近界プルルン奮闘記   作:ドドドドド黒龍剣

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感想お待ちしております。
この話書いてたら金田一少年の事件簿 星見島 悲しみの復讐鬼を思い出した。


第48話

 

『日本のお金、確認。日本で日本のお金に換金できる純金や宝石類、確認。空閑有吾をはじめとする日本人の様なトリオン体、確認。雨取麟児の学生証、確認』

 

 イアドリフが地球に近付いた。例年通りならば遠征艇を派遣して地球から人をキャトルミューティレーション的な事を、拉致るが今回は違う。

 和平の様なものを結びに行く……失敗しても成功しても俺としては色々と助かるだろう。まぁ、個人的な意見を持って良いのならば成功してほしい。

 

『マスター、ジョン、全ての物を2回確認し終えました。何一つ忘れ物はありません』

 

 アシッドが荷物の確認を2回して終えたと教えてくれる。

 

「そう……」

 

「お前が来るんだな」

 

 下手すれば一生帰ってこられない大規模な遠征にルルベットが参加している。

 甥っ子であるフィラは幼い。知世よりも1つ下の12歳……ルルベットは残るべきじゃないだろうか?

 

「数年、たった数年我慢すれば後は全てが楽になるのよ」

 

「この遠征は失敗する可能性が大きい。俺の個人的な見解では20%の確率でしか成功する事が出来ない……何手増やしてもだ」

 

 ボーダーには迅が居る。迅が居なければ交渉の場で上を行くことが出来る。

 和平の様なものを結びに行くので流石に迅を殺すわけにはいかない。あくまでも疑いは持たれるがある一定の信頼と信用をボーダーから勝ち取り迅を出し抜いて交渉の場を設けないといけない……故にミスは許されない。

 

 どれだけ手数を増やしても「それはもう予知で見たよ」の一言で解決する事が出来るのが迅だ。

 ただ純粋にぶっ倒すだけならばリーナに頼ってもいい。迅はあの手この手を使ってくる。仮に俺が戦えば最低でも15分は足止めされるだろう。リーナが相手で迅を倒す事にのみ集中した場合は5分で決着が付くか負けるかのどちらかだろう。

 

 ボーダーの外務関係、技術開発関係、メディア関係は大人がやっている。

 よくラノベとかである有能に見えて実は無能でアンチ要素が多い頼りがない大人でなく割と頼りになる大人だ……俺は迅を出し抜いてその3人の大人を出し抜かないといけない……技術開発関係も出し抜かないといけないが、まぁ、どうにかなるだろう。と言うかどうにかしないといけない。

 

「ルルベット!」

 

 イアドリフが遠征計画については知っている人は知っているレベルのものになっている。

 万が一失敗したらトカゲの尻尾切りだと見捨てるつもりで居るのだろう。失敗したら尻尾切り、成功したら大々的にアピールする。そんな感じだ。

 

「フィラ……」

 

 ルルベットの甥っ子であるフィラと見知らぬ女性がやって来る。

 フィラはこの遠征について知っている。下手すれば一生帰ってこられない危険過ぎる遠征であることもだ。故にルルベットは視線を合わせようとしない。もしかすればコレが今生の、最後の別れになるのかもしれないのだから。

 

「僕、待ってる……ルルベットが帰ってくるのをずっと待ってる!玄界(ミデン)の技術をいっぱい学んでイアドリフを豊かにして、偉い学者になるよ。だからルルベット、約束して。絶対に帰ってくるって」

 

「っ…………ええ!約束するわ!だから元気に生きて…………」

 

「ルルベット、フィラ達の事は私に任せてください……必ずや守り抜いてみせます。だから貴女も必ず帰ってきてください」

 

 涙を流さない様にグッと堪えているフィラ。ルルベットに抱き着くとルルベットも抱き締める。

 さっきまで暗かったルルベットも今にでも泣きそうなんじゃないのかと思えるぐらいにはウルウルしているが気にしない。フィラと一緒に来ていた女性がルルベットにフィラ達の事を任せてと言っているので託すしかないんだろうなと思っていると俺の方を見る。

 

「貴方がジョン・マンジローですね、私はアレノエ、ルルベットから話は伺っています。貴方が飼っている犬、ミブ、ロウシとその子供であるソージ、パッツアン、ハジメは大事に育てます」

 

「……いいのか?いや、確かにミブ達は連れて行く事は出来ないが」

 

 俺が飼っているニホンオオカミのミブは嫁を見つけた。まだイアドリフにニホンオオカミが生息していた。

 子を成してソウジ、パッツアン、ハジメと名付けている……ニホンオオカミの寿命とかを考慮すればおそらくは帰ってくる頃にはミブとロウシは死んでいるだろう。

 

