騎士団長は転生しても女の子を守り続けるようだ。 作:ジンジャー・エール
急いで書いたので?ってなる事あるかも、お許しを…
「少しはアタシを頼ってよ。親友、でしょ」
誰だ。
「僕は貴方の弟子です。ここで負けるほど出来損ないではありませんよ」
お前は誰だ。
「勘違いするなよ!? オレがこいつを倒してお前を倒す。オレに倒されるまで死ぬんじゃねぇぞ!」
お前らは…
「主はあの日、私を助けてくださいました。今度は私が助ける番です」
誰だよ!
「はいはい、騒がしいったらありゃしない。少しは可愛い女神のサプライズに驚いてくれましたか?」
「…なんだ。女神様かよ」
「前より口が汚くなってる気がするのは気のせいだと信じたいです。」
全く、何を考えているのか分かったもんじゃない。
サプライズは相手が喜んで初めて成功するんじゃないのか?
まぁいい。
女神が目の前にいるということは、今のは夢ということか。
それが分かれば問題ない。
「いいえ? ちょっとだけ未来を見せただけですよ」
「はい?」
「だーかーらー、未来を見せたんですって。私も忙しいんですよ? 一回で理解してください」
「いやいや、未来って急にそんなこと言われても驚きますよ」
「え、驚いた? じゃあサプライズは大成功だね。私すごい!」
女神って顔はすごくきれいなのに、話すとなんか残念だな。
「今、とても失礼なこと考えてましたよね?」
「よく分かりましたね」
「女神だって怒るときはちゃんと怒るんですよ?」
女神が頬を膨らます。
そんな顔しても何も響きませんよ。
「…あーあ、せっかくアリアちゃんのこと教えようと思ったのに〜」
「ごめんなさい! 謝るから教えて下さい!」
そんな話を出されたら謝るしかないじゃないか。
アリアの情報は、現実世界でなかなか手に入らなかった。
現騎士団長のオケストラなら何か知っていそうだが、その口はとてつもなく固い。
アリアについての話は是が非でも聞きたい。
「で、アリアは今どうしているんですか?」
「アリアちゃんの話になると熱が入りますよね〜。では、ちょっと長いですけど話しましょう」
女神はアリアの話をした。
内容を要約するとこんな感じだ。
ダリア王国が壊滅の危機に追われた時、アリアに謎の力が宿ったらしい。
その力で攻めてきた敵を退け、国を復興させたらしい。
そして今、アリアはダリア王国の守り神として崇められているのだとか。
父であるオケストラは、その守り神を護ることが仕事だった。
「まぁ、ここまでが今話せることですね〜。」
「今?」
「あ、こっちの話なので気にしないでください。現実世界の話をすると意外と体力を消費するんですよね〜。」
女神にも体力はあるのか。
てっきりそんなものはないものだと思っていた。
ついでに一つ質問をする。
「あの、さっき見せた未来って何ですか?」
「え、やだ。この子私を過労死させる気?」
「あ、話さなくてもいいですけど」
「その方が助かります。私もびっくりしちゃいましたよ〜」
まぁ、今回はアリアのことを聞けただけでも豊作だろう。
アリアがダリア王国の守り神か。
思っていたのとは少し違うが、立派になったものだ。
「それでは、ちゃんと学校には行ってくださいよ?」
「はいはい、分かりましたよ」
そして朝を迎えた。
☆☆☆☆☆
「おはよう、ソナタ。目覚めの具合はどうだ?」
「…父さん、そんなに俺は子供じゃないよ」
「そうか? でもお前はまだ六歳だぞ?」
あ、そうだった。
俺はまだ六歳なのか。
「それにしても酷い顔だったぞ? まるで悪夢を見ているような」
「あ〜、大丈夫。気にしないで」
「そ、そうか」
女神に未来を見せられたときだろう。
オケストラは変なところで親バカだ。
いや、子供がうなされていたら心配するのも当然か。
「そういえば、お前今日から学校だろ? 時間は大丈夫なのか?」
「え? …あっ」
すぐに着替えて家を出る。
初日から遅刻なんて騎士団長の息子としてありえない。
「不良と馬車に気をつけろよ〜」
後ろで父親の声がした。
振り向く時間もないので手を上げて応じた。
あれ、学校ってどこだ?
