――――――バーカ。お前みたいな奴が『正義』を語るな――――――
千冬SIDE
「なぁ~千冬~」
「なんだ?弾」
「何でお前、俺んちにいるんだ?」
「偶々、お前の家の前を通りかかったからな久し振りにお前に会おうと思って」
襲撃事件から数日が経ち私は山田先生に外出届を出して家の様子を見に行く途中、中学の友人だった弾の家を通りかかった為、こうして弾の部屋でテレビゲームをダラダラとやっている
「あぁ~!また負けた!」
「これで二勝一敗だな、弾」
因みに今プレイしているゲームは『I S/V S』《インフィニット・ストラトス/ヴァーストスカイ》発売日当日に完売し百万本セールスを記録した超名作ゲームだ。ゲームのデータは第二回モンド・グロッソのデータが使われている、流石に一夏兄のデータはないが
「それよりもさ千冬!IS学園ってやっぱ女の子しかいないんだよな!」
「それはそうだろう、例外は一人いるが」
「畜生!いいな~一夏さん、俺もISが動かせればな~」
「ボッチになるのが確実だぞ、弾」
「ですよねー・・・・そういえば鈴の奴も来たんだろ?」
「あぁ、相変わらずだったよ。あの中国娘は」
すると、弾の部屋のドアが勢いよく開けられドンっ!と鳴り響いた
「おい愚弟!いつまで部屋にいるつもりだ?飯が出来たって言ってんだろうが」
そこには弾と同じく赤い髪にバンダナを巻いて肩まで伸びた髪をクリップで挟んだだけの状態でショートパンツにタンクトップというラフな格好をした女性がいた。タンクトップに閉じ込められた大きな胸が窮屈そうに見える
「ね、姉ちゃん・・・か、帰ってたのか」
「たりめぇだろうが。・・・・久し振りだな千冬ちゃん」
「お、お久しぶりです・・・蘭さん」
この人は弾の姉の五反田 蘭さん。一夏兄とは昔からの知り合いで中学校時代はよく一夏兄とぶつかりあったらしい(主に喧嘩が)今は世界各地を旅していると弾から聞いてはいたが
「千冬ちゃんも食って行けよ、味は落ちてねぇからよ」
「は、はい。お言葉に甘えて・・・ハハハ」(;´・ω・)
正直に言うと私はこの人が怖い。初めてこの人と出会った時、弾を壁にめり込ませて笑っていた、あれは怖かった、正直一夏兄と並ぶかも知れないと心の底でそう思った。蘭さんが此処までグレたのは一夏兄による悪影響だと思われる、すると蘭さんはそのまま階段を下りて行った。下りて行ったのを確認すると私は弾に今の気持ちを伝える
「弾」
「なんだ、友よ」
「やっぱり、お前の姉さん、怖いな」
「とほほ・・・・」
その後、食堂でご飯を食べながら蘭さんに一夏兄の事やIS学園での事を話すと「私もIS学園の教師になろうかな~」と蘭さんが恐ろしい事を言ってきた。やめてください、そして教師にならないでください!また来ないでください!鬼二匹は私の学園生活が!
そして次の日いつもの様にホームルームが始まるはずだったが、山田先生の言葉にクラスメイトがざわめき始めた
「えええと、ですね。今日はなんと転校生を紹介します!しかも二人です!」
「ん?」
「「「「えええええっ!?」」」」
こんな時期にまた転校生か?まぁ世界各国からISを学ぶ少女達が集まる学園だ。こんな事は当たり前なのか?
「では、入って来てください!」
すると教室のドアが開いた
「失礼します」
「・・・・・・・」
クラスに入って来た二人の転校生を見て、ざわめきが止まる。一人は銀髪に左目に眼帯を付けた少女だ、そしてもう一人は
「シャルル・デュノアです。フランスから来ました、この国では不慣れな事が多いかと思いますが、みなさんよろしくお願いします」
その転校生の一人は一夏兄と同じ男だったのだから――――――
「お、男?」
クラスの誰かがそうつぶやいた
「はい。こちらに僕と同じ境遇の方がいると聞いて本国より転入を――――――」
人懐っそうな顔。礼儀正しい立ち振る舞いと中性的に整った顔立ち。髪は濃い金髪。黄金色のそれを首の後ろで丁寧に束ねている。印象は『貴公子』といった感じだ、特に嫌みのない笑顔が眩しい
「「「「きゃあああああああああ――――――っ!」」」」
来たぞ!うちのクラスの合体技。ソニックヴェーブ・ボイスが!教室の窓がヤバい、どんどん亀裂が入って行ってる!一夏兄は無表情で手元に持っている本を眺めていた、何!?ソニックヴェーブ・ボイスが効いてないだと!?ていうか普通に本を読んでいる!?
「騒ぐな、静かにしろ」
「「「「っ!!」」」」サッ!!
凄い。一夏兄のたった一言でクラスメイト全員黙った。一夏兄いい加減その本閉じようよデュノアが涙目だよ全然相手にされてなくて泣いてるよ!?
「うっ・・・・」
デュノアやつ・・・可哀そうに全く興味を示さない一夏兄に泣くのを我慢してるよ
「皆さん、お静かに!まだ自己紹介は終わってませんよ!」
そうだまだもう一人いたな、二人目の男性操縦者の登場で忘れかけていた
「・・・・・・・・」
輝くような銀髪。ともすれば白いに近いそれを、腰近くまで長くおろしている。綺麗ではあるが整えている風はなく、ただ伸ばしっぱなしという印象がある。そして左目には眼帯。医療用のものではない、一夏兄と同じ黒い眼帯だ。
「・・・・・・・・」
本人は腕を組んだままクラスの女子達を下らなそうに見ている。だがそれもわずかなことで、今は視線をある一点に向けている――――――本を読んでいる一夏兄にだけ視線を向けていた。すると一夏兄はその視線に気づいたのか手元に持っている本を閉じると椅子から立ち上がり椅子に本を置く
「・・・・挨拶をしろ、ボーデヴィッヒ」
「はい、教官」
教官?
「此処ではそう呼ぶな、私はもう教官ではない。ここではお前は一般生徒だ、私のことは織斑先生と呼べ」
「了解しました」
ボーデヴィッヒはそう答えると足をかかとで合わせて背筋を伸ばし――――――敬礼をした。あれはどう見ても軍人の立ち振る舞いだ
「ラウラ・ボーデヴィッヒだ」
「「「「・・・・・・」」」」
クラスメイト全員、沈黙している。流石のクラスメイト達も気づいたのか?
「あ、あの・・・以上ですか」
「以上だ」
ボーデヴィッヒの視線が私を捕える。ボーデヴィッヒはそのまま私の机の前に来る
「貴様がッ!」
パシィンっ!!
「え?・・・・」
「・・・・・・・」
いきなり、叩かれた。それも無駄のない平手打ちだった
「認めるものか、貴様があの人の妹など・・・認めるものか!」
これがラウラ・ボーデヴィッヒとの初めての挨拶だった
以上!
ついにラバーズそろいましたね!
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