近界プルルン奮闘記   作:ドドドドド黒龍剣

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ネクストコ◯ンズヒント【テニスの王子様】


第68話

 リーナ達に本名を教えた。リーナに本名を教えてもらった。

 泣き方を忘れた俺にとってはあまりいい感じではないものの葵がシャーリーに約束させた家族との再会を果たした。

 家に帰すとはレグリットは一言も言っていない。帰りたいのか、帰っていいものなのかと心の中で迷っている。俺はもう無理だろうなと心の何処かで諦めている。

 

「……ここがか……」

 

 今日からランク戦が開幕する。

 ボーダー隊員でもなんでもない俺には無関係な話だ……きっと主人公達は活躍したりするんだろう。しかし興味と言うものはあまり抱いていない。だってどんな試合結果になるのか原作知識で分かっているんだから。未来の知識があったらこういうところで退屈をするが……まぁ、どうでもいいか。

 

「ああ……ようこそ、ボーダー本部に」

 

「とても広い基地だな……支部もコレぐらいなのか?」

 

「いや、支部は基本的に小さいよ。学校とかを優先したい人が主に支部に配属されるんだ」

 

 俺とレグリットとルルベットがボーダー本部に足を運んだ。

 昨日、シャーリーが天皇陛下との会合と握手を交わす事に成功したので日本と言う国に対してイアドリフは同盟を結ぶ事に成功した。

 今更、ボーダー本部に足を運ぶ必要はあるのか?と疑問を持つ人は持つだろう。此処に来たのはあくまでも個人的な目的で、迅が案内人を務めてくれる。

 

「ここがランク戦を行うスペース……と言っても今日は少ないけど」

 

「確か機械にトリガーを繋げて何度でも繰り返して戦う事が出来るのよね」

 

 通り道だとランク戦を行うブースに案内される。

 今日からランク戦が開幕するのでランク戦を行うブースに人は多くない。今頃行われている上位、中位、下位のランク戦を見に行っているんだろう。

 

「単位や成績を犠牲にして頂点に上り詰めた人も居るって聞いたことがあるけど、マジなのか?」

 

「あ〜……ノーコメントで」

 

「それ実質答え言ってるものだ…………死なない実戦的な訓練で経験値を一気に積み上げる事はいいけど一歩間違えたらゲーム感覚に走る奴も出てくる……頭の中でオン・オフのスイッチの切り替えは出来てるかもしれないが批判的な意見は出てくるだろう」

 

「でも、コレが1番経験値を稼ぐのにはちょうどいいんだ……その結果が太刀川さん、米屋、緑川だけど」

 

 ランク戦をeスポーツ感覚、もしくは部活動の一種みたいな感覚で挑んでいる隊員が多く居る事について指摘すれば迅は否定しない。

 コレが仮にMMAや相撲みたいなものだったらそれは別に構わないことだが一応は地球防衛軍的な立ち位置であるのでその本分を忘れてはいけない……という考えを中高生に押し付けるのはよくない事か。その辺りは大人がしっかりとしておかないといけない事だな。

 

「お、迅じゃねえか。この1週間ランク戦に来てなくて心配したぞ」

 

「太刀川さん、オレも色々と忙しいんだよ……特に火消し作業が」

 

「そっか……その辺は根付さん達が頑張ってくれる事だから俺はよく分かんねえけど……ランク戦すっぞ」

 

 ソロランク戦を行えるブースを歩いていると45000ポイント越えのボーダー最強の男である太刀川慶が現れる。

 ここ最近ソロランク戦に迅が足を運んでいない事に対して不満を抱いていたみたいで、迅がイアドリフが起こした一件の火消し作業に忙しかった事を知れば大変そうだなと割と他人事に扱いし迅にランク戦を挑む。

 

「いやいや、今は忍田さん達から頼まれてる仕事でこの人達を案内してるから無理だって」

 

「この人達……あ!あんたテレビに出てた」

 

「あんたじゃない、レグリットだ……お前より歳上だから口の聞き方に気を付けろ……と言ってもお前達からすれば敵の様な存在だがな」

 

 ランク戦は無理で理由を教えれば太刀川はレグリットに視線を向ける。

 世界中で今トップレベルで注目されている人で流石のバカでも顔ぐらいは知っているか。レグリットは相変わらずの爆弾発言を繰り返すが太刀川は特に気にしていない。

 

