騎士団長は転生しても女の子を守り続けるようだ。   作:ジンジャー・エール

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まさかの続編ということでね()
急いで書いたのでボロが出てるかも(´;ω;`)
それではどうぞ!


第五話 騎士団長とは(ニ)

 俺は昨日、魔物、魔族、そしてスキルについてオケストラから聞かされた。

 

 そして今日の騎士団会議に来いと言われたが…

 

 「まぁ、寝てますよね」

 

 当の本人、オケストラは爆睡していた。

 

 たしかにまだ日が昇って少ししか経っていないが、騎士団会議はそろそろ始まるんじゃないか?

 

 何やら家の前が騒がしい。

 

 全く、朝から一体誰が騒いで―

 

 「おいオケストラァ! 遅刻だぞ遅刻! 早く出てこいやぁぁ!」

 

 シンフォさんでした。

 

 そして怒ってます。

 

 俺はオケストラを起こし、シンフォと三人で会議に向かった。

 

 

 

 ☆☆☆☆☆

 

 

 

 あれから急いで騎士団の本拠地へと向かい、遅刻ギリギリで到着した。

 

 会議室に入ると、数人の騎士が待機していた。

 「えー、それではこれより騎士団会議を始める」

 

 「その前に団長殿、少し質問をしてもいいかな?」

 

 「どうされましたか、エレジーさん」

 

 「団長殿の隣にいる子供はだれかな?」

 

 オケストラが風格のある老人に質問される。

 

 まとった雰囲気から、見ただけで強いと分かる。

 

 その老人を四字熟語に例えるなら、百戦錬磨って感じだ。

 

 「あぁ、これは息子のソナタだ。今回の件に関わったから連れてきた。ソナタ、挨拶」

 

 「えっと、はじめまして、ソナタ・リーベです。」

 

 自己紹介を終えると、先程の老人が話し始めた。

 

 「ソナタくんか。団長の子供なだけあって、将来が楽しみじゃな」

 

 老人がホッホッホッと笑うと、周りの騎士たちも合わせると笑った。

 

 「ソナタくんにだけ自己紹介をさせるのもなんじゃろう。我々も自己紹介をしようかの。」

 

 そう言うと老人は立ち上がり、他の騎士たちにも立つよう促した。

 

 「それでは儂から始めよう。儂の名はエレジー・コントラスト。第二部隊の隊長をしておる。」

 

 やはり隊長だったのか。

 

 強い雰囲気は第二部隊隊長の威厳を表している。

 

 「じゃ、次はオレだな。俺は第三部隊隊長のユニゾン・シアンだ。よろしくな、だんちょーの息子さん」

 

 第三部隊の隊長は、若くて活発な印象だ。

 

 友好的な人なんだろう。

 

 「次は私だな。私はスタッカート・テクトニック。第四部隊隊長だ。よろしく」

 

 第四部隊の隊長はクールな女騎士だ。

 

 女性だが、隊長になるほどだから余程強いのだろう。

 

 「じゃあ私ね。私は第五部隊隊長コンサ・ルティ。ソナタくんと会うのは二回目ね」

 

 「まさか…コンサ先生!?」

 

 どこからどう見てもコンサ先生だ。 

 

 「コンサは隊長でありながら学校の先生なんだ。驚いただろ?」

 

 いやそりゃ驚くよ。

 

 「え〜っと、団長、次行っていい?」

 

 「あぁ、すまない。頼む」

 

 「よし、僕は第六部隊のシンコ・ペーション。気軽に話しかけてくれ」

 

 第六部隊隊長はとても気さくな人だ。

 

 きっと隊員からの信頼もあついのだろう。

 

 「以上、六部隊で騎士団は成り立っている。各部隊の役割も説明したいが、それはまた今度の機会にしよう。」

 

 こうして会議は再開した。

 

 議題は魔物の活動範囲の拡大についてだった。

 

 俺は目撃者としてこの場に呼ばれた。

 

 外見的特徴を挙げると、それをオケストラがまとめてくれた。

 

 魔物の活動の活発化、または魔族が近くにいる、このニつが予想されるとして会議は終了した。

 

 「それじゃあこれで会議は―」

 

 「その前にちょっとええか?」

 

 「「 !!! 」」

 

 団長、隊長全員が立ち上がり、声の方を向く。

 

 「…誰だ貴様は」

 

 「おー、怖い。そんなにわいを睨みつけんといてくださいよ〜」

 

 声の主は奇妙な服を着た男だった。

 

 ここには俺を含めて八人いたんだぞ?

 

 今まで誰にも気づかれずに潜んでいたというのか…?

 

 「そんな睨んだらきれいな顔が歪んでしまいまっせ? 第四部隊隊長、スタッカートさん?」

 

 「黙れ!」

 

 スタッカートが剣を振るう。

 

 しかし男はちょちょいと足を動かし、会議室の中を最小限動いて避けている。

 

 「ちょこまかと…!」

 

 「待てスタッカート!!」

 

 「!!」

 

 スタッカートの動きが止まる。

 

 「団長命令だ。下がれ」

 

 「…分かった」

 

 「よう不審者、どうやって入ってきたか教えてもらおう」

 

 スタッカートが下がり、オケストラが男に話しかける。

 

 「不審者じゃなくて侵入者が正しい表現とちゃいますか? 