「ルルベットが信頼している人の頼みですし、なにより私の家もこの遠征の恩恵を受けています……だから気にしないでください。私、こう見えても犬は大好きなんです!」

 

「そうか…………」

 

 ミブ達は犬じゃなくてニホンオオカミなんだけども、まぁいいか。

 ミブ達に関してあれこれ頼める相手が居なかったので面倒を見てくれる人が居るならばありがたい。

 

「あ、ジョン!よかった、間に合った!」

 

「なんだ?」

 

 別れの挨拶を済ませたのでさっさと遠征艇に向かいたいのだが、スパルカに足止めをくらった。

 スパルカはコレを作ったんだよと言って餞別だと作るなと言っておいた筈の物を俺に渡してきた。幾らなんでもトリガー技術がオーバーテクノロジーだからと言って作るのは無理かと思っていたのだが作る事に成功するとかこいつマジかよと思った。

 

「皆、準備が出来たな?」

 

「とっくの昔に出来てるわよ……別れを言う相手なんて居ないんだから」

 

 ルルベットがフィラに絶対に帰ってくると約束を果たして別れを告げて俺はルルベットと一緒に遠征艇の前に向かった。

 シャーリーが最後の挨拶を済ませる事が出来たのか、やるべきことをやり終えたのか確認するがリーナから嫌味が飛んでくる。

 約10年イアドリフに居たがリーナは大して愛着心を抱いていない。俺も愛着心を抱いていない……なにせ葵とリーナが一緒になってついて来てくれるのだから心残りはミブ達ぐらいだ。帰ってくる頃には死んでるだろう。

 

「トリオン充填完了、物資の積み込み完了、最終点検完了……乗り込め」

 

 レグリットが最後のメンテナンス等を終えた事を伝えると俺達は船に乗り込む。

 俺、遊真、リーナ、葵、レグリット、シャーリー、ルルベットの合計7名での遠征……隣の国を襲撃する程度の遠征は何回かはあったが本格的な遠征はコレが初となる。

 

「トリガー起動」

 

 遠征艇に乗り込み所定の位置に辿り着けば全員でトリガーを起動してトリオン体に換装する。

 空腹等を感じさせず栄養吸収率を高めたトリオン体で戦闘のトリオン体とは異なるものだ……まぁ、遊真には関係無いけど。

 

「それでどうすんの?」

 

 門が開いて次元の狭間に入り込んだ。別世界に行く事には成功しているのだが、まだ地球に辿り着く事が出来ていない。

 あくまでも協力関係である遊真は俺達イアドリフが腹に一物を抱え込んでいる事は分かっているがそれでも協力する価値はあると認識している。故に深くは干渉する事はしない、一線を引いてくれているのだが今後の事について尋ねてくる。

 

「えっと……どうするんだジョン?」

 

「先ず遊真の方から処理をする。有吾さんが日本出身ならば戸籍等があるからそれを使って学校に通う手続きとかを申し込む……学校に行きたいんだろ?」

 

「うん。どんなところか気になるしな」

 

 色々と計画を組み立てては居るが何事も最初が肝心である。

 向こうの世界に対して使える交渉のカードを多数用意しているが具体的にどうやってそこにまで持っていくか等の作戦は俺に任されている。シャーリーは俺に対して意見を求めてくるので先ずは遊真の方から処理する事を決める。

 

(ゲート)を開くボーダーはトリオン反応によるレーダー探知をしているからトリガーを使わずに生身の肉体で三門市に入国する」

 

「む…………大丈夫かな?」

 

「ああ、大丈夫だ。その辺に関しては問題が無いようにしている」

 

 遊真は有吾さんの命で出来た黒トリガーの機能の1つで常時トリオン体になっている。

 レーダーに映ってしまうのではないのか?という心配をするので問題は無いと巾着袋を取り出した。

 

「なにこれ?」

 

「凄く簡単に言ってしまえばトリオンを消費する代わりにレーダー等に映らなくなるトリガーだ……ああ、トリオン体に換装したりするトリガーじゃないし、お前の物じゃないから最初の関門を突破する事が出来れば返してくれ。それは持ち主に渡さないといけないものなんだ」

 

「分かった」

 

「学校に入る手続き、住居の確保等が終わればお別れだ……だから友達を作れ、本当に信用と信頼が出来る心を開いても問題無いこっちの世界の住人で向こうの世界から来たと言っても大丈夫な友達をだな」

 

