「織斑先生!二人が襲撃者と戦闘を開始しました!」
「・・・・・・・・」
アリーナ全体に避難警報をならし全生徒をアリーナから避難させて、二人もアリーナから脱出させようと山田先生は二人にオープンチャネルを開いた
「織斑さん、凰!今すぐアリーナから脱出してください!教員部隊が突入し制圧しに来ます!」
すると千冬が山田先生に返事を返してきた
《だったら!私達が時間を稼ぎます、まだ避難し終えてない生徒達が沢山います!》
「ですが!」
《私達の事は心配ないです!――――――っ!鈴来るぞ!》プツン
「織斑さん!?織斑さん!」
千冬との通信が切れた山田先生は焦りながら千冬へ再びオープンチャネルを開こうとするが、何かに妨害されオープンチャネルが開けなくなってしまった
「織斑先生!!二人への通信が途切れました!?」
「あぁ、わかっている。山田先生、避難状況は?」
「現在、BブロックとDブロックが避難完了していますが。A,C,Dのブロックの扉がロックされて避難が出来てない状況です!突然の襲撃に生徒達はパニック状態です」
映像には突然の襲撃に混乱している生徒達が閉じ込められているブロックの映像が管制室のモニターから確認できた
「政府への救援は?」
「ダメです。何者かに妨害されて通信ができません!」
「ちっ!」
政府への救援要請が出来なくなった事に一夏は舌打ちした。すると管制室にセシリアが入って着た
「織斑先生!」
「オルコットかそちらの状況はどうだった?」
「まだ半数以上の生徒と政府関係者が取り残されています。」
「敵ISはアリーナのシールドを一撃で破る程の威力を持つレーザー兵器を使用しています。もし避難できていない生徒達にでも当たれば」
「死者が出るのも時間の問題だろうな。・・・オルコット!」
「はい!」
すると、一夏はセシリアを呼ぶと管制室を出ようと歩き出す
「今からお前には私の指揮下に入ってもらう。いいな?」
「了解しました!お任せ下さい!」
「よし、山田先生、此処は頼みます」
「ですが、アリーナに繋がるドアはロックされて開きませんよ!?」
「開かないのなら、”こじ開ければいい”――――――行くぞ、オルコット」
「はい!」
一夏はセシリアを連れ管制室を後にしアリーナへ向かって行った
その頃、千冬達は襲撃してきた黒い全身装甲のISに苦戦を強いられていた。千冬は再度黒いISゴーレムへ接近するが
「くそっ!」
大型の為動きは鈍いがその分反応が早く、両腕の拡散レーザー砲を放ってくる。千冬はレーザーをかわしながらまたゴーレムから距離をとってしまう
「あーもうっ!何なのよあんたは!」
鈴も衝撃砲でゴーレムへ狙いを定め衝撃砲を放つが軽く避けられてしまう。
「鈴!落ち着け」
「だって!」
「冷静さが欠けているぞ!代表候補生なら冷静さを保て!」
「うっ!」
「兎に角、私達は生徒達の避難が完了するまで時間を稼げればいい。後は一夏兄たちが何とかしてくれるはずだ」
するとゴーレムは再び巨大な腕を上げ千冬達へレーザー砲の砲口を向けてくる
「奴のレーザーキャノンをどうにかしない限り接近戦は無理よ!」
「やってみなければわからん!行くぞ!」
千冬は再度ゴーレムへ接近戦を掛ける。先ほどと同じようにゴーレムからレーザーが放たれるが千冬は次々と自分へ向かってくるレーザーを雪片で切り裂きながらゴーレムへ接近する。そしてついにゴーレムの目の前までたどり着いた
「もらったぁぁぁ!!」
千冬は零落白夜を発動し光の剣をゴーレムの腕を斬りおとそうとするが。もう片方の腕に顔を掴まれてしまう
「がっ!」
「千冬!?」
千冬を掴んだゴーレムは反対側の観客席の方へ投げ飛ばした、鈴はそれを見て双天牙月でゴーレムへ斬りかかるがクルりと回ったゴーレムはその巨大な腕を振り鈴を投げ飛ばした
「キャァァァァァァ!!!」
「鈴!・・・くそっ」
