七つの世界と七つの聖剣   作:伊勢村誠三

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ある世界に七本の聖剣在り。

一つ、紅蓮の炎の火炎剣

一つ、大地をも穿つ水勢剣、流水。

一つ、天をも焦がす雷鳴剣、黄雷。

一つ、金剛の如き毀れずの土豪剣、激土。

一つ、駆け抜ける疾風の風双剣、翠風。

一つ、響き渡る調の音銃剣、錫音。

一つ、封印と新月の闇黒剣、月闇。

聖剣の世界、解けし時、
七つの世界にて聖剣の担い手現れ、
世界をめぐり再び七本そろう時……


はじめに炎の剣士あり

彼女(かれ)は、同じ顔の者が後二人いるとしても、

当然ながらこの世に一人しかいない存在だが、最も適切な評価が『どこにでもいるややオタク気質な高校生』としか言えない存在だった。

 

部活には所属せず、図書委員の仕事に精を出し、

勉強は極端に出来ないのは英語ぐらいで、

他は上の下から中の下まで様々。

欠点らしい欠点と言えばやや機械音痴なぐらい。

 

恐らくよっぽど荒れて無い限りどの学校にも一人は居そうな存在。

それが『トウマ』という少年(しょうじょ)だ。

あの日、世界がほどけるまでは。

 

『はぁ………はぁ………。』

 

地面が黒く染まり、白く光る大地の内側に吸い込まれていく。

まるで少し前に見た映画の主人公が追いかけてくるクレバスから逃げるように『トウマ』は逃げていた。

 

『こんな、こんなところで…』

 

死にたくない。

 

足がもつれて倒れる。

多分、全身が地面と熱烈にハグするより日々に巻き込まれて落っこちるのが早い。

 

『それでも!あきらめない!

こんなところで、物語を終わらせない!』

 

虚空を掴む。

じゅっ!と、自分の手から熱したフライパンに水を入れた時のような音がした。

いつの間にかその手は、真っ赤に燃える鋼の剣を掴んでいる。

反射的に手放しそうになるのをこらえた。

大火傷をする羽目にはなるが、これを支えに立てば逃げ続けれる。

 

『あああああああああああああ!』

 

剣を強く握りしめ、どうにか踏み出した次の一歩でまだギリギリ地面になってくれている石段を踏みしめる。

 

<聖剣!ソードライバー!>

 

<火炎剣烈火!>

 

『え?』

 

気付けば手の火傷も剣の炎も消えていた。

代わりにその手には見慣れない両刃剣が、その腰には黒いすろっつが三つついたベルトが装着されていた。

驚く間に崩れた地面の下に落ちていく。

けど不思議と『トウマ』に焦りはなかった。

 

『ふっ!』

 

バックルに剣を差し込み、ベルトの脇のホルダーに刺さっていた四角い物に手を伸ばす。

赤い手のひらサイズの物の表面には、まるでファンタジー小説の表紙のように赤い龍の絵と『BRAVE DRAGON』と英字で書かれている。

 

(本だ…)

 

<ブレイブドラゴン!>

 

<かつて、全てを滅ぼすほどの偉大な力を手にした神獣がいた…>

 

ベルトにブックを刺し込み、納刀していた火炎剣を引き抜く!

 

「変身!」

 

<烈火抜刀!ブレイブドラゴン!>

 

<烈火一冊!勇気の龍と!火炎剣烈火が交わる時!

真紅の剣が!悪を貫く!>

 

トウマの姿が赤い龍を模した右半身を持つ戦士に変わった。

黄色い複眼が遠ざかる地面だった場所を睨む。

 

『飛び上がる!』

 

<ストームイーグル!>

 

<ふーむふむ!習得一閃!>

 

ホルスターにもう一つはまっていたブックを剣先に読み込ませる。

アーマーの背中に赤い翼が生え、裂け目に向かって飛び向かう。

 

『ふっ!……!?これは…』

 

「世界の終わりさ」

 

誰にも向けていなかったつぶやきに返答があった。

ふり返るとそこに金色に輝く剣があった。

中心部分の四角い所によく見ると小さく顔のような物が有る。

 

「このままでは世界がすべてほどけ切ってしまう。

まあ、そのおかげで世界の裏側にいた俺も巻き込まれず以上を察知して脱出できたわけだが…」

 

『あなたは一体…』

 

「おっと、申し遅れた。

俺は仮面ライダー最光。世界の守護者たる聖剣使いの一人だ。」

 

『聖剣そのものではなく?』

 

「まあ、そこら辺は俺自らが望んでやったことと不可抗力が絡み合ったひどく厄介な理由があってな。

そんな事より、今代のセイバー。世界を救うために俺と共に戦ってほしい。

俺は見ての通り剣士としての力を十全に発揮できない!」

 

頼むこの通りだ!と、いって浮遊する生きた剣は頭を下げた。

刃が当たりそうになって危なかった。

 

『…(ぼく)は、自分の物語をまだ終わらせたくない。

戦い方を教えて!ブックの使い方と違ってこっちは何も教えてくれない。

むしろこっちからお願いする!戦い方を教えて!』

 

「…いいだろう。俺を掴め!」

 

セイバーが最光を掴む。

その瞬間、二人の姿はその世界から消えた。




仮面ライダー解説 その7

仮面ライダーセイバー=あなた(デフォルトネーム『トウマ』)

・プロフィール
性別:男/女
年齢:17
趣味:本集め(ジャンルは問わない。流石にカルト宗教とか根拠ない陰謀論みたいなのは読まないが)
特技:作文、早食い(男)/柔軟(女)
聖剣:火炎剣烈火
好きなもの:ファンタジー作品、甘い物
嫌いなもの:あんまりにも救いのないバッドエンド

・概要
どこにでもいる若干オタク気質な高校生。
特筆すべきことのない平凡な毎日を送っていたが世界の崩壊と同時に聖剣を手にして戦いに身を投じていくこととなる。
性別は読み手に委ねられる。

・他のメンバーからの評価
ユウキ「友達。好きな漫画の話とかよくするし、
剣の稽古も一緒にする!」

賢人「本人の伸びしろも、上昇志向も強く先が楽しみな剣士だ。
まあ、素直すぎるところが不安では有るが…」

銀時「あいつ?ジャンプ仲間だよ。
隙あらばパフェを取り上げようとしてくるが、
この銀さん相手にゃ100年早ぇな。」

和真「んー、まあ仲は悪くないと思う。
なんて言うか、普通?」

セレナ「手のかかる下の子って感じかしら。
ユウキ君とは別ベクトルでね。
いい意味でほっとけない感じかな?」

八幡「あいつの話は二度とするなっ!
……嫌いだよ。あんな奴。」

・総評
やや先輩受けの良い傾向はあるかもしれないが、
いたって普通。
だが刃王剣の核たる火炎剣に選ばれるだけとてつもない才能と、
覚悟を秘めている。
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