「……なんでそこまで色々としてくれるの?」

 

「なに、こっちもこっちで込み入った事情がある。何度も言うように人を拐ったりはしない……ギブ・アンド・テイク、そっちが有吾さんの戸籍なんかを使わせてくれるのならばこっちは色々と大助かりなんだ」

 

 麟児から託された学生証だけでは心許ない。やっぱちゃんとした使える戸籍を持った人の戸籍を利用するに限る。

 遊真は嘘はついていないのが分かっているので深くは踏み込もうとはしない。

 

「じゃあ、本名を教えてよ」

 

「それは出来ない事だ……でも、色々と気になるなら日本の、地球の文明の利器を頼ってジョン・万次郎について調べればいい」

 

 と言っても有吾さんの事とかを考慮すれば俺達について遊真は気付くだろう。既に薄々察しているだろう。

 俺の口からその一言を聞きたいんだろうが俺の口からは語らない。レプリカも一応は気を遣って深く踏み込んでくる事はしない。

 

「………………ふぅ………………」

 

 宇宙兄弟の宇宙飛行士選抜試験的なのを受けているので閉鎖的環境に馴れている、馴れている筈だがため息が出る。

 俺の中にわずかながら残っている罪悪感や良心がため息の原因だ。ただ普通にボーダーと交渉してもイアドリフを友好的な近界民と捉えるかどうかは8割ぐらい否である。なにせ俺や葵を拉致しているんだから、言い逃れ出来ない悪行を重ねている。仮に今から改心して国の方針を変えた等を言ったとしても玉狛支部と秘密の同盟を結ぶぐらいだろう。

 

 だから麟児が考えた計画をベースに原作知識を悪用して発展させた作戦を行う。

 それをすれば確実にボーダーにとって不利益になる……だから言葉は慎重に選んでいる。遊真という高性能な嘘発見器の網を掻い潜れば迅をはじめとする玉狛支部の近界民友好派の派閥からある程度の信頼を勝ち取れる……そして裏切る。

 

 後戻りは出来ない……後戻りがしたいかと聞かれればしたいだろうな。俺の二度目の人生は大変過ぎる。

 アポトキシン4869的なのが存在するのならば第三の小学生生活からやり直してもいいと思っている……でも、時計の針は戻しちゃいけない。戻すことは出来ない。迅悠一の次ぐらいには理解している。

 

 人は前に進む、いや、ベルトコンベアの様な物に乗せられて生から死に向かっている。

 ベルトコンベアの様な物には無数の分岐点が存在する。最終地点は死だが、その分岐点への移動が努力や才能、めんどくさがらないことなのだろうと俺は思っている。どれだけ過去を振り返る事は出来ても過去は過去で後戻りは出来ない。

 

「俺は全て壊す…………生き抜く為に…………」

 

 一般的な倫理観から見ても俺は既に狂っているんだから気にする必要は無い……少しだけ人としての心が残っている。葵とリーナが居てくれたからだろう。最初は俺のエゴなんかで手を差し伸べたが、今となっては共依存に近い関係性だろう。そうなるように仕向けていた。そうしないと何処かの時点で詰んでしまって本当に絶対に越えてはならない一線を越えてしまうから。

 

「悪を企む者達よ仲間みたいな顔をするな。俺はあいつを利用する為、逆のサイドに来てるだけだ。その手を離せ、俺に構うな。正義面をする者達よ。味方みたいなふりをするな俺はこいつを倒すだけ。お前達など相手じゃない、道を開けろ俺に構うな。天皇陛下 栄え給えあの鐘の響く胸で、俺は誓った すべて壊すと、Come on、ダディー 見ててくれよ ダディー ダディ。悪だとか正義とか大人に従う子供達よ どこのどいつも同じこと ずっと甘えて暮らすがいい その手を離せ 俺に構うな 天皇陛下 その名永久(とわ)に日の丸が昇る空に俺は刃向かう そして引き裂く、Oh、マミー 泣いているか マミー マミー……ダディー 見ててくれよ ダディー ダディー」

 

「……なに歌ってるの?」

 

「余計な雑念を振り払う為にしている……」

 

 好きだった漫画の好きなキャラのキャラソンだ。今生でも見かけている。

 ある意味、この歌の通りになっている自分だとちょっとだけ思うが、難攻不落の鉄騎兵には程遠い……そもそもで俺、日本人だし。人間だし。

 急に歌い出した俺になんで歌っているのかとリーナは疑問を抱くのだが、余計な雑念を振り払う為に歌っているだけに過ぎない。深い意味は無い。

 

