騎士団長は転生しても女の子を守り続けるようだ。 作:ジンジャー・エール
急いで書いたのでボロが出てるかも(´;ω;`)
それではどうぞ!
俺は昨日、魔物、魔族、そしてスキルについてオケストラから聞かされた。
そして今日の騎士団会議に来いと言われたが…
「まぁ、寝てますよね」
当の本人、オケストラは爆睡していた。
たしかにまだ日が昇って少ししか経っていないが、騎士団会議はそろそろ始まるんじゃないか?
何やら家の前が騒がしい。
全く、朝から一体誰が騒いで―
「おいオケストラァ! 遅刻だぞ遅刻! 早く出てこいやぁぁ!」
シンフォさんでした。
そして怒ってます。
俺はオケストラを起こし、シンフォと三人で会議に向かった。
☆☆☆☆☆
あれから急いで騎士団の本拠地へと向かい、遅刻ギリギリで到着した。
会議室に入ると、数人の騎士が待機していた。
「えー、それではこれより騎士団会議を始める」
「その前に団長殿、少し質問をしてもいいかな?」
「どうされましたか、エレジーさん」
「団長殿の隣にいる子供はだれかな?」
オケストラが風格のある老人に質問される。
まとった雰囲気から、見ただけで強いと分かる。
その老人を四字熟語に例えるなら、百戦錬磨って感じだ。
「あぁ、これは息子のソナタだ。今回の件に関わったから連れてきた。ソナタ、挨拶」
「えっと、はじめまして、ソナタ・リーベです。」
自己紹介を終えると、先程の老人が話し始めた。
「ソナタくんか。団長の子供なだけあって、将来が楽しみじゃな」
老人がホッホッホッと笑うと、周りの騎士たちも合わせると笑った。
「ソナタくんにだけ自己紹介をさせるのもなんじゃろう。我々も自己紹介をしようかの。」
そう言うと老人は立ち上がり、他の騎士たちにも立つよう促した。
「それでは儂から始めよう。儂の名はエレジー・コントラスト。第二部隊の隊長をしておる。」
やはり隊長だったのか。
強い雰囲気は第二部隊隊長の威厳を表している。
「じゃ、次はオレだな。俺は第三部隊隊長のユニゾン・シアンだ。よろしくな、だんちょーの息子さん」
第三部隊の隊長は、若くて活発な印象だ。
友好的な人なんだろう。
「次は私だな。私はスタッカート・テクトニック。第四部隊隊長だ。よろしく」
第四部隊の隊長はクールな女騎士だ。
女性だが、隊長になるほどだから余程強いのだろう。
「じゃあ私ね。私は第五部隊隊長コンサ・ルティ。ソナタくんと会うのは二回目ね」
「まさか…コンサ先生!?」
どこからどう見てもコンサ先生だ。
「コンサは隊長でありながら学校の先生なんだ。驚いただろ?」
いやそりゃ驚くよ。
「え〜っと、団長、次行っていい?」
「あぁ、すまない。頼む」
「よし、僕は第六部隊のシンコ・ペーション。気軽に話しかけてくれ」
第六部隊隊長はとても気さくな人だ。
きっと隊員からの信頼もあついのだろう。
「以上、六部隊で騎士団は成り立っている。各部隊の役割も説明したいが、それはまた今度の機会にしよう。」
こうして会議は再開した。
議題は魔物の活動範囲の拡大についてだった。
俺は目撃者としてこの場に呼ばれた。
外見的特徴を挙げると、それをオケストラがまとめてくれた。
魔物の活動の活発化、または魔族が近くにいる、このニつが予想されるとして会議は終了した。
「それじゃあこれで会議は―」
「その前にちょっとええか?」
「「 !!! 」」
団長、隊長全員が立ち上がり、声の方を向く。
「…誰だ貴様は」
「おー、怖い。そんなにわいを睨みつけんといてくださいよ〜」
声の主は奇妙な服を着た男だった。
ここには俺を含めて八人いたんだぞ?
今まで誰にも気づかれずに潜んでいたというのか…?
「そんな睨んだらきれいな顔が歪んでしまいまっせ? 第四部隊隊長、スタッカートさん?」
「黙れ!」
スタッカートが剣を振るう。
しかし男はちょちょいと足を動かし、会議室の中を最小限動いて避けている。
「ちょこまかと…!」
「待てスタッカート!!」
「!!」
スタッカートの動きが止まる。
「団長命令だ。下がれ」
「…分かった」
「よう不審者、どうやって入ってきたか教えてもらおう」
スタッカートが下がり、オケストラが男に話しかける。
「不審者じゃなくて侵入者が正しい表現とちゃいますか?
