「全員列になって並べ!」
第二グラウンドへ何とか遅刻せず到着した一夏はグラウンドに集合していた生徒達を並ばせる、すると遅れてシャルルが来る
「デュノア急いで並べ、お前は一組の列の一番後ろだ」
「は、はい!」
シャルルは一夏の指示に従い一組の一番後ろに並ぶ
「では、これより格闘及び射撃を含む実戦訓練を行う」
「はい!!」
一組と二組の合同授業の為か千冬達を省いた生徒達は気合を入れた返事をする
「今日は実際の戦闘を見てもらう。オルコット、凰。前にでろ」
「「はい!」」
一夏に指名されたセシリアと鈴は一夏の前に出てくる
「織斑先生、それでお相手は誰なんですか?わたくしは鈴さんとのお相手でも構いません」
「ふん、それはこっちに台詞よ。返り討ちにしてあげるわよ」
「慌てるな、馬鹿共。お前達の相手は―――――――ん?」
キュピィィィィィィィン・・・・・
一夏は〇ュータイプ的な直感で上を見上げる、すると青い空から一筋の光が現れる。空気を切り裂く様な音を出しながら何かがこっちに落ちて来る
「ああああーっ!―――――――ど、どいてくださ~いっ!」
その正体は深緑のISを纏った一組の副担任の山田先生だった、一夏はそれを見て溜め息をつくとアメイジングエクシアを起動し纏うとGN粒子を放出し山田先生の元へ飛翔する
(っ!!こ、この感覚は・・・まさか!?)
アメイジングエクシアを纏った一夏が山田先生の元へ飛んで行くのを見た千冬は一夏と同様〇ュータイプ的な直感を感じると自身も白式を纏い一夏の後を追いかける形で飛翔した。それを見た鈴とセシリア、箒は驚いた表情で千冬へ叫ぶが今の千冬には三人の声は聞こえていなかった
「やらせはせんっ!やらせはせんぞぉぉぉぉぉ!!!」
『っ!?』
千冬の変わった声をオープンチャネルで聞いた一夏はとっさに横へ避けると千冬はそのまま
「えっ!?お、織斑さん!?えっ!?ちょ!」
ドーーーーーーン!!!
頭から山田先生と激突した
「貴様は終わるまでそこで反省していろ!!馬鹿者!!」
「・・・・・・・」シュュュュュュ・・・・
山田先生と激突した千冬は頭に一夏に殴られただろうと思われる大きなたんこぶから煙を出しながら正座をしていた、何とか山田先生は無事だったが
「山田先生、怪我はありませんでしたか?」
「は、はい!何とか」
「後できちんと言いつけておきます」
一夏は小さく頭を下げると次の行動に移る
「さて、織斑の事は後にして。オルコット、始めるぞ」
「え?二対一・・・で、ですか?」
「流石にそれは・・・・」
セシリアと鈴は引きつった顔で山田先生の方を見るが、一夏はそんな二人に対し
「安心しろ、私の”元”教え子だ、お前達じゃすぐに負ける」
「「っ!?」」
『えぇぇぇぇぇっ!!?』
「あはは・・・////」
それを聞いたセシリアと鈴は瞳に闘争心を燃やし始めた。そんな二人の目を向けられている山田先生は頭を掻きながら惚けた顔をする
「そ、それは本当なんですの!?山田先生!!」
「マジ!?」
「は、はい。そうなんです、いや~・・・////」
「それに山田先生はこう見えて元日本代表候補生だ、甘く見ていると足元をすくわれるぞ」
「む、昔の話ですよ・・・代表候補生止まりでしたし」
山田先生は元IS学園の卒業生で元一夏の生徒で、その後日本代表候補生選抜試験に合格し日本代表候補生となった。すると、セシリアと鈴はお互いISを展開し山田先生の前に出る
「では、始め!!」
号令と同時にセシリアと鈴は空へ飛翔する、それを一目で確認した山田先生も飛翔する
「手加減は致しませんわよ!」
「織斑の元教え子の力ってのも興味あるしね!」
「い、行きます!」
言葉こそいつもの山田先生だが、その目は鋭く冷静なものへと変わる。先制攻撃として先に鈴が空間圧兵器である龍砲を放つが山田先生はそれをいとも簡単にかわす
「さて・・・・デュノア」
「は、はい!」
