近界プルルン奮闘記   作:ドドドドド黒龍剣

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第33話

 

「じゃあ、いくぞ」

 

 ルミエからシャーリー姫……めんどくさいからシャーリーの護衛を命じられた。

 ただ単に護衛をしていてもアレなので俺が具体的にどんな戦いをするのかを気になったのか聞いてきた……結果、シャーリーと戦う事になった。

 戦うと言ってもトリオン体に対してトリオンで出来た武器じゃなく、普通の武器、ヒノキ的な木を削って作られた棒状の武器をシャーリーは手にしている。

 

「分かっているな?危険な事はするな」

 

 シャーリーの先生であるレグリットも見守っている。

 危険な事をすれば即座に止めると拳銃を握っており、馬鹿な真似をすれば撃ち抜かれる。

 

「ジョン、見せつけてやりなさい!」

 

「怪我をしないように……トリオン体だからと言っても油断はいけません」

 

 接待しなくちゃいけない空気を醸し出しているが俺は接待なんて出来ない。

 石突となっている管槍を構えるとシャーリーは突撃してくるので槍を向ける。先ずは軽く突きを入れようとしてくるので避ける……

 

「ドーベルマンか」

 

 シャーリーから見えるオーラ的なのはドーベルマンだ。狼じゃないのがなんとも言うことが出来ない。温室育ちだから仕方がないか。

 シャーリーの突きを避けるとシャーリーは今度は棒を振り払おうとするのでシャーリーの手元にシールドを展開して動きを防ぐ。

 

「しまっ──」

 

 動きを防いだので今度はこちらから攻めに入る。

 管を手にしてピストン運動の様に突くと同時に棒を捻ると石づきは回転しながらシャーリーの喉元に向かっていき……石づきがシャーリーの喉にぶつかったのだがトリオン体の方が頑丈だった為に石づきに亀裂が走った。

 

「げほっ、ごほっ……」

 

「今ので1回死んだな」

 

「まさかシールドを防御でなく妨害に使うだなんて……」

 

「シールドの性能はトリオン能力が物を言う。俺のトリオン能力は1から10段階で10だが世の中上には上がいる」

 

 リーナのトリオン能力とか俺より上でリーナはトリオン操作が得意なので純粋なトリオン能力が物を言うが扱いが難しいトリガーを使える。

 俺のトリガーは地味な物だ……トリオン能力が豊富だからもうちょっと贅沢する事が出来るのだが俺にはトリオン操作能力が低いのでガメオベラがちょうどいい。自爆機能も搭載されているしな。

 

「もう一度、いいか?」

 

「次は俺からいかせて貰う」

 

 シャーリーは再戦を望むので受ける。

 シャーリーはその辺の雑兵と変わらない……ちゃんとした訓練を積んでいる様に見えるのだが常に戦場の最前線に立たされていた俺からすれば他愛の無い相手である。

 

「筋は悪くはないが、動作が遅いな」

 

 予想外の一手に戸惑って1手の隙が生まれる。

 動きにぎこちなさは無かったりするが全体を通して見れば槍使いとしては動きが遅い。

 

「ジョンが、早すぎるんだ!」

 

「そうか?」

 

「その管があるから通常よりも遥かに動作が早いんだ!」

 

 管槍がチートだと言いたげなシャーリー。

 伊達に御留流になっていないと武器の交換を提案してくるので管槍の石突と普通の石突を交換する。

 

「……」

 

 シュコンシュコンと管を手にして槍を動かすシャーリー。

 管槍がスゴい武器だと実感したので早速俺に向かって突きを撃ってくるのだが動きは単調なので回転してくる石突を回避する。ほんのちょっと槍を弾けば攻撃を逸らす事が出来る。

 

「槍が、当たらない……思う様に動かない」

 

「管槍はただの槍じゃないんだ。ある程度の訓練を積んでおかないと使えない」

 

 初動の動きが早いが管槍という武器を使っているのだと分かっているのならば対処は容易い。

 シャーリーから石突の管槍を返してもらい演舞の様に管槍捌きを見せるとシャーリーは拍手を送る……こんなもので拍手を送られても困る。

 

