化け物とナイスネイチャのハートフルな物語です
アプリ勢なので、近々アニメ見ます。
にわかです、許せサスケ……
『今日未明、〜公園にて謎の生命体が目撃されたとの事です。日本では関東各所にて目撃されており、研究者は太平洋に落ちた隕石と何らかの関係があるとみて調査を進めています。』
「最近また増えたなぁ、そろそろトレセン学園に入学なのに大丈夫かなぁ」
ウマ娘に生まれたナイスネイチャという少女が、1人呟いた。
地元から離れ、単身赴いたナイスネイチャにとって不安要素のひとつだった。
「映画で言ったら最初に襲われるポジションだろうし…なぁんて、あるわけないか。アハハ…はぁ……」
そんな不安な気持ちを吹き飛ばすべく、ナイスネイチャは近場の公園にいるであろう猫と戯れに出かけて行った。
街はすっかり化け物に関するトークばかりであり、どこに行ってもその話題は尽きない。
皐月賞で活躍したシンボリルドルフの話題が少ししか聞かない辺り、化け物ブームの強さが伺える。
「こんな時は猫ちゃんに癒されるに限りますわ〜、ねぇ猫ちゃん」
「にゃぁ」
「あぁ〜可愛い……」
猫をもふること早3時間、すっかり日が暮れようとしていた。
「もうこんな時間になっちゃった、時が経つのは早いですなぁ」
ナイスネイチャは立ち上がり猫に手を振り、歩き出したその時である。
大きな影がナイスネイチャを覆った。
「…へ?」
ナイスネイチャが恐る恐る振り返ると、そこには化け物としかいえない姿をしたナニかがいた。
長い手足、筋肉隆々で大きな口に鋭い牙。
髪と思わしき毛は白く妖しく靡いて、その巨体は佇んでいた。
足に力が入らない。
逃げなければ殺される。
だが立ち上がろうとする力もない。
死ぬ。
化け物は吼えた。
「グギャギャギャオォォォォオ!」
「ひ…!!いや……嫌ァァァァ!!」
化け物は手を伸ばし、鋭い刃を振りかざした先は……
「……え?死んでない…!?」
ナイスネイチャが振り返ると、2体目の化け物が化け物の手によって首を撥ねられていた。
「なんで……」
化け物が化け物を殺した後、ナイスネイチャを見た。
まるで無事を確かめるように。
「アタシを、助けてくれたの……?」
「……グルル」
化け物は唸った後に力が抜けた様に倒れた。
すると化け物は子猫サイズに縮まり、丸くなってしまったのだった。
「えぇ…どうしようコレ」
ナイスネイチャはとりあえず小さくなった化け物を抱き抱えると、下宿先に連れていくことにしたのであった。
「あ、ペットOKだったかな。いや化け物だけど」
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夢を見た。
緑の中で輝く生き物。
今はまだ鈍い光であったが、その闘志は己を魅了した。
夢を見た。
強い光の近くに負けそうな光があった。
だが、その光に抗い輝こうとしているのが何故かわかった。
化け物は夢を見た。
その光に逢いたい。
暖かく、そして強い光に。
自分は侵略者の1人である。
同族を裏切る事になろうとも。
その光に出逢えたならば。
私は光を護るだろう。
例え私が朽ち果てようとも。
衝動に駆られたので初投稿です。
ネイチャのブーツの中に住みたいです、対よろ。