あとわいの名前は…そうやな、アルファとでも呼んでくれたらええわ」

 

 「…アルファ、お前はどうやってここに入ってきた。ここには七人も隊長がいる。誰一人気づかないわけがない」

 

 オケストラの言うとおりだ。

 

 誰一人気づかないなんておかしいのだ。

 

 「答えは簡単でっせ? 普通にそこの扉から入った。それだけや。」

 

 「扉だと? 外には数人の騎士がいるはずだ」

 

 「あれが騎士? チャンバラごっこで遊んでるだけか思ったわ」

 

 「そうか、後できっちり稽古させるとしよう」

 

 「それがええ。あと、ここの部屋窓が小さいなぁ。これじゃあ外がどうなってるか全然分からへんわ。部屋の内装新しくしたほうがええで?」

 

 「!! シンフォ!窓を開けろ!」

 

 「言われなくとも―!」

 

 シンフォが急いで窓を開ける。

 

 「…やっぱり、窓は大きい方がよかったなぁ。団長さん?」

 

 「急いで避難させろ!」

 

 「「 了解! 」」

 

 窓から見えた景色は、まさに戦争があった頃のようだった。

 

 家は燃え、人々は悲鳴をあげている。

 

 そしてあれは…

 

 「貴様…魔族だな」

 

 外には魔物がいた。

 

 その中にはオオトカゲもいた。

 

 「貴様じゃなくてアルファ。それにわいは魔族なんて低俗なもんやないわ」

 

 「何?」

 

 「魔族は魔物をまともに扱えないアホのことや。わいはそれの一個上……」

 

 オケストラが青ざめる。

 

 「わいは、魔人や」

 

 「ソナタ逃げろ!!」

 

 その刹那、アルファのオケストラへの攻撃をオケストラが受け止める。

 

 いや違う。

 

 俺への攻撃をオケストラが受け止めたのだ。

 

 速すぎて分からなかった。

 

 格が違いすぎる。

 

 ここにいても足を引っ張るだけだ。

 

 俺は窓から飛び降り、なるべく遠くへ向かった。

 

 

 

 ☆☆☆☆☆

 

 

 

 あれから俺は、自分の家へと走った。

 

 まだ母親、アコースがいるはずだ。

 

 …あそこにいるのは―

 

 「エレジーさん!」

 

 「…ソナタくんか。団長殿は?」

 

 「父さんはあのアルファってやつと戦っている。エレジーさんは何をしているの?」

 

 「儂か? 儂は第二部隊隊長としての役割を果たしている最中じゃ」

 

 いや立ってるだけだし…

 

 「今、立っているだけだと思ったじゃろ?」

 

 「えっ、いやそんなこと」

 

 「ホッホッホ、ソナタくんにはまだ、隊の役割について話していなかったかな」

 

 エレジーさんが笑う。

 

 「隊の役割について手短に説明しようかの。

  まず第二部隊は全体の指揮、及び偵察じゃ。戦闘は専門外なんじゃよ。

  次に第三部隊、主に偵察じゃが、戦闘にも加わる。今でも魔物を殲滅に専念しておる。

  第四部隊は俗にいう警察じゃ。今は市民の避難と護衛に回っておるようじゃな。

  第五部隊は救助が仕事じゃ。瓦礫に埋まっている人々などを助けるために街を走り回っておる。

  第六部隊は汎用部隊じゃ。今は援軍が来ないように街を外側から守っておる」

 

 「あれ、第一部隊についてまだ話されていませんけど」

 

 「…第一部隊の役割は少し特殊でな。隊員は戦闘に使われるんじゃが、隊長だけは役割が違う。」

 

 「それは、なんなのですか?」

 

 「それはな―」

 

 

 

 ☆☆☆☆☆

 

 

 

 「どうしはったんや団長さん? 動きが鈍くやってきてまつわせ」

 

 「うるせぇ!」

 

 くそ、ここじゃ狭くてスキルもまともに使えやしねぇ。

 

 いや、それは向こうも同じか。

 

 狭いとどうしても動きに制限がつく。

 

 しかし、広いところへ出たとしてこいつに勝てるのか?

 

 考えてる暇もねぇ。

 

 今はこいつの攻撃を受けるので精一杯だ。

 

 「そういえば団長さん全然攻撃してこんな? まさか受けるので必死なんか?」

 

 「まぁそんなとこだな。攻撃をやめて帰ってくれたら嬉しいだが、どうだ?」

 

 「それはええアイデアやな、断らせてもらうわ」

 

 「だと思ったよ」

 

 一旦外に出るか。

 

 しかし周囲に被害が及ぶかもしれない。

 

 外の様子を見る余裕さえあれば…

 

 「オケストラ、外に出てこい! この辺りの人は全員避難したぜ!」

 

 「シンフォ…!」

 

 ありがとうシンフォ。

 

 これで安心して

 

 「外に出れる!」

 

 窓から飛び降り、外に出る。

 

 「ありがとう、シンフォ」

 

 「まぁ昔からの親友だからな。当たり前だ」

 

 「お前そんなこと言うやつじゃなかっただろ。なにかあったか?」

 

 「そんなこと話してる暇はねぇぞ?」

 

 「あぁ、分かってる」

 

 アルファが降りてくる。

 

 まだ余裕そうな表情をしている。

 

 「広いとこに出たら勝てるってことかいな。わいもなめられたもんやな」

 

 「当たり前だろ。お前なんて俺ら二人なら十分だ」

 

 「そっか。ほな―」

 

 来る!

 

 「いくで!」

 

 「「 かかってこいやぁぁぁ! 」」




自分が容姿的特徴を描かないのは面倒くさいからではなく、読者の方に想像してほしいからです。
決して面倒くさいわけではありません。本当です…ほんとだよ…?

あ、騎士団長とは(三)もあります(
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