ゴーレムは千冬へ体を向けるとレーザーキャノンを放つ。千冬はレーザーをかわし鈴の元まで後退し鈴を立たせる
「鈴、立てるか?」
「えぇ」
千冬は鈴に肩を貸し共にゴーレムへ武器を構え警戒する、すると千冬はゴーレムへ疑問を抱いていた
「鈴。あのIS何か変じゃないか?」
「どういう事よ」
「奴は私達が攻撃しようと時だけ私達に攻撃してくるが、こうやって私達が話している間だけあいつは攻撃してこない、変だと思わないか?」
「そ、そういえばそうよね。何でかしら」
ゴーレムはまるで二人を観察しているかのようにピクリとも動かない
「それにあの機械じみた動き、まるでロボットその物じゃないか?それに奴からは殺気も感じない」
「まさかあいつが無人機だというの?そんな技術あるわけが・・・」
『ISは人が乗らないと動かせない』だとしたらそれを可能にできる人物は極限られる
「いや、もしかしたら”あの人”なら・・・・っ!?」
「来るわよ!」
ゴーレムは千冬達へ高出力レーザーキャノンを放とうとする。あのアリーナのシールドを一撃で破壊したレーザーだ。あんなものをまた放たれたら避難が出来ていない生徒達に当たってしまう。そう考えた千冬達は急いでゴーレムを止めようと接近する
「鈴!まずいぞ!」
「私達が楯になってでも!」
千冬は鈴の前に出て零落白夜を発動し雪片をゴーレムへ構える。零落白夜の対象のエネルギーをすべてを消滅させる能力を利用しレーザーキャノンをそれで切り裂こうと考えた。そしてゴーレムから高出力レーザーキャノンが放たれた
「鈴、覚悟はいいな?」
「此処まで来たんだから、出来てるわよ」
そして徐々に高出力レーザーキャノンが千冬と鈴をロックし千冬達は覚悟を決めた、その時
『千冬!!!!』
「「っ!?」」
何事だと思い、千冬と鈴はハイパーセンサーで中継室の方を見た。そこには箒の姿があった。そこにいるであろう審判とナレーターはすぐ横で気を失っているのがわかる
『女なら…女なら、それくらいの敵に勝てなくてなんとする!』
「バカ!お前、何を!?」
「あんたどういう神経して・・・はっ!?」
肩で息を切らしながら、千冬に向けて喝を入れる。しかしその声を聴き、ゴーレムは高出力レーザーキャノンを放った
「しまった!?」
「千冬!!」
二人は箒の想定外の行動によって気を取られ居る間に既に零落白夜の光は消え元の雪片に戻ってしまった。詰まり白式のエネルギー切れたのだ。そして高出力レーザーキャノンは真っ直ぐ千冬と鈴へと向かって行き鈴はエネルギーが切れた千冬を守るように覆い被さった、その時
空から緑色の光の粒子が降り注いだ
「「っ!?」」
すると自分たちへ放たれたレーザーキャノンが空から現れた一つの影に真っ二つに切り裂かれた。切り裂かれたレーザーキャノンは左右へ落ち爆発した。そのレーザーキャノンを切り裂いた者の正体は
『すまない。無事だったか?二人とも』
そこに居たのはアメイジングGNソードにGN粒子を収束させ緑色のツインアイを光らせるアメイジングエクシアの姿だった
「一夏兄!!/一夏さん!!」
二人は一夏の姿を見て驚きの声を上げた。そしてゴーレムはアメイジングエクシアの姿を確認するとエクシアへ接近してきた。二人はゴーレムへ武器を構えるが一夏が腕で静止させる
『お前達は生徒の避難を、此処は私に任せておけ』
一夏はそう言うとGNドライブからGN粒子を放出しアメイジングエクシアはGNソードを後ろへ引きながらゴーレムへ接近する。ゴーレムは巨大な腕が届く距離まで来るとその腕でアメイジングエクシアを殴りかかってくる
『動きが単純だ』
一夏はそのままゴーレムへジャンプし体をクルクルと高速で回しゴーレムの腹部に蹴りを入れた。ゴーレムはアメイジングエクシアの蹴りを喰らいゴーレムは後ろの方へ蹴り飛ばされた
『・・・・・・・』
