近界プルルン奮闘記 作:ドドドドド黒龍剣
イアドリフはガロプラの侵攻を乗り切り更には黒トリガーを得た。
そのおかげで一気にパワーアップして強国になんて都合の良い展開にはならない。アレから1年が経過する。葵が拐われて少ししたぐらいに最初の大規模な侵攻が起きた。俺が19,リーナが17,葵が15の時が原作開始だろう。
「……時間を置き去りにする。自分の中を空っぽにする……」
黒トリガー、
近距離戦主体で手足を使い戦うルルベットには向いていない、トリオン操作が上手じゃない俺でも向いていない……いや、そもそもで向いてる向いてない以前の問題である。トリコのサニーが愚衛門に髪の毛を操りきれていないと言っていたシーンがある。触覚を持った触手を増やす
『脳波、心拍数、共に一定です』
訓練所を借りて結界師に出てきた無想の状態になるように特訓する。
感情というのは色々と鈍らせてしまう。勇者アバンは大地斬をフルパワーでなく本当に必要な力と最適な速度等を用いて使っている。感情を押し殺して戦う事には馴れているがルミエ曰く俺は考えて動くタイプの人間だ。リーナは直感的なタイプで野生の動物に近い……天才という奴だ。
故に余計な感情を削ぎ落とす、いや、削ぎ落とすという表現はおかしいか。0に、無にする。その特訓を今行なっている。
『よく耐える事が出来ますね』
「なに……コレぐらいしておかないといけないからな」
『ジョン、貴方は狂っている』
「ああ、そうだな」
目の前でリーナや葵そっくりのトリオン兵が破壊されて赤い液体が飛び散る様を見せられる。
普通ならば不快感を感じるだろう。だが、俺はなにも思わないように、心の中を無にして歩く。余計な事を考えない無に近い状態を維持する事が出来ているが葵は俺に対して引いている。人間が血みどろになっている姿を例え偽物だと分かっていても心拍数や脳波が変わらない俺は異常だ。それで構わない。わざわざサハスラブジャの当て字を羅生門にしたのはそれも含まれる。俺は秩序か中立か混沌かは分からないが悪属性になっているだろう。
「この特訓、ホントに意味があるの?」
「なに、驚かなくなる常に冷静……いや、平常心を保つことが出来るのはいいことだ」
「闘争心は必要なんじゃないの?」
「生憎、サッカーでもテニスでもなんでもない殺し合いを楽しむ程に俺は狂っていない」
「サッカー?テニス?」
この特訓にルルベットに付き合ってもらっている。リーナは防衛任務中……ルミエが黒トリガーになってから貿易関係が、外務関係が色々と手薄になってしまった。あいつはなんだかんだで優秀なイアドリフの兵だったんだなと改めて再認識させられ、何故かシャーリー姫とレグリットが貿易関係をやろうとしている……シャーリー姫、王位継承権最下位に近いけど国の為に頑張ってるが、空回りだろうな。
「この技術は会得しておいて損は無い筈だ……頭のスイッチをオン・オフ出来るようになったりすれば苛立つ事も減──」
「フン!!」
「ぅう!?」
ルルベットは突如として俺を腹パンしてきた。
トリオン体なので痛みを一瞬だけ感じるだけでダメージにはならないのだが、ルルベットは呆れていた。
「今の拳、普段のあんたなら、集中してるあんたなら簡単にどうにかする事が出来ていた筈よ」
「まだこの技術の初歩中の初歩に足を踏み入れただけに過ぎない。頭のスイッチをオン・オフ切り替えれる様になっただけで、戦闘に使えるレベルじゃない」
この技術は無意味と言いたげなルルベット。
普段だったり集中して警戒心を高めている状態ならばどうにかする事が出来たが、それだとダメだ。無論集中力が極限にまで高まっている状態が悪いとは言わない。トリコにはアルティメットルーティーンなんて技があるし、ゾーンと呼ばれる領域も存在している……ゾーンに入ったことは無いけれども。ただ極限の集中は精神を擦り減らす。
「
「確かに
「100の集中力も大事だが0の平常心も覚えておかないといけない」
大事なのは100と0を素早く使い分ける事、チェンジ・オブ・ペースだ。
よく漫画の主人公が絆だなんだと言うが俺からすれば鼻で笑うものだ。人を信じたり思いやったりする心と同じぐらい疑ったり憎んだりする力は強い……前向きにポジティブに考えたり憎悪による集中は難しいから指導者的な立ち位置になったら勧める事はしないけれども。
「この状態を維持して徒手空拳による特訓だ」
頭のスイッチをオン・オフ切り替えれる様になった。
