レミリアの奇妙な冒険   作:り-kei

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東洋の毒薬

 

 

 

 

―数年前―

 

 ディオが東洋の秘薬を求めたのは、彼の実父、ダリオ・ブランドーを殺害するためであった。ダリオは母の形見のドレスを売って酒の足しにするような救いようのない屑であり、躊躇はなかった。

 

 決心を固めたディオの行動は速かった。ロンドンの中華街の奥にある秘密の薬屋を探し当てると、賭博で得た金で薬を買うことにした。

 

「これを使えば本当に医者に調べられても毒殺とばれないんだな?」

「ヒヒ、もちろんね。この秘薬、人間の「気」を濁らせて殺すね。ここの医学じゃ分かりっこないよ」

 

 そう答えたのは、髭と眉が異様に長い中国人だった。おそらく偽名だろうが、ワンチェンというらしい。妖し気な雰囲気を持つ店内にふさわしく、払拭しがたい胡散臭さを身にまとっている。

 

「そうですよ。ワンチェンさんの作る薬は効き目がありますからねえ。そこは保証します」

 

 もう一人、中国人の娘がいた。顔立ちは東洋風で、燃え盛るような紅の髪を腰まで伸ばしている。腕のよい薬師が一人いるとは聞いていたが、この娘については何も知らなかった。ディオが怪しんで黙っていると、娘は何かに気がついたような顔をして、慌てて付け足した。

 

「私はホンメイリンと言います。今はワンチェンさんの薬作りをお手伝いしていますが、いずれ自分で薬屋を開くので、そのときはごひいきに」

「……見習いか」

 

 ディオがそうつぶやくと、ワンチェンはうなずいた。

 

「彼女、人間の「気」の流れを見る才能ある。私の跡つげるね」

「……そうか」

 

 ディオは適当に返事をしながら、ダリオを殺した後はワンチェンやメイリンの世話になることはあまり無いだろう、と思った。

 

 彼らを頼るのは、誰かを殺すときなのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 ジョースター卿とレミリア。今回毒を盛る相手はこの二人だった。ジョースター卿は歳だから病死してもそれほど不自然ではないだろうし、レミリアは普段から病気がちなのでなお自然に見えることだろう。二人が死んだ後は、ジョナサンを追い出せばもう問題はない。

 

 ダニーを殺そうとした件について、レミリアはディオの弱みを握っているつもりなのか、数年が経った今もまだ誰にもそれを話していないようだった。しかしまさかディオがその命ごと証拠を隠滅しようと図るとは考えてもいないのだろう。

 

 ディオは根気よく二人に毒を盛り続けた。その結果、ジョースター卿はもくろみ通り寝込むようになっていた。

 

(このディオをコケにする奴は許さん……たとえ女であってもな)

 

 ディオはレミリアの食事のトレーに置いてある薬を「自前の薬」と入れ替え、レミリアの部屋をノックした。

 

「レミリア。入るぞ」

 

 いつも通りカーテンは閉めきられ、部屋の中は暗い。ぼんやりと光るランプのそばで、レミリアは椅子に座り、頬杖をついたまま本を読んでいた。本のタイトルは「東方見聞録」。確かヴェネツィアの商人が東洋の旅について口述したものだったか。

 

 夜のこの時間はよくジョナサンと話しているようだが、ここ数日ジョナサンは家を空けてどこかへ行っているので、最近のレミリアは本を読んで過ごしているらしい。

 

「あら。いつもありがとう。後でおいしくいただくわ」

 

 微笑を浮かべたレミリアを見ながら、内心ディオは困惑していた。

 

(……なぜこいつは死ぬ気配も見せないんだ?)