「歌…………き〜み〜がぁ〜よぉ〜はぁ」

 

「……なんでその歌にしたんだ?」

 

「この歌を知っていると言う事で交渉の材料に使う事が出来ると思うので……それと気分転換です」

 

「ほぅ…………どんな歌なんだ?」

 

「意味は忘れました……でも、日本人なら大抵は知っている国歌です」

 

 歌を交渉の材料に使えると言えば興味を抱くレグリット。

 残念ながら葵は歌の意味を忘れてしまっている。確か古今和歌集的なのの一節にあった筈だが……ダメだな、長い間ちゃんとした日本の教育を受けたりしていないから学力が大きく低下している。多分数学関係は分数のかけ算や割り算が出来ないぐらいのレベルにまで低下している。リーナのおかげで英語、今生の叔父と前世の記憶で地歴公民系は滅茶苦茶強くなっているんだがな。

 

教官(先生)玄界(ミデン)付近に近付きました」

 

 歌を歌って気を紛らわせたりしつつも地球に近付く事に成功した。

 シャーリーは遠征艇を操作している…………ここからが色々と大事だ。原作知識をとことん悪用しなければ生き残る事は出来ない。

 

「雑魚のトリオン兵を派遣して……戦力及び実力の確認を行う」

 

 C級の出力を抑えた訓練生用のトリガーでも倒せそうなトリオン兵を大量に放つ。

 目的は戦力の確認、鳩原未来が人を撃てなかったり麟児の特訓に忙しかったりで自分がボーダー基準でどれぐらい強いのかが分かっていない。トリオン能力が11である事以外は不明だ……生駒旋空を撃ったりする事が出来るし、全距離で戦おうと思えば戦えるし、マスタークラスは越えている筈……9000点後半の万能手であの手この手を使う感じだろうか?でもイメージ的には迅悠一には相性なんかで勝てそうな気がするんだが…………悪い方向で考えておこう。

 個人ポイント10000越えているとか慢心しないでおく。なにせボーダーには単位や学業の成績を犠牲にする事によって40000を越える1位は別格過ぎるだろうと言える個人ポイントを持っている未来予知が無くても純粋に強い防御がボーダー最強の男が未来予知使ったりして自分に合ったトリガーを開発しなければ勝ち越すことが出来ない男が居て、そんな男に7:3ぐらいで勝ち越す化け物な本部長が居て更にはその本部長の剣術の技術10よりも上な技術が14のヴィザのジジイがいる。悪い方向に考えておかないといけない。いい方向に考えるのは確実に失敗するフラグだ。

 

「向こうの世界に手出ししないんじゃなかったの?」

 

 レグリットがトリオン兵を派遣する事を言ったので約束が違うんじゃないの?と言う遊真。

 

「人を拉致したりはしないだけで手を出さないとは言っていない。それにコレはお前達の為でもある。ボーダーには(ブラック)トリガーや強力なサイドエフェクトを持った兵が存在している。穏便に事を済ませるには掻い潜らないといけない。玄界(ミデン)のトリガーを使う組織は私達が向こうの世界からやってきただけで発砲する事もある……それとも大暴れしたいのか?」

 

「……う〜ん……拉致ったりするなよ」

 

 レグリットはなにも嘘は言っていない。正論を言っている。

 遊真は最上宗一に会いに来たので事を穏便に済ませたい。街を破壊する可能性を持っているトリオン兵を派遣する事について色々と思うことはあるが、向こうにも向こうの事情があるので釘を刺すだけで終わらせる。

 

「へぇ、ここがニホンなのか」

 

「三門市……神戸、名古屋、博多、横浜といった日本の主要都市じゃない街……」

 

 トリオン兵が派遣されて遠征艇のモニターに日本の光景が映し出される。

 イアドリフとは異なる街並みだ。葵はボソリと街のレベルを呟く。

 

 殺風景どころか震災があったんじゃないかと思えるぐらいには瓦礫が崩壊している。戦場が直ぐ側にあると言うのに三門市民はあんまり避難したりする描写が無い。アフトクラトルの大規模侵攻が第二次という事や米屋の初近界民は女の子かよ発言から考えて今のボーダーが出来てからトリガー使いが出るレベルの侵攻は無かったに等しいと考えていいだろう。あってもボーダーが揉み消せるレベルの侵攻だ。

 

「日が沈んでる……夜なのね」

 

「いや、時間的には深夜の4時だ……この懐中時計が狂っていなければだが」

 

 トリオン兵から送られてくる情報から日本が夜なのだと思うルルベット。

 夜に見えるが俺が持っている懐中時計は4時23分を示している。深夜の明け方に近いものだ

 