「強いな、ジョンは」

 

「お前等がこうなるようにしたんだろうが」

 

 俺だって好きで強くなったんじゃない……この世界は弱い人間を虐げる世界だ。

 理不尽な悪意が世界を蝕んでおり、強くなるしかない。痛みしか与えない……クソ、最近はそんな事を考えなかっただけに苛立つ。

 

「……そんなに故郷が恋しいのか?」

 

「当たり前じゃない。こんな何時死ぬか分からない環境よりも何億倍もマシなの」

 

「そうです。私達から日常を奪った事は許せません」

 

 シャーリーに文句を言うリーナと葵。

 

「王族は玉座に座って楽な暮らしが出来てさぞ気楽でしょうね」

 

「アオイ、それは違う。シャーリー姫はトリオン能力が乏しい、元々王族の末席だったのもあるが国の政治に関して口出しをする権利を持っていない……シャーリー姫は交流の意志を持っている。イアドリフを豊かにし平穏を齎したいと願っているんだ」

 

 王族にも王族の苦しみがあるとレグリットは主張するが、それはそっちの事情である。

 人としての最低限の生活を送る事が出来ているとはいえこっちは奴隷みたいなものだ。願っていても叶わなければただの弱者の戯言だ。

 気まずい空気が生まれるのだが是非も無し。そもそもでこっちの世界の住人と仲良くしろというのが無茶である。ルミエが護衛をしろと命令して来なければ今頃俺は……畑作業をしていただろうな。農民でもないし……ああ、考えてたらイライラしてきた。これもガロプラの狙いだろう。

 

「……む……そうか」

 

「なんだ通信か?」

 

「居住区にトリオン兵が出てきた。毎度の事だがその場に居た精鋭が蹴散らした」

 

 通信の様なものが入ったレグリット。今もこうしている内に市街地の何処かからイレギュラーな門が開いたりするんだろう。

 ここで呑気に姫様を護衛してていいのかと思ったが王族が断絶してしまったのならば国の命運に関わる。

 

「毎回国の精鋭がぶっ倒しているな……なにか関連性は無いのか?」

 

 一連の事件の犯人を見つけねえといけねえ。

 毎回、都合良くイアドリフの手練が現場に居合わせており被害が大きくなる前に事件は解決される。1回2回ならまだしもそれが毎日毎日続くならばピリピリとストレスが溜まってしまう。疲労のピークは……明後日辺りだろう。

 

「分からない事をウダウダと考えても仕方が無いわ。向こうが攻め込んで来るならば迎え撃てばいいだけ。来るならさっさと来いって話よ」

 

「ま、そうだな」

 

 敵は侵攻の一手を歩まなければならない程に攻め込んでいる。

 内通者が誰なのかは分からないがこうやって護衛をしておけば問題無い……もし問題があるとするならば襲ってきている国がガロプラという原作に出てきたアフトクラトルの従属国家だという事だ。既に俺という異物が居る時点で原作通りには行かない……遊真の年齢から逆算して原作開始まで後数年はあるのは分かっているが……なんとかして地球に向かうことが出来ないだろうか?きっかけの様なものがあればいいんだが……。

 

「ジョン、時間だ」

 

「はいはい、分かりましたよ」

 

 色々とああだこうだと考えても俺には無意味に近い。力が無いにも程があるので仕方がない。

 今日の分の防衛のシフトが回ってきたので防衛戦の戦場に向かうと葵と同時期に攫われた奴隷達がいた。

 

「どうも」

 

 葵と同時期に攫われた奴隷達との関係は良好……とは言えない。

 タコ部屋に住まされトリガーを起動しなければ言葉が通じない等の色々な問題が生じており、大きなストレスを抱えている。英語が通じる国の住人もリーナ曰く居るとのことだが、何時でも寝首を取ってやろうと言う見上げた根性を見せている。

 

「Có chuyện gì vậy」

 

「う〜ん……」

 

 別に仲良くしたいかどうかと聞かれれば仲良くしたい訳では無い。

 しかしある程度のコミュニケーションを取っておかなければ仕事に差し支えてしまう。連携を取れないのは色々とめんどくさいのだが向こうは一方的に俺を嫌っている。理由は簡単、俺達がいい生活を送っているからだ。

