七つの世界と七つの聖剣   作:伊勢村誠三

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ある世界に七本の聖剣在り。

一つ、紅蓮の炎の火炎剣

一つ、大地をも穿つ水勢剣、流水。

一つ、天をも焦がす雷鳴剣、黄雷。

一つ、金剛の如き毀れずの土豪剣

一つ、駆け抜ける疾風の風双剣、翠風

一つ、響き渡る調の音銃剣、錫音。

一つ、封印と新月の闇黒剣、月闇。

聖剣の世界、解けし時、
七つの世界にて聖剣の担い手現れ、
世界をめぐり再び七本そろう時……


銀魂聖剣乱舞

 

「無駄だ無駄だぁ!」

 

ズオス・プレデターが二本の短剣を振るう。

発された衝撃はが剣斬、スラッシュ、そして一緒に戦うことになった夜兎という種族の少女、神楽を吹き飛ばし二人のライダーを変身解除させた。

 

「神楽ちゃん!和真君!セレナさん!」

 

協力者の青少年、志村(しむら)新八(しんぱち)と超大型犬の定春(さだはる)が駆け寄る。

彼がすぐに逃げてくれれば三人は助かるだろうが、それはない。

真っ先にやられて動けない比企谷八幡、仮面ライダーカリバーは何度も見た、ついに現実となった未来にうんざりした。

 

(過程も結果も変わらない。

まず俺はあの世界を守り損ねて他の世界を救ってきた富加宮に出会って、

勝手についてきた雪ノ下、由比ヶ浜と異世界に行く。

そして佐藤達と会って、カデン…なんとかと出会って、

そしてなぜかこの世界についた時点で富加宮とはぐれて…こうして全滅させられる。)

 

自分なりに足掻いたつもりだったが、

所詮自分など、聖剣が振るえてしまっただけの男。

何かを成し遂げることなど不可能だった。

 

(あーあ。詰まんねえ人生だった。)

 

「くっそ!」

 

「前よりも、強い!」

 

「当然!俺に一度見た攻撃は通用しない!

お前たちは所詮!俺が強くなるための餌なんだよ!」

 

そう言い放ってズオス・プレデターは生身になった二人に斬りかかる!

が、その脳天に細長い何かが投げつけられる。

『洞爺湖』と銘が、いや、銘じゃない。売られていた場所が刻まれた木刀だ。

 

「久しぶりに帰ってみれば人様の家の前でギャーギャーギャーギャー騒ぎやがって。

野良だけに発情期ですかコノヤロー。」

 

そう言って現れた独特な声音の持ち主は変な格好の男だった。

肩肌脱ぎの着物と黒い半袖に長ズボンにブーツのコスプレの様な恰好。

銀髪の天然パーマ。

そして八幡にも劣らない腐った眼。

しかしそれは確かな光を宿しまっすぐ前を見つめている。

 

「銀さん!」

 

「銀ちゃん!」

 

その男こそが、二人が働く『万事屋銀ちゃん』のオーナーにして行方不明だった侍。

坂田銀時だった。

 

(馬鹿な!こんなの、俺が見た未来には…)

 

「新八!神楽!どうやらしっかりやってたみたいだな。

引き立て役はそろそろ引っ込んであとは主役に任せときな。」

 

「任せときなって…銀さんもしかして背中にしょってる剣は!」

 

「ああ。俺もジャンプ主人公の端くれ。

敵と会うたび進化する。

かめはめ波の続いて卍解までしっかり習得してきた!」

 

「いやそれ斬魄刀というには最初から刀から離れすぎでしょ?

おもきし西洋大剣じゃないですか!それタイトル詐欺になりません?」

 

「別にいだろ?斬魄刀だって始解の段階で槍になったりするやつもあるんだこれぐらい…」

 

「だーかーら!聖剣だって言ってるでしょ!いい加減名前覚えろ!

卍解じゃなくて変身だって何度言ったら分かる!」

 

肩で息をしながら全力ダッシュで追い付いて来た賢人が最後の域を全部吐き出すように突っ込む。

 

「おー賢人、ようやく追いついたか。

オイ新八。こいつ、行った先で会ってなかなか才能あるやつでな。

次期ツッコミ王とも目され…」

 

「アンタが勝手に言ってるだけだろ!

