには無いからね」って言って黙々と鱗を取っていった。

そこから少し経つと玄関から「「ただいま」」って

アイ達の声が聞こえて来た。

私は碇くんの代わりに玄関まで迎えに行き

二人に「おかえりなさい。二人とも」と、言うと二人も私に

「「ただいま(お)母さん」」って、返してくれた。

するとアイから「お父さん帰って来てるの?」って、聞かれ私は

「そうよアイ。今お父さんはお魚を捌いているわ」と、言うと

アイは興味を持ったのか私に

「私も捌いてみたいわ。お母さん」って聞くから私は

「良いわよアイ。でも先に手を洗ってからよ。レイジはどうする」と、

聞くと「僕はいいや。僕そうゆうの苦手だから」って、言うから

「そうなの、わかったわレイジ」と、言って二人を洗面所で

手を洗わせるように促した。

私は先にリビングに戻り、碇くんに

「あなた。アイが一緒に捌きたいって言ってるわ」と、碇くんに

その事を伝えると碇くんも

「わかったよレイ。丁度僕も鱗が掻き終わったとこだよ」って言って

アイが捌ける様に踏み台を出してアイが来るのを待ってる。

アイがエプロンを着けて来ると碇くんに

「おいでアイ」って、手招きをしながらアイを呼ぶ。

「わかったわ。お父さん」って言ってキッチンに向かう。

どうでも良い事だけれど、返事の仕方まで私にそっくりだわ。

そんな事を考えているとアイは踏み台の上に立って

碇くんに捌き方を教えて貰っていた。

アイは碇くんに、今捌いている魚の事を質問してりして、

楽しそうに碇くんと魚を捌いていた。

二人の話を聞いているとどうやら今、二人が捌いているのは

鯛らしく他には、アジを家族分貰ったらしく

そのアジは別の日にフライにするそうだわ。

そんな事を聞きながら見ていると

「いたっ」ってアイが大声で叫ぶから慌てて駆け寄ると

どうやらアイが包丁で指を切ってしまったそうで

泣きそうになっている。

私は「アイ、消毒をするから指を洗って」と、言うとアイは

泣きながら「うん」って一言頷き切った指を水道で血を

洗っている間に救急セットから消毒と絆創膏を出して

「アイ。消毒するから指を出して」と、言うとアイは

「いい。消毒染みるからしない」って言うから

私は「アイ。消毒しないと病気になるわ」と、言うと

「それでもいいのお母さん。染みる方がいやよ」って言うから

私は顔で碇くんに応援を頼むと碇くんは

「アイ。お母さんの言う事聞かないとだよ。

お父さんはアイが病気になる方が嫌だよ」って

優しく言ってくれるとアイも渋々って感じで

「わかったわお父さん」って言って私に切った指を出してくれた。

「消毒染みるわよアイ」と、言って消毒を染み込ませた

ティッシュを指に当てる。

アイは嫌そうな顔をするから

「我慢してアイ。お夕飯食べたらお父さんの作ったプリンを

食べて良いから」と、言ってアイを応援する。

アイも碇くんのプリンが、食べれると聞いて我慢してくれる。

アイが目を閉じて我慢してる間に絆創膏を貼り終え

「終わったわよアイ」と、言って少しだけ頭を撫でる。

怪我の手当ての終わったアイに碇くんはアイに続きを

手伝うかを聞いたけど、指を切った事が響いたらしく

今日はもう手伝わないと言う事らしいわ。

それを聞いて碇くんは残念がるけど、また次があるわ碇くん。

顔には出てないけどこの様子だと碇くんの心に

相当響いているから夜、慰めてあげないとだわ。

そんな事があったけど、碇くんが無事最後まで

鯛を捌いてくれたから今日のお夕飯の用意が出来たわ。

さすがに最後まで碇くんに任せるのは気が引けたから

お刺身の盛り付け以外は私が担当した。

「ねぇあなた。前から気になってけど、いつから

お魚を捌けるようになったの」と、聞くと碇くんは

「そうだねレイ。確か、ミサトさんが晩酌の時に

食べたいって言ってからだと思うよ」って言ってくれるから

「そうだったのあなた。でも何となく想像出来るわ」と、

思わず笑みを零しながら返す。

私と碇くんで、盛り付けの済ませた料理をテーブルに並べ

レイジを呼びに行く前にアイに

「お母さん後でプリンね」って、言うから私は呆れながら

「わかったわアイ。でもレイジもね」って言ってレイジを呼びに行き

アイと碇くんが捌いてくれた鯛を皆で美味しく食べた。

食後のアイ達は碇くんのプリンを食べて満足した顔で

お風呂に入り寝てくれたから、私は先にお風呂に入っている

碇くんを慰めるために着替えを持ってお風呂に向かった。

 

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