 自分達も畑を持っているのだが足元を見られて安く買い叩かれており、支給品の物以外の生活品を買うお金が無い。不味いレーション生活を送ったりしており、普通の生活をしている俺達を妬んでいる。どうにかして生活の質を向上させることは出来ないのか一度だけルミエと交渉をしてみたのだが「彼等は使い捨ての駒以外の価値はあるのか?」とぶち込んできたので交渉は決裂……俺とリーナと葵が恵まれているのだと改めて教え込まれる。

 

「un traditore……」

 

「酷い言い分だな。そもそもで俺達もお前等と同じで地球出身なんだぞ?お前等より長くこの国で生きているんだから多少は優遇される」

 

 裏切り者だと揶揄する何処かの国の人。俺達には積み上げてきた物があるのでお前等も積み上げた方がいいんじゃないのかと思う。

 なにかいい案の1つでも出せばルミエは正当な評価はくだす。彼奴は理不尽である事には変わりはないが間違った評価や価値観を持ち合わせていない。

 

「ジョン、こんなの相手にしなくていいわよ」

 

「そうか……でもなぁ……」

 

『他人の心配をすることが出来る立場ですか?』

 

 俺達と境遇が同じなので思わず同情してしまう。

 他人を同情してしまう余裕が出てきたのは成長の現れかそれともただ単に甘い人間なのか分からない……そもそもで俺はこんな事、向いていない……今更な事だな。今日の分のシフトを終えて帰路につく。流石のイアドリフも睡眠する時間ぐらいは与えてくれる。兵士って下手な兵器よりも金と時間と手間がかかるので生かさず殺さず、江戸時代の農民かと言いたくなる。

 

「……ん?」

 

 とりあえずトリオン兵が来るまでは現場で待機が原則である。

 暇だなと思いつつも周囲の警戒を強めているとおかしな物が見える。俺のサイドエフェクトはその人の力量とかを歴史上の偉人や人間以外の生物で表したりする。闘志を見ていると俺は思っているのだが、そんな闘志を持っている中でおかしなのを見つける。

 

「……ユダ、だったか?」

 

「was ist auf meinem Gesicht?」

 

「いや、何もついてないよ」

 

 攫われた外国人は基本的には家畜である豚、羊、山羊、牛の闘志を持っている。

 攫われた奴隷らしいものなのだがこの人だけユダが、キリスト教のユダが見える。キリスト教のユダと言えば裏切り者で有名だが……まさか、内通者は攫われた奴隷……そう言えば俺を除けば基本的にはイアドリフの精鋭が倒したとルミエやレグリットは言っていたな。ユダが見えるということはなにかあるんだろう。

 

「……」

 

 イアドリフは現在ガロプラに狙われている。

 アフトクラトルが背後に立っているが原作ではそんな話を一切聞いていない、なんてのはもう考えなくていい。そもそもで俺という異物が居る時点で原作なんてない……というか今原作前だからな。もしかしたら大規模な侵攻をしてくるのかもしれない。

 

「(こちらジョン、応答願います)」

 

『はい、こちら葵……どうなさいましたか?』

 

「(内通者かもしれない人を見つけた……内通者は攫われてきた外国人の人達だ)」

 

『……なにかの間違いじゃないのですか?』

 

「(俺もそう思いたいが厄介なのが見えている……とにかく、時間は無いからな……)」

 

 この場合、何をするのが正しい?ルミエに報告する?いや、あくまでもユダが見えているだけで直接裏切ったという証拠は無い。

 怪しいから疑いがあるから拷問にする組織は流石に無い。奴隷の俺達に人権は無いに等しいのだがそこの越えてはならない一線を越えるつもりは無い。参ったな……現行犯で逮捕する事が出来るのならばそれが1番なんだけども。

 

『ジョン、ルミエにこの事は報告しますか?』

 

「(怪しいだけで証拠らしい証拠は1つも無い。この手のタイプは現行犯で取り押さえないといけない)」

 

『では、見逃すと?』

 