 

 毒をいくら盛っても効いた様子が無い。ジョースター卿に盛っている量とそう変わらず、また同じ種類であるにもかかわらず、である。ディオが戸惑っているのを知ってか知らずか、レミリアは何やら机の引き出しを探りながら質問してきた。

 

「……ところでディオ、あなた東洋への旅に興味はない?」

「東洋?」

「そうそう、私はこの本に書いてある黄金の国ジパング……中華のさらに東にある国に興味があるの」

「……どうせ低俗で野蛮な国に決まっている。東洋の国なんてそんなものだろう?」

 

 そう言うと、レミリアは残念そうにつぶやいた。

 

「残念ね。私は貴方のために東洋への旅を薦めているのに」

「なぜだ?」

「警察に追われてまでロンドンに居たいの?」

 

 ディオは気づいた。レミリアがにやにやしながら薬の包みをもてあそんでいることに。

 

「……それはッ」

「貴方がくれたお薬よ。私は盗人から何かを施されることが嫌いだから飲まなかったけれど…この前気づいちゃったのよ。確か貴方、ジョースター卿にもこの薬を渡していたはずよね。ジョースター卿の具合だけ悪くなるのはなぜかしら?」

 

 鼓動が速くなるのを感じた。ディオの企てを全て見抜いているらしい。レミリアがこのことを警察に報告してしまえば遺産を継ぐどころか、犯罪者として逮捕されてしまうことは目に見えている。

 

「フン、人をからかうのも大概にしてくれ。そもそもそれが本当なら君はもう警察に通報しているだろう?」

「ええ。私は確信が得られるのを待っているの。ジョジョがそろそろ戻ってくる頃ね……この薬の正体を突き止めて」

 

 しまった、とディオは思った。毒薬に気づいたレミリアがジョナサンに入れ知恵したのだ。ジョナサンが家を空けているのは、食屍鬼街へ行ってディオが殺人を試みている証拠を持ち帰るため。そしてレミリアが気づいてから素知らぬふりをしていたのは、ディオに対策の時間を与えないため。

 

「どう? 旅に出たくなったでしょう?……まあたぶん貴方にはそんな時間は残されてないと思うけれど」

「……こッ、この女ッ!」

 

(どこまでも俺をなめているッ!)

 

 怒りが限界に達し、ディオはポケットからナイフを取り出した。鈍色の輝きを見てもレミリアは嘲笑を浮かべたまま気にも留めなかったが、ディオがナイフを一閃すると、その笑みは凍り付いた。

 

 レミリアの首筋から、鮮血が散った。首に手を当ててぱくぱくと何かを言おうとしていたが、そのままバランスを崩して床に倒れ伏した。ディオは痙攣するレミリアを見下ろして蹴り飛ばすと、その部屋を出た。

 

「不愉快極まるヤツを殺せたのはいいが…これはもう収集がつかない」

 

 レミリアを殺したことはいずれ明るみに出るだろうし、ジョナサンが戻ってくればジョースター卿を殺害しようとしていたことが知られてしまう。警察に捕まらないようにするためには、一刻も早くここから逃げるしかないだろう。

 

 しかし、ここから逃げる、というのはディオの癇にさわった。もしもこの事件を完全に隠滅することができたら? 人知を超える力を手にすることができるとすれば?

 

 そのとき、ディオの脳裏に、あの不気味な石仮面が浮かんだ。

 

 実はディオはジョナサンを謀殺するための道具として石仮面を持ち出し、からんできたごろつきに使用したことがある。ただの拷問器具かと思っていたが、石仮面の骨針が頭に突き刺さったごろつきは、死ぬどころか凄まじいパワーを得て若返りを果たしていた。

 

 そのごろつきは太陽光を浴びて塵と化した。それによってディオは石仮面がもたらす力は知っていたものの、太陽の下を歩けなくなるというリスクを考え、手を出しあぐねていた。

 

「……だが、今はそんなことを言っている場合じゃあないな」

 

 この館にいる者、追ってくる警察も皆殺しにするような、圧倒的な力がいる。そして石仮面をかぶりさえすればそれはたやすく手に入るのだ。

 