「山田先生が使用している、ISの解説をしてみろ」
空中での戦闘を見ながら、シャルルはしっかりとした声で説明を始める
「山田先生が使用されているISはデュノア社製『ラファール・リヴァイブ』です。第二世代開発最終期の機体ですが、そのスペックは初期第二世代型にも劣らないもので、安定した性能と高い汎用性、豊富な後付武装が特徴の機体です。現在配備されている量産型ISの中では最後発でありながら世界第三位のシェアを持ち、七ヵ国でライセンス生産、十二ヵ国で正式採用されています。特筆すべきはその操縦の簡易性で、それによって操縦者を選ばないことと多様性役割切り替え《マルチロール・チェンジ》を両立しています。装備によって格闘・射撃・防御といった全タイプに切り替えが可能で、参加サードパーティーが多い事でも知られています」
「あぁ、一旦そこまででいい―――――終わるな」
シャルルの説明で戦闘がどうなっていたのか忘れていた生徒達が改めて戦闘がどうなっているのか空を見上げと、山田先生の射撃がセシリアを誘導し鈴とぶつかる所に左腕に内蔵されたアンカーワイヤーを射出しセシリアと鈴をワイヤーで拘束した
「ちょ!あんた何やってんのよ!?」
「鈴さんこそ―――――」
二人が言い争ってるうちに山田先生はグレネードランチャーを量子展開し呼び出すとセシリアと鈴へグレネードを放った。グレネードは二人へ直撃し爆発、煙の中から二人が地上へと激突した
「くっ!・・うぅ・・あんたねぇ何面白いように回避先読まれてんのよ・・・・」
「り、鈴さんこそ!ばかすか衝撃砲を撃つのがいけないんですのよ!」
「ぐぐぐぐぐ・・・・っ!」
「ぎぎぎぎぎ・・・・っ!」
凸と凸を強く押し付け合い睨みあう二人
「さて、これでお前達にもIS学園教員の実力が理解できただろう。以後は敬意を払って接するように、いいな?」
「はい!!」
一夏は一組と二組の生徒達にそう言うと次の指示を出す
「専用機持ちの織斑、オルコット、鳳、デュノア、ボーデヴィッヒは八人グループを作って実習を行う。各グループリーダーはお前達専用機持ちがやること、いいな?では、分かれろ!」
その後シャルルの所に殆どの女子が詰め寄って殆ど実習が出来ないのは、また別の話
千冬SIDE
「あぁ~痛い目にあった・・・・」
放課後後私は一夏兄にこっぴどく説教された後寮への道を歩きながら私は実習の時に殴られた所を撫でながら歩いていた
「大体、私がカバーしてあげたのだから別にいいだろうに・・・・ラッキースケベも回避できたわけだし」
本当なら感謝されたい。そう思っていると”あいつ”の声が聞こえた
「何故、こんな所で教師などと!!」
「やれやれ」
曲がり角の方からボーデヴィッヒの声が聞こえ、木の陰に隠れながらその場所を見ると、そこにはボーデヴィッヒと腕を組んだ一夏兄がいた
「何度も言わせるな。私には私の役目がある、ただそれだけだ」
「このような極東の地で何の役目があるというのですか!」
如何やらボーデヴィッヒは一夏兄の今の現状に不満を抱いている様だった、ボーデヴィッヒは更に続ける
「お願いです、教官!我がドイツで再びご指導を、此処ではあなたの能力は半分も生かせれません!」
「・・・・」
「大体、この学園の生徒など教官の教えるにたる人間ではありません」
「何故だ?」
「意識に甘く、危険感に疎く、ISファッションか何かと勘違いしている、そのような程度の低いものたちに教官が時間を割かれるなど―――――」
「だか、こうして生徒達にISはファッションでもなければスポーツでもない。ただの人殺しの兵器だと教えているつもりだが?」
一夏兄はボーデヴィッヒに顔を向けずそう言う。確かに一夏兄はISはスポーツではなく人を殺す兵器として認識しろと教わった。一組の殆どが皆ISをスポーツという競技用から兵器と意識を変えた
「ですが!」
すると学園のチャイムが二人の会話を終わらせるかのように鳴り響いた
