「ボク、これからどうすればいいんだろ……」
皐月賞、日本ダービーを制して、いよいよ無敗の三冠ウマ娘に手が届くと思ったのに……。
「不全骨折かぁ」
菊花賞に向けたトレーニングの最中に感じた違和感。念のためにと病院で診察を受けると、そう診断された。完全骨折ではないだけマシなのかもしれないが、激しいトレーニングに耐えられる状態になるには数か月を要する。菊花賞への出走は断念せざるを得ないと言われた。
「あはは、おっかしいや。ついこの前まであれだけキラキラして見えてたはずの未来が、今では真っ暗でなんにも見えなくなっちゃった」
自分の担当トレーナーが、学園のみんなが、ファンの人たちが、誰も彼もが自分に起きた不幸を悲しんでくれている。自分がこんなにも愛されて、期待されていることが嬉しくないわけがないのに……。
「なんでかなぁ、あんまり嬉しくも悲しくもないや」
心が乾いている。自分の夢、会長の成し遂げた偉業の再現、それが自分の手からするりと零れ落ちた事実に、心が追い付かない。それどころか、レースに対して持っていた熱量さえも、徐々に失われていくのが分かった。
たった一度上手くいかなかっただけで、ここまでポッキリと折れてしまうなんて、ちょっと自分でも予想外だ。
「そういえばボクって、今まで生きてきて、上手くいかなかった経験をしたことがないなぁ」
努力はもちろんしてきたけれど、つまるところ努力さえすれば成功が約束される程度の才覚があったということだ。そんなウマ娘、そうそう居るものではないだろう。
「ま、それも今となってはいくらでもいる、夢破れたウマ娘の一人なんだけどね」
本当にこれからどうしようか。もういっそレースから離れてしまおうか。誰もいなくなった教室の窓から外を眺めていると、そんなやけっぱちな思考が頭の片隅をよぎる。
「トウカイテイオー、か」
不意に、声が掛けられた。男の人の声だなと思いながら振り返ると、学園のちょっとした有名人が入り口に立っていた。
「スズカさんのトレーナー、どうしたのこんなところで」
有名な理由は二つ。高い素質を持つと言われながらも、デビュー以来不振が続いていたサイレンススズカを復活させ、無敗の大躍進を遂げさせていること。そして、しょっちゅうウマ娘にレース勝負を挑んでは負けて、ターフで絶叫している変人だからだ。自分も一度、盛大に負かしておちょくったことがあったはずだ。
「クラスの誰かをスカウトに来たの? もうみんな練習に行っちゃったよ」
スズカさん以外を担当しているとは聞いたことがない。実績は上げているのだし、学園としても専任ではなく他の有望株を見繕ってほしいと考えているだろう。うちのクラスだとマックイーンだろうか。ステイヤーで得意距離も被らないし、性格的にもスズカさんと衝突したりはしないだろう。素質を発揮しきれていないという意味では、ナイスネイチャなんかも彼に任せてみると面白いのかな。
「いや、スカウトに来た訳じゃない。教室に用事はあったんだが……なくなった」
なにそれ。
「え、もしかして教室に置いてるウマ娘の持ち物にいかがわしいことをしようとしてたの? ボクもこのままだと危険な感じ?」
ちょっとおどけて言ってみたが、本当にそうだったらどうしよう。ギプス付けてるし逃げきれないよね……。
「そんなことは断じてしない! ……俺のことはいい。お前はなにをしていたんだ。そろそろ気温も下がってくる時期だ。不全骨折とはいえ、怪我人が体を冷やすのはよくない。早く部屋に帰って休め」
「そろそろ帰ろうかと思ってたところだよ。残ってたのは自分の気持ちの整理というかチェックみたいなものかなー」
あんまりいい結果とは言えないけど、もしかしたらここがボクの限界だったのかも。
「……お前、もしかして引退するつもりなのか?」
"引退"。その言葉に、体がビクリと震えた。自分で思うのはともかく、他人から言われるとまた違ったものがある。
「あはは、おもしろいこと言うなぁ。三冠ウマ娘の夢が泡と消えちゃったからね。心がきっついのは事実だけど、それだけで引退なんてしないよ~」
本当のところは分からない。熱が失せてきているのは確かだが、レースをすれば再燃する可能性はある。逆に、ダメだったならそれまでだろう。
そう考えながらトレーナーの顔を見れば、なんとも苦々しい表情をしていた。ただ残念に思ってるって顔じゃないなぁ。一体どうしたんだろう。
「もし、お前が少しでも引退を考えているのなら、伝えておきたいことがある」
伝えておきたいこと?ありきたりな慰めとかはもう聞き飽きちゃったんだけどな。善意で言ってくれてるのは分かるから、遮りづらいのがまた厄介なんだよね。
「正直に言う。お前が骨折して菊花賞に出走できないと聞いて、ざまぁみろって思った」
……え?