「成る程、近界民(ネイバー)を案内してるのか……お前等強いのか?」

 

「知らん」

 

 面白い物を見つけたと言った顔に変わる太刀川。

 俺達の強さに関して聞いてくる。俺達が今具体的にどれぐらい強いのか、ボーダーみたいにポイントのやり取りをしているわけじゃないので実際のところは全くと言って分からない。

 

「この前の新型をぶっ倒せるからA級ぐらいの実力はあるんじゃないのか?」

 

「お、じゃあこのA級トップが試しに」

 

「ダメだってば!忍田さん達に連れてこいって言われてるんだから」

 

「じゃあ、その後暇だろ?ボーダーとイアドリフ?は同盟を結んだんだから交流しとかないと」

 

「……戦闘狂が個人総合1位で大丈夫なの?」

 

 強い奴とバトルをしてぇと闘志を滾らせている太刀川を見てルルベットは呆れる。

 もうちょっと理知的な人間だと思っていたのだろう。イアドリフも強い人間は理知的な人間が多いから……というか温厚な奴と外道な奴で極端に分かれているからな、あの国の人間は。

 

「絶対に負けない駒とそれとは別に軍師と補佐が居れば問題無い……この手の者は強いだけでいいんだ」

 

 呆れるルルベットにレグリットはボソリと呟く。

 グーだろうがチョキだろうがパーだろうがなんだろうが何にでも問答無用で勝利する存在は割と馬鹿に出来ない……アホであるならな何処かで誰かがカバーすればいいだけの話で、太刀川の太刀川隊には出水というフォローも戦闘も出来るプロが居る。なんだかんだで太刀川隊は戦術とかよりもシンプルな強さで上を取ってるのだと俺の見解では思っている。

 

「連れて来ましたよ」

 

「来たか……慶、なんでお前まで居るんだ?」

 

 太刀川を撒くことが出来ずに会議室に案内をされた。というか太刀川も付いてきた。

 林藤支部長、唐沢さん、根付、鬼怒田、沢村さん、忍田本部長、そして城戸司令とボーダーの上層部の顔ぶれが揃っている。忍田本部長は何故に太刀川まで居るんだと疑問に思ったのか聞いてくる。

 

「太刀川さんが付いてきたんですよ」

 

「忍田さん、なんか面白そうな事をするんですよね?俺も混ぜてくださいよ」

 

「……正直な話相手にしたくないが……1番強いのを倒す事が出来るのならばそれはそれで好都合だ」

 

 太刀川がこの場に居るのは困っているレグリットだが、太刀川を利用する手立てが無いわけでもない。

 1番強い太刀川をぶっ倒す事が出来るのならば大半の攻撃手(アタッカー)をぶっ倒すことが出来ると言っているも同然なのだから。

 

「さて、一応は自己紹介をしておく……ジョン・万次郎だ……あんた達にとって不都合な存在だ」

 

「っ……」

 

「どうして助けてくれなかったの?なんていう恨み言はない……期待していないから。だからその手の感情は向けないでほしい」

 

 自分達が救うことが出来なかった取り零した命の1つだと忍田本部長は認識している。

 助けを求めていた頃はあったが今はもう期待していない。忍田本部長は険しい顔を、林藤支部長の眼鏡は少しだけズレる。力を持っているあまりノブレス・オブリージュや誰かを助けないといけない使命感を持っていたりするんだろうが……どうでもいい。

 

「知っての通りボーダーとイアドリフは同盟を結び提携する事に決まった……我々の目的はこちらの世界のトリガー以外の技術、農業等の技術を求めている。見返りとしてトリガー技術を一般人に提供する……ボーダーになにかを提供するわけではない」

 

「それで?」

 

「この前のアフトクラトルによる大規模な侵攻、事前に来ると分かっていた。だが外部スカウトに行っている者達を呼び寄せなかった。彼等が居ればもう少しマシな結果になっていたかもしれない……ボーダーに提供するのはジョンとリーナと言う戦力だ。おそらくコレからはトリオン兵でなくトリオン兵を使役するトリガー使いが現れる。こちらの世界の人を簡単に拐う事が出来なくなりトリガーを使う組織が現れたと向こうも認識しているだろう……言っておくがコレしか提供できる物はない。別にボーダーと提携しなくてもこちらの世界の優秀な技術者志望の人間を採用し、こちらの世界の電気や石油の科学技術と我々の世界のトリガー技術を合せた物を作っても構わないのだぞ」