☆☆☆☆☆
「はぁ……はぁ………」
遅刻ギリギリ、危なかった。
近くに街の全体マップがあって助かった。
俺が生きていた頃とは道が違いすぎる。
まぁ、戦場だったもんな。
それを考えればきれいな街だ。
「はーい、それでは皆さんおはようございます。今日からみんなの担任をするコンサ・ルティです。よろしくね〜」
一人の女性が挨拶をする。
どうやら担任らしい。
騎士団にいた頃、剣を教える専門家がいたからそれと同じようなものか。
それにしてもどっかで見たことあるんだよな〜、あの人。
「えーっと、では順番に自己紹介をしてもらいます」
生徒が順番に自己紹介をしていく。
なーに、自己紹介くらい誰にでもできるさ。
俺の番が回ってきたようだ。
「ソナタです。よろしく」
みんなが静まり返る。
あれ、俺なにかしたか?
「ソナタくん? えっと、趣味とかってあるかな?」
コンサが質問をする。
なるほど、自己紹介が短かったのか。
「趣味は父と稽古をすること。好きな食べ物は、母が作ったオムレツです」
「ソナタくんありがとね。それでは次の人〜。」
「はい、オペラです。西の方から来ました。趣味はミニトカゲを捕まえることで、好きな食べ物は蛇の黒焼きです! よろしくおねがいします」
「…あ、オペラちゃん自己紹介ありがとう。変わった食べ物が好きなんだね。あはは…」
蛇の黒焼きって、あんなの美味しいのか?
蛇の黒焼きとは、その名の通り蛇を串に刺して火で黒くなるまで焼いたものだ。
生臭いし、蛇によっては毒が残る。
あんなもの人が食べるものじゃない。
それにしてもミニトカゲは初めて聞く名前だ。
後で調べよ。
「それでは、今日はここまでにしておいて、学校が終わるまでみんなで仲良くしててね〜」
「「「はーい!」」」
おいおい、授業はしないのかよ。
あ、そういえば六歳だったな。
「ねぇ、ソナタくん」
「ん?」
振り返ると、あの蛇の黒焼きの少女だった。
身長は普通。しかし、身体はしっかりと鍛えてある。
おっといけない、団長だった頃の悪い癖だ。
つい身体的特徴を見てしまう。
「あのね、ソナタくんを見てて思ったんだけど、アタシと稽古しない?」
「ちょっと何言ってるか」
「だから、稽古だよ。稽古! ソナタくんお父さんといつも稽古しているんでしょ? アタシとやろ〜!」
「いや、だから」
俺と稽古って…
急に言われても道具もないし、そもそも何をするんだ。
「おねがいおねかい! いいでしょ?」
「はぁ、いいよ。でも道具は? というか何をするの?」
「ふふん、道具なんていらないよ!」
は?
じゃあ何をするんだ。
「お父さんがいつも言ってるんだ〜。男と稽古するときは拳でボコボコにしろって」
こいつの父親はなんてことを子供に、しかも娘におしえているんだ。
ボコボコなんてほぼ瀕死じゃないか。
「…いやだ」
「なんで!? さっきはいいよって言ってくれたじゃん!」
「殴り合いとは思わなかったんだよ! …というか離して!」
「いーやーだーー!」
「こらっ、そこ仲良くしなさい!」
☆☆☆☆☆
結局、根負けして運動場で仕合をすることになった。
稽古じゃないよ。仕合だよ。
てか急すぎるだろ。作者何考えてんだよ。
ん? 子供時代が書きづらい?