「俺が学園のウマ娘にレース勝負を挑んで負けてることは知ってるよな? お前たちからすれば、なんの遊びだと思ってるんだろうが、俺は全部本気だ。ウマ娘に速さで勝つために挑んでいる。だが、今日まで勝てた試しはない。そんな中、華々しい連勝街道をひた走っていた無敗のトウカイテイオー様は、これ以上ない嫉妬の対象だったのさ」
ボクに嫉妬や敵意を向けるウマ娘が居ることはもちろん分かる。みんな本気なんだもん。勝てなきゃ嫌な気分になるし、ボクが勝っている以上は他に敗者がいるってことだ。でも、まさか人間に速さで嫉妬されているとは考えたこともなかったなぁ。
「それで、ボクに嫉妬しているトレーナーはそれを伝えてどうしたいのかな? 抱いている感情が嫉妬だけってことはないでしょ。片足の使えないボク相手なら、その感情を発散できるかもしれないよ?」
うーん、こんなこと言うつもりはなかったんだけど。思っている以上にやけっぱち状態だなぁボク。
「俺はお前たちにレースで勝ちたいんだ。それ以外の手段に訴えても意味がない。……菊花賞、諦めるのか?」
ちょっと安心。それにしても"諦める"かぁ。
「諦めるもなにも、仮に出ても勝負にならないんだってば」
開催日までには全治しているだろうが、リハビリを終えているかは微妙だろう。仮に終えられたとしても、足を使ったトレーニングは果たして何日できるかといったレベルだ。出走権自体は間違いなく得られるだろうが、レースに向けて鍛えてきたウマ娘たち相手では、流石に勝負にならないだろう。
「それでも、出られないと決まったわけじゃないんだろう。なら、俺は諦めるべきじゃないと思う」
「それ、挑むこと自体に意義があるって話? ボクは無敗の三冠ウマ娘になりたかったんだよね。無様に敗北するくらいならいっそ……」
「それでもっ!! お前の夢なんだろ。……だったら、走る前から自分で結果を決めるべきじゃない」
いきなり大声を出すものだから、びっくりして心臓が口から飛び出るかと思った。
「本来の実力を出し切れないかもしれない。夢が叶わず、敗北したという結果が残るだけかもしれない。けど、お前には可能性があるんだ。……俺とは、抱いた夢を捨てられずに沈み続けてるだけのやつとは違うんだ。俺は、お前の敗北が確定事項だとは思わない」
……なんで、ざまぁみろって思った相手をこんなに必死に説得してくるんだろう。
「あのさ、ボクのこと嫌いなんだよね? このまま情けなく引退してくれれば清々するんじゃないの?」
「すると思っていた。負け続けている俺と同じ地獄を味わえばいいさって嗤おうとしていた。けど、松葉杖を突いて歩くお前を、教室の窓から他のやつのトレーニングを眺めてるお前を見てると、全然楽しくない」
「え、そんなにボクのこと見てたの? もしかしてストーカー?」
「違う! 学園のトレーナーなんだから、一番注目されているウマ娘の動向を追うのは当然だ」
ホントかなぁ。
「お前の夢は俺の妄想じみたのとは違うんだ。だから、夢を諦めるな」
こちらを見つめてくるトレーナーの目には、なんとも言い難い色の光が宿っていた。決してキラキラはしていない。何度も傷付いて、諦めそうになって、それでも足掻き続けた先に出来上がった、鈍色の光。ボクの求めるものとは全く違うソレに、気が付けば見入ってしまっていた。
「簡単に言ってくれるなぁ。クラシック三冠のうち、一つを獲るだけでもすごいことなんだよ? 病み上がりのボクじゃ、せいぜい入着が限界でしょ」