 

「っぐ……人の足元を見おって……」

 

 相変わらず爆弾発言が多いが……コレでいいんだろうな。

 少なくともスパルカ達エンジニアが1人も今回の遠征に参加していない。シャーリーも葵もレグリットも無効の世界基準で普通のエンジニアレベルの知識を有しているだけで……恐らくは鬼怒田レベルの才能は有していない。鬼怒田の闘志は狸とエジソン……エジソンは発明王なんて言われているが違う。既に発明されている物を効率良くしたり量産に成功したりしている。ニコラ・テスラでないのがまたミソだな。

 

「兵の質を向上させる……それが私達が提示できるものだ。と言っても後ろ2人の様に向こうの世界基準でも一流と呼べる兵を更にパワーアップさせる事は難しい事だ。此処の死なない何度も実戦を行えるシステムを使ってもだ」

 

「頭打ちに近いからな……オレや太刀川さんが更にパワーアップするなら専用のトリガー作ってもらうとか黒トリガー用意するとか色々とオレ達以外をパワーアップさせないと……現にオレはスコーピオン無かったら太刀川さんとやり合う事が出来ないし」

 

「既存の誰でも使える量産品を使うトリガー使いの質を向上させる……A級はラービットを倒すことが出来るぐらいの腕を持っているらしいから、A級以外を鍛えよう……ジョンが」

 

「え〜」

 

 お前が戦うんじゃないのかと太刀川は不満そうにする。

 

「参加したいなら勝手に参加しろ……ただ、ボーダーには近界民(ネイバー)に対して憎悪を抱いている奴が多い。お前達からすれば俺は近界民(ネイバー)もどきだ。近界民だと知られても問題無い、派閥争いや私怨で動かない近界民だからといきなり発砲しない話し合いが通じる理知的な連中を連れて来い」

 

 こっちは近界民もどきだと思っている。だから『おのれ、近界民』と思われても当然だろう。

 だが話し合いが一切通じない上司の命令だから渋々動いている的な奴のめんどうを見るほど俺は優しくはない。香取隊の香取の様に才能があって胡座をかいているに近い連中のめんどうを見るつもりは一切無い。

 

「ボーダーとイアドリフの交流の1つの合同訓練…………いいだろう」

 

「それとやるんだったら、玉狛支部でやらせてくれ。あんた達にとって近界民は敵だが政治的な問題で日本が同盟を結んだ……そこで仲良く手を取り合っている光景を耐えられないボーダー隊員は多い筈だ」

 

「……林藤支部長、くれぐれも」

 

「ええ、分かってますよ……迅、選別は出来てるよな?」

 

「勿論……既に準備は出来てますよ」

 

 迅にはこうなる未来を予見していたのか綺麗な敬礼をする。

 こうも簡単に話がスムーズに進むのは……イアドリフのトリガー情報を手に入れる為か?それともいざという時にイアドリフを潰せる為に戦力を確認しておく…………まぁ、いい。死んだら死んだでそこまでだ。

 

「ジョン、全員を玉狛支部に呼んでいいよな?」

 

「まぁ……大丈夫だと思うぞ」

 

 迅に連れられて会議室を俺達は出ていく。

 

「……どうだ?」

 

『強いと思う……ジョンって人は忍田さんより色が濃いし、色々と言ってきた女の人はレイジさんぐらい、全く喋らなかった人も米屋さんよりもちょっと強い』

 

「……そうか」

 

 俺達を天羽が見ていたことを気付かなかった。

 

 

 

 

 

 ※

 

 

 

「よぉ、集まってくれたな」

 

 そんなこんなで次の日、2月2日。

 修が怪我をしていない世界線で何かしらの不備があるかと思ったが、玉狛第二は最下位から一気に中位に上り詰めた。遊真が居れば中位である程度は好き勝手する事が出来るだろうが上に上がるには……まぁ、どうだっていいことか。

 

 俺達イアドリフは玉狛支部に向かった。シュミレーターの一室に俺とボーダー隊員はトリガーを起動している。俺はケビンマスクの仮面を付けている。

 ぶっちゃけた話、俺1人でも問題無い気もするが万が一とかを想定しておいた方がいいのかもしれない。1人での行動はあまりにも危険過ぎる。

 

