騎士団長は転生しても女の子を守り続けるようだ。 作:ジンジャー・エール
転生した騎士団長はどうしているのでしょうか。
「ソナタ、ちょっといいか」
「父さんどうしたの?」
さて、俺はいま六歳である。
今はソナタ・リーベという名で暮らしている。
現在のダリア王国は戦後ということもあり、栄えてはいなかったものの、市民は幸せそうだった。
国の方針により、税もさほど重くなく、最低限の生活は守られているからだろう。
そして俺の父、オケストラ・リーベは、生前の俺に変わって王国の騎士団長をしている。
騎士団長の名にふさわしい、素晴らしい人材だ。
副団長だったソロは、戦後に隠居し、今は旅をしているのだとか。
前世の記憶があるのは助かるが、母親の乳を飲むときは嫌悪感を覚えた。
知らない女の乳を飲むなど、考えもしなかったからだ。
その母親は現在、買い物へ行っている。
「ソナタに大事な話があるんだ」
「なに?」
父親が真面目な顔をする。
普段は、友人と酒を飲んで笑っている優しい人だ。
きっと深刻な話なのだろう。
「実はな、お前は学校に行くことになった」
「…え?」
学校?
「学校ってなんですかね?」
「学校、それは子供に強制的に勉強をさせ、そして」
「はいはいあなた、冗談はいいですから」
「あ、おかえり〜」
母親が帰ってきた。
彼女の名前は、アコース・リーベ。
お調子者な父親に対して、慎重かつ冷静な人物だ。
「ただいまあなた! ちゃんと買い物できたから褒めて〜!」
「お〜、よしよし。ちゃんとできて偉いぞー!」
そう、父親の前以外では。
一つ咳払いをして話を戻す。
「で、学校って何?」
「そうそう、一般的な知識とモラルを学ぶ場所よ。ソナタには剣の才能があるから行かなくてもいいと思ったんだけど、お父さんが頭のいい騎士団長になって欲しいっていうから」
「おいおい、それじゃあ俺が頭の悪いひとみたいじゃないか」
「そんなことありませんよ! かっこよくて優しいちょっとバカな素敵な夫です♪」
「ははは、お前もかわいい奥さんだぞ〜」
両親のイチャイチャを見て楽しい子供がいるだろうか。
とりあえずこの場を離れて―
「ソナタ、明日から学校だからな」
「え?」
こうして俺の学校生活は始まった。
☆☆☆☆☆
学校ってどんなところだろう。
学びの場だと言っていたが、それこそ前世の記憶でカバー出来ているつもりだ。
今のところ本を読んで分からないことなど一回もない。
早く学校を終わらせて、アリアが今どうしているかを調べることにしよう。
学ぶことがなくなれば、学校は終わるのだろう。
今のところ、アリアについての情報は、アリアがまだ生きていることのみだ。
父親に聞いても教えてはくれなかった。
やはり騎士団長クラスにならないと情報は入らないのだろうか。
もしかしてここの王国の姫になってたりして。
「いや、ないな」
あの子がそこまで立派になっているとは思えない。
さて、明日に備えて寝よう。
俺は布団の中へ入ろうとした。
「うげ…」
布団の中に華麗に隠されたネズミ捕り。
俺じゃなきゃ見逃しちゃうね。
ネズミ捕りをそっと取り除く。
さて、ようやく寝れ…
「!! い゛っっ!」
「ソナタ、騙されたな〜!」
「後ろから吹き矢飛ばす父親がどこにいるんだ!」
「油断は禁物だぞ〜」
最近の騎士団はこんな訓練を受けているのか。
いや、おかしいだろ!
「それじゃ、明日からがんばれよ」
「あ、うん」
きっと父親なりに激励したつもりなのだろう。
とても痛いけどね!
学校でも警戒しておこう…
短いですね…分かります。
プロローグだけ置いててもなぁ、と思い一日で書いたんです…許してください…
もしかしたら、これからも一話の内容がこれくらいで終わるかもです。←え
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