「さて、もう寮に戻る時間だ。早く自分の寮へ戻れ」
「・・・・・・・・」
話を切り上げた一夏兄がそう言うとボーデヴィッヒ黙ったまま早足で去っていった。一夏兄は「はぁ・・」とため息をつくとその場に座る
「そこの、女子。盗み聞きか?異常性癖は感心しないな」
「・・・・・やっぱり気づかれてたか」
「俺は誰だと思ってる?お前を育ててきた兄だぞ?」
「っ・・・・・」
まぁ確かに私は一夏兄に育てられて生きて来たからなぁ、私はそう思いながら一夏兄の隣に座る、目の前には綺麗な夕日が明るく照らされている。私は一夏兄の肩に頭を預ける
「・・・・・なぁ一夏兄」
「何だ?」
「ボーデヴィッヒが・・・あそこまで、私を敵視しているのは・・・・あの事件の事なn」
私がまだ話してる途中で一夏兄は私の頭に手を置いた
「っ・・・・」
「お前が気にする必要はない、これは俺の問題だ」
「けど!」
「・・・・・・ボーデヴィッヒは、俺達とは違って、あいつはずっと一人だったんだ」
「え?・・・・・」
「ボーデヴィッヒは人工的に作られた人間で、両親を持たず『戦う為の道具』としてあいつは生きて来た、それが存在意義だと言ってな」
「戦う・・・為のだけの道具・・・・・」
「そうだ、ありとあらゆる兵器の操縦方法や戦略などを体得し、良い成績を収めてきた。だが、ISが出て来てから、あいつの人生は変わった」
「・・・・何があったんだ?」
「・・・・・ドイツ軍には『越界の瞳』《ヴォーダン・オージェ》というISとの適合性向上のために行われる処置が施されたのだが左目が金色に変色し、能力を制御しきれず以降の訓練では全て基準以下の成績となり。このことから出来損ないのレッテルを張り付けられた。私が初めてドイツ軍に来て最初の訓練を行った時、あいつは一人物陰の隅で座り込んでいたんだ、周りの小娘共は何の気にもせずな」
何て奴らだ・・・それが、人間がやることなのか?ボーデヴィッヒは軍の為に頑張って来たんだろう?なのに、そのヴォーダン・オージェの能力が制御しきれなかったってだけで、出来損ない扱いをするなんて・・・・・あいつはそんな奴らの中で生きて来たのか
「当時のボーデヴィッヒは他人とのコミュニケーションがうまく出来なかった、俺でもあいつを立ち直らせるのに苦労した、そしてあいつは徐々に成績も上がり強くなっていった」
「そうだったのか・・・・」
一夏兄のおかげでボーデヴィッヒはまた部隊最強の座に再度上り詰めたのか
「だが、その分。俺はあいつに”呪縛”をかけたのかもしれん」
「呪縛?」
「あぁ・・・『力』とは一度手にしたら手放すことはそう簡単には手放せん、だから俺はあいつに『力』という更なる強さを求める”呪縛”をかけてしまったのかもしれないんだ」
力・・・更なる強さを求めようとする呪縛・・・・
「・・・・・さて、もうこれぐらいにしよう。これ以上話したところで何も変わりはしない」
「一夏兄・・・・」
一夏兄はそう言いながら立ち上がると、再び私の頭を撫でて来る
「ボーデヴィッヒの事は俺に任せろ、お前は・・・お前が今なすべきと思った事をなせ、今はそれだけを考えておけばいい」
「なすべきこと・・・・・?」
すると一夏兄のアメイジングエクシアの待機状態の指輪に投影ディスプレイが投影された、それを見た一夏兄はその場を去ろうとする
「千冬、今日は山田先生の所に泊めて貰え、私はデュノアと話がある」
「えぇ!?そ、そんなっ!」
「早く寮へ戻れよ、じゃあな」
一夏兄は私に背中を向けながら手を振って去って行った、残された私は徐々に沈んでいく夕日を見つめる
「力と強さを求める呪縛・・・・・か、私もそうなったら、どうなるのだろうな・・・」
私は立ち上がるとその場を去った
お、終わったーーーーぐはっ
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