「上からどういう風に聞いてる?」

 

「えっと……同盟を結んだイアドリフと合同の演習を行うって聞いてます」

 

 放っておいても上を目指す事が出来る才能豊かなA級隊員はボーダーのシステムで徐々に徐々に強くなるだろう。

 だから下位中位で伸び悩んでいて尚且つ上を目指そうとしている連中を呼び寄せた。

 

 弓場隊の弓場と帯島と藤丸のの

 

 玉狛第二の三雲修と空閑遊真と宇佐美栞

 

 那須隊の那須と熊谷と志岐

 

 東隊の東さんと小荒井と奥寺と人見

 

 柿崎隊の柿崎と巴と照屋と宇井

 

 太刀川隊の太刀川

 

 どんな風に話が通っているのか柿崎が代表して林藤支部長に答える…………。

 

「……弓場と遊真と太刀川と東さんは別に不要だろう?」

 

 ランク戦とかで伸び伸びと育っていく事が出来る、放っておいても上に登る事が出来る存在は別に鍛えなくてもいい。

 既にある程度完成された強さを持ち合わせている連中を更に強くする為の合同演習じゃない、弱い奴を強くする為の特訓なんだぞ。

 

「後、玉狛第一も要らないだろう」

 

 何故かさも当たり前の如く居る玉狛第一の面々。

 流石にこいつらを相手にするのは骨が折れる……羅生門ありならば全員相手にしても勝てる、いや、遊真が黒トリガー持ってるから良くて相討ちだな。

 

「大丈夫よ、見守るだけだから」

 

 とかなんとか言ってトリオン体に換装している小南

 

「お前絶対後でウズウズして戦わせろって言ってくるだろう……狙撃手(スナイパー)組は?」

 

 ここにいない狙撃手はどうしたと林藤支部長に聞く

 

「それは省いてる……お前は狙撃手やろうと思えば出来るだけで本職じゃないだろう?」

 

「だったら東さんを退かしてくれないか?」

 

「安心しろ。俺も基本的には見守ってアドバイスを少しだけ送るだけだ、戦いには加わらない」

 

 ボーダーの最強と言ってもいい人である東さん……。

 

射手座(サジタリアス)が見える……」

 

「ん?」

 

「いや、気にしないでくれ。口は出しても手出ししないならそれで構わない」

 

 伊達に多くのボーダー隊員を育成してきた人じゃない。

 東さんから見える闘志が射手座……つまり英雄を育てた英雄、賢人ケイローン……吉田松陰じゃないのがまたなんとも……。

 

「じゃあ、改めてボーダーとイアドリフの合同演習を行う……此処に居る面々はまだ未発達だ。バスケとかのチームスポーツをした事があるのならば分かると思うが確立された個の力を持ってこそ連携なんかに意味がある。未発達の実力で連携に走ればボロが出る……そして皆知っていると思うがボーダーにはマニュアルが無い」

 

「マニュアル……まぁ、教科書は無いわよね」

 

 俺の言葉に小南は納得する。

 

「足が速い、背が高い、高く飛べるのが得意とか人によって色々と個性がある。トリガー使いはトリオンが物を言ったりするところもあって、コレだというマニュアルを作りにくい。茶道で言うところの守破離の手が、基礎的なマニュアルみたいなのはボーダーには無い……だから中国の呪術の蠱毒の様に戦わせて本当に強い奴のみを選別する……それが悪いとは言わないけれども、それで登る事が出来ない人も中には居る」

 

 トライ&エラーで最初から自己流で動く奴も居れば既に上に上り詰めている人に頭を下げる一例もある。

 しかしボーダーにはマニュアルが無い……こうしておけばいいと言う絶対のグーとチョキとパーしか生まれない危険性がある。相性の都合上で絶対に勝つことが出来ないから色々と試させている、というのもあるだろう。でも何処かでマニュアルの用な物は必要だろう……ま、ボーダー隊員じゃない俺にはあんまり関係無い話だ。

 

「俺はお前等より努力する時間があった、どうすれば強くなれるのか考える時間があった、努力する事をめんどくさがらなかった……俺は近界民(ネイバー)もどきだ。近界民の力なんか借りたくないと思っているのならば、直ぐに降りてくれ」

 

 と言ってみたが誰も降りなかった。

 