「なんだ、自信たっぷりじゃねーか。俺なんざ心身共に万全の状態で菊花賞に出ても、二十バ身差以内でゴールできれば御の字だ」
いや、それはそうでしょ。君、普通の人間じゃん。
「だが、俺が菊花賞に出られたなら、シンガリ負けだったとしても、出走を諦めたお前よりは上になるな? ……あの、トウカイテイオーに勝利した男か。マジで理事長に掛け合うか? 今から弱み握って人気投票を操作すれば出走できたりしないかな」
「勝手に勝利宣言して犯罪行為の案を練らないでよ! 例え片足でも、ただの人間になんて負けたりしないよ!」
「はっ、走る前から諦めてるやつなんざ、俺の敵じゃねーよ。地元に帰ってテレビの前で俺の勇姿を目に焼き付けるといい」
むきーっ!なんなのこの人。さっきから諦めた諦めたって連呼してさ!今はちょっとネガティブになってるだけだから!
「……伝えたかったことはそれだけだ。なんにしても今はさっさと帰って休めよ」
トレーナーは言うだけ言って教室からそそくさと出ていった。むぅー、さっきの会話から推測すると、ボクと話をするのが目的だったみたいだけど、ここにボクが居ると予想して来たわけでもなさそうだった。いったいどういうことだろうか。
「ん? トレーナー、なにか落としていってる」
慣れない松葉杖を使いながら近寄ってみると、落ちているのは封筒だった。
「手紙? 仕事のやつかな。どうしよう、この足じゃ届けるのも一苦労だよ」
足で走れないことの不便さを嘆きながら封筒を裏返すと『トウカイテイオー様へ』と書かれていた。……ボク宛て?
「誰かからの手紙を届けに来た、わけないか。知り合いと呼べるのかも微妙な関係性だし、先生に渡すか寮の郵便受けに入れればいいだけだもんね」
ということは、これはトレーナーがボクに宛てて書いた手紙ってこと?これを置きに来てたの?なんかラブレターみたい。
「うん、読んでみよう」
もしかしたら不幸を嘲笑うような内容かもしれないが、あのトレーナーがなにを書いてるのか興味ある。
「……これは、足以外のトレーニングと足に負担の少ないリハビリ方法?」
中には何枚かの資料を印刷した紙が入っていた。どうやら抜粋したトレーニング方法と参考文献のリストみたいだ。そして、その紙の一番後ろには、手書きでこう書かれていた。
『無敵のテイオーの走りに魅せられたファンより』
「ぷっ、あはははははははははははっ!!!!」
これ、ファンレターってことでいいのかな。あのセリフ言ってた人がこれを書いたって、ちょっと熱烈すぎない? いやー、そういえばボク、無敗の三冠ウマ娘を目指していたけど、普段から『無敵』のテイオー様って自称してたんだった。
……あぁ、そういうことか。なぜ、自分はこんなにも周りから応援されているのか。なぜ、走って負けることに臆病になっているのか。
「ボクに、夢を見てくれているんだね」
あの日、会長に宣言したボクの夢。あの時点ではボクだけの夢だった。けれど、今はもう違う。たくさんの人が、ボクに夢を見ている。
「気付かない間に、その期待の重さに潰れそうになってたのかな。……けど、悪い気はしない」
たぶん、出走すれば負ける。それは、きっと死にたいくらいに悔しいことだろう。たった一度しか挑戦できないのだから当然だ。それでも、挑む価値がある。ボクはみんなの夢を背負って翔べるのだと、証明したい。少なくとも、夢を挑みもせずに諦めるなんて選択はしない。