あとわいの名前は…そうやな、アルファとでも呼んでくれたらええわ」
「…アルファ、お前はどうやってここに入ってきた。ここには七人も隊長がいる。誰一人気づかないわけがない」
オケストラの言うとおりだ。
誰一人気づかないなんておかしいのだ。
「答えは簡単でっせ? 普通にそこの扉から入った。それだけや。」
「扉だと? 外には数人の騎士がいるはずだ」
「あれが騎士? チャンバラごっこで遊んでるだけか思ったわ」
「そうか、後できっちり稽古させるとしよう」
「それがええ。あと、ここの部屋窓が小さいなぁ。これじゃあ外がどうなってるか全然分からへんわ。部屋の内装新しくしたほうがええで?」
「!! シンフォ!窓を開けろ!」
「言われなくとも―!」
シンフォが急いで窓を開ける。
「…やっぱり、窓は大きい方がよかったなぁ。団長さん?」
「急いで避難させろ!」
「「 了解! 」」
窓から見えた景色は、まさに戦争があった頃のようだった。
家は燃え、人々は悲鳴をあげている。
そしてあれは…
「貴様…魔族だな」
外には魔物がいた。
その中にはオオトカゲもいた。
「貴様じゃなくてアルファ。それにわいは魔族なんて低俗なもんやないわ」
「何?」
「魔族は魔物をまともに扱えないアホのことや。わいはそれの一個上……」
オケストラが青ざめる。
「わいは、魔人や」
「ソナタ逃げろ!!」
その刹那、アルファのオケストラへの攻撃をオケストラが受け止める。
いや違う。
俺への攻撃をオケストラが受け止めたのだ。
速すぎて分からなかった。
格が違いすぎる。
ここにいても足を引っ張るだけだ。
俺は窓から飛び降り、なるべく遠くへ向かった。
☆☆☆☆☆
あれから俺は、自分の家へと走った。
まだ母親、アコースがいるはずだ。
…あそこにいるのは―
「エレジーさん!」
「…ソナタくんか。団長殿は?」
「父さんはあのアルファってやつと戦っている。エレジーさんは何をしているの?」
「儂か? 儂は第二部隊隊長としての役割を果たしている最中じゃ」
いや立ってるだけだし…
「今、立っているだけだと思ったじゃろ?」
「えっ、いやそんなこと」
「ホッホッホ、ソナタくんにはまだ、隊の役割について話していなかったかな」
エレジーさんが笑う。
「隊の役割について手短に説明しようかの。
まず第二部隊は全体の指揮、及び偵察じゃ。戦闘は専門外なんじゃよ。
次に第三部隊、主に偵察じゃが、戦闘にも加わる。今でも魔物を殲滅に専念しておる。
第四部隊は俗にいう警察じゃ。今は市民の避難と護衛に回っておるようじゃな。
第五部隊は救助が仕事じゃ。瓦礫に埋まっている人々などを助けるために街を走り回っておる。
第六部隊は汎用部隊じゃ。今は援軍が来ないように街を外側から守っておる」
「あれ、第一部隊についてまだ話されていませんけど」
「…第一部隊の役割は少し特殊でな。隊員は戦闘に使われるんじゃが、隊長だけは役割が違う。」
「それは、なんなのですか?」
「それはな―」
☆☆☆☆☆
「どうしはったんや団長さん? 動きが鈍くやってきてまつわせ」
「うるせぇ!」
くそ、ここじゃ狭くてスキルもまともに使えやしねぇ。
いや、それは向こうも同じか。
狭いとどうしても動きに制限がつく。
しかし、広いところへ出たとしてこいつに勝てるのか?
考えてる暇もねぇ。
今はこいつの攻撃を受けるので精一杯だ。
「そういえば団長さん全然攻撃してこんな? まさか受けるので必死なんか?」
「まぁそんなとこだな。攻撃をやめて帰ってくれたら嬉しいだが、どうだ?」
「それはええアイデアやな、断らせてもらうわ」
「だと思ったよ」
一旦外に出るか。
しかし周囲に被害が及ぶかもしれない。
外の様子を見る余裕さえあれば…
「オケストラ、外に出てこい! この辺りの人は全員避難したぜ!」
「シンフォ…!」
ありがとうシンフォ。
これで安心して
「外に出れる!」
窓から飛び降り、外に出る。
「ありがとう、シンフォ」
「まぁ昔からの親友だからな。当たり前だ」
「お前そんなこと言うやつじゃなかっただろ。なにかあったか?」
「そんなこと話してる暇はねぇぞ?」
「あぁ、分かってる」
アルファが降りてくる。
まだ余裕そうな表情をしている。
「広いとこに出たら勝てるってことかいな。わいもなめられたもんやな」
「当たり前だろ。お前なんて俺ら二人なら十分だ」
「そっか。ほな―」
来る!
「いくで!」
「「 かかってこいやぁぁぁ! 」」
自分が容姿的特徴を描かないのは面倒くさいからではなく、読者の方に想像してほしいからです。
決して面倒くさいわけではありません。本当です…ほんとだよ…?
あ、騎士団長とは(三)もあります(