 ディオは廊下を疾走した。石仮面はジョナサンの部屋に置いてあるはずだ。さらに都合のいいことに、石仮面を作動させるのに必要な血については、レミリアのものが服に付着している。

 

 ジョナサンの部屋に到着し、ドアノブに手を触れた。

 

「そうだ、まだ何も問題は……」

 

 ない、とつぶやきかけたとき、ディオは後ろからやってきた大男の存在に気がついた。ジョナサン。すでに証拠は上がっているのだろう、警官たちを引き連れている。

 

「ディオ……君の服についているのは、いったい誰の血だ?」

 

 ジョナサンは、わななきながらそう訊いた。

 

 

 

 

 

「ちょっと貴方に伝えたいことがあるわ」

 

 レミリアがそう言ったとき、ジョナサンは妙だな、と思った。レミリアがわざわざ伝えたいことがある、などと言ったことは今まで一度もなかったからである。

 

「どうしたんだい」

「……ジョースター卿の病気ことなのだけれど……おかしいとは思わない?」

「お父さんが? あれはただ風邪をこじらせただけだろう?」

 

 ジョナサンからすれば、むしろレミリアの方が妙だった。何年経っても成長した様子はなく、容姿が変わっていないのである。メイドや執事はのんきに可愛いお姿のままだと笑っているが、これも彼女の病弱と何か関係があるのだろうか、と思っていた。

 

「……私は普段からディオと医者に薬を貰っているの」

 

 レミリアが机の引き出しから包みをいくつも取り出したのを見てジョナサンはあきれ返った。

 

「駄目じゃないか。ちゃんと薬を飲まないから病気が治らないんだろう」

「私はいいのよ。薬なんか飲まなくても。でも、どうして薬を飲んでいるのにジョースター卿の方は病気がますます重くなっているのかしら?」

「……つまり?」

 

 レミリアは包みをジョナサンに手渡した。

 

「ディオが毒を盛ってるんじゃないかってこと」

「……何を言っているんだ。君は」

 

 声が震えた。まさかそんなことをするわけがないだろう、と思ったが、ひょっとするとディオならやるかもしれないとも思った。

 

「……証拠はあるのかい?」

「いいえ。ただ、ジョースター卿のかかりつけの医師に薬を見せたら、どんな効果のある薬なのかは分からなかったけど、漢方薬の一種らしいことはわかったわ。そしてそんなものをこの辺りで売っているのは、食屍鬼街(オウガーストリート)にある店だけよ」

 

 食屍鬼街――ジョナサンも噂だけだが聞いたことのあるスラムだった。呪われた者たちの住まう、忌むべき場所。しかし、そこへ行けば、少なくともディオへあらぬ嫌疑をかける必要がなくなるか、父親の病気を治すことができるかもしれないのだ。

 

「……なるほど、よく調べたね」

「私はディオが毒を盛っている証拠を取るためにそこへ行くつもりなの。その間、ディオを見張っておいてくれない?」

「いや……行くのは僕の方だ。君はここに居てくれ」

 

 レミリアの身体が丈夫ではないことは知っている。ジョナサンはレミリアをなだめすかすと、秘密裏に自分だけそこへ向かった。

 

 ジョナサンが食屍鬼街にやってきたときにひと悶着あったが、仲間になったスピードワゴンという男の案内で、無事に問題の薬屋にたどり着くことができた。そこにいたのはワンチェンとホンメイリンという東洋人だった。

 

「私無関係ね。何も知らないね」

「馬鹿野郎、ジョースターさんは命かけてここまで来てるんだ。ちゃんと質問に答えろ!」

 

 ワンチェンの胸ぐらをつかもうとしたスピードワゴンを制止し、ジョナサンは言った。

 

「……質問に答えてくれたら、もし君が毒薬を売っていたとしても僕はそのことを言わない。約束しよう」

「もし答えたら私も見逃してもらえますよね?」

「……ああ」

 