だってボクより遥かに弱い人が、まだ勝ちを諦めていないんだから。……それに、彼に負けたウマ娘扱いされるのは業腹だ。
「あれれ? さっきまで乾いてたはずなんだけどなぁ」
さっきまで何の熱も感じなかった心が、燃えている。走りたい、勝ちたい、魅せたい。ボクの全てで、目の前の困難にぶつかっていきたい。
「ボク、もしかして結構単純なウマ娘だったのかな」
たったの一文でその気になれてしまった。だけど、これも悪い気がしない。
……そうと決まればさっそくトレーニング内容を練ろう。怪我の完治を最優先に、再発しないよう一から身体を作り直す。ボクのスピードに骨が軋むのなら、それを支える筋量の増加は必須。その上で、今の柔軟性を失わないよう両立させる。
きっと、長い時間を費やすことになる。一年掛けて、やっと下地ができるかどうかと言ったところだろう。それでも、焦る必要はない。ただ、全身全霊を以て挑み、翔んでみせよう。
――――――――――――――――――――――
あの日の出会いから幾何かの時が経って、グラウンドで足に負担を掛けない範疇のトレーニングをしていると、彼がウマ娘とレースをしているのが見えた。
「当たり前のことだけど、全く勝負になってないなぁ」
一緒に走っているのは重賞レースに出場したこともない子たちだろう。それでも、その差は十バ身以上開いている。せめて短距離で挑めばいいのに。
そう思いながらレースを眺めていると、ちょうど彼が自分の前を走りすぎていった。
「……っ!」
胸がドキリと跳ねた。勝負になっていないそのレースを、彼は必死で走っていた。限界以上にスピードを出して掛かってしまったのだろう。息が上がっていて、フォームはボロボロに崩れてしまっている。
なのに、歯を食いしばって前へと踏み出すその表情から、目が離せなかった。
「なんだろ、これ」
あの日、胸に灯った炎とは違った熱に体が火照る。胸のドキドキがどんどん大きくなっていく。
「まさかボク、あんな不格好な走りに魅了されちゃったの?」
ボクの憧れた会長の走りとは、まさに天と地の差があるアレのどこに惹かれたのか全く分からない。
「……え? もしかして、走りじゃなくて彼自身に魅了されてる?」
呟いたその言葉に反応するかのように、体が一気に熱くなって顔から火が出そうになった。
――――――――――――――――――――――
「ふぅー……。よし、体調はバッチリ。足も問題なし!」
その場でタンッタンッとステップを踏んでくるりと一回転。うん、今日もボクは素敵で無敵のテイオー様だ。
「懸念なくとはいかないが、お前がこの舞台に立てていることを嬉しく思うよ、テイオー」
控室で最後の準備をしていると、激励に来た会長がそう声を掛けてくれた。
「最初からお前が諦めるとは思っていなかったが、聞かせてほしいことがある。ある日を境に、見違えるほどに覇気が漲ったな? いったい、何がお前を変えた?」
会長がボクを見る目には、興味以上に闘志のようなものが見え隠れしていた。今のボクを好敵手足り得ると思ってくれているのだろうか。
「シンボリルドルフには、絶対があるんだよね。ボクも絶対になりたかった。けどね、今は絶対という結果は得られなくてもいいって思えるんだ。ボクの絶対は"結果"じゃない。諦めないっていう"意思と過程"なんだって、そう思えるようになったんだ。それが揺らがないなら、先にある敗北をボクは得難いモノだって言える」