「(ジョン、どうだ?)」

 

「(居ないっぽいな)」

 

 口にすると色々と厄介なので無線を入れてレグリットと会話をする。

 俺の1番の懸念、と言うかこの遠征の1番の障害である……迅悠一が今日防衛任務に入っているかどうかの確認を行う。鳩原未来から迅の情報を聞き出すことに成功しているが、迅の詳しい容姿は判明していない。俺は知っているのだが、なんで知っているか?と言う謎が出て来てややこしくなるので俺のサイドエフェクトで迅悠一を探す事になっている。

 

 遊真はなんだかんだでボーダーにバレる事はなく三門市に降り立つ事に成功した。その後どうやってか漫画のご都合主義的なので省かれているが三門第三中学に転校する事に成功している。遊真が迅と出会うのは修を経由してで、それ以前は見つかっていない。迅も迅で遊真に会って遊真の顔を見ることで遊真が近界民(ネイバー)である事に気付く。

 

 遊真がこっちの世界あれこれするのに便乗すれば見つかる可能性が低くなる。

 

 無論俺達と言う存在はイレギュラーだろう。原作でもアニオリでもイアドリフなんてものは聞いた覚えが無いのだから。

 その為に迅のサイドエフェクトで見えている未来が変わっている世界線かもしれない……いや、そもそもでこの世界はワールドトリガーに似た世界であってワールドトリガーの世界ではない。

 

「時刻的にも狙うなら今がいいだろう……シャーリー、葵、ルルベット、頼んだぞ」

 

 学生が多い時間帯はマズい。

 ボーダーの隊員がチラホラ見えるのだが原作キャラ的なのは見当たらない。迅悠一は居ないと判断し、門を開かせる。

 

 全部とは言わないがボーダーのトリガーを鳩原達から解析させてもらった。

 ボーダーのトリガーのトリオン体に常備されている基本機能であるレーダーがどんなものなのか解析済みだ。

 

 だからボーダーのレーダーが映らなくなったり狂ったり誤認させたりする特殊な怪電波的なのを放つトリオン兵を派遣する。

 モールモッド程度の実力だからちゃんとしたB級隊員なら倒すことが出来る筈だ。

 

 日本に足を運ぶだけなのに、何重にも警戒をしておかないといけない。

 コレをやっても迅悠一が「その未来、確定だ」的な事を言ってくる可能性もある。あいつマジでチート過ぎる。

 

「じゃあ、行くか」

 

 トリオン兵を派遣する。

 レーダーを狂わせる怪電波的なのを発するトリオン兵、その間に俺は生身で、遊真はトリオン体がレーダーに映らないトリガーを持って日本に足を踏み入れる。

 

「…………よし」

 

 先ずは第1段階、遊真と一緒に迅悠一の包囲網を潜り抜けて日本の大地に踏み立ちボーダーが戦場している区域から抜け出す事に成功した。

 この一歩は大きな一歩である。




ジョンが居る世界はワールドトリガーと似ているが異なる世界です。
例えば原作だと三門第一高校はクラス分けがA組B組C組でしたが、1組、2組、3組になったりしています。
一部のアニメや特撮が存在しているけど一部のアニメや漫画が存在していなかったりしててジョンも自身が雲雀恭弥に似ているが別人だぐらいの認識をしています。リボーンはないがキン肉マンやドラえもんはあります。

【カゲロウ】

切れ味 A 
重さ  B 
耐久力 A

 イアドリフの基本的な剣のトリガー。余程の弱小国家でない限りならば簡単に量産する事が出来る切れ味良くて弧月よりちょっと軽い。
 ブレードを伸ばす【ウスバカゲロウ】とブレードの形状を少しだけ変化させる【トウロウカゲロウ】がある。割と普通の武器であり、イアドリフたトリガー使いの腕が無駄に高いのは一品物のトリガーをあまり量産しない方向にしているから。

【ミラージュ】

 六角形の小さな鏡の様なものからトリオンの砲撃を放つトリガー
 トリオン操作技術等が物を言い、鏡を大きくすれば撃つ砲撃の威力を上げる事が出来る。追尾機能や曲がる砲撃も威力を下げれば撃てなくはないが、ボーダー射手(シューター)系トリガー同様にトリオンが物を言うトリガーでトリオン操作のセンス等も必要なものでボーダーも時間をかければ量産する事が出来るトリガーだが射手(シューター)系のトリガーがあるので作る必要は何処にもない。

今後の展開

  • そろそろ原作にいけ
  • もう少しオリジナルをやれ。
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