「十人十色と言う諺があるように人には人の個性がある。俺には特訓する時間が多かったが、中には俺には向いていない特訓もあった。無駄な努力を重ねてしまうかもしれない。俺はお前等を確実に強く出来る保証は無い……」

 

 1%の可能性でも賭けてみたいのならば賭けるのは自由だが、先ずは相手が持っている俺への疑いを無くさないといけない。

 

「俺は基本的には1人で戦っている。故にコンビネーションとかを教えるのは難しい、確立された個の力を、強さを与える事ぐらいしか出来ない……そしてトリオン操作の才能が無いから射手(シューター)系のトリガーについてアドバイスを送ることは出来ない」

 

 2,3回ぐらい見えないところで【ミラージュ】の特訓をしてみたけれども俺には向いていないのがわかった。

 置き玉とかは出来てもリアルタイムの弾道処理は無理だ……多分、根本的に向いていないんだ。

 

「既にそちらで言うところのマスタークラスレベルについては自力で上がれ……そもそもでお前強いの?って言う疑問は抱いているだろう……オペレーターのサポート有りで……俺と勝負しろ、迅」

 

「なに、俺じゃないのか!?」

 

 俺がなにかのトリガー10000ポイント以上ならばある程度の信頼を勝ち取る事が出来ていただろう。

 でも俺にはなにもない近界民と言う疑いしかなくてブランド力というものを持っていない。だから此処で一気に勝ち取らないといけない。

 太刀川は自分が選ばれると思っていたのか、ショックを受けている……お前は既に向こうの世界基準で一流の戦士なんだから鍛えなくてもいい筈だろうが。

 

「悪いね、太刀川さん。向こうからの指名はオレなんだ……さ、全員出てった出てった。今からオレとジョンの真剣勝負がはじまるんだ」

 

「え〜」

 

「文句言わないの……そもそもで太刀川さん、此処に来る事がおかしいからね!」

 

 そんなこんなで迅は林藤支部長含めて訓練室から全員追い出した。

 多分今頃はリビングでこの戦いを見れる様にオペレーターが色々と勤しんでるんだろうな。

 

「凄く今更な事だが、ボーダーのトリガーじゃなくてよかったのか?」

 

「ボーダーのトリガーじゃなくてもいいよ……ていうかジョンのトリガーって殆どがボーダーで簡単に再現する事が出来るものだろ?」

 

「……まぁ、そうだな……」

 

『お〜い、お前等準備出来たぞ』

 

 ボーダーのトリガーで戦ってた方が特訓に意味がある……が、イアドリフのトリガー情報を引き出すには幻夢(ガメオベラ)使わせた方がなにかと効率がいいんだろうが……幻夢(ガメオベラ)の性能とボーダーの訓練室の相性って最悪なんだよな。

 

「分かってると思うけど、手を抜くなよ……例えそっちの方が効率が良いとしても5本勝負の真剣勝負だ」

 

「勿論分かってるよ……お前は強い。現に幾つかオレが負ける未来が視えている、手を抜けば絶対に負ける……お前はオレを1回、初見殺しとはいえ、完全に出し抜く事に成功したんだ……油断も余裕も無いよ」

 

「そうか……」

 

 きっとコレを見る人が見れば羨ましい限りだろう。

 あの迅悠一と妨害が一切入らない時間制限も存在しない勝つか負けるか決まるまで終わらない真剣勝負が出来る。ワールドトリガーの読者だったら待望な展開だろう……でも、俺はもう読者じゃない、現実を生きる人間だ。

 

 迅悠一を特別に警戒していたが顔を見られればその時点で詰みだ。既に俺は迅に素顔を見られてしまっている。

 だから決して迅対策に覚えたわけじゃない……と言えば嘘になるが、使えそうな技だと判断したからこの技を会得した。予想以上に時間が掛かった。

 

「……っ!?」

 

 試合開始の合図が告げられる前に互いに武器を構えようとすると迅の表情が僅かに変わった。

 俺は頭のスイッチを切り替えて無想状態にする。一対一の妨害が入らないタイマンだから余計な事を考えなくてすむのはいいことだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「知り難きこと、陰の如し……」

 

 

 

 

 

 




迅の対策の1つぐらいしておかないとね。さぁ、ジョンはなにをしたんでしょうかね。ネクスト◯ナンズヒント【才気煥発の極み】

今後の展開

  • そろそろ原作にいけ
  • もう少しオリジナルをやれ。
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