「(ルミエに緊急事態だからトリガーを常備する様に頼んでくれ。確かトリガーは位置情報をリアルタイムで算出している。この男が何処かでガロプラの使者と交渉するか門を誘導する装置を妨害したりしている可能性が高い)」

 

『分かりました』

 

 現行犯で取り押さえる。それしか道は無い。

 葵にルミエに怪しい奴が見つかったと報告する事にし、とりあえずはその場を乗り切る。因みにだがリーナにはその事は教えない。隠密行動とかひっそりとするのが根本的に向いていない。戦闘では頼りになるがこういう時は知性的な葵の方が頼りになる……リーナの方が頭はいいんだけども。防衛任務のシフトが終わったので今度は護衛の任務だとシャーリーの屋敷に向かった。

 

「リーナ、お前は休んでトリオン回復をしてくれ。俺はシャーリーの護衛をしておくから」

 

「分かったわ……仮眠室は何処にあるの?」

 

「こっちだ、ついてこい」

 

 トリオン回復の事を考慮してリーナを休ませる。

 レグリットはシャーリーの屋敷にある仮眠室に案内していき、俺とシャーリーは二人っきりになった。いや、葵がオペに付いているから3人か。

 

「犯人はいったい誰なんだろう?」

 

 何時何処でイレギュラーな門が開くかわからない状況で緊張の糸が張り詰めている。シャーリーは犯人の事を気にする。

 

『ジョン、動きがありました』

 

「そうか……シャーリー、申し訳無いが此処を後にさせてもらう。詳しい理由はルミエに聞いてくれ」

 

「待ってくれ。それはまさか犯人を見つけることが出来たという事なのか?」

 

 この場を去ろうとする俺の腕を掴んでくる。

 ここで去るという事はそういうことなのかと聞かれるのでそうだと頷くとシャーリーはトリオン体に換装する。

 

「おい、なにやってる」

 

「イアドリフの情報を流している者を捕らえる。犯人を捕まえてこの騒動を納めなければ……市民が安心して眠る事が出来ない」

 

 あ〜……余計な事を言ってしまった感じだな。シャーリーは捕まえると意気込んでおり、無視する事は出来なさそうだ。

 

「お前が来ても邪魔なだけだ」

 

「安心しろ。守られてるだけのお姫様ではない……ただのトリオン体だと思ったら大間違いだ」

 

 そう言うとシャーリーの姿が消えた……が、シャーリーの闘志が見えている。

 コレはアレか?原作で言うところのカメレオン的な能力を持ったトリガーなのだろうか?

 

「レーダーにも映らない高性能な光学迷彩だ。ジョンがそのまま行けば怪しまれる。私が聞き耳を立ててだな」

 

「はぁ……足を引っ張るんじゃねえぞ」

 

 隠密行動とか根本的に向いていないんだよな。

 レグリットには葵の方から説明をしておいてくれと頼んでユダの影が見えた外国人がいるところ……外国人の人に与えられた農地だ。ここに俺が居るのは怪しい。俺達の農地と今回攫われた人達の農地は別にあるからな。

 

「……あいつか」

 

「よし、捕まえよう」

 

「……いや、待った」

 

 何処の国の言葉かは分からないが外国人なのは確かである人は見知らぬ人と会合している。

 闘志は……駄目だな。戦う気を起こしていないから見ることが出来ない。少しでもイキりだってたら見えるんだが……俺のサイドエフェクト、ホントに使いづらいな。

 

「コレがガロプラの情報になります」

 

「Danke」

 

 USBメモリっぽい道具を受け取る外国人。

 なにを言っているのか聞こえづらいのでシャーリーに先行してもらい、シャーリーは透明化のトリガーを用いて距離を詰めて音声を拾う。ガロプラの情報を頂いているのでコレは黒なのだがなにかが怪しい気がする。

 

「Diesmal hast du das Tor geöffnet, aber hattest du irgendwelche Ergebnisse?」

 

「ええ、ありましたよ……イアドリフの精鋭達の様子と緊急脱出機能を見ることが出来ました。コレが次のラッドで」

 

「そこまでだ!!」

 

 ああ、早い!