そんなの作者が子供時代を満喫できなかっただけじゃねえか。
こんな話をしているうちに準備が整ったようだ。
「この丸の中から出たら負け、ギブアップしても負けね!」
「ダウンは取らないのね」
ダウンを取らないなんてなんて鬼畜なんだろう。
「だってお父さんが戦場ではダウンはないって言ってたもん」
「お前の父親の顔が見たいよ!」
なんて父親だ。
娘を何に育てようとしているんだ。
「それじゃあ始めるね〜。よーい、スタート!」
先に動いたのはオペラだった。
オペラはまっすぐこちらに走ってくると、直前で跳び上がり、蹴りを入れてきた。
かろうじて避けることは出来たが、六歳がしていい動きではないと思う。
というか速いよ。そこらへんの騎士の蹴りとは比べ物にならないくらい速い。
別の意味で父親の顔が見たくなってきた。
「ふっ、やるな。だがしかsぐへぇ!」
避けたはずの蹴りが顔面に直撃した。
思わず座り込んでしまう。
嘘だろ、確かにあの蹴りは避けたぞ?
空中で二回も蹴りを放ったとでも言うのか。
それにすごいパワーだ。
本当に女の子なのか?
そして思い出した。
ダウンはないことを。
「てりゃあ!」
「ギ、ギブギブギブギブ!」
この状態であの蹴りをくらったらどうなっていたか。
とてもではないが、この体じゃ耐えきれなかっただろう。
同い年にこんなに強い子がいたなんて信じられない。
「大丈夫?」
オペラが手を差し伸べてくる。
俺はその手を取って起き上がる。
「ソナタくん強いね!」
「煽られてるようにしか聞こえないんだが」
「そんなことないよ! アタシの蹴りを避けたのソナタくんが初めてだもん」
そうだったのか。
あれ、初めてってことはオペラの父親も避けれないってことか?
うん、気づかなかったことにしよう。
「じゃあ、ありがとう」
こうして、学校初日が終わった。
☆☆☆☆☆
「ただいま」
「おかえりー、聞いたぞ〜。オペラと仕合したんだって?」
「え、なんで知ってるの?」
「そりゃ先生と知り合いだからだよ。コンサ・ルティ副団長。お前も四歳のころに会ってるから知ってるだろ?」
思い出した。
コンサ・ルティ、俺が騎士団長だったときに第五部隊の隊長をしていた。
まさか副団長になって担任もしていたとは。
「で、オペラには勝ったのか?」
ニヤニヤしながら聞いてくる。
結果を知ってるのに聞いてくるのは良くないと思う。
「負けたよ」
「な、なんだって〜!」
「知ってたでしょ」
「あ、バレた?」
「顔に出過ぎ」
父親のこういうところはいい意味で短所だ。
「じゃあ俺が肉弾戦の稽古つけてやるから、明日は早起きしろよ?」
「え、明日は学校じゃないの?」
「明日はお休みだ。ほら、早起きするためには早く寝ないとな〜」
「うん、じゃあおやすみ」
そして布団に入ろうとした。
「痛っ…!」
「ふん、昨日の仕返しだよ」
部屋を出ていくために後ろを向いていた父親に、昨日と同じ吹き矢を飛ばしてやった。
「この、やりやがったな〜!」
「ちょっと、まっ…! あははやめて…」
「…仲良くするのはいいことだけど、近所の人のことも考えてください」
「「はい」」
突如現れた母の声によって夜の静寂は守られた。
☆☆☆☆☆
ここは森の中。
夜の森は大変静かで、草木も眠っているようだった。
しかし、今日だけは違った。
鳥が空を飛び、樹々の倒れる音がする。
そして静かに、大きな足音が響くのであった。
最近ホロライブにハマってですね。
切り抜きからがいいよと言われて積極的に見てます。
月末だからなかなか厳しいんですけどね()
評価感想誤字報告等ありましたらお願いします!
それでは!