ここからは平常心をオンにした状態を維持した状態で戦えれる様にする。故にルルベットが必要だ。リーナでもよかったがルルベットの方が色々と戦いやすい。ルルベットも俺から色々と技術を盗めるんじゃないかと思っている。それは間違いじゃない、俺は前世の記憶を含めて記憶している漫画に出てくる技や技術を会得しようとしている。おかげさまでムシブギョーに出てくる富嶽鉄槌割りを覚えたぞ。天翔龍閃も使えるぞ。生駒旋空も使えるぞ。燕返しも使える……Fateの農民のは無理だけど。
「……まぁ、悪くないんじゃない。普通に戦う事は出来てる……普通だけど」
「普通でいいんだよ。余計な力が入ってない1番の自然体を出して……何れはこの無想で何処をどう狙えば良いのか最適な答えが分かるようになるはずだ」
「曖昧ね……ジョン、こんな技術何処で知ったのよ?」
「日本の書物だ」
「……相変わらず
『勘違いしないでください。ジョンがやっている事は時折滅茶苦茶です……フィクション、絵物語にだけ登場する技術です』
葵は中には色々とおかしかったりするものはあると主張する。
ウォーズマン理論とかは大丈夫だと思ってる癖にこの手のメンタル面の技術は否定的…………否定しておかないと狂ってしまう自分が居ると自覚している時点で色々と狂っているんだがな。
「アオイは特訓しなくていいわけ?」
『………』
「あんた今、トリオン能力ジョンを抜いて11になったんでしょ?戦術が上手いわけでもないしそのままでもいいわけ?」
俺のトリオン能力は10で、葵のトリオン能力は11になった。
自分と俺達の部屋で使うトリオンを常に供給する役割を担っていた結果か、俺のトリオン能力を追い越した……がしかし使い道が無い。
色々とやってみたが葵はトリオン兵ならば撃ったり切ったりすることが出来るが人を撃ったり切ったりする事は出来ない、いや、出来なくもないのだがやったら最後精神が異常を起こしてしまう。
「基地が襲われて逃げる技術があっても戦う術を持ってないなら意味無いわよ……私みたいにトリオンが平均的ならいいけど勿体無いわ」
ルルベットのトリオン能力は6か7だったけ?
まぁ、ルルベットの言っていることにも一理ある。葵の使わないトリオンを放置しているのは勿体無い 残っているトリオンはトリオン兵に突っ込むだけ……何処かで現状を打破しないといけない。でなければ何時かは葵は拐われて今度こそゲロを吐かせても戦い続ける様に言われるかもしれない……俺は甘いな。自分の得た黒トリガーを使いこなせるように特訓しないといけないっていうのに他人の心配をしてるだなんて。
「
「キモいわね」
無想の特訓もいいが
巨大な腕毛とスネ毛が生えているならば誰だって気持ち悪い。もう一度だと徒手空拳で軽い蹴りを与えるのだが、蹴りの際にスネ毛もとい触手を操り蹴りを入れた後に触手を鋭くしてルルベットの頭部に伸ばし……停止する。ルルベットのトリオン体を破壊したら戦うことが出来なくなるからな。
「常に2,3発追加で別方向から来るって考えないといけないわね」
「黒龍二重の斬……いや、
『なに必殺技名を考えているんですか』
「必殺技の1つや2つ持っていた方がいい。アイツにはあの技があるから気をつけろと意識を割くことも出来るし現状打破する事も出来るようになる」
『……バカなのか真面目なのか』
バカとは失礼……いや、俺と葵は最終学歴が小卒ですらないか。
スネ毛真拳的なのと腕毛真拳的なのは使いこなせている。通常のキックやパンチから予想外の2、3打くらう。ヴィザの爺の様に1度に複数のところを攻撃できるか迅や影浦の様に不意打ち不可避に近い奴以外は防ぐのは難しい。
「しかし、まさかトリオン兵を強制的に停止させる装置を作り上げるとは」
ある程度動かしたので一旦休憩を挟む。
ふとトリオン兵を強制的に停止させる装置があった事について驚く。トリオン兵は言ってしまえばトリオンで出来たトリオンを動力とするロボットだ、色々とプログラミングされていて活動停止命令を出すと言うボーダーにあったらボーダー隊員もう不要じゃねえの?と思える様な凄まじい装置をタリやスパルカ達が作り上げていた。あんな便利な物があるならば普段から使えばいい。
「アレはこの国の
『……
「ああ……あんた達は知らないのね。知らないなら知らなくていいわ」
おそらくは
不必要な情報は奴隷には不要、ルミエが色々と言っていたが教えていない事の方が多々ある。生き残っている奴隷兵はこの国の名前すら知らなかったりするんじゃないだろうか。
「ジョン、ここに居たか」
「教官」
「ルルベットも一緒か……ふむ……」
一休み終えるとレグリットが現れる。
俺を探していたようだがまたなにか厄介な事になるのか?今度はなんだ?味噌に醤油にチャンポンに美人の湯にオセロにUNOに炭酸水と色々と作ったりしたがまたなにか作らせるのだろうか?