 メイリンはワンチェンと相談していたが、やがて決定的証拠――ディオに、ゆっくりと服用者に死をもたらし、証拠がでない薬を売ったことを白状した。

 

 

 

 

 

 

 ジョナサンは警官隊と薬を売ったと自供した二人の東洋人、スピードワゴンをともなって帰宅した。そして決定的な証拠を突きつけるため、ディオの姿を探していたのだが、ジョナサンたちが見つけたとき、ディオはおびただしい量の血を浴びていた。

 

「ディオ、それは、誰の血だ?」

「レミリアだ。殺したのさ。このディオを馬鹿にしたからな」

 

 レミリア。その名が出てきて、ジョナサンは動揺した。死んだ?彼女が?

 

「う、嘘をつけ…」

「喉を掻き切ってやったんだ。信じたくなきゃ信じなくてもいいぞ、ジョジョォ…すぐその()()()()()()()からな」

 

 

 何が起こったのかは分からないが、おそらくレミリアはディオの毒牙にかかったに違いない。毎晩語りあい、実の妹のように接してきた彼女の死を知ると、ジョナサンの心に、ちりちりと火がともった。

 

「……わかっているのか?君は殺人を認めたんだぞ」

「ああ、だがもう問題はない」

 

 連れてきた警官たちは拳銃をすらりと引き抜いた。ディオはそれを見てふっと笑うと、なぜかジョナサンの部屋へと入っていった。

 

「そいつをさっさと捕まえてくれ!サツの仕事だろ!」

 

 スピードワゴンが叫ぶと、警官たちははじかれたように走り出し、ジョナサンの部屋に突入していった。残されたジョナサンは、ただ立ち尽くしていた。

 

「遅かった……」

「ジョースターさん。そのレミリアってお嬢さんのことは、残念でしたが…ジョースターさんのせいじゃないですよ」

「いいや、もう少し早く着いていればよかったんだ!」

 

 ジョナサンが自責の念に駆られ始めたとき、部屋の中からは銃声が聞こえてきた。ディオが抵抗しているようだった。しかしあの人数の警官隊に勝てるわけがない。ディオが死体となってあの部屋から出てくるのは間違いないだろう。

 

「なんの騒ぎだね」

 

 そのとき、杖をついたジョースター卿がやってきた。

 

「父さん、これは……」

「旅行から帰ってきて、どうして私に会いに来てくれなかったのかね?」

「それどころじゃないんです」

 

 ジョースター卿には、余計な心配をかけさせないために旅行へ行くと言っていたのだ。ジョナサンが何が起きているのかを説明しようとしたとき、それまで黙っていた東洋人――ワンチェンが口をはさんだ。

 

「よくない気の流れがあるね。早く逃げた方がいいよ」

「サツはお前たちを不問にするつってんだろ!安心しろ」

「スピードワゴンさん、違います。私たちは、あの男から逃げろと言っているのです。気の流れが変わりました。おぞましく……そして限りなく邪悪なものに」

 

 メイリンがそう言った瞬間、怒号や悲鳴が聞こえてきた。銃声も聞こえるが、途切れ途切れになっている。やがて、ジョナサンの部屋は静寂に包まれた。

 

「まさか……」

 

 ジョナサンがそう呟いたとき、ワンチェンとメイリンは我先にと逃げ出した。いまだによく状況を呑み込めていないらしいジョースター卿、ジョナサンと同じく金縛りにあったかのように立ち尽くしているスピードワゴンのほかには誰もいなかった。

 

 かつ、かつ、かつと足音が聞こえてきた。ドアを開けて姿を現したディオは、闇の中で鋭い眼光を発し、伸びすぎた八重歯が口元から覗かせていた。身体には先ほどまでとは比較にならないほどの血液がべったりとついており、欧州の伝説に名を残す怪物を思いおこさせた。

 

「き、吸血鬼……」

 