ソードモードからライフルモードに切り替えゴーレムへ粒子ビームを放つ、ゴーレムは腕で粒子ビームを受け止め、体を起こすと空へ飛ぶが一夏がそれを許さない
『行かせると思うか?』
ゴーレムの飛ぶ先にGNブレイドとGNショートブレイドの両方を持ったアメイジングエクシアがそこにいた。アメイジングエクシアは二本の剣を振るいゴーレムの右腕と左足を斬りおとした。斬られた右腕と左足からオイルの様な物が勢いよく吹きだした
『やはり殺気が感じ取れないと思っていたが、無人機だったか』
「む、無人機!?」
「やっぱり」
鈴は驚き千冬は納得した表情で一夏とゴーレムの戦いを見ていた。そして一夏はゴーレムの頭を右腕で掴むと左腕に装備されたGNバルカンをゼロ距離で放った。ゴーレムの体中に小さな穴が空いていく
『・・・・・・』
一夏はゴーレムを上へ投げ
『狙いは?』
「完璧ですわ!!」
アリーナのカタパルトからスターライトMk-Ⅲを構えたセシリアがゴーレムへMk-Ⅲの最大出力のレーザーを放った。レーザーはゴーレムを貫通し地上へ落ちていくとゴーレムの赤い複眼から光が消えゴーレムは機能を停止した
『終わったか・・・・』
一夏は地上に着地すると千冬達も元へ駆け寄った。
『無事で何よりだ。お前達』
「い、いえ!そんな」
「まぁ、その…さっきは助かった、ありがとう。一夏兄」
『気にするな。お前達は先に《ピピピピ!!》っ!?』
――――――警告!ロックされています!―――――――
一夏はアメイジングエクシアが映し出したモニターを見て後ろを振り向くとそこには下半身がなくなって右腕がないボロボロのゴーレムが高出力レーザーキャノンを向けていた。一夏はそれを見てGNダガーを二本展開し投擲しようとした時、ゴーレムの周りに青い小型のビットの様なものが現れビットはゴーレムをレーザーで貫いていきゴーレムは爆発を起こした
『……あれは』
一夏はふと上を見上げると、そこには一機のISが飛んでいた。全体が青でカラーリングされ形状は蝶の様なデザインをした機体で顔は白いバイザーで覆われていた。ゴーレムを破壊したビットはそのISの周りに集まり待機した。それを見たセシリアはまるでありえないものを見ているかのような顔をした
「そ、そんな…BT二号機サイレント・ゼフィルス…どうしてあの機体が此処に」
一夏はそのISの所まで飛ぶとアメイジングGNソードをサイレント・ゼフィルスへ向ける
『貴様は誰だ?』
「……ふふ」
サイレント・ゼフィルスの操縦者は一夏の問に笑うとビットがアメイジングエクシアへ向かってきた。一夏はサイレント・ゼフィルスから距離を取りGNダガーを四本を投擲し四つのビットを破壊し残り四機となったビットはライフルモードで撃ち落としていき、最後の一機をソードモードで切り裂いた
『…逃げたか』
気がつくとサイレント・ゼフィルスはいなくなっていた。一夏はGNソードの刃を収納し青い空を見上げる
『亡国機業……か』
一夏はそう言うとGNドライブを動かしGN粒子を放出しながらアリーナへ帰還していった
そして一夏から逃げたサイレント・ゼフィルスの操縦者、織斑マドカはスコールと通信をしながらステルス機能を使って脱出ルートを通っていた
《ご苦労様、エム。おかげで無人機の破壊に成功したわ》
「それで、今回の任務は終わりか?」
《えぇ、次の機会はIS学園の文化祭でしょうし、これで任務は終わり》
「そうか…」
《それで、どうだった?一夏は》
「あぁ。強かった、流石兄さんだ。私のビットをたった数秒で全機破壊したよ」
《ふふ♪、そう》
マドカは顔が隠れたバイザーの中でとてもうれしそうな顔をしていた
(織斑一夏…顔は見えなかったが、いつかあなたと)
「エム、これより帰還する」
マドカはスラスターを吹かすと高速で空域から離脱していった
以上!感想お待ちしております!