 ラッドと思わしき物を取り出そうとしたガロプラからの使者の腕を掴んでシャーリーは透明化を解除した。

 

「wer bist du?」

 

「イアドリフのイレギュラー(ゲート)の原因はこのトリオン兵だったのか」

 

 突如として姿を現したシャーリーに驚く外国人。

 こりゃいけねえと俺も姿を現すと外国人の人はラッドを握っている事に気付く……ああ、そうか、そういうことか。俺はラッドが居ないと思い込んでいた。ラッドは多数居るもので単体では居ないと思い込んでいた。逆だ、門を開く機能に特化したラッドを一体だけ用意してトリオン兵が現れる様にする。そうすることでラッドが居るんじゃないかと思わせない様にする……ラッドをリモコン操作して門を市街地で開いたんだ。

 

「これはいったいどういう事だ!?どうしてお前以外のトリガー使いがいる!」

 

「ich weiß nicht」

 

「ジョン、やったぞ!現行犯で取り押さえる事に成功した!」

 

「余計な事を言うんじゃねえ……裏切り者がこんな身近に居るとは」

 

「nicht verraten. Vielmehr tue ich mein Bestes für dieses Land.」

 

「なに?」

 

 自分は裏切り者じゃないと主張する外国人。

 イアドリフの市街地にトリオン兵を放っているので充分な裏切り行為なのだがなにを言っているのだろうと思っていると情報を渡していたガロプラの兵士は眉を寄せた。

 

「この侵攻はガロプラとしては本意ではない……程良い失敗に終わる様にイアドリフの者と交渉をしていたのに、よくも水に流してくれたな」

 

「……なんだと?」

 

「コレはガロプラの今回襲撃してくるトリガー使いの情報だ。アフトクラトルに気付かれる事なくここまで上手く運んでいたのに邪魔をするな小娘が!!」

 

「だ、だが市街地にトリオン兵を」

 

「Denken Sie nicht nur an die unmittelbare Zukunft. Im Nachhinein wäre das die beste Vorgehensweise」

 

「まぁ……ガロプラの侵攻を失敗させるならな」

 

 市街地に被害はあったがこの後にあるガロプラの襲撃を準備してくれるのならばこの人の言う通り、後の事を考えればそれが最善の策なのかもしれない。一般市民に被害を与えているが、そこは上手い具合にやってトリガー使いがいるところにトリオン兵を仕掛けている。

 

「何処の小娘かは知らないが、ガロプラの情報は要らない様だな」

 

「Warten Sie mal. Ich brauche diese Informationen」

 

「コレはガロプラの中でも極秘事項になっている事だ……一度でも信頼が失ってしまったのならばもう遅い」

 

「っ、トリオン兵!」

 

 ラッドが門を開いたかと思えばトリオン兵が送り込まれ、情報を渡してきた男は消え去った。

 ……コレはあれか。敵の国の情報を引き出す事が出来ていたのに安易な正義感が原因で敵の国の情報や情勢を引き出す事が出来なかったというのか。ガロプラ的には今回の侵攻は乗り気じゃない、だから情報を渡して上手い具合に任務失敗に終わらせたかったのか。

 

「……葵、ルミエに今の一部始終を報告してくれ」

 

『分かりました……その……』

 

「シャーリーは悪くはない……ただ純粋に国の為を思った結果、空回りした」

 

 そしてその空回りはイアドリフにとって大きな痛手となった。

 ガロプラの情報を引き出す事が出来なかった……あ〜……もう、なんでこうなるんだ。

 

「私は、私は…………」

 

 自分は悪くないと言いたげなシャーリーだが、結果だけを見ればシャーリーが情報を引き出す情報屋を潰してしまった。

 お前は悪くないと言いたいのだがそれを言えばこの外国人の人が報われない……。

 

「とりあえずお前は現行犯で逮捕だ。国を危険な目に合わせた事実には変わりはない」

 

「ich bin nicht böse!!」

 

「いや、悪いことだからな」




感想をお待ちしております

今後の展開

  • そろそろ原作にいけ
  • もう少しオリジナルをやれ。
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