「ちょうどいい。お前も一緒に来い」
「え?……」
「今度はなんだ?もうこっちはネタを出し尽くしてるんだぞ」
「まだまだアイデアは振り絞る事が出来る筈だ……ルルベット、時間は大丈夫か?甥っ子が居る筈だが」
「大丈夫だけど……」
「なに、難しい事じゃない。今回の貿易で成果を上げる事が出来た……が、少々厄介でな」
「結局厄介事じゃねえか!!」
でも言うことを聞くしかない。
「ヤッホイ!ジョン、元気かな?」
「あんたを見た途端に元気が無くなったよ」
相変わらずというかなんというかテンションが高いなこの女は。
知的好奇心とああしたら面白いという一歩間違えればマッド・サイエンティストな女であるスパルカ、俺がポンポンと面白いアイデアを出すのか俺は気に入られているが俺は面白いアイデアを出しているだけに過ぎず、何時かは飽きられる。
「レグリット、早くアレを見せてよ!」
「ああ」
レグリットがそう言うと黒い炊飯器の様な見た目のトリオン兵が出てくるって
「レプリカじゃねえか」
「知ってるの?」
「昔、コレを持ってたトリガー使いの傭兵の親子がこの国を訪れたんだ…………トリオン兵なのは知っていたが……」
「コレはトロポイという国の自立型のトリオン兵だ……人間に近い意思を持ち、機械の精密操作を始めとして様々な事を可能とする」
レプリカっぽいのが出てきたので驚く。
ルルベットはなんだかんだで遊真達と出会っていないのでレプリカを知らない。レグリットは知らないルルベットの為に一応の説明をしてくれる……
「そのトロポイという国と交渉したのか?」
「ああ。トロポイは高度なトリオン兵の技術を有している。電球と引き換えにトロポイの自立型のトリオン兵の設計図を頂いた……が」
「なんだ?なにか問題があるのか?」
レプリカ先生が居るならば色々と万々歳だろう。
「遠征艇を操作したりする能力とか意思を司る部分とかは出来たけど正直な話、量産してもそこまで意味はあるのかって話でね……ジョン、君ならこのトロポイの自立型のトリオン兵をどうやって改造する!?」
トロポイの自立型のトリオン兵をベースになにか面白いアイデアを出せと結構な無茶振りをスパルカやレグリットはしてくる。
レプリカ先生の時点で大分完成されたトリオン兵だ。これ以上なにか余計な機能が必要か?レプリカ、その気になればトリオン兵を作り出せるんだよな。
「一品物のトリガーじゃなくて一品物のトリオン兵を作る……この前のラービットにでもAI、人工知能を搭載させればいいだろう」
ラービットのデータ、色付き以外はガロプラから貰っているだろう。
「それだと余計にトリオンを食うから量産は無理!もっとこう……
「……トリオンのコスパが悪い……ルルベット、フィラのトリオン能力幾つだっけ?」
「8よ……フィラに戦わせるつもり!?あの子は軍に志願してるけど絶対ダメよ!国を豊かにする偉い学者にしてくれって姉さんに頼まれてるの、戦場になんて絶対に出させないわ」
「んな事は分かってる。でも、トリオンは残るんだろ?」
「まぁ……家の明かりはあんたが作った電球でどうにかなってるし……絶対に関わらせないで」
「しねえよ…………トロポイの自立型のトリオン兵か」
「トロポイの自立型のトリオン兵は戦闘に使わなければそこまでトリオンは消費しない……なにかいい案は浮かんだか?」
レグリット、無茶を言うなよ……とはいえだ、レプリカを兵器にしろというのは結構な無茶である。
普通に動く分ならばそこまでトリオンは消費しないが、戦闘用に変えるのならばトリオンが沢山必要になる。俺が電球を作り出した事により、イアドリフの明かりは大体が電気の電球によるものになっていて多少トリオンに余裕を持たせる事が出来ている、が、トロポイの自立型のトリオン兵を兵器として量産は難しいから一品物が限界か……む……。