 スピードワゴンがそうつぶやくと、ディオの唇が動き、言葉を発した。

 

「……この力、分かるか、ジョジョ…」

 

 ディオからはすさまじい暴力の気配が立ち昇っており、彼がもはや人ならざる者に変貌してしまっていることをジョナサンは直感した。

 

「……警官たちはどうしたんだ」

 

 ジョナサンが訊いた瞬間、ディオの後ろから続々と人影が現れた。それらは、かろうじて人の形を保っているものの、ぐずぐずと崩れ、萎びた身体に生気はない。窪んだ眼窩から血走った眼だけを爛々と輝かせている様子は、ゾンビそのものだった。

 

「彼らももう……人間ではないみたいだ」

「あれが…警官隊なのかッ! ディオにやられたら、俺たちもああなっちまうってことですか、ジョースターさん!」

「……そういうことなんだろうな」

 

 戦慄する2人といまだに状況がつかめていないジョースター卿に向かってディオは真っすぐ歩を進めてきた。4、5人の屍生人(ゾンビ)もひたひたとその後につき従っている。

 

「お前たちを皆殺しにすれば、何が起こったのか知る者はいなくなる…まとめて俺の生命になれ…」

 

 ジョナサンは前へ一歩出ると、傍で燃えていた燭台を倒した。あっという間に炎はカーペットから床や壁に燃え移り、炎の壁が出来上がった。

 

「……頼む、スピードワゴン。父さんを連れて逃げてくれ」

「それは無茶だ。あの怪物は警官たちもやられたんだ!拳銃一丁でどうやって戦うんですか」

「大丈夫だ。必ずディオは倒す。……父さん、信じてください」

 

 ジョースター卿はジョナサンの眼を見ると、ふっと笑った。

 

「いつの間にかここまで息子が立派になっているとはな…一つだけ、条件をつける……生きろ」

 

 ジョナサンはうなずいた。一瞬、スピードワゴンは逡巡したがジョースター卿を連れて屋敷の出口へと走り始めた。それを確認して、ジョナサンは前へ向き直った。ディオはすでに炎の壁の前までやって来ていた。

 

「ここで止めなくてはならないんだ。ディオ」

「フン、俺を止める。か。こんな炎、乾いたネズミの糞も燃やせんぞッ!」

 

 ゾンビたちとともに、ディオは炎も意に介さず突っ込んできた。紅蓮の炎が身体を焼き、炙り、焦がす。しかし突進の勢いは止まらない。焼けた皮膚を再生させながら、迫ってくる。

 

「おおッ!」

 

 とっさにジョナサンは拳銃を抜いて発砲した。轟音とともに弾丸はディオの胸のど真ん中を貫き、後方へと抜ける。が、足止めにもならなかった。ディオは一気に距離を詰めると、そのままジョナサンに飛びかかった。

 

(まずい!)

 

 ジョナサンの脳裏に変わり果てた警官たちの姿が浮かんだ。自分もああなってしまうのだろうか。父親との約束は。ディオを止めるという目的は、果たせないのか。迫りくるディオの手刀に、思わず目をつぶった。

 

「あきらめるなんて、らしくないわね」

 

 がっ、と鈍い音がした。

 

 ジョナサンが目を開けると、目の前わずか数センチのところで、ディオの手が止まっていた。槍がジョナサンの背後から突き出され、ディオの攻撃を間一髪のところで制止していたのである。

 

「貴様は…なぜ生きているッ⁉」

 

 ディオの声には驚愕の色が浮かんでいた。声で闖入者が誰だかわかってはいたが、ジョナサンも思わず振り向いた。

 

「油断してディオに小細工をするチャンスを与えたのは、私の責任ね……ごめんなさい、ジョナサン」

 

 ディオとジョナサンに文字通りの横槍を入れた人物――レミリアの瞳は、炎を映して真っ赤に染まっていた。

 

 

 

 

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