ここ敵の前なんだよ!もっとまじめにやれ!世界の危機だぞ!?

なああんた!この甘党テンパ侍はいつもこんなんなのか!?」

 

「新八、銀ちゃんどっか行ってた間もやることなんも変わってなかったみたいアル。」

 

「そうだね…そしてちゃっかりあの賢人って人にも迷惑かけまくってたみたい。

みてよ。賢人さんのバック、お菓子とかジャンプがはみ出てる。」

 

しっかりと銀魂に毒された賢人になぜか新八はサムズアップを送った。

 

「はぁーーー!まあ、いい。

とにかく俺たちが来るまでよく耐えてくれた。

あとは任せろ!」

 

<ランプ・ド・アランジーナ!>

 

<ニードルヘッジホッグ!>

 

賢人はソードライバーに二冊の本を、銀時は背中から抜いた土豪剣激土に

 

<玄武神話!>

 

<かつて、四聖獣の一角を担う強靭な鎧の神獣がいた…>

 

ブックをセット。

大上段に構えて振り下ろす!

 

<一刀両断!>

 

<黄雷抜刀!黄雷二冊!>

 

<トゲ!トゲ!ランプドヘッジホッグ!>

 

<ブッた斬れ!ドゴ!ドゴ!土豪剣激土!

激土重版!絶対装甲の大剣が、北方より大いなる一撃を叩き込む!>

 

賢人は仮面ライダーエスパーダ、ランプドヘッジホッグに。

銀時は土灰色の重装甲にオレンジ色の複眼の仮面ライダーバスターに変身する。

 

「新しいライダーか。まとめて喰らってやる!」

 

「飲まれんのは酒とパフェだけって決めてるんでな。

悪いがさっさとおかえり願うぜ!にゃんこちゃんよぉ!」

 

走り出すバスターとエスパーダ。

 

全くの未知の事態への混乱。

言い知れぬ敗北感。

そして自分自身に対する怒りとやるせなさ。

そのすべてを一度に感じながら八幡は空を仰いだ。





仮面ライダー解説 その6

仮面ライダーバスター=坂田銀時

・プロフィール
性別:男
年齢:27
趣味:ジャンプ鑑賞
特技:ボケ倒し
聖剣:土豪剣激土
好きなもの:甘い物
嫌いなもの:怖い話

・概要
死んだ目のニート侍。
普段の素行があまり良くないので憎まれ口をたたかれるが、
芯は一本通っており、なんだかんだで愛される。
受難体質で、切り盛りする万事屋銀ちゃんには面倒ごとしか転がってこない。
地球レベルの危機に巻き込まれることもしばしば。
今回も聖剣に見いだされ盛大に巻き込まれた。

・他のメンバーからの評価
セイバー「ジャンプ好きに悪い人はいない!」

ユウキ「酔った時のユカリさんそっくり。
いつも変なこと言ってる。」

賢人「とても剣士らしくない人物だ。
だが、チンピラというには聊か礼節に欠ける。
どう評すべきか…駄目な大人だがいい人…とでも言っておくかな。」

和真「漫画の話や気も合うし、良い人だよ。
儲け話にもすぐ食いついてくれるし。まあ、相手にすんのは疲れるけど。」

セレナ「まーったこんない甘いもの食べて!
糖尿病寸前って自分でも言ってましたよね!?
それに稼ぎも大してないんだからもっと節制して…(以下、説教)」

八幡「……別に。大してかかわりもないし。」

新八「急に行方不明になったかと思えばなんかまたとんでもない案件抱えて戻ってきてくれちゃったけど、やっぱり銀さんがいないと始まらないからね。」

神楽「そうアル!これでようやくいつもの万事屋ね!」

・総評
大人としてはマネしたいなどと思わないが、
かっこよく決めれてる部分は人として尊敬される自堕落な侍。
他の騎士やその仲間からも評価は一定しないが、総じて悪くは思われてない。
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