その言葉に、会長が目を見開いた。
「そうか。……今日の菊花賞に出走するウマ娘たちはみな強敵だ。万全ではないお前では無謀な勝負と言っていいだろう。だが、今の言葉を聞いて考えが変わったよ。結果がでるまで、勝負は分からない。頑張れ、無敵のテイオー」
そういって、会長は部屋を出て行った。音のなくなった部屋の中で、"無敵"という言葉を反芻する。
「うん、改めて考えると、これほどボクにぴったりの称号はないのかも」
ボクにとっては、もはや自分に惨敗を齎すウマ娘すら敵になり得ない。負けて負けて負け尽くして、絶望と諦観に塗れた先に、彼の見ている景色があるのだ。彼と同じ景色が見られるのなら、不満はない。むしろ感謝したいくらいだ。
「勝ててしまうなら、それはそれでよし。ボクに与えられる全てをあの人に捧げよう。ボクから諦める選択肢を奪っていったのは彼なんだ。他のモノもちゃんと奪って行ってもらわないとね」
ふふ、なんだか楽しくなってきちゃった。勝っても負けても得しかないだなんて、暗闇を彷徨っていたのが嘘みたいだ。
――――――――――――――――――――――
「な、なぁトウカイテイオー。もう一度だけ確認させてほしい。あの日さ、教室になにか落ちてなかったか? いや、心当たりがないならそれでいいんだけどさ」
「んー? なんにもなかったと思うよ。あ、そんなことよりさぁ、そのトウカイテイオーって呼び方は他人行儀だよ。親しみと愛情を込めてテイオーって呼んでよ。はい、リピートアフターミー『テイオー』」
「なんで親しみと愛情を込めなきゃいけないんだよ。お前はうちにとっては厄介なライバルだろ。込めるとしたら対抗心とかじゃないのか」
またまた恥ずかしがっちゃって~。ボクの走りに魅了されてるの知ってるんだからね。次はターフの外にいる一人のウマ娘として魅了してあげないと。
「ねぇ、トレーナー、負け続けて見えてくる景色ってどんななの? やっぱり痛くて苦くて辛いのかな。ボク、結局無敗の三冠ウマ娘になっちゃったから分かんないや」
「こ、このクソガキ……! お前が菊花賞逃してりゃ、万分の一くらいは味わえただろうさ!」
そうなんだ。たぶん、ボクには一生味わうことができなさそうだけど、それを残念だと感じる日がくるなんて、思ってもみなかったなぁ。
「あのね、トレーナー。ボク、七冠ウマ娘になるよ。そしていつか会長を、皇帝ルドルフを超える。その栄光と名誉の全てを手に入れる。だから、見ててね?」
「へいへい、負けて泣き崩れるお前が見られる日を楽しみにしておいてやるよ。七冠なんて、ぜぇったいにうちの連中に阻止させるからな!」
ボクが手に入れた全ては君にあげるつもりだから、そんなに嫌がらなくてもいいのに。
「うん、その挑戦受けるよ。トレーナーの育てた最高のウマ娘でボクを負かしにきてね?」
その最高を打ち倒すことで、証明してみせよう。アナタの隣に相応しいウマ娘はボクなんだって。恐らく、その相手は……。
「異次元の逃亡者 サイレンススズカ。相手に取って不足はないよね。……必ず差しきってやる」
あの日、燃え尽きて灰となるはずだったボクの夢は、新しい形を得て不死鳥のように蘇った。後はただひたすらに翔ぶだけだ。
「うふふふ、待っていてねトレーナー。ボクに諦めるなと言ったんだ。もちろん、君のことも諦めないよ。"絶対にね"」
わからせテイオーを出すのなら、そうなった過程も書いておくのが礼儀かなって。