「アオイの護衛とサポートにでも使わせればいいんじゃないの?トリオンありあまってるんだし、コンティニュー機能を応用すればトリオンを貯蓄する事が出来るでしょ?」
「まぁ、それが無難だな」
「え〜面白くないよ!もっとこう、ドカーンと言ってズッバーンとするアイデアは浮かばないの?」
ルルベットから最もらしい意見を貰うのだがスパルカはつまらなさそうにする。
葵を守りサポートする為のトロポイの自立型のトリオン兵をベースにしたトリオン兵の開発、葵は今のところはオペレート業務等は問題無い。強いて言うならば心がまだまだ未熟、俺みたいなイカサマ野郎と違いまだ子供……それを言い出したらリーナもだけど……さて、どうしようか。
普通にトリオン兵を作ったとしてもラービットにAI搭載すれば全て解決するのでは?の一言で済んでしまう。もう一手なにかないのか…………あ!
「武器に変形するトリオン兵とかどうだ?」
「武器に変形する!?なにそれ面白そう!」
「武器に変形する……有事の際に内包しているトリオンを武器に火力に変える。悪くはないアイデアだ」
取り敢えず色々とアイデアが浮かんできたので出してみればレグリットとスパルカはいいアイデアだと頷く。
「……アオイは戦えないわよね?」
しかしルルベットは肝心の葵が戦えない事を言う。
「なにも葵に戦えとは言っていない……リーナ辺りに武器を…………………ああ、アレがあったな」
「お、なになに?
「トリオン兵を武器に変える…………描くものをくれ」
口で説明するよりも絵で見せた方が早い。この世界では見た覚えは無いが……まぁ、使えるものは使うしかない。
ペンタブ的なのを受け取ったので記憶を頼りにそれっぽいのを描く。鰐と
「こんな感じのトリオン兵がこんな感じになる」
「おぉ、おぉ……おぉおおおお!!面白い!面白いよ、ジョン!!採用!それ直ぐに作る!」
「多分俺じゃ使いこなせないし
「簡単簡単、トリオン貯蓄システムを応用すれば茶の子さいさいだよ!」
「……人工知能はそこまで要らないが私にも作ってくれないか?」
出した案が採用されるとレグリットも作って欲しいという。
「あんたじゃ使いこなせねえよ」
色々と天才肌のリーナだから使いこなせる代物だ。
多分……木崎レイジでも使いこなすのは難しいんじゃないだろうか?いやでも
「純粋に強いトリオン兵が欲しいんだ。剣や槍を使った近距離戦はこなせないとは言わないが私は銃を好む、誰かに近距離戦を担当させる戦い方もいいが有事の際に備えて近距離戦を主とするトリオン兵が必要だ」
「うんうん!いいよ!試作品いっぱい作るから好きなのを選んでね!」
そんなこんなで深夜テンションに近いスパルカの元でトロポイの自立型のトリオン兵をベースに新たな一品物のトリオン兵を作る。
理論上は不可能じゃないし面白いと言うだけでスパルカはやる気を出している……コイツはコレでいい。一歩間違えればマッド・サイエンティストなタイプ……コレで既婚者なんだから結婚した夫は凄まじい。確かどっかの町長の弟だったっけ?……まぁ、どうでもいいか。
尚スパルカの容姿はFAIRY TAILの7年後のウルティアである。
ジョンが出した案はアレである。そしてそろそろ原作に行けるようにする。
今後の展開
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そろそろ原作にいけ
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もう少しオリジナルをやれ。